巷の噂(2005年版)

本部半島カルスト、国定公園編入予定地に遊歩道建設(2005/12/19 琉球新報より入手)
国定公園編入の利用規制に抵抗 地主ら遊歩道建設

 本年度中に沖縄海岸国定公園に編入される予定の本部、今帰仁両町村にまたがる「本部半島円すいカルスト地域」のうち、本部町山里の一部で、岩場を削るなどして遊歩道の建設が進められている。
 土地所有者らは「公園編入は賛成だが、地主の要望が全く聞き入れてもらえていない。意思表示のための苦肉の策」「編入は拙速で、地主の同意を一つも受けていない」と町や県に反発、11月から工事を開始した。カルストの保全を進めてきた関係者らは「日本で注目される山を壊すのは問題だ」と批判し、公園編入への影響を懸念している。
 同地域(945ヘクタール)は環境省の中央環境審議会を経て、2006年3月に編入が決まる見込み。特別保護地区をはじめ、5段階の地種ごとに保護地区・地域が設定される。編入されると、開発などの土地利用が規制される。
 今回、遊歩道建設が進められているのは、第1種特別地域への指定が予定されている本部町山里の「ジマジョウムイ」や「ソージムイ」などの山。土地所有者らは「国定公園らしいカルストにするためには手を加えないといけない所もある」とこれまで、土地所有者も利用できる規制の緩い第3種特別地域の指定を要望してきたという。「ジマジョウムイ」所有の男性は、11月から木々を伐採し、岩場の一部を削って、コンテナを設置した。

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新石垣空港問題、国土交通省が設置許可(2005/12/19 共同通信より入手)
30年ぶりに事業スタート 新石垣空港に設置許可

 国土交通省は19日、沖縄県が申請していた石垣市の新石垣空港の設置を許可した。基本計画から約30年ぶりに事業がスタートする。新空港は、当初の埋め立て計画が同市白保海域の貴重なさんご礁を破壊すると批判されるなど、建設場所が3度変更された経緯がある。
 許可されたのは、石垣島東部の陸上部分(カラ岳陸上部)で、絶滅の恐れがあるコウモリ類や工事に伴う赤土流出でさんご礁にも影響を与えるとの指摘がある。環境保護を求める全国の約630人が予定地の一部、約1500平方メートルを共有し反対運動を展開していることなどから、なお曲折が予想される。

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韓国、済州島「龍泉洞窟」が天然記念物指定に(2005/12/15 朝鮮日報より入手)
ヨンチョン洞窟など天然記念物に

【大韓民国発】
 今年5月、電柱の設置工事中に発見された済州道北済州郡の「ヨンチョン(龍泉)洞窟」が、天然記念物に指定される見通しだ。また済州道南済州郡の「スサン(水山)洞窟」も天然記念物に指定されるものと見られている。文化財庁は14日、また光州広域市と全羅南道和順郡にまたがる無等山の柱状節理帯を天然記念物第465号に指定した。

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新石垣空港問題、英科学誌に意見広告(2005/12/15 琉球新報より入手)
コウモリが「助けて」 英科学誌に意見広告 白保の海を守る会

 八重山・白保の海を守る会の生島融事務局長らは14日、環境省で会見し、新石垣空港建設の計画見直しを求めて英科学誌ネイチャーに意見広告を出すと発表した。同誌の15日号と22日号の2回にわたり掲載する。空港予定地周辺に生息するコウモリやサンゴの視点でそれぞれ「私たちを絶滅から助けて」などと訴える内容。
 生島事務局長は「計画再考を求める国際自然保護連合(IUCN)の勧告が3月に出たにもかかわらず、空港の設置許可が早ければ年内にも出そうだ。2006年度の予算案計上の瀬戸際でもあり、予定地周辺の200数十種の生物は風前のともし火」と訴えた。
 同会は1989年にも同誌に意見広告を掲載し、「かなり反響があった」という。「今回は(動植物が原告となる)自然の権利訴訟の意見広告版で、人間の身勝手さを訴え、世界中に救援を求める」のが狙い。
 同会によると、予定地に生息するヤエヤマキクガシラコウモリなど3種のコウモリはすべて環境省のリストで絶滅危惧1B類。生島事務局長は「四季を通じて生息を調査すべきなのに、県の調査はわずか3カ月。サンゴも北限のものがかなりある」と指摘した。

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山口ケイビングクラブ第12回洞窟講演会開催(2005/12/13 西日本新聞より入手)
秋吉台や鍾乳洞の世界紹介 山口ケービングクラブ 秋芳町で講演会

 秋吉台を中心に洞窟の探検や研究に取り組む「山口ケービングクラブ」(会長=前田時博秋吉台エコ・ミュージアム館長、80人)の洞窟講演会が11日、秋芳町秋吉の秋吉台科学博物館であった。4人の講師がそれぞれの専門分野から秋吉台や地下に広がる鍾乳洞の世界などについて語った。
 同会は1962年に発足。山口大洞穴研究会のOBを中心に、秋吉台の調査・研究の中核として洞窟探検をリードしてきた。講演会は、国内最大のカルスト(石灰岩)台地である秋吉台や鍾乳洞への興味を深めてもらおうと、毎年開催。12回目の今年は約20人が聴講した。
 秋吉台の研究をライフワークにしている北九州市立いのちのたび博物館の藤井厚志特別研究員は、「秋吉台の年齢は?(2)」の演題で講演。秋芳洞から流れ出る地下水は1日平均4万トンあり、1立方メートル当たりピンポン球2個分の石灰岩が溶けているデータなどを基に、「約2000万年前に雨水による溶食が始まり、500万年前に台地化が始まった」と述べた。
 また、秋吉台科学博物館の配川武彦館長は「秋吉台地下水系のラムサール条約湿地登録について」と題して、11月の登録までの経過や地下水系を紹介。「集水域で水が汚染されると、秋吉台全体が汚される恐れがある」と環境保全の必要性を強調した。
 このほか、山口大洞穴研究会の北條伸英さんが「沖永良部島合宿」を報告。山口大理学部の松村澄子助教授が「新たに発見された桐ヶ台の穴について」のテーマで、絶滅種の化石などが発見された新洞窟の調査内容や学術的価値を説明した。
 前田会長は「秋吉台の地下にはまだまだ未知なるものがたくさんある。これからも未知なるものへの挑戦を続けてほしい」と話した。




韓国、済州島溶岩洞を世界遺産登録申請へ(2005/12/2 聯合ニュースより入手)
済州の漢拏山など、世界自然遺産に登録申請へ

【大韓民国・済州道発】
 済州道が2日明らかにしたところによると、政府は今月下旬ごろ、「済州火山島と熔岩洞窟」をユネスコの世界自然遺産に登録申請する予定だ。
 登録申請の対象は漢拏山天然保護区域、拒文熔岩洞窟、城山日出峰。面積は中心地域が9475ヘクタール、緩衝地帯9370ヘクタールの合計1万8845ヘクタール。
 政府と済州道は研究作業に着手し、学術調査報告書や管理運営計画などを準備した。現在は外国の専門家グループと提出報告書などに関する監修作業を行なっている。世界自然遺産の登録可否は2007年6月に開かれるユネスコ世界遺産委員会で最終決定される。




米国、ユタ州の人気洞穴閉鎖の可能性(2005/11/29 デザレット・ニュースより入手)
人気の洞穴、閉鎖の可能性
「Nutty Putty (Cave)」の外部に州が選択肢を検討と警告

【アメリカ合衆国・ユタ州プロボ発】
 アマチュア洞窟探検家が平均年2回訪れるという人気のユタ郡西部の洞穴の外部に警告標識が設置された。
州は危険の可能性のため、現在、洞穴の入洞制限または封鎖を検討している。
 昨年、ブリガムヤング大学の学生は、「Nutty Putty Cave」の狭洞で7時間以上を過ごした。彼を開放するため、救助隊は岩を少しずつ削り取った。彼は軽傷で済んだ。
 救出されるまで、オレーム市(Orem)のティーンエイジャーは、洞内での逆さまになって動けない夜を過ごした。
 「Nutty Putty Cave」で誰も死亡しなかったが、州は誰かが重傷または死亡することを心配しており、当局は何をするべきか決議しようとしている。
 「我々は選択肢を検討している」と、州規則:学校と組織の信用土地(School and Institutional Trust Lands)の専門家ゲイリー・バグリー(Gary Bagley)氏は語った。その選択肢とは、洞穴閉鎖、門による入洞制限、洞穴を管理するグループまたは組織にリース契約することが含まれる。
 洞穴を訪れる人々の少数しか、十分な装備や衣類や経験がないと、ティンパノーガス・グロット・クラブ(Timpanogos Grotto Club)のジョン・ジャスパー(Jon Jasper)氏は語った。
 「Nutty Putty Cave」には他のユタの洞穴の約2倍の訪問者があると、ジャスパー氏は語った。年間約4,000人の訪問者があり、その1%しか十分な装備がないと、彼は見積もる。
 昨年の2つの救出後、ユタ郡保安官オフィスは州機関にその懸念を提起したと、バグリー氏は語った。
 洞内死亡はユタでは珍しいが、今夏、4名がプロボ東部のY山にある洞穴の水路で溺死した。
 その死は責任問題を取り出させ、しぶしぶ洞穴管理に対する責任を負うアウトドア・レクリエーション・グループを結成したと、ジャスパー氏は語った。
 2グループはリース契約に関して州当局と話したが、有効な申請書は受け取れなかったと、バグリー氏は語った。

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中国、内モンゴルの洞穴が損傷(2005/11/29 人民日報より入手)
古代の石灰洞が損傷

【中華人民共和国発】
 中国北部、内蒙古自治区の賀蘭山にある約1万年前に形成された古代の石灰洞は、地方森林管理局による違法な発掘と略奪による荒廃を受けた。
 様々な形状の数えきれない鍾乳石を含んだ洞穴は、内蒙古地区の北西、阿拉善盟の賀蘭山にある。それは今年7月、森林警備員によって発見された。
 残念なことに、潜在的観光地は鍾乳石を盗むことによって重罪の危険を冒す略奪者の犠牲になった。
 それは1万年の歴史があり、考古学的に高い価値を持つ、賀蘭山最大の石灰洞であると、専門家は語った。
 森林警察によると、洞穴は略奪者による損傷のために価値を下げられたが、その一部の者は逮捕された。
 地方管理局員は、洞穴がさらに略奪されるのを防ぐため、今年9月に洞口に盗難よけドアを設置していた。




中国、パンダ祖先を重慶洞穴で発見(2005/11/22 人民日報より入手)
パンダの祖先、中仏合同チームが化石発見 重慶市

【中華人民共和国発】
 中国とフランスの合同考古学チームによる、重慶市巫山県・竜骨坡遺跡への第3次調査がこのほど終了した。発掘された化石の研究から、専門家らは中国のジャイアントパンダの祖先が同地の小型のジャイアントパンダであると推定している。
 調査に参加した中国科学院の黄万波研究員(古人類学)は、「パンダ発祥の地を発見したことが今回の成果のひとつ」と述べる。調査隊は海抜1200メートルに位置する、高さ8メートル、約400平方メートルの洞窟から、パンダ、馬、サイ、カモシカなど動物10種類の化石を発見。ジャイアントパンダの化石は8〜10万年前のものだった。
 黄研究員によると、同遺跡では1984年に180〜248万年前の小型ジャイアントパンダの化石が発見された。これまで見つかったジャイアントパンダの化石としては最も古く、現在のジャイアントパンダの祖先であると考えられている。今回の発見で、パンダ発祥の地が竜骨坡一帯であることが分かったほか、ジャイアントパンダが長江流域で進化、繁殖していたことも、よりはっきり裏付けられたという。




豪州、Jiyer caves入洞制限(2005/11/16 ABCニュースより入手)
固有の芸術洞穴に入洞制限される

【オーストラリア連邦発】
 世界最古の原住民絵画のあるクイーンズランド州(Queensland)北部の洞穴は保護地域と宣言された。
 ケアンズ(Cairns)の南にあるウールーヌーラン国立公園(Wooroonooran National Park)の「Jiyer caves」は、環境保護局によって制限アクセス地域域と宣言された。
 藪のなかの歩行者は、伝統的所有者であるNgadjon Jii民族に洞穴を見る許可を求める必要がある。
 クイーンズランド地域及び野生動物地域責任者クライブ・クック氏(Clive Cook )は、一般人が入れないようにロープを張る可能性があると語った。




英国、修学旅行ケイビングで少年死亡(2005/11/15 BBCニュースより入手)
洞穴修学旅行でティーンエイジャー死亡
【グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国発】
 ヨークシャー・デイルズ(Yorkshire Dales)での修学旅行中、14歳の少年が洞穴で行方不明後に死亡した。
 タッドキャスター(Tadcaster)中等学校の生徒であるジョセフ・リスター(Joseph Lister)君は、月曜日、ニダーデール(Nidderdale)北部の「マンチェスター・ホール(Manchester Hole)」で増水によって閉じこめられたと思われる。救助隊によって発見された少年は、その夜、ハロゲイト(Harrogate)の病院で死亡宣告された。
 タッドキャスター付近Steeton出身のティーンエイジャーは、他の少年少女10名の生徒一行から行方不明になったと思われ、彼を発見できなかったため通報された。
 ノース・ヨークシャー(North Yorkshire)警察は、検死は火曜日以降に実施されることになっていると語った。ノース・ヨークシャー州議会の教育責任者シンシア・ウェルボーン(Cynthia Welbourn)氏は、Bewerley公園センターはとても安全な経歴をもち、多数の学校によって利用されていると強調した。悲劇に至った一連の事故を確認するため、ノース・ヨークシャー警察、州議会、安全衛生庁によって調査が開始された。
 13歳、14歳、教師9名を、アウトドアセンターのインストラクターと共に小さなグループに分けたと、議会スポークスマンは語った。
 北部ウォーフデール山岳救助(Upper Wharfedale Fell Rescue)チームリーダーのハリー・ロング(Harry Long)氏は次のように語った。「班の一つがこの洞穴に入り、再び現れなかった。そして、大水が彼らがいた洞穴の一部に入り込んだと、私は聞いている。」
 旅行中の全生徒は、月曜日の夕方にタッドキャスターへ戻り、カウンセリングを受けたと、州議会スポークスマンは語った。
 子供たちがいた洞穴は、初心者ケイビングとしてインストラクターによって使用されている。
 「マンチェスター・ホール」は、ペイトリー・ブリッジ村(Pateley Bridge)近く、ロフトハウス村(Lofthouse)のニッド(Nidd)川1.5マイル北にある「Goyden Pot」に隣接。




秋吉台地下水系、稀少タイプの湿地と評価(2005/11/9 西日本新聞より入手)
「保護弾み」 登録を歓迎 九州・山口

 九州・山口の湿地が8日、初めてラムサール条約の登録地になった。「守るべき自然」として世界的に認知された地元では「環境保全に弾みがつく」と喜ぶ一方、観光客増に対する警戒の声もあった。
 地下水系では日本で初めて登録された山口県の秋吉台地下水系(美東町・秋芳町、563ヘクタール)は、観光名所の「秋芳洞」など多くの鍾乳洞を形成。洞窟内に2万匹以上のコウモリが生息するなどの生態系が「固有、または希少なタイプの湿地」と評価された。
 秋芳町立秋吉台科学博物館の配川武彦館長(58)は「環境と観光の共存が問われる。鍾乳洞ができる仕組みなどを学ぶ学術観光の導入が環境保護にもつながる」と語った。

