巷の噂(2015年版)


「ホラアナグマ物語」発行(2015/12/31 入手)
 フィンランドの古生物学者ビョーン・クルテン著「THE CAVE BEAR STORY LIFE AND DEATH OF A VANISHED ANIMAL」の日本語翻訳本「ホラアナグマ物語 ある絶滅動物の生と死」が発行された。
 原本は1976年に書かれたもの。翻訳者のひとり河村善也氏(日本洞窟学会会員)の強い想いから、39年振りの日本語版発行となった。
 第四紀後期のヨーロッパ・アジアに広く生息、洞窟から化石が発見されることが多いことからその名がついたホラアナグマ。その発見から、研究史、生態、進化の道筋、人類との関わり、絶滅の謎など、ホラアナグマ化石の研究成果が詰まっている。専門的なので古生物に関しての予備知識が必要だが、訳注が多いので興味深く読み進めることが出来る。
 ビョーン・クルテン著、河村愛・河村善也訳。インデックス出版発行。A5サイズ182ページ。定価3,240円(税込)。12月31日発売。
 購入は書店ほか、インデックス出版オンラインショッピング、オンラインストアAmazon.co.jp楽天ブックスほかにて。




スロベニア、ポストイナ鍾乳洞でキリスト降誕劇(2015/12/26 AFP通信より入手)
鍾乳洞で「キリスト降誕劇」、スロベニア

 スロベニアのポストイナ(Postojna)鍾乳洞で25日、聖書の場面を再現した大規模なキリスト降誕劇が行われた。

ポストイナ鍾乳洞ウェブサイト




「秋吉台馬ころび地域のカルスト凹地とその登録」発行(2015/12/25 入手)
 秋吉台地下水系を調べ守る会によるカルスト地形の報告書が発行された。著者は配川武彦氏。
 秋吉台カルスト展望台から長者ヶ森までの地域におけるカルスト凹地を調査報告したもので、ドリーネなどの凹地を7型に区分、448ヶ所の位置とサイズが詳細に報告されている。分布図も付属されているので、今後の調査基礎資料としても意義深い1冊となっている。
 A4サイズ24ページ。一部カラー。12月発行。
 問い合わせは秋吉台地下水系を調べ守る会まで。




愛の洞窟、国内最大級の海蝕洞と確認(2015/12/21 読売新聞より入手)
調べたら深かった「愛の洞窟」 海食洞で最大級

 丹後天橋立大江山国定公園内にあり、観光名所として知られる「愛の洞窟」(京都府京丹後市丹後町)の全長が200メートルに及ぶことがわかった。
 海水が入り込む洞窟としては国内最大級という。内部の形状も変化に富んでおり、市は今後、ダイビングができる行楽地として広めていく。
 愛の洞窟は、地形や地質が貴重な「山陰海岸ジオパーク」内に位置し、丹後半島の犬ヶ岬西側の崖が波に浸食されてできた海食洞。ハート形に削れた岩肌が入り口にあり、名前の由来となった。夏場には地元の漁師が数十メートル先まで船で案内し、洞内を見学できる。
 しかし、洞窟の規模や形状は不明で、市は新たな観光資源としての可能性を探ろうと、6〜10月に調査を実施。7月にはダイバーによる初の測量を行い、全長が200メートルと判明した。海食洞は各地にあるが、日本洞窟学会(山口県美祢市)によると、国内有数の長さだという。
 南北に貫通しており、幅は入り口が15メートル、内部は狭い所で1メートル程度。水深は4〜14メートルだった。海底部分が2メートルほど切り立った地点や、海面が洞窟の天井にほぼ接する箇所もあった。
 調査を担当したNPO法人環境教育技術振興会(大阪府松原市)の岩井克巳理事は「ダイナミックな地形。初心者も含め、ダイビングに適している」と話す。市は地元の宿泊業者らと連携し、ダイビングを目玉としたツアーなどを企画して、誘客を図る。
 隣には澄んだ海面が特色の「青の洞窟」もあり、船を利用した両洞窟の見学客は今年6〜9月、約1000人に上った。地域活性化に取り組む民間団体「京丹後龍宮プロジェクト」(京丹後市丹後町)の池田香代子代表は「新しい魅力に期待している。地元の振興につながる仕組みを作っていきたい」と意気込んでいる。

