タイトル 地底旅団ROVER元老院第199回CAVING
サブタイトル 入見穴見戸の穴・長穴アタック at 美祢市・入見穴見戸の穴
分 類 ファンケイビング
入洞洞穴 入見穴見戸の穴
日 程 2007年8月31日(金)〜9月1日(土)
参加者 千葉、後藤聡、石川典彦、松澤亮、栗栖隆一(以上、東京スペレオクラブ)、村上崇史、飯田暁、北條伸英(以上、帰水会=山口大学洞穴研究会OB会)、幸田千聖、肌野貴雄(以上、山口大学洞穴研究会) 以上10名
入見穴見戸の穴・洞口山口ケイビングクラブ主催「第26回秋吉台ケイビング集会」のプレ活動として、山口大学洞穴研究会と東京スペレオクラブの面々と共に、「入見穴見戸の穴」及び「長穴」の竪穴ファンケイビングとして計画された。
なお、「入見穴見戸の穴」は高低差204mで、2007年現在、入洞可能な竪穴においては国内最深を誇る竪穴である(国内ランキング第5位)。
また、千葉にとっては退院後、竪穴復帰第1弾である。


31日10:05、千葉・後藤さん・石川さんは羽田空港より出発する。機体はもちろん全日空(ANA)である。

11:45、山口宇部空港到着。以前、ケイビングジャーナル原稿の件でお世話になった飯田君の出迎えを受け、すぐさま現地へ向けて出発する。聞くところによると、先発隊の入洞が遅れており、今頃から「入見穴見戸の穴」「長穴」両洞ともリギングを開始しているだろうとのことであった。

13:00、途中でコンビニに寄り、そして迷いながらも何とか現地到着。

13:30、準備を終えてから飯田君は「長穴」へ。千葉・後藤さん・石川さんは古い記憶と、山大情報から「入見穴見戸の穴」を目指す。しかし、その情報が間違っていたようで、汗だくになりながら急斜面を登ったり降りたりと繰り返す。すでに「入見穴見戸の穴」を一往復した気分である。

15:00、「長穴」から移動してきた松澤さん・栗栖君・飯田君に声を掛けてもらい、なんとか洞口に到着。大量の汗ですでに戦意喪失。

15:30、降下を開始する。第1ピッチは−12m。いきなりきついディヴィエーションから始まるのだが、いまだ骨折中の元親指のせいで、うまく下降器やカラビナのゲートが開けられない。ハードロックしようにも、左手でやっているうちに、何をやっているんだか分からなくなってしまう。身体で覚えていただけに、勝手が違うと大混乱である。
第2ピッチは−22.5m。ピッチヘッドに到着したところで、肌野君と初対面。彼もケイビングジャーナル原稿の件でお世話になったばかりである。洞内挨拶。
第2ピッチ降下後、狭洞クラックを降りて第3ピッチへ進む。ここは−53m。無理なディヴィエーションもなく、快適に降下する。
第3ピッチ降下後、北條君と幸田ちゃんと初対面。ここでも洞内挨拶。
その後、筒状の第4ピッチ−3m、50〜70度斜洞、細かな落差をフリーで降り続けて−170m地点に到着。ここから最深部へ行くのだが、狭洞なうえに泥だらけになるということで竪装をはずす。ここで後藤さん・石川さん・松澤さんは大人の選択をして待機となった。
泥々斜面を30mほど降りて最深に到着。ここで村上君と初対面。−204m地点で全員の面通し完了である。

20:30、出洞を開始する。
各自、順調に洞口を目指していたのだがトラブル発生。1名が第3ピッチ上の狭洞クラックを登れないのである。行きは重力でなんなく通過できたのたが、帰りはホールドがほとんどないこともあって超難儀。結局3時間ほどそこに捕まり、最後はあぶみを使って通過した。

26:00(2:00)、全員出洞。予定より大幅にも出洞が遅れてしまったため、「長穴」はリギングしてあったものの入洞キャンセルとなった。

28:00(4:00)、秋吉台科学博物館へ移動後、各自で飲んだり、夕食?を取ってから消灯となった。
明日からは「第26回秋吉台ケイビング集会」である。(文責 千葉伸幸)
入見穴見戸の穴・第1ピッチ 入見穴見戸の穴・-170m地点 入見穴見戸の穴・第1ピッチ
第1ピッチを降りる飯田君 −170m地点の後藤さんと村上君 第1ピッチを登ってきた幸田ちゃん

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