※一部抜粋

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秋吉台地下水系がラムサール条約に新登録(2005/11/8 入手)
 国際的に重要な湿地を保全するラムサール条約の締約国会議が8日からアフリカのウガンダ共和国で開かれ、秋吉台地下水系など日本国内20ヶ所が正式に登録された。国内登録湿地は13ヶ所から33ヶ所になる。
 ラムサール条約は国境を越えて移動する水鳥や、多様な動植物が生息する湿地・湖沼の保護を目的に採択された最初の国際環境条約。1971年締結。登録後は域内での開発行為が制限される。
 新たに登録されたのは、秋吉台地下水系(山口県)、雨竜沼湿原(北海道)、サロベツ原野(北海道)、濤沸湖(北海道)、阿寒湖(北海道)、野付半島・野付湾(北海道)、風蓮湖・春国岱(北海道)、仏沼(青森県)、蕪栗沼・周辺水田(宮城県)、奥日光の湿原(栃木県)、尾瀬(福島県・群馬県・新潟県)、三方五湖(福井県)、串本沿岸海域(和歌山県)、中海(鳥取県・島根県)、宍道湖(島根県)、くじゅう坊ガツル・タデ原湿原(大分県)、藺牟田池(鹿児島県)、屋久島永田浜(鹿児島県)、慶良間諸島海域(沖縄県)、名蔵アンパル(沖縄県)。

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玉泉洞ファンタジア開催(2005/11/4 琉球新報より入手)
色とりどり 幻想世界が出現 玉泉洞

 玉城村のおきなわワールド文化王国・玉泉洞で1日、「玉泉洞」をより美しくより楽しく見てもらおうと鍾乳洞イルミネーション「玉泉洞ファンタジア」の点灯式が行われた。
 点灯式には具志頭村の港川保育園の園児17人が参加。鍾乳洞の公開部分のうち、中央付近の約150メートルにわたって赤、青、黄、緑の約2万個の電球が点灯され、幻想的な世界が浮かび上がった。美しい世界に子どもたちは「きれい」「すごい」と歓声を上げていた。
 昨年に続き2回目。夜の風物のイルミネーションだが、「玉泉洞ファンタジア」は昼に楽しめるイルミネーションとして、夜に出掛けることが困難な人たちから好評。
 点灯は午前9時〜午後6時。来年3月31日まで。

おきなわワールド ホームページ




新潟洞窟追跡でサケ骨発見(2005/11/3 毎日新聞より入手)
<サケの骨>縄文人が食べた 新潟・黒姫洞窟で発掘

 新潟県魚沼市大白川(旧入広瀬村)の縄文時代早期初頭の「黒姫洞窟」(約1万年前)を発掘調査していた魚沼地域洞窟遺跡発掘調査団(団長・小林達雄県立歴史博物館長)は、国内で2番目、県内で最も古いサケの骨が発掘された、と発表した。約1万年前の縄文人がサケを捕獲、食べていたことが裏付けられた。
 骨が発掘されたのは、黒姫洞窟内地下約1.5メートルにある第6地層の物を燃やした跡(縦100センチ、横70センチ)の灰の中から見つかった。国立歴史民俗博物館の西本豊弘教授の鑑定の結果、椎骨(背骨)や下あごなど5点がサケの骨と断定された。
 国内最古のサケの骨が発掘されたのは、東京都あきる野市の「前田耕地遺跡」(約1万4000年前)。県内では新潟市(旧巻町)の豊原遺跡(約6500年前)と「御井戸遺跡」(約2500年前)で見つかっている。
 今回出土したサケの骨について発掘に当たった津南町農と縄文の体験実習館」の佐藤雅一文化財専門員は「旧石器時代から縄文時代における内水面漁労の活動を示す貴重な資料だ」と説明する。出土した骨は、5、6日の両日、入広瀬スポーツセンターで展示、公開される。




中国、周口店で新洞穴確認(2005/10/30 時事通信より入手)
周口店に新たな洞窟=原人が居住? 岩石を分析へ−中国

【中華人民共和国・北京発】
 30日の中国各紙によると、約50万年前の「北京原人」の頭骨などが発見された北京市郊外の周口店に、未発見の洞窟数ヵ所が存在することが確認された。一部は人類の居住に適した条件を備えており、中国科学院の考古学者が洞窟の岩石を分析し、発掘に踏み切るかどうかを決める。
 調査は中国とフランスが共同で実施。仏電力会社が進めた電磁探査などを通じ、地下に未知の洞窟があることが分かった。うち1カ所は出口(縦2.5メートル)が南側に面し、出入りに便利な位置にあるという。内部は土砂で埋まっており、考古学者は「原人が住んでいたかどうかはなお不明」と慎重な姿勢だ。


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ブラジル、チスイコウモリにより感染致死(2005/10/28 読売新聞より入手)
吸血コウモリ猛威、ブラジル北東部で21人が死亡

【ブラジル連邦共和国・リオデジャネイロ発】
 ブラジル北東部マラニョン州で、吸血性コウモリが猛威をふるい、今年6月以降、住民計21人が狂犬病ウイルス感染で死亡したことが分かった。
 同州当局が27日、明らかにした。死者は今月だけで14人にのぼり、当局は緊急事態宣言を発令した。
 同州はアマゾンの熱帯雨林地域に近く、地元の専門家は、伐採で生態系が破壊され、吸血性コウモリが家畜などのいる人里に移動していると指摘している。

※チスイコウモリとは、他の動物の血を吸う(舐める)洞穴棲中型コウモリの総称で、ナミチスイコウモリ、シロチスイコウモリ、ケアシチスイコウモリの3種が、メキシコからアルゼンチンまでの南アメリカに分布。俗称は吸血コウモリ(Vampire Bat)。

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沖縄「ジープ洞」から土岩大量盗難(2005/10/26 琉球新報より入手)
絶滅シカ化石“盗難” 知念村ジーブ洞

 (沖縄県島尻郡)知念村山里の「ジーブ洞」で絶滅種のリュウキュウジカの化石類を含む土岩が何者かに大量に持ち去られているのが25日までに、同村教育委員会などの調査で分かった。「ジーブ洞」は県内で唯一、シカなどの化石が観察できる洞穴として知られ、研究、自然学習の場に利用されている。同教委では「再発防止のため、地主の了解を得て、早急に村の文化財に指定し、保存していきたい」としている。
 「ジーブ洞」は延長90メートルの自然洞穴。沖縄刑務所近くにあり、昔から通称「シカヌフニー洞(シカの骨洞)」と呼ばれている。内部は琉球石灰岩で形成される起伏に富んだ横穴。約2、3万年前、洞穴入り口周辺で生息していたリュウキュウジカやリュウキュウムカシキョン、カメ、鳥などの骨が雨などにより、長い年月を経て洞穴奥まで流され、化石になったとされる。
 土岩が大量に持ち去られたのは、入り口から約70メートル奥の右壁。壁からは一メートルほどの岩が何個もはぎ落とされて周辺に転がっており、地表は無造作に掘り起こした跡が残っている。
 「ジーブ洞」を約25年間研究する大城逸朗さん(おきなわ石の会会長)は「貴重な資料を畑を耕すように持ち去ったのはけしからん。相当量の化石が持ち去られた可能性が高い」と険しい表情を見せ、「壁を支えている岩もはぎ取られ、大雨が降った後に崩れ落ちる危険性がある。今後、様子を見なければ」と指摘する。
 同洞穴に入る場合は地主の許可を要するが、村教委では「貴重なものと知っているマニアの可能性が高い」としている。




新石垣空港問題、洞窟調査を求む声(2005/10/24 琉球新報より入手)
新石垣空港予定地の用地取得 県、手続き本格化

 新石垣空港建設予定地の用地取得に向け県が本格的な取り組みを開始した。14日には石垣市で地権者を対象にした初めての説明会を実施。10〜12月には地主と事前調整を行い、来年度から用地交渉(金額提示、契約)に入るが、建設に反対する共有地主との交渉は難航が予想される。一方、コウモリが生息する予定地周辺洞窟内の鍾乳石について、調査を求める声も上がっている。
 予定地142ヘクタールの地権者は748人で、うち0.15ヘクタールを共有地主(632人)が所有。県によると現段階で買収に同意を得ているのは123人(共有地主を除く地権者113人、共有地主10人)。
 稲嶺恵一知事はことし2月の県議会定例会で、全用地取得に向け、土地収用法の適用を表明した。県土木部は現段階で「今後の買収状況を見ながら判断する」としている。
 県は地価について、不動産鑑定士の評価や現在の取引事例などを考慮し、年末から来年1月にかけて決定する方針。
 予定地周辺には主要5洞窟が点在。北側にA、D、A1、A2、D1洞が1つの構造を形成し、南側でB、C、E洞が形成されている。
 県から洞窟内の調査を委託された日本洞窟学会副会長の山内平三郎氏は「B洞には珍しい鍾乳石があり、C洞には沖縄最大ともいえる石柱がある。C洞は一部が壊されるが水の循環をどうするかが問題だ。E洞は砂層の洞窟で、その上に滑走路が敷かれる。安全性の観点から詳細な調査が必要ではないか」と話している。
 県は9月12日に国交省に対し空港の設置許可を申請。同省は11月に地元で公聴会を開き申請書を審議する。
早ければ年内にも許可が下りる見通しで、許可後、本年度予算で計上された実施設計調査費(約1億2300万円)を執行し用地・路線測量が行われる。

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韓国、「済州島の天然洞窟」発行(2005/10/24 入手)
【大韓民国発】
 済州道洞窟研究所(ソン・インソク所長)より、「済州島の天然洞窟 The Underground of Jeju Volcanic Island in Korea」が発行された。言語は韓国語。




韓国、済州島「龍泉洞窟」で海水湖確認(2005/10/14 東亞日報より入手)
済州龍泉洞窟に長さ200mの「海水湖」

【大韓民国発】
 済州道北済州郡舊左邑(クジャウプ)月汀里(ウォンチョンリ)で発見され、天然記念物に仮指定された「龍泉洞窟」に、塩分の混じった湖が形成されていたことが分かった。
 済州道洞窟研究所(ソン・インソク所長)が最近発見した湖は、幅7〜15m、水深6〜15m、長さ200m。洞窟の入口から北側に2.3kmほど離れた地点に形成されている。海岸から100〜150m離れていることから考えて、海水が洞窟を通じて流入したものと推定される。文化財庁は、今月末までに基礎学術調査を終え、龍泉洞窟を天然記念物に公式指定する予定だ。「龍泉洞窟」は5月に、電信柱の交換のための掘削作業中に発見された。

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SARSウィルス主要感染源はキクガシラコウモリ(2005/9/30 時事通信より入手)
新型肺炎感染源はコウモリ=米豪との研究結果発表−中国科学院

【中華人民共和国・北京発】
 2003年に中国などで大流行した新型肺炎(SARS)のコロナウイルスに関して、中国科学院は米国とオーストラリアの研究者と共同で、野生コウモリが感染源だとする研究結果を発表した。30日の新華社電が伝えた。
 同科学院・武漢ウイルス研究所の石正麗研究員によると、キクガシラコウモリ類から、コロナウイルスの抗体と遺伝子が発見された。コウモリが持つコロナウイルスと、新型肺炎に感染した人間の持つウイルス遺伝子の配列を比べたところ、同質性は92%に達したという。
 ただ、コウモリのコロナウイルスは直接人間に感染していなかった。これまで新型肺炎の感染源と疑われてきた野生動物ハクビシンがウイルスを人間に感染させる中間的役目を担ったとみられる。
 香港大学研究チームも9月、キクガシラコウモリ類がコロナウイルスの主要感染源の可能性が高いとする調査結果を公表している。

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カル博2005開催(2005/9/29 入手)
 北九州・平尾台において、10〜11月の期間、平尾台文化祭=カルスト博覧会(カル博2005)が開催される。
 探検・写真・コンサート・大道芸・食事・陶芸・木工・園芸などの教室・展示・販売などを平尾台じゅうで展開。会場は千仏鍾乳洞、牡鹿鍾乳洞、目白鍾乳洞、福岡県平尾台自然観察センター、平尾台自然の郷で各催しが開催される。
 詳細は平尾台自然の郷・イベント情報へ。




河内風穴、総延長6800+mと発表(2005/9/24 毎日新聞より入手)
鍾乳洞:「河内の風穴」総延長6800メートル 全国4番目の長さ−−多賀町 /滋賀

 多賀町の鍾乳洞「河内の風穴(ふうけつ)」の総延長が約6800メートルあり、全国で4番目の長さであることが、全国の洞窟調査をしている「東京スペレオクラブ」が主宰する「イザナギ・プロジェクト」(後藤聡代表)の調査で判明した。23日、多賀町で開幕した「日本洞窟学会」で、2日目の24日に発表される。全国では安家洞(岩手県)、大山水鏡洞(鹿児島県)、秋芳洞(山口県)に次ぐ長さで、関西で最長。また、未測量の支洞を加えた推定では、総延長は8000メートル程度になりそうだという。
 河内の風穴は、鈴鹿山脈北側の石灰岩を主とした霊仙山のカルスト地帯に出来た鍾乳洞。1980年代後半の多賀町や日本洞窟学会などの調査では総延長3323メートルと報告され、その後も新支洞の報告があった。
 同プロジェクトは、01年11月から毎年2〜4回のペースで計15回延べ36日間、洞窟を調査。関東や関西から延べ約250人が調査に参加した。02〜03年には、従来より奥に延長約700メートルの新支洞を発見した。
 03〜05年にも集水ホールと呼ばれる部分の上層付近で、アリの巣状に入り組んだ新支洞を発見。約1100メートルまで確認した。このほか、鍾乳石や、多くが直径50センチ〜3メートルの延長約350メートルの洞窟も確認した。最奥部はイザナギホール(直径10メートル)やイザナミホール(同15メートル)などと名付けた。
 同プロジェクトは、今後5年間は調査を続ける方針。後藤代表は「未測量の支洞も9カ所ほどあり、今後も規模は大きくなる見込み」と話している。




中国、周口店で鹿骨化石を大量発見(2005/9/22 時事通信より入手)
周口店で大量のシカの骨発掘=北京原人と同時代−中国

【中華人民共和国・北京発】
 22日の新華社電によると、北京原人の化石が発見された北京市郊外、周口店の洞窟で、原人と同時代の数10万年前と推定されるシカの骨の化石が100個以上発掘された。骨器として使用された可能性がある鋭利な化石も見つかっており、専門家が鑑定する。

※周口店(Zhou Kou Dian)は北京の南西約50km地点にあり、1929年、北京原人などの化石が約40人発見された場所。北京原人の頭蓋骨が発見された「猿人洞」、山頂洞人の化石が発見された「山頂洞」などの洞穴がある。
日中戦争により北京原人の化石はすべて中国アメリカ大使館に搬入されたが、その後の行方不明となった。現在展示されているのはすべて復製品。





米国、ウィンド・ケイブ国立公園拡大の動き(2005/9/21 アバディーン・アメリカン・ニュースより入手)
大統領、ウィンド・ケイブ (Wind Cave)拡大に承認