遊漁船とび丸タクシーウェブサイト(青の洞窟・愛の洞窟探検プラン)




玉泉洞、国内初の洞内ポスト設置(2015/12/15 日本経済新聞より入手)
大岡素平氏提供沖縄の鍾乳洞からお手紙いかが? 玉泉洞の中にポスト

 洞窟の中から旅の思い出を送ってみては。南都(那覇市、大城宗直社長)は14日、「沖縄」をテーマにしたテーマパーク「おきなわワールド」(同県南城市)内にある鍾乳洞「玉泉洞」の中に私製の郵便ポストを設置した。洞窟内へのポスト設置は国内で初という。沖縄観光の思い出をしたためた手紙や絵はがきを投函してほしいとしている。
 玉泉洞は全長約5000メートル(観光向けは約890メートル)の国内最大級の鍾乳洞。ポストは地下約40メートルに設置し、手紙を入れるとオブジェのコウモリの目が光る。オリジナルのポストカードも発売する。
 14日に開いたお披露目式では、15日から年賀状の引き受けが始まるのを前に、地元の小学生が家族宛ての年賀状をポストに入れた。来年1月3日までの期間限定だが、来夏をメドに常設を検討している。大城社長は「旅先から手紙を出すのは一つの文化。盛り上げていきたい」と話した。

おきなわワールドウェブサイト(玉泉洞とは)




越国、ハロン湾とバイトゥーロン湾で23の新洞発見(2015/12/9 VIETJO ベトナムニュースより入手)
クアンニン省:23の洞窟を新たに発見

【ベトナム社会主義共和国発】
 東北部地方クアンニン省のハロン湾とバイトゥーロン湾で、23本の洞窟が新たに発見された。これらの洞窟は、ハロン湾管理委員会と資源環境省傘下の地質・鉱物科学研究所が11月23日から30日にかけて同2か所の踏査を行い、発見したもの。
 ハロン湾管理委員会のファム・トゥイ・ズオン委員長によると、各洞窟内には鍾乳石や石筍が無数に並んでおり、23本のうち18本の洞窟は科学や美しさの面から見ても価値が高いという。
 またズオン委員長は、更なる研究を経て、これらの洞窟の具体的な価値を公表すると共に、詳細な作図を行い、どの洞窟を科学研究向けに保存し、どの洞窟を観光向けに開発するかなどについて、関連機関に提案するとしている。




ヌヌマチガマ、八重瀬町が扉を強制撤去(2015/12/2 琉球新報より入手)
ヌヌマチガマ、八重瀬町が扉撤去 NPOが10月設置

 八重瀬町の戦跡「ヌヌマチガマ」を特定のNPO団体が指定管理することに反発して、NPO法人沖縄鍾乳洞協会(山内平三郎理事長)が今年10月に壕内に設置した鍵付きの木製扉が1日、町によって強制撤去された。
 糸満署の立ち会いの下、町職員ら7人が扉の撤去作業に当たった。大きな混乱はなかった。
 町教育委員会は「扉の設置場所は町有地であり、今後の平和学習の妨げになる」と撤去の理由を説明した。「今後も協会と話し合いを続ける」と話した。
 町は扉を撤去したほか、協会が壕内に展示していた沖縄戦当時の遺物類を私有地区域に移動させた。
 協会の山内理事長は「今後は町とは別に、地権者から許可を得た私有地区域でガマの案内をする」と話した。

※関連記事
11/30 ヌヌマチガマ、利用制限を巡って町と沖縄鍾乳洞協会が対立
 8/31 ヌヌマチガマ、利用制限に対してアピール文を採択
 7/12 ヌヌマチガマ、八重瀬町に利用制限見直しを要請





