タイトル 地底旅団ROVER元老院第245回CAVING
サブタイトル 第1次丹波山村後山川青岩谷洞穴探査
分 類 調査ケイビング
探査地域 山梨県南都留郡丹波山村 後山川青岩谷日影青岩窪
日 程 2010年6月27日(日)
参加者 千葉の、細野 以上2名
後山林道大正末期から昭和初期にかけて奥秩父の山々を巡った登山家:原 全教。彼が1933(昭和8)年に著した「奥秩父」には、今では忘れ去られてしまった洞穴が複数記載されている。その一つが「青岩鍾乳洞」付近にあるという竪穴である。
今回はその洞穴を再発見すべく、日影青岩窪の踏査を行なった。


7:00、細野の寝坊により30分遅れて千葉宅集合。すぐさま出発。曇天で、現地に近づくにつれて小雨が降ってくる。

9:00、後山林道基点到着。事前情報通り、後山林道(全長8.6km)は林道基点まもない片倉谷ゲートで通行止め。8/20まで林道整備、徒歩2時間半とある。かつてはここから歩いたこともあったが、今回は強い味方がある。ママチャリである。

9:30、自転車にて出発。すれ違う「山"元"ガール」にはうらやましがられ、大学サークルには怪訝そうな顔をされる。後半になればなるほど勾配がきつくなり、半分は押しながら進む。

11:00、林道終点到着。所要時間90分なので、徒歩よりも60分短縮。休憩がてら早めの昼食をとる。

12:00、青岩谷橋より活動開始。青岩谷を進むと、傍らに干上がりつつあるオタマジャクシ数百頭を発見。なんとなく治水工事を始めレスキュー完了。

12:40、日影青岩窪出合い到着。左岸から平均30度以上の勾配の沢が2本流入しており、どちらが日影青岩窪だかわからず。とりあえず、登攀可能な下流側を登り、上流側を下ってくることにする。そんなことを検討していたところ、千葉は尾てい骨(全治2週間)、細野は足を打撲する。久しぶりの山に身体がぎこちない。

13:40、ちょっとした難所を乗り越えながら1時間、石灰岩転石も確認できないまま登りつめてしまう。空振りである。上流側の沢へやや下りながらトラバース移動する。

13:50、隣の沢(=日影青岩窪と判明)にて石灰岩露頭確認。しかし、穴は無い。下山しながら探査。シカ2頭に威嚇されるも、洞穴の場所は示さず。教えてくれればシカ穴とか命名してやるのに・・・。

15:00、日影青岩窪出合い到着。怪しい箇所は源流域にあった石灰岩露頭のみで、他には石灰岩は見当たらず。「日影岩窪へ入つて」という記述を「日影青岩窪出合いから青岩谷本流を進んで」と解釈して、青岩谷を少し進む。すると左岸に小規模な石灰岩露頭発見。湧水あり、溶食ありだが、人が通れる穴はなし。

16:00、活動終了。下山開始。

16:45、林道終点到着。自転車にて楽々下山。途中でサル3頭、ハクビシン1頭と出会う。

17:20、片倉谷ゲート到着。所要時間35分で徒歩よりも115分短縮。

17:40、後山林道出発。

18:00、奥多摩温泉「もえぎの湯」に立ち寄り入泉。

20:00、なんとなく夕食も取らぬまま千葉宅に到着、解散。


なにかが違っているのか?山狩り技術不足か?「又日影岩窪へ入つても一洞あり、矢張り入口小さく竪穴になり」とあるんだから必ず存在するのであろう。再検討してもう一度探しに行きたい。(文責 千葉伸幸)
後山林道 後山林道 後山林道
ニセ日影青岩窪の出合い ひたすら沢を登ること1時間 日影青岩窪の出合い
青岩谷 青岩谷 青岩谷
石灰岩だ! 溶食してる!! でも入れる規模の穴はなし

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