【アメリカ合衆国発】
 ブッシュ大統領は水曜日、ウィンド・ケイブ国立公園(Wind Cave National Park)の拡大を認可するため法律に署名した。
 新しい法律は土地を公園に加える最初のステップ。要望する大部分の土地を所有する一族は、まだそれを政府に売却るすことに同意していない。
 ブレンダン・ケーシー氏(Brendan Casey)は、彼の一族が5,550エーカーの資産を政府が申し出た金額で売却しないと言った。Milliron Ranchesは、現在1400万ドルで市場に出ている。政府は半分もその土地を評価しなかった。
 国立公園局職員は、アメリカインディアンが食物や衣類などのためにバイソンを追ったバッファロージャンプを獲得したいと述べた。ジャンプは1,000年以上前のものであると思われる。
 7月に上院を通過した請求は、販売を認可しているが金額は明記していない。




大山水鏡洞、総延長第2位とマスコミ発表(2005/9/17 毎日新聞より入手)
<無名の洞窟>実は9150メートルで全国2位と判明

 鹿児島県沖永良部島にある全国的には無名だった鍾乳洞「大山水鏡洞」(知名町)が、総延長9150メートルで全国2位の長さの洞くつであることが、沖永良部島洞窟探検隊(隊長、牧野浩典・東海大助教授)の調査で分かった。今後調査が進めば、全国最長の岩手県岩泉町の安家洞(あっかどう=1万2736メートル)を抜く可能性もあるという。23〜25日に滋賀県多賀町で開かれる日本洞窟学会で報告される。

鹿児島・沖永良部島の大山水鏡洞…東海大助教授ら調査
 洞窟探険愛好家でつくる同探検隊は、昨年1月〜今年1月に計3回延べ18日間、大山水鏡洞を調査した。04年1月の調査で、別々の洞窟と考えられていた長さ50〜2688メートルの4つが、内部でつながっていることを確認。総延長は5206メートルまで伸びた。同年8月に、別の2つの洞窟(計約3100メートル)ともつながっていることが判明。今年1月には、計576メートルの新たな洞窟の通路を発見するなどして総延長は9150メートルとなり、2位の秋芳洞(山口県秋芳町、8790メートル)を抜いた。
 洞窟内では、直径10メートル以上ある国内最大級の石柱のほか、天井から2メートルほど垂れ下がったカーテン状のものや、内部の池で生成された直径数センチのケイブパール(洞窟真珠)など貴重な鍾乳石が多数見つかった。入り口から約250メートル付近のホール(広い場所)では、鍾乳石で覆われた人骨一体も見付かった。

最長の可能性も
 牧野さんは「パズルのピースが合うように次々と洞窟同士が接続され、大きな一つの洞窟の姿が明らかになった。未調査の通路も多数あり、さらに総延長が伸びる可能性は大きい」と話す。
 沖永良部島は奄美群島の一つで、周囲約50キロ、面積約94平方キロ。サンゴ礁が隆起して出来た石灰岩質の島で、地下には大小200近くの鍾乳洞があるが、未調査のものも多い。

※関連記事
1/10 大山水鏡洞の総延長が9150m+αに更新





SARSウィルス感染源はキクガシラコウモリ?(2005/9/10 CNNニュースより入手)
SARSウイルスはコウモリから? 香港大学報告

【アメリカ合衆国・ワシントン発】
 アジアを中心に世界で700人以上が死亡した新型肺炎「SARS」のウイルスと非常によく似たウイルスが、中国などで食用・薬用に使われている「キクガシラコウモリ」から見つかった。香港大学の研究グループが9日、米科学アカデミー紀要に発表した。研究グループでは、このコウモリの取り扱いに注意を呼び掛けると同時に、SARSが広い範囲に広がった原因を解明する手掛かりになるのではないかとしている。
 香港大学の袁國勇氏によると、SARSの被害が広がった当時、市場で売られているハクビシンやタヌキからSARSウイルスが見つかったが、発生源ではなく、単にウイルスを媒介していただけだと指摘。
 ハクビシンに接触する香港の野生動物について調査したところ、野生のキクガシラコウモリの40%から、SARSウイルスに非常によく似たコロナウイルスを検出したという。
 見つかったウイルスを遺伝学的に分析したところ、人間が感染するSARSウイルスと非常に近いことが分かった。
 研究グループは、コウモリがどのようにしてウイルスに感染し、人間を含む他のほ乳類に広がっていったのかは不明としている。しかし、中国やアジアではコウモリを食用や薬用に使っており、コウモリを取り扱う際に人間に感染した可能性を指摘している。
 SARSは2002年に中国で発生し、03年にかけて世界各地に拡大。8000人近くが感染し、死者は700人を超えた。原因は、風邪の症状を引き起こす「コロナウイルス」によく似た「SARSウイルス」で、感染すると急性の重症肺炎を発症する。




新石垣空港問題、設置許可申請へ(2005/9/8 時事通信より入手)
新石垣空港、設置許可申請へ=環境アセス手続きが終了

 沖縄県石垣市に建設が計画されている新石垣空港の環境影響評価(アセスメント)で、同県は8日、今年5月に国土交通省から受けた意見に基づき、サンゴ礁や希少コウモリ保護のための新たな保全措置を講じるなどの補正を行った評価書を北側一雄国交相に提出した。同県は9日からこの評価書を公告縦覧。今月中にも同省に新空港の設置許可を申請する。

※関連記事
6/14 新石垣空港問題、洞窟保全策を審議
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3/23 新石垣空港問題、IUCNが計画再考を要請





中国、本溪市が国家地質公園指定(2005/9/7 人民日報より入手)
遼寧省本溪市、全域が国家地質公園に

【中華人民共和国発】
 遼寧省本溪市はこのほど、市全域が国家地質公園の指定を受けた。市全体が国家地質公園になったケースは国内でも初めて。関連部門が明らかにした。
 本溪市地質学会の穆鋒理事長によると、今回の指定申請における最大の特徴は、市全域を申請対象としたことだ。同市内には地質学的な価値のある地形や景観が数多くあり、世界的に珍しいものだけでも、本溪水洞の地下河川、桓仁沙尖子にある15平方キロメートルの地熱異常域、渾江の川床や川岸の砂地にある水がめのような壺穴群など、数多い。このほか30億年余り前の地層、地質構造の跡、カルスト地形にできた洞窟、古い火山、人類遺跡などが見られる。
 穆理事長によると、本溪市国家地質公園は地質遺跡の分布や、地域の特徴から、五女山、水洞、平頂山の3大園区に分けられ、総面積は218.2平方キロメートルに達する。




2009年UIS大会は米国に決定(2005/8/29 入手)
【ギリシャ共和国・アテネ発】
 国際洞窟学連合(The Union Internationale de Spe'le'ologie)の2009年第15回大会は、アメリカ・テキサス州に決定した。




「尻労安部洞窟」で旧石器時代の遺跡発掘進む(2005/8/27 河北新報より入手)
人骨発掘へ膨らむ期待 青森・東通旧石器時代の安部遺跡

 青森県東通村尻労の石灰岩洞穴「安部遺跡」で、慶応大民族学考古学研究室の阿部祥人教授らの研究グループが、発掘調査を行っている。1万3000年以上前の旧石器時代の遺跡として、人骨と石器が同時に見つかる国内初のケースとなるのではないかと、期待もされている。
 同遺跡は2001年から毎年調査が行われ、これまで縄文中・後期(約4000年前)の人骨や動物の骨、石器のほか、同早期(約8700年前)の石器、動物の骨が見つかっている。さらに、昨年出土した後期更新世(約1万年前)とみられる動物の骨に摩耗の痕跡があった。人為的かどうかは不明だが、今後の遺物発見へ可能性が示された。
調査は18日から28日までの11日間の日程で、約30平方メートルの範囲で行われている。慶応大や愛知教育大などの学生のほか、東通村教委も協力して約20人が発掘作業に当たっている。
 遺跡は現在、太平洋に面しているが、海水面が約100メートル低かった旧石器時代は大平原と山地の境界に位置し、海陸の豊富な資源に恵まれていたと考えられる。周辺では、過去に旧石器や同時代のナウマンゾウの骨が発見されている。
 阿部教授は「石灰岩地帯は骨が残りやすく、人間の進化と自然環境の関係を調べる上で適した場所。成果が期待できる」と話している。

※「尻労安部洞窟」の遺跡登録名は「安部遺跡」である。




米国洞穴映画「THE CAVE」近日公開(2005/8/23 入手)
【アメリカ合衆国発】
 8月26日、洞穴映画「THE CAVE」が米国で公開される。
 本作品は、ルーマニアの世界最大ケイブシステムを初調査していたプロフェッショナルの洞穴探検家に謎の生物が襲いかかるというアクションホラー映画。PG−13指定。
 日本公開は未定。韓国では10月末に公開される。

作品名 THE CAVE
製作年度 2005年
製作国 アメリカ

監督・脚本

ブルース・ハント(初監督作品)
出 演 コール・ハウザー(ピッチ・ブラック/2000年)
エディ・シブリアン(地獄の捜査線/1998年)
パイパー・ペラーボ(コヨーテ・アグリー/2000年)
モリス・チェスナット(奪還 DAKKAN アルカトラズ/2002年)
レナ・ヘディ(ゴシップ/2000年)

 

現地規制表示板

石舟沢鍾乳洞が事前承認許可制に(2005/8/22 入手)
 関東ケイバーの訓練やファンケイビングに最も活用されている埼玉県内の自然洞「石舟沢鍾乳洞」が21日、許可制となっていることが分かった。
 本洞穴は1994年にパイオニアケイビングクラブが発見。以来、多くのケイバーが入洞していたが、「公有林内の洞穴入洞は登山と同等と見なすので問題ない」との営林署通達により入洞許可申請を行ってこなかった。埼玉県秩父農林振興センターは現状把握、洞内事故防止、洞内生物保護のために許可制とした。
 今後の入洞は学術目的に限り、事前承認審査手続後、入洞毎に入林届の提出が義務づけられる。
 また、「仏石山鍾乳洞」「仏石山の縦穴」「石舟沢の水穴」「藤十郎沢鍾乳洞」「神流川・上の潜り穴」なども同様に事前承認審査・入林届が必要となる。
 詳細・渉外方法に関しては、パイオニアケイビングクラブ ホームページ・奥秩父の洞穴の入洞規制についてを参照のこと。渉外所定書式「県有林使用承認申請書」「入林届」もダウンロード可能。




ベトナム世界遺産で新洞発見(2005/8/22 時事通信より入手)
「天国の洞窟」発見=世界遺産の公園内、美しさ「世界一」−ベトナム

【タイ王国・バンコク発】
 幻想的な洞窟などで世界自然遺産に指定されているベトナムのフォンニャ・ケバン国立公園内でこのほど、新たな洞窟が英国の探検隊によって発見された。原始的な姿をとどめており、同隊メンバーで著名な洞窟学者のハウト・バート氏は「世界のどの洞窟も比べ物にならないほど美しい」と絶賛。同隊などは「天国の洞窟」と命名した。

※別情報によると、「天国の洞窟」は観光コースになっているフォンニャー及びティエンソン洞窟よりはるかに美しく、幅200メートル、高さ約100メートル、長さはまだ明らかになっていないとの報告である。




「コウモリフェスティバル2005in錦川」開催(2005/8/21 コウモリの会より入手)
 8月20〜21日、山口県玖珂郡錦町・らかん高原交流センターをメイン会場として、「コウモリフェスティバル2005in錦川」が開催された。本イベントは「コウモリの会」が主催、今回で11回目となる。
20日にはコウモリ観察会や庫本正氏による「秋吉台の洞穴性コウモリ」などの講演会が開催され、コウモリ啓蒙活動が行われた。
 次回開催地は福島県南会津郡只見町の予定。




米国、ユタ州の洞穴で4名死亡(2005/8/19 ガーディアン・アンリミテッドより入手)
ユタ州の洞穴で4名の遺体発見される

【アメリカ合衆国発】
 プロボ(Provo)市近郊の洞穴探検していた4名は、木曜日、狭い水中通路において死体で発見されたと、当局者が語った。
 18〜28歳の女性2名と男性2名の遺体は、洞内の全ての通路において見つかったと、捜索・救出チームのユタ郡保安官事務所デイブ・ベネット(Dave Bennett)大尉が語った。
 「彼らが洞穴のより深いところにいて、何かがうまくいかなくなったと我々は考えている」と、ベネット氏は語った。
州検屍官事務所の予備報告は、4名全員の死因を溺死と載せている。
 男性は下着とサンダル、女性は下着、シャツ、テニスシューズを着用していた。ライトの部品は水中で発見されたが、それはこのグループの誰かが所有していたかは明らかではないと、警察は語った。
 4名は木曜日の午前3時頃、もう一人の友人と洞穴へ行った。その友人は彼らの帰りを約45分待ち、それから洞穴に精通していた他の者を呼び始めた。時間が過ぎたので、彼はますます怖くなり、午前6:30頃に緊急電話番号911にかけたとと、プロボ警察巡査部長マーク・トロクセル(Mark Troxel)氏は語った。
 行方不明の洞穴探検家を見つける努力の間、救急隊員は酸素を洞穴にポンプで送りこみ、水没通路から約6インチの水を排出するためにポンプを使用した。
 プロボ市より上の山腹の公有地にあるspring-fed caveの位置は、口伝えによって広まった。彼は約3週前に洞穴に入ったと、地域居住者ブライアン・ランプリ(Brian Lamprey)氏(29)は語った。
 空間をつなぐ通路への入口は、水没した穴で90フィートから100フィートであると、 ベネット氏は語った。
彼が穴に入り、次の空間への約15フィートの細い水中通路を通った。誰かが通路にガイド・ロープを設置した。8名ほど収容できる次の空間には、水面上に呼吸できる空気が2、3フィートあったと、ランプリ氏は語った。
 点火してない蝋燭が第2空間で見つかったと、警察は語った。
 木曜日の午後、市は洞穴をコンクリートのバリケードで早急に閉鎖するよう命令した。プロボ市はソルトレークシティ(Salt Lake City)の45マイルの南。




秋吉台−100m新洞は「桐ヶ台の穴」と命名(2005/8/11 産経新聞より入手)
秋吉台に新洞窟 絶滅種の化石など発見

 山口大学は10日、日本最大のカルスト台地、秋吉台(山口県)で新たな洞窟が発見されたと発表した。深さ100メートル以上とみられる大規模な竪穴で、秋吉台で最古の100万〜200万年前にできた可能性が高い。内部からは絶滅種を含む多数の獣骨化石が見つかり、同大理学部の田中和広教授は「学術的に高い価値を持つ可能性がある」と話している。
 「桐ヶ台の穴」と名付けられた新洞窟は、4つの空間が縦に並んだ形状。秋吉台では約450の洞窟が見つかっているが、新洞窟の入り口は標高385メートルと最も高い位置にある。昨年4月にハイキング客が偶然見つけた。
 山口大などは今月8日から11日まで、本格的な調査を実施。トガリネズミの絶滅種の歯などが見つかった。