「ケイビングジャーナル第55号」発行(2015/12/1 入手)
ケイビングジャーナル55号 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第55号が発行された。A4サイズ38ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 レギュラー記事の「日本の観光洞」「洞窟書籍紹介」は4号連続なし。なお、総頁数38ページというのは歴代5番目の薄さ。内容は以下の通り。
 ・グラビア
 ・スペレオニュース
 ・イベントカレンダー
 ・第23回カルスト学スクール「クラシックカルストと洞窟探検と研究」及び国際洞窟学連盟50周年記念についての報告
 ・インドネシア共和国洞穴探検報告(速報版)
 ・八丈島の西山火山溶岩流に形成された溶岩樹型の形態
 ・米国メデイスン・レイク火山ラバ・ヘッズ国定公園の火山洞窟
 ・プロジェクトボード
 ・編集部からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。




ヌヌマチガマ、利用制限を巡って町と沖縄鍾乳洞協会が対立(2015/11/30 琉球新報より入手)
ヌヌマチガマ、続く対立 NPOが新たな入り口

 今年6月に八重瀬町が町の戦跡「ヌヌマチガマ」の指定管理と入壕受け付けを特定のNPO団体に委託したことに反発し、洞窟調査や案内を行うNPO法人沖縄鍾乳洞協会(山内平三郎理事長)=同町=は10月に、別の場所に新たに入り口を設けて独自に案内を始めている。
 壕内には鍵付きの扉も設置した。町は「扉が設置された場所は町有地であり、今後の平和学習の妨げになる」として来月初めにも扉を強制撤去する構えだ。
 町は3月末までに日本軍の野戦病院壕として使われた同ガマ周辺を戦争遺跡公園として整備。6月には指定管理者をNPO法人沖縄自然学校に決定し、受け付け窓口を一元化した。
 これに対し沖縄鍾乳洞協会の松永光雄理事は「私たちは案内や遺骨収集、ごみの撤去を長年やってきた。なぜ突然排除されるのか。地元民が自由に案内できないのはおかしい」と反発。10月に地権者の了解を得て従来の入り口の道向かいに新たな入り口を作り、二つの入り口をつなぐ壕内通路には扉を設置した。
 一方、同協会に対し町は口頭や書面で扉の撤去を通告したが回答が得られなかったとして、12月1日にも扉を強制撤去することを決めた。同町教育委員会は「12月2日には約120人の修学旅行生が入壕する。このままでは平和学習の妨げになる。撤去は避けたかったが、やむを得ない」と説明した。

※関連記事
8/31 ヌヌマチガマ、利用制限を巡ってアピール文を採択
7/12 ヌヌマチガマ、八重瀬町に利用制限見直しを要請
NPO法人自然体験学校沖縄校ウェブサイト





