タイトル 地底旅団ROVER元老院第108回CAVING
サブタイトル 体験ケイビング14 暗黒空間への誘い at 大滝村・石舟沢鍾乳洞
分 類 体験ケイビング
入洞洞穴 石舟沢鍾乳洞
日 程 2003年9月6日(土)〜7日(日)
参加者 細野、千葉、黒田、小園、渡辺、瀧澤美由貴、山口和美、岩本晶美、内山恵、堀太郎(以上、ガールスカウト東京127団体験ケイビング者)、高橋亜紀、内藤由花理、三室真沙美(以上、ガールスカウト東京28団体験ケイビング者) 以上12名
石舟沢鍾乳洞地R元発足以来、14回目となる体験ケイビング。今回は年1回のスカウト関係者限定企画である。


6日19:00、細野・小園・体験者は車両2台体制で現地へ向かう。途中、スカウト1名が車酔いをしたこともあり、設営が大幅に遅れる。

23:00。千葉・黒田到着。高校生であるガールスカウト東京28団は消灯させ、大人だけの懇親会。
7日6:00、起床。朝食、装備準備、撤収と済ませる。
千葉は一足先に出発、鉈でアプローチ道整備をしながら「石舟沢鍾乳洞」へ向かう。到着後はすぐさまロープセッティングをおこない、出洞すると体験者が到着したところであった。
休憩がてらのブリーフィング後に入洞開始。何時も通り、第2洞口〜白龍の滝〜最奧の泉〜第1洞口というルートで行った。

13:00、出洞。体験者はずぶ濡れということで、昼食を取らずに下山する。
装備洗い後に大滝温泉へ移動、解散となった。


体験者はガールスカウトの指導者ということで、一般体験ケイビングと同じプログラムで行った。しかし、先方としては必ずしもケイビングに興味があるわけではなく、スカウト活動の下見ということであった。その辺りを事前にくみ取ることができず、100%楽しんでもらえなかった。今後は事前打ち合わせを一層密にしていきたいと思う。(文責 千葉伸幸)
中双里 石舟沢鍾乳洞・第2洞口 石舟沢鍾乳洞・石畳
テン場の撤収 匍匐前進で入洞開始 楽しい楽しいケイビング?

【体験者の感想】
去年行ったとは言っても、覚えていることはとても少なく、穴までが大変で落ちそうな山道を歩いたこと、穴の中は落ちたら死ぬような深さだったこと、泥まみれ水浸しになったこと・・・そのくらいだった。怖かったこと、大変だったことばかり覚えていて、とても不安だった。けれど、やっているうちに段々と、石の形のおもしろさや、暗い中で電気をつけたときの不思議な気分や、ほとんどが石で出来た空間の楽しさなどを思い出していき、楽しかった。前に一度聞いた、二次生成物の説明などをすっかり忘れていたのは残念だった(レポートまで書いたのに・・・)。人数のせいか、去年よりも穴の中で何もしない時間があったので、下を流れる水を探したり、天井がどこか探したり、寝転んだり、色々した。滝も前よりしっかり登れたし、他団のリーダーと話すことも出来たし、とても良かったと思う。(高橋亜紀さん)

洞窟への道は遠かった・・・。やっとこたどり着いた時知った事実―入り口から歩伏前進。しかしこんなの序の口にも過ぎませんでした。落ちそうになったり、寒さと高所恐怖症で立ち往生しかけたり、滝を登ったり、滑ったり。正直、私は登る事よりもその後の寒さの方がこたえましたが。でも、恐いことだけじゃないのが、ケービングの良い所だと思います。歩伏前進も、礫が無ければ面白いと思いますし、本物の滝をウォータースライダーみたいに降ったり、蝙蝠も見れました。こうして人生初のケービング体験は筋肉痛とアザと貴重な経験を残して幕を閉じたのです。(内藤由花理さん)

今回のケイビングは洞窟までの山道は険しく、洞窟も全身を使って、移動しなければならないほど激しく、私は一度、後悔した事もありました。今回初めてだった私にとっては驚く事ばかりで、もう少し余裕が欲しかったです。しかしとても良い経験になったと思います。(三室真沙美さん)

前夜の懇親会に関して:火を囲んでという雰囲気が良く話題も合って楽しめた。
洞内に関して:洞内での体験すべてが初体験であり楽しめた。壁に留まっているコウモリが可愛かったので印象的。(内山恵さん)

前夜の懇親会に関して:夜食まで準備してもらい楽しかったです。
洞内に関して:ただただ楽しかった。洞内でもうちょっとゆっくりしてもいい。(山口和美さん)

前夜の懇親会に関して:火を囲むというのは、落ち着くし、和むのでイイと思います。レンジャースカウトともお話できれば良かったなと思います。温かいご飯は感激しましたが、小園さん、黒田さんとももう少しお話したかったですね。
洞内に関して:さすがに穴の達人です。無駄のない動き、安全確保、安心して活動できました。洞内での説明は、わかりやすくてよかったです。(瀧澤美由貴さん)

前夜の懇親会に関して:事前の懇親会はあってよかったです。細野さんや千葉さんが本格的ケイバーと知って安心できました。小園さんと黒田さんが料理をしてくださったのも感激でした。でもせっかくの懇親会なので、彼女たちとももっと話をしたかったです。夜食は乾き物でOKなのでは?それにしても、今回は自分のスカウトがいなかったのでお酒を飲めて緊張もほぐれ、うれしかったです。
洞内に関して:しょっぱなから匍匐前進でおどろきました。こんなに全身をつかったのは久しぶりです。山梨の西湖蝙蝠穴でみられなかった蝙蝠にも出会え、侵入したことを申し訳なく思いながらでもすべてが神秘的ですばらしかった。穴の中に泉や滝があるなんて、まるでダイナソーの映画のDVDについているゲームの世界でした。高所恐怖症ぎみの私でもライトで見なければ見えないのでさして問題なく、とても楽しかったです。地R元の要所要所でのフォローや説明も完璧だったと思います。おかげさまで途中で挫折することなく出てこられました。自分では滝を登るのは無理だと思っていたのでとてもうれしいです。想像していたよりも虫がいなかったのもよかったかな。
その他:アナをアナどってはいけない。率直な感想です。「レンジャーも参加できる体験ケイビングだから」という甘い考えを抱いていたことがはずかしいです。計画書が届いた時点で辞退も考えました。でもスカウトでつちかわれた「チャレンジ精神」を抑えることができず、ひたすら足手まといにならぬことを目標に気力で参加することにしました。結果、参加して本当によかったと思っています。この貴重な体験は私の中でなにか大切なものをもたらしてくれた気がします。具体的にはよくわからないのですが、自己への挑戦や、未知との遭遇、神秘との出会い、多いなる冒険、そんな感じでしょうか。でも、あきらかに自分の筋力の限界に達していて、帰りの車内では両腕が痙攣にも似たふるえが止まらず、缶コーヒーの蓋もあけられない状況でした。洞内にはいる前に準備運動&ストレッチをすべきだったと反省しています。こんな私が完走(?)できたのは地R元の方々のおかげだとつくづく感謝しています。ありがとうございました。(ちなみに翌朝は腕はさほどでもなかったのですが、胸のあたりの筋肉が痛くてベッドから起き上がるのが困難でした。)(岩本晶美さん)

前夜の懇親会に関して:火を囲んでの懇親会は良かったと思います。
洞内に関して:洞窟内では安全の確保、地底の説明などは良かった。
その他:短い時間でしたが、とても楽しく勉強になりました。有難う御座居ます。皆さんも、今後の活動には十分注意して下さい。(堀太郎さん)
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