タイトル 地底旅団ROVER元老院第416回CAVING
サブタイトル 岩手県住田町洞窟探検合宿
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞窟 (非公開)
日 程 2024年12月27日(金)〜29日(日)
参加者 細野、落合直之、田島大貴(以上、東京スペレオクラブ)、松本力、山口真也(以上、東山ケイビングクラブ)、久保太一、浅川太輝、岩田朔来、村田花音(以上、明治大学地底研究部)、嶋田壮伸(山口大学洞穴研究会)、芦生育未(大阪公立大学学術探検部) 以上11名
東京スペレオクラブ主催、明治大学地底研究部のケイビング技術及び知識向上を目的とした合宿の手伝いとして参加した。計画書によると、予定洞窟は岩手県気仙郡住田町にある1000m超級の竪横複合洞とある(洞窟名は掲載なし)。
合宿期間は12月25日〜29日。
なお、地R元代表の千葉は計画書の閲覧及び実際の内容を聞いた12月15日、この洞窟に学生を入洞させることに対して、地R元内にて合宿内容に異議を唱えている。


27日17:30、山口が千葉県内の自宅を出発。

19:30、山口が細野宅に到着。荷物を積み込み出発。
東京外環自動車道・大泉ICより高速に乗り、東北自動車道を北上。 那須高原SA付近より雪が強く降り始める。
水沢ICにて降りて下道を走行。釜石自動車道・江刺田ICより再び高速に乗り、遠野ICにて降りて遠野市内へ。
28日3:00、セブンイレブン 遠野早瀬町店にて朝食と行動食購入し、そのまま駐車場にて仮眠。

4:30、起床して出発。

5:00、宿舎になっている「大洞公民館」に到着。学生や合宿参加者と合流し、朝食をいただく。

7:00、某洞を目指して約2時間の登山。参加者10名。学生1名はスキル不足のため公民館で待機。

9:00、某洞に到着。洞口からすぐの竪穴部のロープが老朽化していたので張替え。地底研が担当する。
時間がかかり、寒風が吹く中、1時間ほどの洞外待機。手足の指先感覚がなくなっていた。

10:30、ロープ張替作業完了し、洞外で凍える思いをしていた参加者が順次入洞。
ファンケイビングを行う。水流音は聞こえるところまで進んだが、最終目的の水流部には到達できず。
細野・山口班、落合・松本・田島班(各5名ずつ)に分かれて出洞を開始。

13:00、細野・山口班が先に出洞して下山。

14:00、細野・山口班は宿舎に到着するが、落合・松本・田島班より学生1名が行方不明との無線連絡。
学生3名を宿舎に残して(計4名)、細野・山口は再度登山。
再入洞して状況を確認。すでに役割分担が行われており、洞内をある程度知っている者が声掛けしながら捜索を行っている。
細野・山口もPL落合の指示を仰ぎ、声をかけながら行方不明学生を捜索。

16:30、約3時間の捜索の末、意気消沈して留まっていた行方不明学生を発見。
体力的には問題ないということで、自力で出洞。

17:00、全員出洞。下山。

18:00、全員帰宿。 待機していた学生が夕食の温かいカレーを作っていてくれ、空腹が満たされる。疲れ切っていた参加者は風呂は諦める。
夕飯途中に菊池さんが現れ、刺身を差し入れしてくれた。

その後、行方不明(退路喪失)事故に関する経緯報告と反省会。
所用で班を離れた学生に狭洞部の先で待っていることを伝えたものの、待っていたのは50m先であり、途中に上下分岐があったことから退路喪失(迷い込み)となった。この洞窟に不慣れ(初入洞)、スキル不足(学生)にも関わらず、単独放置したのが事故原因であったことは明らかである。行方不明時間はおよそ13:30〜16:30。

心身ともに疲れ切っていた大人たちは順次消灯。

25:00(1:00)、たまたま起きた細野は菊池さんと学生たちが語っているのを横目にトイレを済ませ再度、寝に入る。
29日5:00、細野・松本・山口は起床して出発準備。

6:00、見送りのために起きてくれていた、落合・田島に別れを告げて出発。

6:30、岩手県下閉伊郡山田町のラーメン屋「藤七屋」にて朝ラーを食し、龍泉新洞測量調査第10次調査(地R元第417回CAVING)へ向かった。(文責 細野誠)
大洞地区 某洞 某洞
雪積もるなか出発 全員入洞して談笑 足場を確認しながら前進

※合宿CLより2月27日、東京スペレオクラブによる事故報告書を作成中との連絡を受けている。また、この洞窟にまだ扶養家族であり責任能力のない学生を入洞させることに対して異議を唱えたが、特別な洞窟があるということを教えたいということが優先され受け入れられなかった。(文責 千葉伸幸)

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