戸津井鍾乳洞、18年ぶりに入洞者1万人(2015/11/28 日高新報より入手)
戸津井鍾乳洞 18年ぶり入場者1万人

 由良町戸津井鍾乳洞は、今年1月からの延べ入場者数が28日、1万人を突破した。ここ数年、インターネットでの全国発信などで話題となり、入場者数が増加傾向だったが、1年間で1万人を超えるのは、平成9年以来18年ぶりで、同鍾乳洞のブーム再来と言えそう。ラッキーな1万人目となった三重県の夫婦には、町観光協会(丸宮信幸会長)から記念品として天然クエ食事付きペア宿泊券が贈られた。
 戸津井鍾乳洞は、平成元年にオープン。入場者数は平成2年に過去最高の1万3456人を記録し、3年と4年も1万人を超えた。5年から8年は8000人から9000人となり、9年に再び1万人超え。以後減少傾向が続き、22年には5425人で過去最低まで落ち込んでいた。しかし、町や観光協会のホームページでの紹介のほか、日本最大級の宿・ホテル予約サイト「じゃらんnet」や「MAPPLE観光ガイド」「るるぶ・com」などネットの有名サイトにも掲載してもらった効果が出て、23年からは一転して増加傾向。2億5000万年前の神秘的な鍾乳石が間近で見物できることや大人200円という他の鍾乳洞と比べて格安の入場料も拍車をかけて、25年は8022人、26年は8603人にまで回復していた。ことしは、1月から全体的に増えているが、特に8月は前年比7割増しの3500人が入場。盆は一日500人が訪れ大人気だった。
 今回、1万人目となったのは、三重県亀山市の片岡隆司さん(61)と妻みち代さん(53)。丸宮会長が記念品の目録を手渡し、町のゆるキャラ「ゆらの助」らも歓迎した。片岡夫婦は「昨日から由良町に宿泊し、白崎と道成寺にいってきました。白崎の景色は素晴らしく、本当に一見の価値があります。戸津井鍾乳洞は、スマホの観光地ランキングで調べて初めて来ました。まさか1万人目の記念品をいただけるなんて思ってもいませんでしたので、大興奮しています」と喜びを爆発させていた。鍾乳洞の見学は、特別サービスとしてゆら語り部クラブの大野治代表が案内した。観光協会では1万人突破の記念で、土・日曜日となるこの日と29日、12月5、6日、来場者に特産のミカンをプレゼントすることにしている。丸宮会長は「これを機会に家族、友人らと2度、3度と由良町を訪れてもらえれば。町の観光資源をフル活用して地域活性化を目指したい」と話していた。
 鍾乳洞の洞内は延長約100メートルで長くはないが、ろうそくが溶けたような「白蝋の滝」や長さ数センチの鍾乳石が天井から伸びる「針天井の間」など見どころがいっぱい。入場料は大人200円、中学生以下100円。20人以上の団体の場合は、大人160円、子ども80円。年間通じて土・日曜、祝日にオープン。子どもたちの春、夏、冬休み期間中は毎日開けている。

由良町観光協会ウェブサイト(戸津井鍾乳洞)




ようきた洞、恒例のLEDライトアップ(2015/11/27 静岡新聞より入手)
洞窟照らす青い光 浜松・竜ヶ岩洞「電飾土蛍」

 浜松市北区引佐町の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」でこのほど、洞窟内を青い光で彩るイルミネーション「電飾土蛍」が始まった。昼間でも楽しめるのが特徴で、訪れた人は地下に広がる神秘的な光景に見入っている。来年2月29日まで。
 イルミネーションを設けたのは、普段は非公開となっている「ようきた洞」。ニュージーランドの洞窟に生息する土ボタルをイメージし、全長約25メートルのうち20メートルの壁面に、1万6千球のLED(発光ダイオード)電球を飾り付けた。放たれる青い光が、壁を流れ落ちる水滴に反射して幻想的な空間を演出している。
 点灯時間は午前9時から午後5時まで。問い合わせは竜ヶ岩洞(電053−543−0108)へ。

竜ヶ岩洞ウェブサイト




新種の洞窟性ザトウムシはホビットから命名(2015/11/25 ナショナルジオグラフィック・ニュースより入手)
新種のザトウムシにあのキャラクターの名前

 映画のあのキャラクターなら、この虫を見て「かわいい!」と叫ぶかもしれない。ブラジルの科学者が発見した新種のザトウムシに、冗談のようだがぴったりの学名がついた。
 洞窟にすむ目が退化した新種のザトウムシになじみのある学名が付けられた。学名「Iandumoema smeagol」は、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』に登場する、指輪の魔力に取り憑かれた哀れなホビット「ゴクリ」の本来の名前「スメアゴル」にちなんだものだ(「ゴクリ」は日本語版の小説での表記。原作や映画『ロード・オブ・ザ・リング』では「ゴラム」)。
 カナダのマギル大学のクモ綱の専門家クリストファー・バドル氏は、「このザトウムシの生物学的特徴によく合った学名です」と語る。洞窟の中で一人ぼっちで暮らしていたスメアゴルが、長い年月の間にヌルヌルした青白い肌のゴクリに変わったたように、このザトウムシは、暗くじめじめした洞窟にすむうちに、世代を経て色素の大半を失ってしまった、と考えられている。
 バドル氏は今回の研究には参加していない。しかし、洞窟でひっそりと暮らすザトウムシに気の利いた学名がついたことに興味をもち、その生物学的特徴に強い関心を示している。
 ザトウムシはクモ綱だが、クモ目ではなくザトウムシ目に属している。一見、クモのようだが、クモの体が頭胸部と腹部からなり目が8個であるのに対して、ザトウムシの頭胸部と腹部は密着していてくびれはなく、目も2個だ。
 ザトウムシ目の生物は6500種以上知られているが、その多くは土壌生物と同じような雑食性の分解者で、毒や鋭い歯がないため捕食者にも危険ではない。
 バドル氏によると、ザトウムシ目の研究は「まだ始まったばかり」だという。最近は、ザトウムシの新種発見の報告が続いているが、もっと多くの新種が見つかるだろうと予想されている。ゴクリの名を付けられた新種はブラジル南東部のミナスジェライス州モンジョロス近郊の洞窟で発見されたが、発見者のブラジル人科学者の話では、洞窟は保護されておらず、このザトウムシがほかの場所へと広がっていくとは考えにくく絶滅のおそれもある、という。
 米国ニューヨーク市にあるアメリカ自然史博物館のクモ学者ノーマン・I・プラトニク氏は、Iandumoema属のザトウムシはどれも洞窟にしか生息していないようだと指摘し、「今回の発見は、そんなに異例のものではありません」と説明する。「私たちは、ゆっくりではありますが着実に、地球上にすむ多様な生物を新しく見つけては、名前を付けているのです」とバドル氏。それは、時間をかけて目的地をめざすホビットの旅に似ていなくもない。