秋吉台で−100m新洞発見(2005/8/2 共同通信より入手)
秋吉台に深さ100メートルの新洞窟 8日から本格調査

 日本最大のカルスト台地、秋吉台(山口県秋芳町、美東町)で昨年4月、住民が秋芳町内で新たな洞窟を見つけていたことが分かり、山口大は2日、本格的な学術調査を8日から始めると発表した。
 同大理学部の田中和広教授らの予備調査によると、4つのテラスが積み重なった深さ100メートル以上の竪穴とみられる。秋吉台は100万年以上前にできたとされ、これまで約450の洞窟が見つかっており、今回は深さとしては大規模な洞窟。
 予備調査では、現存しない種のシカの角など多くの動物の骨の化石が手付かずの状態で散在、鍾乳石があり、詰まっていた泥が洗い流された跡があるという。貴重な学術的価値がある可能性がある。




イラブー漁が10年振りに再開(2005/7/30 琉球新報より入手)
久高島でイラブー漁

 久高島の「イラブーガマ」で行われる伝統のイラブー漁が29日夜、10年ぶりに再開された。
 「イラブーガマ」での漁は村頭と呼ばれる村の行事を取り仕切る人がいないため、途絶えていた。今回は内間豊さん(57)と内間正治さん(49)が村頭代行となり、漁を再開した。豊さんは「なぜ久高でイラブー漁が行われ、薫製にしたのか。先人たちは高い能力を持っていたはず。漁を何とか復活させたいと思い、昨年から準備してきた」と先人たちへの尊敬と漁への思いを話した。
 場所はごつごつとした岩を10数メートル下りた潮と岩の合間。人一人がやっと入れる大きさのガマ(洞窟)に入り、イラブーを見つけると一気に捕獲。猛毒を持つイラブーにかまれないように頭をわしづかみにして袋に入れた。
多い所では30匹ほどのイラブーが隠れていた。
 栄養価が高く、高級食材として珍重されている久高島のイラブー。漁は旧暦6月から12月にかけて行われ、120匹ほどになると「バイカンヤー」と呼ばれる小屋で1週間ほどまきでいぶされ、薫製となる。

※イラプーとはエラブ海蛇。沖縄県島尻郡知念村久高島ではニライカナイからの贈り物とされ、捕獲時期や漁業権が決まっており、その戒律は厳守されている。イラブーガマはイラプーの産卵場所。

 


宮古島で新種の洞穴棲テナガエビ発見(2005/7/29 沖縄タイムスより入手)
宮古で新種テナガエビ 洞窟に生息 目退化

 宮古島の洞窟地下水系の生物を調査、研究している藤田喜久さん(32)=琉球大学非常勤講師=らのグループが、同島の洞窟から、目が退化した新種のテナガエビを発見、ニュージーランドの国際学術誌(電子版最新号)に掲載された。発見された新種は目に退化傾向がみられ、体全体も白みがかっており、暗闇に適応した生物に共通する特徴があるという。
 現在、テナガエビは世界に約200種が確認されている。洞窟に生息する種としては世界で7種目で、東アジアでは初の報告だという。
 採取した新種は体長が約5センチ。学名は「マクロブラキウム・ミヤコエンス」と名付けられた。
 藤田さんは「目が小さく退化傾向があったので、すぐに新種と分かった。テナガエビは環境の良い地域に生息が限られており、新種の発見が宮古島の豊かな自然を守る一助となってほしい」と話していた。
 新種のテナガエビは現在、平良市総合博物館で開催されている特別企画展で「宮古のわき水に暮らす甲殻類」で展示されている。

 


沖縄戦跡壕に不法投棄(2005/7/28 琉球新報より入手)
戦跡ガマ ごみの山 積徳学徒動員の糸洲壕

 沖縄戦中、野戦病院として使用され、多くの住民や日本兵が亡くなった糸満市伊敷の「糸洲壕(ウッカーガマ)」の入り口に古いタイヤやプラスチックのパイプが捨てられ、関係者の怒りを買っている。関係者によると、「糸洲壕」では2000年ごろから廃棄物が確認されている。この壕に看護学徒生として動員されていた積徳高等女学校(積徳高女)の同窓生や、平和ガイドからは「壕はいわば聖地。腹立たしい」「沖縄のチムグクル(真心)はどこにいったのか」と怒りや嘆きの声が上がっている。
 「糸洲壕」は沖縄戦当時、糸洲地区の住民や日本兵が避難していた。1945年5月27日から6月26日まで積徳高女から25人が動員され、第24師団第二野戦病院として使われた。現在は壕までの案内板が立てられ、壕の前には鎮魂の碑が立ち、平和学習の場としても活用されている。
 廃棄物が捨てられているのは壕入り口に下りる階段の両脇。古いタイヤやさび付いたホイール、プラスチック製の箱や束ねられたパイプなどが無造作に捨てられている。
 新垣道子積徳高女ふじ同窓会長は「壕はいわば聖地。そこにごみを捨てるなんて」と怒りで言葉を失ったという。
新垣会長によると、以前も鍋や調理で使うボウルなどが捨てられ、平和学習のガイドが片付けたという。同窓会も年に1、2度は掃除を委託していた。新垣会長ら役員は「このままにしておくと、どんどん廃棄物が増える」と懸念している。
 県観光ボランティア友の会の安里芳子会長も2000年ごろから廃棄物を目にしていた。友の会では大きな廃棄物は廃棄場所などの問題で手をつけられずにいた。「情けない。60年前、ガマ(自然洞窟)がどういうふうに使われたか知っていて廃棄したのなら人間性を疑う」と嘆いた。
 安里会長は「具志頭村のクラシンジョウの壕などにも粗大ごみが捨てられている」と糸洲の壕に限った問題ではないと指摘している。




中国、採石場で遺跡洞発見(2005/7/26 共同通信より入手)
5万年前の住居跡か 中国遼寧省で発見の洞窟

【中華人民共和国発】
 中国遼寧省朝陽市の採石場でこのほど、約5万年前に人類が居住していたとみられる洞窟が見つかった。考古学の専門家は、珍しい発見で発掘を進める価値が高いと述べた。26日付の地元紙「遼瀋晩報」が伝えた。
 同紙によると、同市龍城区の採石場で20日に発破を掛けたところ、崖から洞窟が見つかった。同省文物考古研究所などが調べたところ、洞窟内には人類が火を使用した跡や、野牛やヤギなど7、8種類の動物の化石が大量にあった。
 専門家は近くに同種の洞窟が存在する可能性が高いと推測、「調査してさらに発掘を進めるべきだ」との見解を示した。




独国、2万8千年前の男性性器彫刻発掘(2005/7/25 BBCニュースより入手)
洞穴で古代の陰茎発掘される

【ドイツ連邦共和国発】
 ドイツの洞穴で見つかった彫刻のある磨かれた陰茎は、男性に対する性的関心における最も初期の表現の一つであると研究者は語る。
 約2万8千年前の長さ20cm、幅3cmの石物は、スワビアン・ジュラ地層であるウルム(Ulm)市近郊の有名な「ホーレ・フェルス洞窟(Hohle Fels Cave)」に埋っていた。
 有史以前の「陰茎」は、シルト岩の14の断片から再び組み立てられた。
その実物の物は氷河時代の制作者によって、性の差による援助として使われたことを示唆すると、科学者は報告する。
 「男性器の象徴であることに加えて、それは火打ち石のために時々使われた」と、チュービンゲン大学の先史及び第四紀環境学部門のニコラス・コナード(Nicholas Conard)教授は説明した。
 「ホーレ・フェルス洞窟」で働くチュービンゲン大学チームは、すでに陰茎の13断片を保有していたが、最終的に「ジグソー」を完成することが出来たのは昨年の第14の断片発見であった。
 発掘地は中央ヨーロッパで最も注目に値するもののうちの1つである。「ホーレ・フェルス洞窟」はアハ谷の海抜500m以上に位置し、何千もの旧石器時代アイテムを産出した。
 巨大な象牙から巧みに作られた3万年前の鳥像のように、いくつかは精巧で本当に見事であった。それは考古学的に最古の鳥彫刻の1つであると思われている。
 「非常に強調された性的象徴による女性表現は、多くの場所に綿密に引証をつけたが、男性表現はとても、とても珍しい」と、コナード教授が説明した。
 最新の証拠は、南西部ドイツのスワビアン・ジュラ地層が約40,000年前、ヨーロッパ現代人の出現後の文化的革新の中心地域の1つであったことを示す。
 「ホーレ・フェルス洞窟」の陰茎は、「Ice Art - Clearly Male」展示会として、ブラウボイレン(Blaubeuren)先史博物館で陳列される。

※「ホーレ・フェルス洞窟」はジュラ紀石灰岩の観光洞。総延長120m。




露国、氷穴の世界遺産登録へ意欲(2005/7/21 RIAノウォスティより入手)
ウラル連邦管区の氷穴、ユネスコ世界遺産リスト登録の可能性

【ロシア連邦発】
 ベルミ(Perm)地域当局は、ユネスコ世界遺産リストに「クングル氷穴(Kungur Ice Cave)」を加えたいと地域副知事ニコライ・ブフワロヴ(Nikolai Bukhvalov)氏が述べたことを明らかにした。
 「クングル氷穴」は、2004年11月のユネスコ・フォーラムの世界遺産候補となった。洞穴はユネスコ基準を満たし、それは環境保護、観光客の自由入洞許可、長期的環境観察を含むとブフワロヴ氏は述べた。
 ペルミ当局がリストに載っている洞穴の技術的、経済的見地を概説することになっていて、ユネスコ会長とロシア外務相への地域知事からの手紙を下書きすることになっていると彼は述べた。当局はこれらの問題について、科学者、生態学者と話し合って組織を管理する。
 世界遺産の地位が洞穴と近くの施設への投資を引きつけるとブフワロヴ氏は述べた。
 「クングル氷穴」は、ユニークなカルスト地域である。世界総延長第6位の洞穴で、それは地下を5,600メートル伸び、約60の湖と60の支洞を持つ。洞穴での最初の研究は18世紀に行われた。
 ロシア連邦の現在の9つの世界自然遺産は、ロシア北西「コミの原生林」、世界最深の湖「バイカル湖」、極東「カムチャッカ火山群」、南シベリア「アルタイのゴールデン・マウンテン」、「西コーカサス山脈」、バルト海の長さ98キロメートルの砂丘半島「 クルシュー砂州」、極東の山脈「中央シホテーアリン」、「ウヴス・ヌール盆地」、12保護区からなる東部ユーラシアの主な生態系「ウランゲル島保護区の自然体系」。

※「クングル氷穴」の世界総延長第6位というのは誤報。ペルミ地区ホームページはこちらへ。また、「 クルシュー砂州」はリトアニア共和国。




NZ観光洞「ルアクリ洞窟」再オープン(2005/7/21 ニュージーランド・ヘラルドより入手)
幽霊がでる洞穴が再オープン

【ニュージーランド発】
 18年間閉鎖されたワイトモ地区の大きな洞穴ネットワークは、深さ15mの人工通路を新設、来週に再オープンしようとしている。
 「ルアクリ洞窟(Ruakuri Cave)」への訪問客は、「ワイトモ洞窟(Waitomo Glowworm Caves)」の近くにある螺旋階段で、ツチボタル(グローワーム)と鍾乳石の世界へ行くことができる。本来の洞口はマオリ族埋葬地を保護するために閉鎖したままである。
 ヘレンクラーク首相は、次の木曜日に「ルアクリ洞窟」を公式にオープンさせる。洞穴はホールデン家の土地論争の影響で閉鎖された。
 境界標識決定において、ホールデン家が地表の土地を所有するだけでなく、洞穴を含む地下も所有すると判決を下した。その結果、洞穴は閉鎖された。
 「ワイトモ洞窟」でブラック・ウォーター・ラフティング運営をしているツーリズム・ホールディングス社は、ホールデン家から洞穴の33年間の賃貸契約期間を確保、再オープンに向けて400万NZドル(約3億円)と18ヶ月を費やした。
 マオリ族伝説によると、洞穴は若いマオリ族のハンターによって400〜500年前に発見された。
 野生の犬が入口に居住していたと言われ、洞穴は洞穴を意味するルア(rua)と犬を意味するクリ(kuri)から名付けられた。

※「ルアクリ洞窟(Ruakuri Cave)」は1904年に一般オープン、1987年に閉鎖された。総延長約7.5キロのうち1キロを公開。洞内で不思議な体験をした者も多いので、幽霊や不思議な存在がいると信じられている。付近には有名な「ワイトモ洞窟」のほか、「アラヌイ洞窟(Aranui Cave)」がある。公式ホームページはこちらへ。ブラック・ウォーター・ラフティングとは、タイヤチューブに乗りながら洞穴内をウェットスーツ、ヘッドランプ、ヘルメット姿で進む観光方式。




英国洞穴映画「THE DESCENT」公開(2005/7/15 入手)
【グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国発】
 7月8日、洞穴映画「THE DESCENT」が英国で公開され、週間興行ランキング3位となった。
 本作品は、アパラチア山脈の洞穴で女性ケイバー6名が崩落により洞内拘束、そこへ謎の生物が襲いかかるというホラー映画。
 日本公開は未定。

作品名 THE DESCENT
製作年度 2005年
製作国 イギリス

監督・脚本

ニール・マーシャル(ドッグ・ソルジャー/2002年)
出 演 シャウナ・マクドナルド
ナタリー・ジャクソン・メンドーサ(CODE46/2003年)
アレックス・リード(アラクニッド/2001年)
サスキア・モルダー(ザ・ビーチ/1999年)
ノラ・ジェーン・ヌーン(マグダレンの祈り/2002年)
マイアンナ・バリング
公式サイト http://www.thedescentthemovie.co.uk/

 

本部半島カルストが海岸国定公園編入へ(2005/7/14 琉球新報より入手)
 (沖縄県国頭郡)本部、今帰仁両町村にまたがる「本部半島円錐カルスト地域」(945ヘクタール)が、本年度中に沖縄海岸国定公園に編入される見通しとなった。12日の県自然環境保全審議会で、主要な円錐丘の峰々を重点的に保全し、利用施設の計画的な整備方針を定めた公園計画書案を審議。7月22日に県に答申することを決めた。計画書案は環境省の中央環境審議会を経て、2006年3月に編入が決まる見込み。
 同カルスト地域は、亜熱帯から熱帯地域にかけて発達している熱帯カルスト地形の一つで、今帰仁村今泊のシジマヌ(標高258メートル)や本部町山里のミラムイ(250メートル)など大小さまざまな円錐丘52峰と、不規則な形をした溶食凹地群がまとまって分布している。
 計画書案では、特に優れた自然景観としてシジマヌ、ミラムイ、クバの御嶽(今帰仁村、201メートル)ウフグシクムイ(本部町、237メートル)のそれぞれの円錐丘が位置する4地区を特別保護地区と定めている。




ブルガリア、調査活動中に−23m滑落死亡(2005/7/10 Novinite社より入手)
ブルガリア洞穴旅行で男性死亡

【ブルガリア共和国発】
 2005年7月10日(日)、「Rhodopes Cave」における科学的活動中、31歳の洞穴調査員が死亡した。土曜日、ルッセのVentsislav Stoyanov氏がMuglaの小さな村の近くにおいて、23mの断崖絶壁に落ちたとブルガリアのメディアが報告した。調査員らは男性を深い穴から回収しようとしている。警察は悲劇的な出来事の調査に乗り出した。




