タイトル 地底旅団ROVER元老院第279回CAVING
サブタイトル もうすぐ春ですね 穴に誘ってみませんか♪ at 南相馬市・大穴鍾乳洞
分 類 合同・ファンケイビング
入洞洞穴 大穴鍾乳洞(立石鍾乳洞、大穴)
日 程 2013年3月16日(土)〜17日(日)
参加者 千葉の、木嵜、村野て、家崎、平宗雄(あぶくま・けいばぁず・くらぶ)、土田孝之(東山ケイビングクラブ)、黒田明子(東京スペレオクラブ)、荒波遼太(パイオニアケイビングクラブ) 以上8名
美晴湯旅館あぶくま・けいばぁず・くらぶの平氏よりお誘いがあったため、せっかくの機会なので他団体にも声掛けを行い、今回の合同ファンケイビングが企画された。地R元としては4回目の巡検である。


16日14:00、JR新宿駅の西口ロータリーにて、木嵜・黒田が合流。初対面だったが、同じ歳とわかるとすぐに打ち解け、渋滞で遅れている荒波の到着を待つ。

14:30、荒波車到着。車に貼っていた地R元ステッカーCAVER IN CARが目印となり、先発組集合。皆同年代ということで、すぐに盛り上がる。

15:30、東北自動車道・蓮田SAにて途中休憩。車内では色々話が尽きない。途中、強風や降雨に見舞われたが、渋滞などはなく順調である。

18:00、二本松ICで降り、給油休憩。
平さんとの合流予定時刻19:00に間に合いそうにもないので連絡。とても優しい声の方で安心する。
荒波は事前に道路をリサーチしてくれており、安心して目的地へ。

19:40、南相馬市鹿島区「美晴湯旅館」到着。平さん、すでに到着していた土田さんと合流。東京組はお2人とは初対面だったので緊張気味。
部屋に入ると、あれ、もう一人いる。ビックリしたままよく見てみると、東山ケイビングクラブの菊地さんというサプライズ。平さんから3日前に連絡がきたらしい。もう長い付き合いになるらしくとても仲良し。菊池さんは釣りをしにきたらしい。
部屋には、寿司や惣菜、酒が沢山用意してあった。自己紹介も早々に酒を飲み、地震や津波の話、鉱物の話など色々話してくださって盛り上がる。次第に打ち解け洞窟談義などにも華が咲く。

24:00、黒田・荒波・土田さんが先にお休みに。その後も平さん・菊地さん・木嵜の3人は飲みながら話をする。何だか楽しい。

26:30(2:30)、酒もかなり回り、千葉に朝食が何時か聞いておくように言われていたが、スッカリ忘れる。

27:00(3:00)、家崎が現地到着。そのまま車内で消灯。宿では宴会がもうしばらく続いていたようである。

28:00(4:00)、千葉・村野が現地入り。車内で小宴会を開いてから消灯。外はかなり寒い。
17日6:30、木嵜の元気な声で起床。

7:00、後発組が合流。みんなで洞窟談義をしながら宿で美味しい和朝食を頂く。

9:00、宿前で記念撮影をしてから各車出発。
真野ダム付近で釣人と化した菊地さんと別れる。我々もアプローチ開始。

10:00、洞口到着。平さんが通称:写真の樹に登り、恒例の記念撮影してから入洞開始。
旧洞部を進み、施錠してある鉄柵を通過、新洞部を目指す。
絶妙の屈曲具合と傾斜で人々を寄せ付けない、直径40cmの狭洞「自然淘汰の門」が現れる。だが今回は誰ひとりとして淘汰されず。千葉・家崎・黒田・村野とすんなり進んでいく。むしろ家崎はその後の天井高8mのクラック「真野の峡谷」で終始へっピリごしであった。
さらに40m程進むと、大きなホールの片隅に「長寿の泉」と呼ばれる直径3m程のリムストーンプールが水をたたえている。プールの中に透き通るエゾメクラヨコエビを観察。小動物のグアノがリムストーンプールに入りこんでいたため、迅速に発見。
木嵜・黒田・千葉・村野が写真撮影に励むなか、家崎・荒波はあっちっこっちのすきまに入り込み、体力を消耗する。真っ白いジブサムポールもうっとりと観察。

その後は支洞「Crazy Run Passzge」へ入り、本日のメインイベントである「紫紺の滝」へ向かう。明治大学地底研究部が発見したことから、大学カラーの紫紺から名付けられたという。地R元は11年振り、平さんは15年振りの拝見。そこはまさに鍾乳洞の遊園地ともいうべき、二次生成物のオンパレード。3人で手を繋いで一回りできるような大きさの石柱や、覆いかぶさるようなフローストーン、滝、などなど。ただただあっけにとられる美しさ。
ひとしきり感動を味わい、さて帰るかと思いきや、本洞に出る直前で家崎・黒田がはぐれる。上部へ出るところをそのまま進んでしまったようである。通ったことのない狭洞に戸惑っていると、正義のヒーロー平さん登場。他のメンバーは昼食をとって談笑していた。
一息ついてから「コウモリの館」へ向かう。頭上にはコキクガシラコウモリのコロニー。ざっと80頭近くの群れが固まっている。
楽しい時間を過ごすも時間が迫り、名残惜しくもコウモリの生態説明やサンゴの化石を観察しながら帰路を進む。

16:00、出洞。

16:30、着替えた後、各車に分かれて東北自動車道・二本松IC経由で帰途についた。


洞内生物の伊吹を感じられた洞窟であった。発達した二次生成物、エゾメクラヨコエビ、コウモリの大コロニーといった目に飛び込んでくるものから、メクラチビゴミムシやトゲトビムシといったグアノにひそむ小さなものまで。今までは頭上の二次生成物ばかり目に入っていたが、今後は足元の二次生成物や生物たち、鉱物にも目配り気配りを忘れぬようにしていきたい。
また、感動の影にはハプニングも。メクラチビゴミムシ・ポケット・バラバラ事件に、村野インナー等破損事件、団装バック串刺し事件と、失ったものも多かった^^;(文責 家崎晶・木嵜ちひろ)
大穴鍾乳洞・洞口 大穴鍾乳洞・新洞入口 大穴鍾乳洞・自然淘汰の門
恒例の記念撮影 新洞部へ! 自然淘汰の門でのお約束の虐待
大穴鍾乳洞・長寿の泉 長寿の泉 大穴鍾乳洞
長寿の泉 ヨコエビさんはいるかな? 穴ガールと平さん
大穴鍾乳洞・Crazy Run Passzge 大穴鍾乳洞・紫紺の滝 大穴鍾乳洞
Crazy Run Passzgeへ突入 紫紺の滝の滝つぼ 昼食を取ってから出洞しました

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