巷の噂(2000年版)
「安家洞」で国内最大級のシールド発見(2000/12/29 読売新聞より入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の国内総延長第1位洞穴「安家洞」で国内最大級のシールドが発見された。
発見したのは長期的調査を行っているJCCUで、発見場所は洞口より約1000m地点の支洞「瞬華洞」内。幅2m、半径1.5mの最大のもののほか、大小57のシールドが発見された模様。

※シールドとは、フローストーンなどの上部がすっぱり切られたような平面状になっている二次生成物。盾に似ているのでそう呼ばれる。




「諏訪洞」入洞禁止に(2000/12/22 東京スぺレオクラブより入手)
 岡山県上房郡北房町の県指定天然記念物「諏訪洞」が入洞禁止となった。
 この洞穴は飲料水源として機能しており、近年、入洞者のマナーの悪さから教育委員会、区長、水利組合の許可が必要になっていた。




「ちゃんから穴」のお店「木古里」のTV放映(2000/12/9 入手)
 2000年12月9日、19:00〜21:00、テレビ東京系「土曜スペシャル・安くてウマい!究極の味覚 自給自足のレストラン 手作りの名店」において、群馬県多野郡中里村の手打ちうどん店「木古里」が放映された。番組では「ちゃんから穴」や美味しさが紹介された。
 「木古里」オーナーである高橋隆氏は「ちゃんから穴」の土地所有者。洞内ではキノコ栽培を行っており、地底旅団ROVER元老院が測量調査を継続している。




「美山町プロジェクト」で新支洞発見(2000/12/7 東京スぺレオクラブより入手)
 12月6〜7日、岐阜県山県郡美山町「マイコミの竪穴」(−195m)にて、調査活動「美山町プロジェクト」が行われた。
 CLは土屋智哉氏@西日本洞窟潜水研究会。−135m付近にある支洞を探検した結果、新ホールと約50mのピットが発見された。詳細はケイビングジャーナルにて報告される模様。




「ちゃんから穴」測量終了(2000/12/3 入手)
 12月2〜3日、群馬県多野郡中里村・立処山「ちゃんから穴」の第6次調査が地底旅団ROVER元老院によって行われた。
3月から行われた測量は今回で終了、総延長462.4m、高低差49.7mの洞穴となった。
 2001年には補足測量・洞内生物採集2・写真撮影・洞内記載・マーカー撤去・清掃作業を行い、報告書にて発表する予定。




「サイアス」に洞窟記事(2000/10/26 カマネコ探検隊より入手)
サイアス2000年11月号 朝日新聞の科学雑誌「サイアス 2000年11月号」に洞窟記事が取り上げられた。
 特集「アナザーワールド 地球最後のフロンティア 地下生物圏に挑む」における5項目の1つとして「微生物が洞窟をつくる 生物カルストの世界を歩く」が取り上げられ、浦田健作氏@カマネコ探検隊による執筆が行われた。写真提供は染谷孝氏@カマネコ探検隊。
 朝日新聞社発行。76〜79ページ。税込980円。11月1日発行。
・微生物がつくる鍾乳石
・光カレンと光鍾乳石
・柔らかなムーンミルク
・洞窟を拡大する細菌
・火星生命体と洞窟微生物




「ちゃんから穴」入洞禁止に(2000/9/24 入手)
 9月23〜24日、群馬県多野郡中里村・立処山「ちゃんから穴」の第5次調査が地底旅団ROVER元老院によって行われた。
 その結果、総延長375.4+αmとなり、立処山では最大級である総延長400mを越える可能性も出て来た。高低差は49.7m。年内にも1回行い、測量は完了する予定。
 しかし、不許可入洞、洞内にカップ麺の残りなどのゴミを捨てた県内の団体がいたことも判明。洞内でキノコ栽培をしていることからも、当面は地底旅団ROVER元老院以外は入洞禁止となった。

※測量調査終了につき、従来通り許可制となった。




「大倉鍾乳洞」測量が1年ぶりに行われる(2000/8/6 入手)
 8月5〜6日、群馬県甘楽郡南牧村「大倉鍾乳洞」において、1年ぶりに明治大学地底研究部主催による測量調査が行われた。
 本調査は1995年から行われているもの。他に地下旅会、東京スペレオクラブ、亀戸ケイビングクラブ、ひねもす探検隊、地底旅団ROVER元老院が参加した。
測量と並行して生物調査、ディギング活動、上層アタックも行われ、付近の別洞2洞と連結した。総延長1,000+αmになる模様。




 「河内風穴」は4000m級間違いなし(2000/7/16 入手)
 7月15〜16日、滋賀県犬上郡多賀町「河内風穴」に鈴鹿プロジェクト(1988年)以来の調査が行われた。
未測量箇所や測量後に発見された支洞が確認されたが、その結果4,000mを越えることは間違いないと思われる。ひみず会測量値は3,323+αm。


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