韓国、済州島「龍泉洞窟」で学術調査(2005/7/1 ニューシースより入手)
北済州龍泉洞窟学術調査

【大韓民国発】
 去る5月、済州島北済州郡(プクジェジュグン)舊左邑(グジャウップ)ウォルジョン里で発見された世界最大疑似石灰洞窟である 「龍泉洞窟」に対する基礎学術調査が実施される。
 1日済州島によると、文化財庁は 1億ウォンをかけ、10月まで洞窟内部2.5キロメートル区間を対象として基礎学術調査をする。
 位置や地形、地質など周辺環境を含め、洞窟内外部測量及び調査、国際洞窟専門家の招請自問とアセスメントなど、洞窟保存管理方案が提示される。
 また、天然記念物指定と世界自然遺産登載のための基本資料に活用される。
文化財庁は去る5月25日、「龍泉洞窟」を国家指定文化財(天然記念物)に仮指定、6月2日ユホンジュン庁長と中央文化在位元会が現地踏査をした。

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絶滅危惧種ドウクツミミズハゼ再発見(2005/7/1 共同通信より入手)
絶滅危惧のミミズハゼ発見 長崎県五島市で

 独立行政法人水産総合研究センター西海区水産研究所(長崎市)は1日、環境省の絶滅危惧種に指定され、1980年代以降は発見の情報がなかったハゼ科の魚「ドウクツミミズハゼ」が、長崎県五島市で発見されたと発表した。
 同研究所などによると、ドウクツミミズハゼはうろこがないなどの特徴がある日本固有の種。1931年に島根県・大根島の洞窟で採集されたことからこの名が付いた。
 大根島と長崎県・五島列島で生息の記録があるが、近年は絶滅が懸念され、環境省のレッドデータブックでも「ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い種」として分類されている。




普天間宮洞穴で2年振りの神事(2005/7/1 沖縄タイムスより入手)
鍾乳洞くぐり無病息災祈願/普天間宮で「夏越の大祓」

 1年の折り返しに当たる30日、宜野湾市の普天間宮で、夏の暑さをしのぐ恒例の「夏越の大祓」があった。約600人が参拝し、無病息災を祈願した。
 カヤでつくった直径2メートルの輪を3回くぐってけがれをはらう茅輪神事の後は、普天間宮独自の神事、洞窟くぐり。本殿裏の全長270メートルの鍾乳洞がこの日だけ通り抜けられる。母胎をくぐり抜けて生まれ変わるという意味を込めている。
 湿気を帯びた厳かな雰囲気の中、参拝者は拝所に手を合わせたり、鍾乳石に目をやったりしながら、洞窟をくぐった。
 昨年は社殿の工事でおはらいだけをしたため、洞窟くぐりの神事は2年ぶり。家族、孫と訪れた市内の男性(67)は「子や孫、家族全員の健康を願った。夏の大祓もだんだん増えている感じです」と話した。




J.E.T、マダガスカル洞穴調査より帰還(2005/6/29 入手)
 29日、J.E.T(Japan Exploration Team/代表:吉田勝次)によるマダガスカル共和国洞穴調査「J.E.T en Madagascar プロジェクト」が終了した。
 本プロジェクトは、マダガスカル南西部に確認されている広大な石灰岩地帯において、前人未到の鍾乳洞を発見、調査、探検することを目的としたもの。6月10〜29日の19日間、吉田勝次隊長ほかJ.E.T2名が調査活動を行った。
 活動報告はメルマガや報告書として公表していく予定。また、今後も継続的調査を行う。

J.E.Tホームページ




新石垣空港問題、洞窟保全策を審議(2005/6/14 琉球新報より入手)
コウモリ検討委が洞窟保全策を審議
 
 新石垣空港整備に係る小型コウモリ類検討委員会(委員長・東清二琉球大名誉教授)は13日、県庁で第5回会合を開き、洞窟の保全策や人工洞窟の設置などの議題を審議した。
 事業実施に伴い改変される洞窟については、新たな洞口を確保し、周辺に樹木を植栽するなどの保全策が県から示された。委員からは「餌場の確保や、餌場の移動環境確保の対策が見えない」「行動パターンなど、コウモリの現況把握がまだまだ不足している」などの意見が出た。
 人工洞窟については、有効性を指摘した上で「総合教育の場としても活用できるように整備すべきだ」などの意見もあり、今後検討を重ねる。
 県は新石垣空港の整備事業に伴う環境影響評価書について、洞窟保全などを求めた環境相、国交相意見を踏まえて補正作業を進めており、6月中にコウモリの生態や洞窟の利用状況などに関する再調査を実施する方針。その調査結果を踏まえて7月に次回検討委を開き、国交省へ評価書を再送付することにしている。

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米国、絶滅危惧種コウモリ200頭を殺害(2005/6/13 バクスター・ブリトゥンより入手)
ガンマンが洞穴で絶滅危惧種コウモリ200頭を殺害

【アメリカ合衆国発】
 (アーカンソー州ハリソン市)Boxley地域で「Cave Mountain Cave」を調査しているグループの一つが、洞床に散在する死んだコウモリを発見、公園地質学者に報告した。冬眠するコウモリ保護のため、本洞穴は冬季閉鎖となっている。
 新聞発表によると、レンジャーと資源スペシャリストが調査を開始したところ、200頭以上のグレイ・バットが銃で殺されていた。コウモリが天井部に格好の標的として、大集団を形成し冬眠している間、何者かが洞穴に入ったと見られる。
 アメリカ魚類野生生物局の特別捜査官は調査を援助している。1000ドルの報酬は逮捕につながる情報に提供される。国立公園局は誰がこの犯罪を犯したかの情報を、プルートレンジャー局870−446−5373、又は公園本部870−741−5443に要請している。通報者は匿名でもかまわない。
 グレイ・バット(連邦による絶滅危惧種)は、一年を通して少数の洞穴をねぐらとする。全頭数の95%は、9つのhibernacula(冬眠洞)だけで見つかる。この有益種一頭につき、体重の半分量もの農業害虫や蚊を含む水生昆虫を食べ尽くすことができる。
 「Cave Mountain Cave」は、最大30万頭というアーカンソー州におけるグレイ・バット最大頭数を保有する。これらのコウモリが活発に餌を食べている夏の間、1.65トンの昆虫を食べ尽くす能力がある。

※グレイ・バット Gray Bat(Myotis grisescens)
和名ハイイロホオヒゲコウモリ。アラバマ州、アーカンソー州、ケンタッキー州、ミズーリ州、テネシー州などのアメリカ南部から南東部における洞穴に棲息。体長3〜4インチ。体毛は灰色、夏には赤褐色となる。主に川や湖上に飛ぶカゲロウなどの水生昆虫を捕食する。絶滅危惧種。





韓国、済州島の新洞を天然記念物へ仮指定(2005/5/30 ノーカットニュースより入手)
北済州郡発見「龍泉洞窟」を天然記念物仮指定  

【大韓民国発】
 文化財庁は最近、済州(チェジュ)道北済州郡(プクチェジュグン)舊左邑(クジャウプ)月汀里(ウォンチョンリ)で発見された天然洞窟である「龍泉洞窟」の緊急保護のために天然記念物に仮指定したと30日明らかにした。文化財庁は去る 25日開かれた会議で、文化財委員たちが「龍泉洞窟」の緊急調査と保護のために天然記念物に仮指定しなければならないという意見に従ったと言った。
 文化財庁は、これによって予算を策定して、この洞窟の分布位置、規模、形態、洞窟生成物、周辺環境などに対する正確な調査のための基礎学術調査及び測量を迅速に実施して天然記念物指定を推進する事にした。
文化財庁はまた、基礎学術調査を土台で「龍泉洞窟」に対する精密学術調査を実施してその価値を詳細に保存、管理に最善をつくす計画だ。
 文化財庁は基礎学術調査結果によって、現在、済州島で世界自然遺産に登載を推進中の済州島自然流産誌で、「熔岩洞窟と火山地形」に含ませる方案を積極敵に検討する事にした。
 「龍泉洞窟」は去る11日、済州島北済州郡の79号線地域で、掘削作業中に発見された。現在まで確認された規模は、洞窟長さ約2500m、洞幅約3〜10m、天井高約1〜25mに至る大型熔岩洞窟だ。
 特に洞窟内部は、石灰洞窟で生成される鍾乳管、鐘乳石、石柱、石筍、洞窟珊瑚、ケイブパール、フローストーンなどが多様に発達し、その発達区間は約1000mで熔岩洞窟の基盤上に石灰洞窟の特徴が現われる熔岩洞窟として、現在まで国内最大規模だ。

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秋吉台地下水系がラムサール条約登録へ(2005/5/21 毎日新聞より入手)
ラムサール条約:秋吉台地下水系、登録湿地に選定 地元の専門家ら、高く評価

  秋吉台地下水系が、ラムサール条約の新たな登録湿地に選定された20日、地元の専門家らは「貴重な自然や動物を保護し、世界に存在をアピールするいいきっかけになる」と高く評価した。観光業界も「客を呼び戻す起爆剤になれば」と期待を寄せている。
 秋吉台地下水系は、秋芳洞水系と大正洞水系の二大水系を中心に数多くの水系でつながり、長い年月の間、石灰岩を削り、国特別天然記念物の秋芳洞などの鍾乳洞を形成してきた。
 登録湿地は現在、国内に13カ所あるが、環境省は22ヵ所以上に増やすことを目標に掲げ、候補地の選定作業を進めてきた。今回は昨年9月にリストアップした全国54ヵ所から、20ヵ所に絞り込んだ。
 地下水などを研究している山口大理学部の田中和広教授(53)=応用地球科学専攻=は「秋吉台は非常に複雑な地下水系を持っており、調査で全容が明らかになりつつある。地下水系は普段隠れて見えないが、人間が自然と共生していくうえでは非常に重要で、登録の見通しとなったことは大きな意義がある」と評価する。
 県自然保護課は「登録されれば、自然保全の促進につながると同時に、観光振興の面でも期待できる。国際的に認知されている「ラムサール・ブランド」のネームバリューに期待したい」と話した。

外務省ホームページ:ラムサール条約(特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約)





韓国、済州島で新溶岩洞発見(2005/5/17 中央日報より入手)
世界最大の石灰・溶岩洞窟を済州で発見

【大韓民国発】
 溶岩洞窟と石灰洞窟の特性を全て揃えている世界最大の天然洞窟が、済州道(チェジュド)で発見された。
 済州道北済州郡(プクチェジュグン)と同道洞窟研究所は17日、「万丈窟(マンジャングル)」入口の北済州郡舊左邑(クジャウプ)月汀里(ウォンチョンリ)にある郡道、第79号の道路沿いで、今月11日、電信柱入れ替えのための掘削工事を行う途中、世界的にもまれな天然洞窟を発見した、と発表した。
 同研究所が現場調査を行ったところ、洞窟は、鍾乳石や石筍など石灰洞窟でのみ見られる生成物はもちろん、溶岩棚・溶岩滝など溶岩洞窟の特性まですべて揃えていることが確認された。この洞窟は2500メートルほど北方にのびていて、幅3〜10メートル・高さ1〜25メートルの3階の構造。
 とりわけ、今回発見された洞窟の中には、幅3メートル・水深12メートルの湖があり、各種の貝殻もあることから、済州地域の海水面の変動と地下水の流れなどに関する新しい研究が可能になる見込みだ。郡と研究所は、これまで済州で見つかった洞窟のうち、唯一湖を備えている洞窟との点から、「龍泉洞窟」(仮称)と名付けた。
 済州道は、洞窟を道の文化財に仮指定、出入りを制限する一方、文化財庁に天然記念物の指定と調査費の支援を要請する計画だ。道はまた、国連教育科学文化機関(ユネスコ、UNESCO)の世界自然遺産登録を進めている済州自然遺産地区(万丈窟など)に、この洞窟を含ませる予定だ。




質志鍾乳洞、恒例の春まつり開催(2005/5/5 京都新聞より入手)
「春まつり」行楽客らでにぎわう 瑞穂町の質志鍾乳洞公園

 府指定天然記念物で京都府内唯一の鍾乳洞がある瑞穂町質志の質志鍾乳洞公園では、毎年恒例の「春まつり」が催され、府内外から訪れた行楽客らでにぎわった。
 地元の質志、戸津川両地区の住民でつくる同公園協力会の下部組織「あけぼの会」が、鍾乳洞を多くの人に知ってもらおうと主催。会場では、フリーマーケットや、山菜のてんぷらが入った鍾乳洞うどん、タケノコごはんなどの出店が設けられ、タケノコごはんは余りの人気から、一時売り切れるほどに。
 あたりは、鍾乳洞の見学だけでなく、新緑シーズンならではの山菜採りなども楽しめるため、行楽客の中には山菜を探す人やバーベキュー、アスレチックを楽しむ家族連れらも多かった。
 行楽客らは、「鍾乳洞が涼しくて気持ちよかった」「山菜がおいしかった」などと口丹波の自然に堪能していた。




内間木洞で洞穴救助(2005/5/3 入手)
 5月3日15時20分頃、岩手県「内間木洞」で、内間木洞調査委員会メンバーの女性1名がトレンチを約5メートルを滑落した。女性は意識があるものの、頭部や腰部を強打していたため、同メンバーがスケッド担架やカウンターウェイトなどを使用して事故発生から4時間40分後に洞外へ搬出した。
 事故現場は北洞・さちの間。トラバース時にホールドとしたノジュールが剥離、数回バウンドしながら落下した。女性は翌日には退院、軽傷で済んだ。




沖縄病院壕でひめゆり学徒を追体験(2005/5/1 琉球新報より入手)
あの夏の記憶共にたどる ひめゆり学徒を追体験

 ひめゆり学徒隊の体験を継承しようと活動している「虹の会」(下嶋哲朗さん主宰)と元ひめゆり学徒らによる戦跡めぐりが30日、行われた。戦争を知らない若者たちでつくる同会の活動の一環で、メンバー29人と元ひめゆり学徒10人が参加した。両者が一緒に戦跡を巡るのは初めて。
 午前中はひめゆり学徒が在籍した沖縄師範学校女子部・県立第一高等女学校跡にあたる那覇市安里の栄町りうぼうを出発し、学徒たちが動員された「南風原陸軍病院壕」、玉城村の「糸数分室壕(アブチラガマ)」、南部撤退の行程を回り、各地で元学徒が証言した。メンバーらはメモを取りながら熱心に証言に耳を傾け、「壕の様子は現在と同じか」「どのくらいの暗さだったのか」「どんな履物を履いていたのか」などと質問した。
 午後訪れたのは糸満市の「伊原第三外科壕(ひめゆりの塔の壕)」「伊原第一外科壕」、荒崎海岸など1945年5月25日以降に学徒たちが身を隠した場所。ここでは多くの犠牲者が出た。
 荒崎海岸では友人らが「集団死」を図ったという場所で元学徒が証言。平和ガイドとしても活動している赤嶺玲子さん(21)は「自決が起こった場所を勘違いしていた」と話し、「きょうのフィールドワークで事実の確認ができ、より具体的にとらえることができた。これがなかったら間違ったまま伝えていた。場所一つをとっても体験者には大事な問題」と話した。
 元ひめゆり学徒の宮良ルリさん(78)は「証言を真剣に聞いてくれ、この子たちは本当に伝えてくれると感じている」と期待を込めた。