あぶくま洞、花物語を開催(2015/11/13 福島民報より入手)
洞窟内きらびやかに あぶくま洞29日から「花物語」 造花とイルミネーション競演

 福島県田村市滝根町のあぶくま洞で29日から平成28年年3月末まで「あぶくま洞 花物語」が開催される。洞窟内がきらびやかなイルミネーションで飾られる。
 昨年に続く企画でテーマは「花」。電飾と造花を組み合わせ入り口を飾る。出口には「光の廻廊(かいろう)」を施す。入洞料金で観覧できる。初日に点灯式を行う。
 期間中、10種類のスイーツ(ワンドリンク付き)と入洞券がセットの「冬のSweets Festa inあぶくま洞」(11月29日、前売りあり)、洞内での滝根御殿コンサート(12月5日〜平成28年1月31日)、あぶくま洞そばまつり(12月6日)などの催しがある。
 「ふるさと割」による割引があり、インターネットやスマートフォンからアンケートに答えると大人の入洞券が半額になる。ほかに売店のふるさと割コーナーの名産品が3割引きになる。助成予算を使い切り次第終了する。問い合わせは管理事務所 電話0247(78)2125へ。
 田村市商工観光課の延松なおみ主任主査兼観光係長、管理事務所営業課の青木菜々さん、西山政義さんは12日、福島民報社を訪れ、来場を呼び掛けた。

※地方自治体の要請を受け、JR6社、旅行代理店などが協力して実施する日本最大規模の観光キャンペーン「ふくしまデスティネーションキャンペーン」のアフターDC企画。洞内イルミネーションは昨年に続く2回目。
あぶくま洞ウェブサイト





立命館大学探検部がインドネシアで62洞を確認(2015/11/12 毎日新聞より入手)
立命大探検部:インドネシアへ スンバ島調査、洞窟62個発見 観光、水資源確保に期待 京都