韓国、黄金コウモリを追加確認(2005/4/26 朝鮮日報より入手)
「黄金コウモリ」生息地が相次いで発見

【大韓民国発】
 アカコウモリ(韓国での別名:黄金コウモリ)の集団棲息地が全羅(チョルラ)南道・務安(ムアン)郡と新安(シナン)郡で相次いで発見された。 
 26日に環境部が明らかにしたところによると、ア力コウモリは新安郡で22匹、務安郡で8匹の生息が確認され、生態系保全地域に指定されている咸平(ハムピョン)郡「ヨナムセ窟」でも冬眠中の64匹が新たに発見された。
 環境部が指定する絶滅危機種1級であるアカコウモリは韓国や日本、台湾、中国南部、フィリピンなどに棲息する。前足が43〜52ミリ、後ろ足が9〜14ミリで頭と胴は43〜57ミリほどだ。
 今回アカコウモリが発見された「トンミョン窟」は海抜70メートル以上に位置し、入り口は狭く内部は細長い。内部の温度は12.5度、湿度は97%以上だった。
 全羅南道の3つの郡で発見されたアカコウモリの数は2000年には61匹、2003年は139匹だったが今年184匹に増えた。
 環境部のトン・ドクス自然課長は「雄雌の性比が1対1.8で均衡が取れていた。アカコウモリの性比は1対10から1対40であり不均衡がひどく、絶滅危機に瀕しているというこれまでの学説と一致せず、興味深い」と話した。

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4/20 韓国、黄金コウモリを再び確認





「龍泉洞の水」シリーズに新商品(2005/4/26 毎日新聞より入手)
義経伝説にあやかりミネラルウォーター発売

 地元の鍾乳洞の伝説にあやかり、岩手県岩泉町の第三セクター、岩泉産業開発が、ナチュラルミネラルウォーター「龍泉洞の水 義経」を発売した。
 伝説で義経は平泉を逃れて北へ向かい、龍泉洞の水で英気を養ったという。「水」は義経の子がまつられているとの言い伝えが残る町内の神社に奉納、ヒット祈願も。
 500ミリリットル入り、希望小売価格は136円。ラベルには平泉の黄金文化をイメージして金色で「義経」。「義経のように真っすぐな味」と宣伝している。問い合わせは同社0194−22−4432。

※2005年4月23日発売。同シリーズには、「龍泉洞の水」500ml(136円)、1L(210円)、2L(263円)、「龍泉洞の烏龍茶」500ml(140円)、2L(368円)、「龍泉洞の緑茶」500ml(140円)、「龍泉洞珈琲 レギュラー」190ml(120円)、「龍泉洞珈琲 ブラック」190ml(120円)がある(価格は全て税込み)。




グルジア、クルーベラ洞が世界最深−2080mを記録(2005/4/22 BBCニュースより入手)
ケイバーが世界最深を記録

《ウクライナチームが新たにケイビングの最深記録を樹立》
 9名のグループは地下へ2080m(6822フィート)進み、世界最深洞穴である「クルーベラ(Krubera)」で困難な2000mに達した。
 そのチームは過去4年間、2000m突破を目的としたプロジェクトの一環であった。
グルジアを離脱したアブハジア自治共和国において、このプロジェクトは前探検による記録をもとにし、塞がれた通路を爆破した。
 「今でも我々は限界点まで達したかどうかわからない。我々はいつか最深部へ行くであろうと確信する。」と、このミッションを組織したベテランケイバーAlexander Klimchouk氏は語った。
 ウクライナ洞穴学協会による「コール・オプ・ザ・アビス」プロジェクトは、アメリカ地理学協会によって資金提供された。
 2004年8月から9月の探検期間、西コーカサス山脈アラビカ山塊の下で、7ヶ国を代表した56名のケイバー・チーム(男性45名・女性11名)は「クルーベラ(Kubera)」を探検した。

《難関》
 約5トンの装備を運びながら、彼らは標高差と凍るような豪雨を乗り越えなければならなかった。また、彼らは極めて狭く、boulder chokesによって塞がれた通路から瓦礫を吹き飛ばすことを余儀なくされた。
 彼らは深度700m、1215m、1410m、1640m地点でキャンプを張り、そこで食事を作り、テントでは最高6人が眠り、連続最高20時間活動した。
 ケイバー達はロープと共に約3km(2マイル)の電話線を設置することにより、地上ベースキャンプとの連絡を保持した。
 しかし、8〜9月の探検は多くの障害に直面した。3週目まで、サンプ(洞穴の冷たい池)は、チームの下への進行を妨げた。
 チームメンバーであるSergio Garcia-Dils氏が通過する方法があるかどうか調査したとき、彼は凍りそうな小滝に直面、彼の防水ドライスーツに穴が開いていることが分かり撤退を余儀なくされた。

《まだ深い》
 ついに、同僚Denis Kurta氏とDmitry Fedotov氏は長さ100mの狭洞を無理矢理に突破、うまくサンプを迂回して急傾斜を下った。
 10月、ケイバー9名からなるチームは、前グループが中止したところを再開するために、「クルーベラ(Krubera)」に戻った。
 一連の新通路と竪穴へ突破するまで、彼らは洞穴最下層部の全ての未踏箇所を調べた。2004年10月19日、チームリーダーYuri Kasjan氏は竪穴を降り、高度計から彼が2000mを超えたことを発見した。
 より多くの竪穴と通路は、探検家に2080m地点で砂の部屋をもたらした。
世 界 最 深 洞 穴
クルーベラ(Krubera) グルジア・アブハジア自治共和国 -2080m
ランプレヒツォフェン(Lamprechtsofen) オーストリア -1631m
グーフル・ミロルダ(Gouffre Mirolda) フランス -1626m
レゾー・ジャン・ベルナール(Reseau Jean Bernard) フランス -1602m
トルカ・デル・セルロ(Torca del Cerro) スペイン -1589m

Sarma

グルジア・アブハジア自治共和国 -1542m
Cehi 2 スロベニア -1533m

 チームはその部屋をゲーム・オーバーと名付けた。しかし、グループは現在、それが最深部であるかどうかを見るために洞穴に戻ることを望んでいる。
 探検の詳細と写真は、今月のナショナルジオグラフィック誌にて紹介される。




韓国、黄金コウモリを再び確認(2005/4/20 朝鮮日報より入手)
無顔にも黄金コウモリ発見

【大韓民国発】
 環境府指定絶滅危機野生動物 1号、天然記念物に指定された黄金コウモリが全南咸平に引き続き、無顔でも棲息していることで確認された。
 務安郡と霊山剛柔逆患傾聴は20日、「務安郡海際面野山 3ヶ所の洞窟で世界的珍しい種である黄金コウモリが棲息しているという情報提供を受けて、最近詳細な調査をして書式事実を確認した」と明らかにした。
 霊山剛柔逆患傾聴関係者は「去る月末から無顔海際面地域で生態調査をして、黄金コウモリ書式事実は具体的な個体数と保護対策など総合的な立場は25日頃明らかにする予定」と語った。
 務安郡関係者は「現在、黄金コウモリが東面中で実態調査が進行中なので保護施設を用意しなかった状態」と言いながら「環境政府が具体的な保護措置を取るまでは、情報提供者などを通じて一般人たちが近付くことができないようにする計画」と語った。

※黄金コウモリとは、1998年咸平郡高山峰一帯で韓国唯一棲息していることが確認されたツシマクロアカコウモリ。




済州島4・3事件の住民潜伏洞窟に鉄柵設置(2005/4/20 ハンギョレ新聞より入手)
【大韓民国発】
 済州島4・3事件関連の歴史的教育現場として、観光客がよく訪れる当時の住民たちの避難所だった天然洞窟が、最近洞窟保護を理由として鉄柵が設置されて立ち入れなくなった。
 特に一部の洞口は、木や岩などを通して鉄柵を設置するため、もう一つの環境毀損という指摘を受けている。
済州地域地方自治体は、去年から済州道内に広がっている天然洞窟160ヶ所中、住民と観光客たちが頻繁に訪れ、人為的な毀損憂慮がある洞窟を対象に鉄柵と案内板などを設置している。
 現行文化財保護法と文化財保護指針には、国家及び地方自治体が洞窟保護方案を講ずるようにして、周知された洞窟や新たに発見された洞窟を活用する場合には、文化財的価値評価及び保存関連事項を検討して、教育用などで活用する場合には関連資料とともに道知事を経て文化財庁長に活用計画を提出するようにしている。
 これによって北済州郡朝天邑の「臥屹窟(ワフルグル)」を含めてソンフルリ地域にある「デソブイグル」「モックシムルグル」「バンモッグル」と南済州郡安徳面銅鉱里クンノブグェなどに鉄柵が設置されて一般人たちの出入りが禁止されている。
 これら洞窟のうち、「デソブイグル」「モックシムルグル」「バンモッグル」などは4・3当時、焦土化作戦が起った1948年11月地域住民たちの避難所に活用され、少なくちも住民18〜40人余りが虐殺された歴史的場所。
 しかし、最近鉄柵を設置しながら「デソブイグル」「モックシムルグル」などは岩に穴を開けて設置するうえ、周辺に岩のない「バンモッグル」は周辺の木に穴を開けて鉄柵を設置、環境を毀損しているという指摘を受けている。
 最近4・3歴史紀行に出た済州島4・3事件研究所関係者は、「4・3遺跡地として、歴史的教育現場で発展させて行くと洞窟を案内板も設置しないまま、木や岩を貫通して鉄柵を設置したことは環境毀損に違いない」と語った。これに関しても関係者は、「文化財保護法によってすべての天然洞窟は保護するようになっているから、毀損が憂慮される洞窟から先に基礎自治団体で鉄柵を設置している」「4・3遺跡地や保護施設などの問題を検討して改善して行く」と明らかにした。

※済州島4・3事件とは、1948年4月、済州島民が米軍軍政下での南朝鮮単独総選挙に反対して蜂起し、政府軍と衝突した事件。




新石垣空港問題、環境省が意見(2005/4/16 琉球新報より入手)
可能な限り洞窟保全を 新石垣空港で環境省が意見

 小池百合子環境相は15日、石垣市への新石垣空港建設事業に伴う県の環境影響評価書について、希少なコウモリ類が生息し建設で消失するとされた洞窟をできる限り保全することなどを盛り込んだ意見を北側一雄国土交通相に提出した。国交相は5月30日までに県に総括した意見を提出し、その後評価書が補正される。
 環境省によると、絶滅危ぐ種IB類のヤエヤマコキクガシラコウモリなど希少小型コウモリ類3種が建設予定地の5洞窟に生息しているが、うち3洞窟が建設で盛土などにより、入り口がふさがれ消失する。このため、意見書では「専門家の指導・助言を得て可能な限り保全すること」を要求した。5洞窟以外に確認されている十数洞窟について、追加調査を実施し、コウモリ類の利用が確認された場合は、可能な限りの保全を求めた。
 さんご礁生態系への影響が懸念される赤土流出の防止策については「建設以前から流出している赤土の量や、大雨など緊急時の対応の記載が不十分」として検討・評価項目への追加を求めた。

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3/23 新石垣空港問題、IUCNが計画再考を要請





川口浩探検シリーズ、第2弾は「地底探検・洞穴編」(2005/4/14 入手)
 水曜スペシャル川口浩探検シリーズのDVD第2弾が7月21日発売と発表された。
 1月に発売された 「未確認生物編」に続くもので、今回は「地底探検・洞穴編」の3巻。1巻につき2話ずつ収録される。初回限定版 DVD−BOXには、地底探検用探検隊ユニフォーム(赤ツナギ)がつく。
 川口浩探検シリーズは、全国朝日放送(現:テレビ朝日)の水曜スペシャルとして企画され、1977年から85年にかけて全45話が放送。
 今回収録された第16〜17話「”ギャオ”これが地球の割れ目だ!氷の国アイスランド地底大洞穴に恐怖のマグマ地獄を見た!!」「”ギャオ”これが地球の底だ!火と鳥の島アイスランド地底大洞穴に”悪魔の腹わた”を見た!!」は200回記念特別企画。第29話「謎の地底大噴水!中国竜口洞に怪現象”仙人水”は実在した!!」はシリーズ視聴率第4位の22.7%を記録。
 当初、川口浩氏は司会者であったが、第3話から川口浩探検隊を結成、世界中の謎?に挑んでいた。

川口浩探検シリーズ ~地底探検・洞穴編~ DVD−BOX (通常版)
10,710円(税込)
※3巻セット
川口浩探検シリーズ ~地底探検・洞穴編~ DVD−BOX (初回限定版)
17,325円(税込)
※3巻・特典付き
川口浩探検シリーズ 「地球の底!アイスランド地底大洞穴ギャオ(前・後編)」
3,570円(税込)
 
川口浩探検シリーズ 「巨大怪奇地底都市!カッパドキア 幻の黄金宮殿の謎」
3,570円(税込)
 
  「湖が消えた!謎の巨大異常現象をユーゴスラビアに見た」
川口浩探検シリーズ
「謎の怪現象!中国竜口洞に仙人水は実在した!」
3,570円(税込)
 
  「決死の大氷壁!アルプス大洞穴 謎の巨大氷宮殿」

【収録タイトル】
話数
放送日
放送タイトル
第16話 '80/11/19 ”ギャオ”これが地球の割れ目だ!氷の国アイスランド地底大洞穴に恐怖のマグマ地獄を見た!!
第17話 '80/11/26 ”ギャオ”これが地球の底だ!火と鳥の島アイスランド地底大洞穴に”悪魔の腹わた”を見た!!
第21話 '81/10/7 巨大怪奇地底都市!美少女ミイラ発見!トルコ秘境に幻の黄金宮殿の謎を追え!!
第22話 '81/11/4 湖が消えた!謎の巨大異常現象をユーゴスラビアに見た!!
第29話 '83/1/19 謎の地底大噴水!中国竜口洞に怪現象”仙人水”は実在した!!
第33話 '83/10/19 スイスアルプスの大洞穴に巨大氷宮殿は実在した!

※川口 浩(かわぐち ひろし)
1936年、東京生まれ。大映映画俳優として活躍するが、1962年大映退社以降はテレビに活躍の場を移す。テレビドラマ「キイハンター」に出演、「ザ・ショック!!」「水曜スペシャル」を企画・出演。1985年の胃癌手術以降、闘病が続くが、1987年逝去。享年51歳。





飛弾大鍾乳洞、高山市民は無料に(2005/4/12 中日新聞より入手)
あすから高山市民は無料に 丹生川の大鍾乳洞と隣接の美術館

 北アルプス・乗鞍岳のふもとにある高山市丹生川町の観光施設「飛騨大鍾乳洞」と同施設に隣接する美術館「大橋コレクション館」が、13日から市民に無料で開放される。
 両施設は近年、年間入場者数が13万人とピーク時の3分の1程度に落ち込んでいたため、「観光にきた友人や親せきを市民に呼び込んでもらおう」と無料化に踏み切った。従来の入洞料は大人1000円、子ども500円だが、市民は入洞窓口で免許証など住所が確認できるものを提示すれば無料になる。
 同鍾乳洞の開業は37年前。発見者の故大橋外吉さんから寄贈を受けて、9年前から旧丹生川村が設立した第3セクター会社「飛騨大鍾乳洞観光」(中萩久夫代表取締役)が運営している。
 洞内には、赤や緑にライトアップされた鍾乳石や石柱などが連なり、全長800メートルにわたって神秘的な空間が広がる。
 隣接する大橋コレクション館には、重さ100・5キロ、時価2億円という金塊のほか、大橋さんが長年集めた貴重な美術品や骨董品など約1000点を展示。金塊は、実際に手で触れることもできる。中萩代表取締役は「合併で1つになった市。1人でも多くの市民に愛着を持ってもらいたい」と話している。
 市内小中学校の社会見学なども受け付けている。問い合わせは、飛騨大鍾乳洞観光=電0577(79)2211=へ。




河内風穴、入洞料金値上げ(2005/4/1 入手)
 滋賀県犬上郡多賀町の観光洞「河内風穴」の入洞料金が、管理人変更に伴い、300円から500円へ引き上げられたことが分かった。
 観光ルートはこれまでと同様。駐車料金は据え置きの400円/台。
 本洞穴は1月1日付けで現管理人へ交代となっていた。

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1/11 河内風穴の管理人交代





PETZL社よりケイビング用ヘルメット新発売(2005/3/29 入手)
バーテックス・ベスト・デュオ14 仏PETZL社より、昨年発売されたケイビング用ヘルメット「SPELIOS(スペリオス)」に続いて、ヘッドランプマウント型「VERTEX BEST DUO 14(バーテックス・ベスト・デュオ14)」が登場した。
 これは同社製ヘルメット「ECRIN ST」の次世代シリーズ「VERTEX BEST」をベースに「FIXO DUO(フィックスディオ)」をマウント、14LEDモジュールを組み込んであるもの。カーバイドランプ機台は付いておらず、取り付けの際には要加工となる。
 色はホワイトのみ。
 なお、登山用としては未規格であり、ワーク用となっている。
 国内販売開始時期は現在は予定とされていない。




西湖コウモリ穴のギャラリー増築へ(2005/3/23 山梨日日新聞より入手)
ギャラリー増築へ 西湖コウモリ穴 周辺の自然など紹介 富士河口湖町

 富士河口湖町は来年度、西湖コウモリ穴のギャラリーの増築に着手する。施設周辺の自然を紹介するコーナーなどを新たに設置する予定で、将来的には、同施設を西湖エリアの観光拠点としたい考えだ。2006年度のオープンを目指す。
 エコツアー人気の高まりや交通の利便性の向上などを受け、同施設の入洞者数は昨年、オープン以来初めて10万人を突破した。西湖エリアで進めている「西湖いやしの里づくり」事業で、今後も施設利用者の増加が見込まれることから、増築を計画した。
 現ギャラリーの東側に約200平方メートルを増築し、コウモリ穴や青木ケ原樹海の成り立ち、周辺の自然環境などをパネルや映像で紹介するコーナーを設置する計画。
 ギャラリーでは現在、米国の人気映画「バッドマン」のポスターやコウモリのはく製、コウモリの絵が描かれた陶器などコウモリにちなんだグッズを展示しており、今後も収集品の内容を充実させる。
 同施設管理事務所は「西湖エリアの豊かな自然を紹介し、エコツーリズムの推進を図りたい」と話している。

 


新石垣空港問題、IUCNが計画再考を要請(2005/3/23 琉球新報より入手)
IUCNが県、国に新石垣空港計画再考を要請

 世界最大規模の環境団体国際自然保護連合(IUCN)は、新石垣空港建設予定地に生息する絶滅危惧種のコウモリ保護のために、建設位置再考を求める要請を行っている。IUCNのコウモリ保護専門部会が18日、小泉純一郎首相、小池百合子環境相、稲嶺恵一県知事あてに要請文を郵送した。
 要請文は「建設予定地すぐそばの洞穴がコウモリのねぐら、繁殖、捕食場所になっているため、極めて重大な影響は避けられない」との日本のコウモリ研究者や環境保護団体の報告を踏まえ「この情報を深刻なものだと考えている」として、絶滅回避のための建設位置再考を求めている。
 現在の建設計画の見直しを求めてきた八重山・白保の海を守る会(在東京)の生島融事務局長は「国際的な団体による要請は重い」と指摘した上で、「部会のメンバーの公正な視点による現地調査が実現するよう、今後は要請していきたい」と話している。




韓国、泉谷(チョンゴク)洞窟リニューアル(2005/3/23 聯合ニュースより入手)
東海の泉谷洞窟、神秘的な地下宮殿で化粧直し

【大韓民国発】
 江原道東海市は23日、都市中心に位置した「泉谷洞窟」に特殊照明を設置、幻想神秘的な地下宮殿を新しく飾りつけたことを明らかにした。
 市は最近6200万ウォン(約6473万円)をかけ、全国洞穴の中では初めて、発熱量は低いながらも時間によって色相が多様に変わる防水性特殊照明装置を設置した。
 この照明は観覧客の目が疲れないように間接照明として設置、洞穴保存はもちろん、地下世界の神秘感を最大限演出して満足度が高くなることが期待される。
 去る1996年開放された「泉谷洞窟」は、鐘乳石や石筍などの二次生成物が多様で、国内唯一の洞穴学習官が常駐、学術的価値のみならずアースサイエンスに対する自然学習場として最適の条件を取り揃えているという評価を受けている。
 昨年は全国169校中、高校39000名が修学旅行に訪れるなど、年間 32万名の観覧客が訪問、4億5000万ウォンの観光収入をあげるなど毎年増加成り行きを見せている。
 東海市関係者は、「照明設置で都市に位置、アプローチ性が良い「泉谷洞窟」は幻想的な地下宮殿で神秘さをプレゼントするようになる」と語った。




中国、世界遺産調査座長が天抗を視察(2005/3/22 人民日報より入手)
外国人専門家、重慶市奉節県の「天坑」と「地縫」の景観を視察

【中華人民共和国発】
 世界自然遺産専門家実地調査グループの座長であるスミス教授一行は、このほど我が国南部のカルスト地形を視察した際、重慶市奉節県の小寨「天坑」景観を視察し、この景観の世界自然遺産登録申請のための実地調査をおこなった。小寨「天坑」の坑口の直径は633メートル、底部の直径は522メートル、「天坑」には地下水が流れ、流水量は毎秒8.77立方メートル、現在、世界で確認された最大の「じょうご」である。
 スミス教授は、小寨天坑は全世界で最も珍しい地質景観で、非常に大きな研究価値がある、と語った。一行はこの景観の世界自然遺産申請のために権威のあるデータを提供することを明らかにした。

 


防水デジタルカメラ/現場監督に新製品発売(2005/3/17 入手)
 コニカミノルタカメラ株式会社から工事写真撮影用デジタルカメラ「DIGITAL現場監督DG−5W」が発売された。
 先代モデル「DIGITAL現場監督DG−4W」が324万画素・3.4倍デジタルズーム・ストロボ有効距離5mだったのに対し、400万画素・4倍デジタルズーム・ストロボ有効距離10mとグレードアップ。また、屈曲光学系ズームレンズを採用したことにより、工事用カメラとしては本体の薄型化に成功している。このほか、グローブなどを着けたままで操作できる大型ボタン類も搭載。
 また、現場監督シリーズが誇る耐衝撃性・防水(7級)・防塵(6級)性能に加え、使用温度範囲を−10℃〜とし、東北地方洞穴や竪穴のような寒冷地での使用も可能となった。
 価格はオープン(80,000円前後)。

コニカ&コニカミノルタ製「現場監督」シリーズ一覧
機種名 発売日 特 徴 備 考
現場監督 1988年9月 広角40mmレンズ 生産終了
現場監督DD 1989年9月 広角40mm・60mmレンズ/防水(4級) 生産終了
ニュー現場監督28 1992年2月 広角28mmレンズ/防水(4級) 生産終了
現場監督28WB 1994年4月 広角28mmレンズ/防水(7級) 生産終了
現場監督WB 1994年4月 広角35mmレンズ/防水(7級) 生産終了
現場監督28HG 1994年10月 広角28mmレンズ/20m強力フラッシュ/防水(7級) 生産終了
現場監督ズーム 1996年12月 28〜56mm2倍ズームレンズ/20m強力フラッシュ 生産終了
DIGITAL現場監督DG−1 1998年9月 108万画素/防水(7級) 生産終了
現場監督28WB ECO 2001年8月 広角28mmレンズ/エコフラッシュ/防水リモコン付 生産終了
現場監督35WB ECO 2001年8月 広角35mmレンズ/エコフラッシュ/防水リモコン付 生産終了
DIGITAL現場監督DG−2 2002年3月 195万画素/2.5倍デジタルズーム  
現場監督28WB ECO ブラック 2003年5月 広角28mmレンズ/エコフラッシュ/防水リモコン付 名称からBK削除
DIGITAL現場監督DG−3Z 2003年9月

324万画素/光学3倍ズーム

生産終了
DIGITAL現場監督DG−4W 2004年3月 324万画素/3.4倍デジタルズーム 生産終了
DIGITAL現場監督DG−5W

2005年3月

400万画素/光学2.8倍&4倍デジタルズーム  

 

英国、7時間の洞穴救助(2005/3/13 BBCニュースより入手)
負傷した男性、洞穴から救出される。

【グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国発】
 負傷したケイバーは、7時間後にヨークシャー・デイルズの洞穴から救出された。
 その男性は12日(土)の午後、イングルトンとホーズの間にあるチャペル・ル・デールの「ローリング・ホール(Roaring Hole)」と呼ばれる洞穴で、転倒して足を骨折。ノースヨーク市クラハムにある洞穴救助機構(The Cave Rescue Organisation)のチームは、シェフィールド市のケイビングクラブ所属という男性を救助した。その30歳代のケイバーは、ヘリコプターでランカスター市の病院に搬送された。
 負傷した男性は、ケイビングクラブ員と共にロープを使用してケイブシステムで活動。アンカーの1つが破壊し、ビレイロープが効く前に彼は6フィート(1.8メートル)を落下した。
 洞穴救助機構のSteve Finch氏は次のように述べた。「残念なことに、いくつかの岩がゆるみ、大きな丸石が転落して彼の足を潰した。彼は救出中、かなりの苦痛を伴っていた。ストレッチャーのスペースがなく、我々は狭洞での搬送をしなければならなかった。彼はモルヒネを与えられたが、それは彼にとってまさに拷問であった。」

※The Cave Rescue Organisationは1935年に発足した英国洞穴救助組織。洞穴だけでなく、山岳救助や動物救助なども行う。資金は主に寄付によるもの。ホームページはこちらへ




那覇市住宅地の洞窟遺跡、ピンチ 私有地で管理届かず(2005/3/5 朝日新聞より入手)
 3万年以上前にさかのぼる日本最古の人骨が見つかった那覇市の山下町第1洞穴遺跡が危機に瀕している。沖縄県指定史跡だが説明板はブロックやビニールシートに覆われ、洞内や周囲には岩が積まれて見学もできない状態だ。日本人のルーツ解明につながるともいわれる同遺跡の現状に、行政の管理責任や文化財保護のモラルを問う声があがっている。
 「山下町第1洞穴」は那覇市内の住宅地内にあり、60年代に発掘調査された。子供の大腿骨などが見つかり、洞内にあった木炭の年代測定で旧石器時代の3万2000年前の人骨とされている。同県具志頭(ぐしかみ)村の港川人(約1万8000年前)などと合わせて、日本人の祖先は南方から南西諸島をへて本土にたどりついたとする説もあり、日本人の起源を探る重要遺跡だ。69年に県史跡に指定された。
 ところが現在、洞穴内や周辺には無数の岩が積まれ、遺跡前の3枚の説明板もビニールシートやブロックに遮られて見ることもままならない。
 同遺跡は私有地。土地の境界をめぐるもめ事が起こったことに加え、部屋の増築や通路の改修もできないと不満を募らせた地権者が昨年、岩を積み上げたり、塀を作ったりした。「以前から行政が買い上げてくれると聞いていたのに、何もしてくれない。もう当てにしない」と地権者は言う。
 地元の文化愛好家団体「うるくの歴史と文化を語る会」の金城新栄さん(67)も「これじゃ恥ずかしくて見学者の案内もできない。行政は真剣に対処してほしい」と嘆き、管理する那覇市に改善を申し入れた。
 県文化財保護条例によると、県史跡を現状変更や解除する場合は県教育委員会の判断が必要。だが、地権者からその申請はない。県文化課は「増築するなら史跡に影響を与えないようにと頼んできたのだが。指定解除を求められても、遺跡を守るためにはできない」と頭を抱える。




南ア洞穴遺跡、愛・地球博で世界初公開(2005/3/5 毎日新聞より入手)
愛・地球博:世界最古の貝殻ビーズ、協会パビリオンで世界初公開 /愛知

 万博協会は4日、愛・地球博(愛知万博)の協会パビリオン「グローバル・ハウス」で新たに展示が決まった作品を発表した。7万5000年以上前の貝殻で作られた世界最古のアクセサリーや昨年発掘された8世紀の中国の壁画など、世界初公開となる芸術・文化物がお目見えする。
 グローバル・ハウスでは、世界各国から集めたさまざまな品を展示し、人類と地球環境の歩みを時系列で描く。
 「ヒトの生まれた日」コーナーでは、南アフリカの洞窟で発掘された黄土に描かれた格子模様を「世界最古の芸術」、貝殻ビーズを「世界最古のアクセサリー」として展示。いずれも7万5000年以上前のもので、貝殻ビーズは世界初、格子模様は日本初の公開。ただし所蔵するアフリカ文化遺産研究所、南アフリカIZIKO博物館との約束で、現物展示は25日の開幕日から約3週間のみ。その後はレプリカとなる。

※一部抜粋




韓国・済州島の水山窟、総延長4520mに更新(2005/2/22 ハンギョレ新聞より入手)
水山窟4520m 3番目の長さ

【大韓民国発】
 済州道南済州郡城山邑水山里「水山窟(スサングル)」の長さが4520mと測定され、学術的に保存価値が高いことが明かされた。
 南済州郡は22日、城山邑水山里ナムゴボング一帯「水山窟」の国天然記念物指定を受けるために済州島洞窟研究所に依頼、長さを調査した結果、4360mより160m増えた4520mと発表した。
 その結果、「水山窟」の長さは「萬丈窟(マンジャングル/7416m)」と「ビレモッ窟(ビレモッグル/7033m)」に続く3番目に長い洞穴と確認された。
 特に今回の調査では、洞口から 2q地点で長さ2m、幅1.5m規模のハート模様に凝結された珍しい縁巌丘も発見された。
 南済州郡は「水山窟内部に石英鉱物が大規模に確認されたことは、学術的に保存価値が非常に高いと評価される。特に熔岩石柱と熔岩棚、熔岩曲線、ミニ洞穴などの形態は非常に稀で、国天然記念物指定を推進して行く計画である。」と明らかにした。