 立命館大探検部(京都市北区)が今夏、インドネシアで新たな洞窟62個を発見した。場所は南東部のスンバ島で、四国の半分ほどの大きさがある。調査結果はインドネシア政府などに報告され、水不足に悩む現地の水資源確保や新たな観光資源として期待されている。10月31日に日本洞窟学会で発表したほか、今月8日には中国で開かれたアジアトランスカルスト会議でも報告した。隊長で法学部4年の黒木勇志朗さん(22)は「調査をきっかけに研究が進み、現地の発展につながってほしい」と話している。
 9年ぶりの本格的な海外調査で、期間は8月18日〜9月21日。女性3人を含む7人の部員が、21日間にわたり調査した。場所は島の南東部に位置するマハニワ村周辺。島は全体が石灰岩に覆われているため雨水が地表に残りにくく水資源が極端に少ない。またサバンナ気候のため乾期と雨期があり、乾期は水不足に悩まされている。
 きっかけは2014年1月、島に大きな洞窟があることを伝えるインターネット記事だった。同年3月、そこを確認した際、現地の探検家から「マハニワ村周辺には洞窟が100以上ある」と教えられた。興味を示した部員らは政府関係者に直接出向くなどして交渉し、今年4月に調査の許可を得た。
 一方で「本格的な海外調査はどの部員も経験が無く、不安だった」と黒木隊長は振り返る。部のOBや、海外調査経験のある人に調査方法を聞いた。またロープの上り下りや測量、キャンプ生活の実践など、国内で訓練も重ねた。OBからのカンパや企業スポンサーを取り付け調査資金約360万円も調達した。
 洞窟の存在は現地の村人の間で知られていたが、調査には技術と経験、費用がかかるため実施されていなかった。黒木隊長らは地形図や地質図を頼りに目星を付け、村人からも聞き取り調査をして次々と洞窟を発見した。
 現地はジャングルに覆われ道はなく、村人に道を切り開いてもらいながら調査を進めた。初めの3日間だけで40個もの洞窟を発見。計62個見付け、うち35個をレーザーメジャーで測量するなど内部も調査した。20個については洞内地図まで完成させた。
 中には洞口半径50メートルの大規模な洞窟や、推定3キロほどの長い洞窟もあった。水の流れている洞窟もあり、頭近くまで水につかりながら内部の調査をしたという。洞内からは化石や骨、珍しい生物も発見した。日本には持ち帰れないため写真で記録している。部員は「現在、日本の研究者に確認してもらっている。新種の生物などすごい発見があるかもしれない」と期待している。
 調査後、インドネシア政府や現地の行政関係者へ報告。洞内の水の流れから地下水の位置が推定できる可能性や、日本の洞窟観光などを例に観光資源としての可能性を語った。「どのような訓練や装備が必要か」などの質問があり、興味を示したという。
 黒木隊長は「現地の人に興味を持ってもらえたのは成果の一つ。少しでも貢献できたとすればうれしい。後輩にも引き続き調査に行ってほしい」と話している。




越国、ハロン湾の鍾乳洞が落書きだらけに(2015/11/10 VIETJO ベトナムニュースより入手)
世界遺産ハロン湾の鍾乳洞、外国人旅行者の落書きだらけに

【ベトナム社会主義共和国発】
 東北部クアンニン省のハロン湾に浮かぶ島々には、ティエンクン、ダウゴー、スンソットなどの神秘的な鍾乳洞が点在するが、このベトナムを代表する自然奇観が外国人旅行者の落書きだらけになっている。
 ダウゴー鍾乳洞は、多くの石柱や石筍が自然の美しさを創り出しているが、今では洞内のいたるところに落書きがみられる。その多くが中国語で書かれたものだ。
 インクやペンキで書かれたものもあれば、石で彫ったものもある。ロープを使うか、足場を組まないと登れないようなところにまで落書きがあり、消す作業は困難を極める。
 ハロン湾管理委員会のファム・トゥイ・ズオン委員長によると、落書きはハロン湾が世界遺産に登録された1994年以前からあったという。書かれた内容ははっきりしないが、大部分は「ここに来た」という記念の落書きだ。
 ズオン委員長は、「落書きを消すためには、壁を削る必要がありますが、世界遺産を傷つけることになってしまいます。管理委員会は現在、国内外の専門家に依頼して、最善の方法を探してもらっています」と述べた。




中国、井戸採掘で新洞発見(2015/11/8 新華ニュースより入手)
中国・河南省 井戸を掘っていたら鍾乳洞が! まるで地下宮殿

【中華人民共和国発】
 河南省・淇県廟口鎮高庄村に住んでいる臧さんが自宅の庭で井戸を掘っていたら、思いがけず神秘的な天然鍾乳洞を発見した。このニュースが流れると、鍾乳洞を一目見ようと四方八方から村民達が押し寄せた。
 鍾乳洞の発見者、臧さんは記者に「数年前からこの井戸を掘り始めたが、水がどうにも出てこなかった。先日、再度掘ってみたら、思いがけず鍾乳洞を見つけた」と興奮しながら語った。
 彼の話によれば、この井戸は2007年から掘り始めたが、土質が悪いと中断していた。今年の国慶節の前、再度思い立って井戸を掘り始めてみると、土壌が湿っていることに気付いた。その後更に掘ると、地下に眠っていた鐘乳洞を発見したという。