※「水山窟」は2004年6月に総延長4360mと発表されていた。「萬丈窟」は13422mまたは8928m、「ビレモッ窟」は11749mとする情報もある。




英国ケイバー、洞内事故から回復へ(2005/2/14 マンチェスター・オンラインより入手)
【グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国発】
 冷たい地底湖から意識不明状態で救出された英国人ケイバーはスペインの病院で回復に向かっている。
 スペインのコスタ・デル・ソル海岸から内陸へ入ったロンダ市近郊の「クエバ・デル・ガトウ(La Cueva del Gato =The Cave of the Cat)」探検中に、マンチェスター州プレストウィッチ在住Denis Bushell氏は数フィートを滑落した。
 54才の体育インストラクターは低体温症であったが、マラガ市近郊の集中治療室から内科病棟へ動かされることになったと友人は語った。
 救出チームは、経験豊かなケイバーと彼の5人の英国同僚と連絡をとるのに5時間以上かかり、現場に到着、地表へ搬出したときには彼は意識不明であった。
 Warren氏は、ヨークシャー州に拠点を置くWhite Rose Pothole Clubを含む複数のケイビングクラブのメンバー。
White Rose Pothole Club代表のSteve Warren氏は、次のように述べた。「彼は最も強くて最も有能なケイバーの1人。常に素晴らしく、日頃多くのランニングと水泳をしている。彼は最も困難な洞穴探検に熱中する。」
 Bushell氏は、フィットネスインストラクターとしてキャッスルフィールドのYクラブ・ジム勤務。
 イングランドやスコットランドと同様に、中国、フランス、スペインの洞穴遠征を行った。
 数年前、彼は深さ3500フィート(約1067メートル)のフランス「Scialet de la Fromagere」の遠征チームリーダーであり、その最深部に達した初の英国人。それは大陸で最も難しい降下のうちの1つであった。
 2年前、キャッスルフィールドのブリッジウォーター運河が溢れ出して出来た巨大ため池から罠にかかったカナダガン(シジュウカラガン)とガチョウの雛を救出支援後、「M.E.N」で注目された。
 Denis氏が数年勤務したYクラブ支配人Dennis Shannon氏は、事故をスタッフにから聞かされ次のように述べた。「Denisは非常に人気のあるスタッフメンバー。我々がニュースを聞いたとき、我々は非常に心配した。」
 「クエバ・デル・ガトウ」はヨーロッパ洞穴探検界で人気の場所。

※White Rose Pothole Clubは昨年50周年を迎えた英国ケイビングクラブ。ホームページhttp://www.white-rose.org.uk/




小笠原南島沈水カルスト地形 天然記念物指定へ(2005/2/9 産経新聞より入手)
 都教育委員会は8日、小笠原の南島沈水カルスト地形を天然記念物の候補とすることを決めた。海底を含めて広域的に天然記念物の候補とするのは初めて。10日に開催される都教委で正式に決定する。
 小笠原の南島沈水カルスト地形は、小笠原の父島南西部に位置し、広さは南島および周辺海域の約11平方キロ。紺碧の海に石灰岩の島々、岩礁が点在し、多くの観光客を魅了している。観光客は父島からのボートで行けるが、1日に上陸できるのが100人に限定され、ガイドが必要などのルールが定められている。
 沈水カルスト地形は、雨によって溶食された石灰岩地形が海底に沈んだもの。南島沈水カルスト地形は約5000万年前から2000万年前に堆積した石灰岩が溶食されて、約2万年前に現在の形になった。
 都指定の天然記念物は奥多摩町の「日原鍾乳洞」など63件ある。天然記念物に指定されると、都の文化財保護条例によって破壊や地形変更が禁止される。




英国、遺跡洞で十字形模様彫刻発見(2005/2/7 BBCニュースより入手)
地方洞穴で彫刻見つかる

【グレートブリテンおよび北アイルランド連合王国発】
 およそ1万年前と思われる彫刻が、かつて墓地として使われた北サマセットの洞穴で発見された。
 ブリストル大学の洞穴学協会は、メンディップ・ヒルズの洞穴で彫刻を発見。刻まれた十字形は、英国で最古の墓地の1つであるプリンストン峡谷の「Aveline's Hole」の壁で見つかった。
 この洞穴は最終氷河時代直後の中石器時代初期に埋葬のために使用されていた。
 大英博物館のJill Cook氏は次のように述べた。「これは刺激的で重要な発見である。このパネルを形成するいくつかの線は、暖気候である現段階が始まっていた最終氷河時代末期からのサインである。パターンは他に知られた北フランス、ドイツ、デンマークに相当する。」
 彫刻は前期旧石器時代洞穴芸術を見ることにこの10年の多くを費やしたGraham Mullan氏とLinda Wilson氏によって確認された。
 このような彫刻がノッティンガムシアとダービーシャー境界であるクレスウェル・クラッグスに限定されないと信じて、最近、彼らは南ブリテンでの組織的調査を開始した。
 クレスウェル特徴は1万3000年頃より少し古いと、2003年に科学者によって初詳述。それらはバイソン、鹿、クマ、変わった鳥頭を含む2〜3種の鳥が表現されている。
 Mullan氏とWilson氏は、南ブリテンのそれらの調査を続けていて、「Aveline's Hole」のようなより多くの彫刻が浮上すると考えている。
 さらに彫刻はチェダー峡谷の洞穴の1つにみられた。その後の調査はこれを確かめるために行われている。




韓国、幻仙窟(ファンソングル)に休洞制導入(2005/2/4 京郷新聞より入手)
開放型洞窟休息年制導入

【大韓民国発】
 江原道三陟市は国内で初めて観光洞に休息年制を取り入れることにしたと4日明らかにした。
三陟市は来年上半期に新基面大耳里一帯ムルゴールセングテゴングワンとデグムグル開発事業が仕上げになる場合、観光洞である「幻仙窟(ファンソングル)」に洞穴休息年制を 実施する計画だ。
 1997年10月に総延長8qの中1.6qだけ開放された「幻仙窟」は、各種生成物と大規模ホールが絶妙の調和を成しており、これまで100万人を越える観光客が来ている。しかし、洞内に設置された照明によって洞穴壁面などに微細な変化が生ずるなど、毀損憂慮が申し立てられて休息年制導入が検討されて来た。
 三陟市関係者は「その間、観光客たちから脚光浴びて来た「幻仙窟」を体系的に管理・保護するため、このような方案を検討するようになった」と述べた。




ペルー、チスイコウモリによる感染致死(2005/2/4 時事通信より入手)
吸血コウモリに襲われ子供11人死亡=先住民が治療拒否か

【ブラジル連邦共和国発】
 ペルーからの報道によると、同国北部コンドルカンキ州のアマゾン密林地帯で昨年9月以降、狂犬病に感染したチスイコウモリが次々に人を襲い、3日までに先住民の子供少なくとも11人が死亡した。
 コウモリにかまれたのは1000人から2000人に達するとみられる。保健当局がコウモリ駆除やワクチン接種に当たっているが、地元の先住民が近代医療を信用せず、治療を拒否したことから死者が増えた可能性もある。




氷渡探検洞でケイビング教室開催(2005/1/30 岩手日報より入手)
神秘の結晶 岩泉・氷渡探検洞

 岩泉町安家の「氷渡探検洞」で29日、ケイビング教室(日本洞穴学研究所主催)が開かれた。洞内には冬の造形の氷筍や氷柱が成長し、30人余りの参加者は地中の神秘を堪能した。
 氷筍や氷柱は洞の入り口付近で、天井から落ちる水滴が冷たい外気で凍り付いて発達。洞床からタケノコ状に70センチも伸びる氷筍や、天井から下がる氷柱がヘッドライトに白く浮かび上がる。
 参加者は同研究所の柳沢忠昭理事らの案内で暗闇の洞穴を進む。高さ約5メートルにも及ぶ鍾乳石群の間を縫い、最後は入り口から約1・4キロ地点の地底湖まで到達した。
 洞内の気温は冬季でも10度とほぼ一定だ。同日の県内は寒さが緩み、最高気温は岩泉の11.4度(平年比8.9度高)で3月下旬並み。
 見学を終えた参加者は外気の暖かさに季節の変化を感じ取っていた。




米国、ウィンド・ケイブが世界総延長第5位へ(2005/1/30 オマハ・ワールド・ヘラルドより入手)
【アメリカ合衆国発】
 「ウィンド・ケイブ(Wind Cave)」は世界で5番目に長い洞穴へランクアップした。
 ナショナル・パーク・サービスによると、5つの洞穴調査チームが「ウィンド・ケイブ」に2715フィート(814.5メートル)を追加、ニューメキシコ州カールスバッド洞窟群国立公園の「レチュギア・ケイブ(Lechuguillia Cave)」を越えた。
科学専門家Rod Horrocks氏は「この達成は多くのケイバーによる努力の数10年間の頂点」と述べた。
 また、ウィンド・ケイブはアメリカで3番目に長い洞穴となった。

【世界洞穴総延長ベスト5】
1.マンモス・ケイブ(Mammoth Cave) 米ケンタッキー州 360マイル(約579.3q)
2.オプティミスティチェスカヤ・ケイブ(Optimisticeskaja Cave) ウクライナ 132マイル(約212.4q)
3.ジュエル・ケイブ(Jewel Cave) 米サウスダコダ州 130マイル(約209.2q)
4.ヘルロッホ・ケイブ(Holloch Cave) スイス 117マイル(約188.3q)
5.ウィンド・ケイブ(Wind Cave) 米サウスダコダ州 114マイル(約183.5q)

 ウィンド・ケイブ調査は1880年代前半に始まった。シカゴ・ケイバーであるJohn Scheltens氏は1970年代前半の4連続夏季遠征を指揮した。
 ウィンド・ケイブ国立公園チーフであるTom Farrell氏は、ブラックヒルズの洞穴が世界でどれくらい有名か、多くのブラックヒルズ住民は知らないと述べた。
 ウィンド・ケイブについての情報はwww.nps.gov/wica/へ。




あぶくま洞で洞内コンサート開催(2005/1/24 河北新報より入手)
冬幻響 あぶくま洞でコンサート

 福島県滝根町の「あぶくま洞」で23日、コンサートが開かれ、鍾乳洞独特の造形美をバックに、響き渡るハーモニーが醸し出す幻想的な雰囲気が、訪れた人々を酔わせた。
 約8000万年の歳月が造り出した洞穴は、全長600メートル。年間を通した気温が15度前後と冬場も暖く、氷点下の外と比べると別天地だ。
 コンサートは寒さから逃れ、自然の神秘と音楽で心を癒やしてもらうのが狙い。2年目を迎える今回は、地元の愛好家で作るコーラスグループ1組が出演し、「地上の星」などを歌った。
 コンサートは3月中旬まで、日曜、祝日ごとに開催される。




仏国、洞穴より35日振り生還(2005/1/24 BBCニュースより入手)
【フランス共和国発】
 フランス南西部、ピレネー地方の洞穴で35日振りに生存者が発見された。
 発見されたのはJean-Luc Josuat-Verges氏(48)。退路喪失により遭難、木や粘土を食べて生き延びていたところを洞穴調査に訪れたティーンエイジャーによって通報、発見された。




河内風穴の管理人交代(2005/1/11 入手)
 滋賀県犬上郡多賀町の観光洞「河内風穴」の管理が2005年1月1日付で交代となった。
 新管理人は河内集落出身者。非観光部入洞規制や新料金に関しては未定。




大山水鏡洞の総延長が9150m+αに更新(2005/1/10 亀戸ケイビングクラブより入手)
 総延長が安家洞に続く国内第2位になりました
 2004年12月27日から2005年1月4日までの期間、東海大学探検会、東洋大学探検部、亀戸ケイビングクラブ、洞窟科学調査会で大山水鏡洞の合同調査を実施しました。調査の結果、文迷洞の内部で新しい通路が見つかり450m分の総延長が追加されました。大山水鏡洞の総延長は9150m+αに更新され、岩手県岩泉町の安家洞に次ぐ国内第二位の規模をもつ鍾乳洞であることが明らかになりました。(亀戸ケイビングクラブホームページより転記)




龍泉洞でみずまつり開催(2005/1/9 岩手日報より入手)
水しぶき跳ね 龍泉洞みずまつり

 岩泉町の第18回龍泉洞みずまつり(同実行委主催)は9日、龍泉洞などで開かれ、厳しい冷え込みの中、下帯姿の男性による水払いや、龍舞(りゅうまい)行列などでにぎわった。
 水払いは岩泉御水(ぎょすい)搬送隊の10人が龍泉の池前に整列し、「えいっ」という掛け声とともに木おけで冷水をかぶり身を清めた。水しぶきが跳ね、体から湯気が上がる。観客からは声援が送られた。同隊は龍泉洞の水をくんで岩泉公民館前の社に運び奉納した。
 龍舞行列は、今年15歳となる岩泉中の生徒44人が参加。立志式の後、全長約30メートルの龍を担いで町中心部まで約2キロを練り歩いた。
 田野畑村から初めて水払いに参加した地方公務員小笠原陽さん(29)は「そう快感でいっぱい。来年も参加したい」と目を輝かせていた。




中国・北朝鮮国境白頭山で溶岩洞発見(2005/1/8 聯合ニュースより入手)
白頭山で100万年前の熔岩洞窟発見

【大韓民国発】
 中国が白頭山天池付近で100万年前に形成された熔岩洞窟を見つけたと延辺日報が8日報道した。
 延辺日報によれば、中国吉林省地質鉱産研究所は最近、天池登山口から9km離れた地域で、高さ3〜4m、幅20〜30m、長さ2km におよぶドングベイ(東北)地域最大規模の熔岩洞窟を見つけた。
 熔岩洞窟はマグマの噴出によって生成された熔岩が流れながら、周辺の強度が弱い地盤を通過する時に生ずる空間を言う。
 金氏は"この熔岩洞窟は約110万年前に形成された。 重要な観光価値と考古学的価値がある"と述べた。
 洞窟内は玄武岩と鐘乳石になっていて、多様な模様の熔岩たちでその観相価値が高く、今後の白頭山の新しい観光名所となると見込まれる。
 新聞は"今年6月からこの熔岩洞窟に対する探測作業が本格的に始め、今後の観光名所として開発、白頭山自然景観に錦上花を添えることになる"と伝えた。

※白頭山=標高2750m。朝鮮人民共和国との国境地帯に位置する。山頂には「天池」と呼ばれるカルデラ湖があり、湖水に棲むイワナが有名。




天崎鍾乳洞トンネル見学会実施(2005/1/4 共同通信より入手)
トンネル地下から鍾乳洞 「神秘的」と見学会人気

 高知県土佐市で建設された県道トンネルの地下に鍾乳洞が見つかり、同市教委が一般公開したところ、予想を上回る1500人以上が見学を申し込むなど、神秘的な雰囲気が人気を集めている。
 鍾乳洞は2001年11月、トンネル掘削工事中に作業員が地面に穴が開いたことに気付き、偶然発見した。県が調査した結果、判明しただけでもトンネル直下に深さ約13メートル、長さ約30メートルにわたり広がっていた。
 数十万年から100万年かけて形成されたとみられ、乳白色のつらら石や石筍、石柱が密集。深さ約9メートルの地下水をたたえている。
 県は地震などが起きてもトンネルの底が抜けないよう、鍾乳洞の前後約20メートルを世界でも珍しい橋を架けた構造で建設。公開を望む声に応えてトンネル側壁から鍾乳洞まで地下通路も設置した。

※申し込み詳細は土佐市ホームページへ。


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