金武鍾乳洞熟成の豆腐よう専門店オープン(2015/11/5 沖縄タイムスより入手)
沖縄初の豆腐ようの専門店オープン 鍾乳洞で熟成、1500円〜

 鍾乳洞を活用した古酒蔵運営などを手掛けるインターリンク沖縄(金武町、豊川あさみ社長)は5日、那覇市松尾に豆腐よう専門店「龍(たつ)の蔵県庁前店」を開店する。鍾乳洞で1年以上熟成させた豆腐ようや同社が開発した豆腐ようを原材料にしたソース「豆腐ようモダン」を新発売する。「豆腐ようを食卓へ」をテーマに県民や観光客に幅広くPRしていく。豆腐ようの専門店は県内で初めてという。
 同社は、古くから親しまれている豆腐ようが料理の味を引き立てる点に着目。6年前から豆腐ようの市場調査や製造方法などを研究してきた。
 豊川社長によると、同社が活用する鍾乳洞で熟成させるとコクやうま味が増し、長期間の熟成で、ふくよかでなめらかな舌触りになるという。県外で実施した試食アンケートでは、1年以上熟成させた豆腐ように人気が集まった。
 豊川社長は「豆腐ようは沖縄を代表する発酵食品。伝統を継承しながらも新たな提案をしていきたい」と意気込む。国内外から観光客が増加する中、「高級な土産品も求められている。贈答用として高品質な豆腐ようを県内外に広めていく」と話した。
 専門店では、豆腐ようを1切れから販売。パッケージにもこだわり、高級感を引き出した。
 豆腐ようモダンは琉球、中華、洋風の3種類。それぞれの料理に合うようにゴマ油やニンニクなどを組み合わせている。1個1500円(税込み)。3個セットは5000円(同)できり箱に入っている。
 豊川社長がアイデアを提案、娘で専務の豊川明佳氏がマーケティングや商品ブランディング、息子でシェフの豊川善規氏が香味設計を手掛けた。
 豊川社長は「家族で作り上げた商品。これからも伝統を継承しながらも新たな提案をしていきたい。専門店を拠点に豆腐ようの魅力を発信していく」と述べた。

有限会社インターリンク沖縄ウェブサイト




「Mongolian Caves Report 2008−2014」発行(2015/10/28 入手)
 東京スペレオクラブ、モンゴル洞窟調査協会(Mongolian Cave Research Association)、大阪市立大学探検部による調査報告書「Mongolian Caves Report 2008-2014」が発行された。
 東京スペレオクラブを中心とした日本隊とモンゴル洞窟調査協会が2008年、2012年、2014年の3回、モンゴル北西部に位置するフブスグル湖付近にて調査を行ったもの。Urkhet Cave(総延長227.2m/高低差64.4m)、Khaichlag Cave(総延長34.0m/高低差18.0m)、Khuit Cave(総延長190.1m/高低差32.7m)、Khuit Cave No.2(総延長11.9m/高低差1.1m)、White Rock Cave(総延長95.0m/高低差61.1m)、Zuun Khargany Cave(総延長25.2m/高低差10.1m)の計6洞を測量図と豊富な写真と共に報告している。日本とは異なる特徴を持つモンゴルの洞窟を知るうえで貴重な1冊だ。
 A4サイズ24ページ。オールカラー。頒価500円。10月28日発行。
 問い合わせは東京スペレオクラブまで。

東京スペレオクラブ ウェブサイト





日原鍾乳洞、東京五輪に向けて受け入れ強化(2015/10/18 産経新聞より入手)
鍾乳洞へ外国人呼び込め 奥多摩町、五輪視野に受け入れ強化 東京

 2020(平成32)年東京五輪・パラリンピックを視野に、奥多摩町が「日原鍾乳洞」(同町日原)に外国人観光客を呼び込もうと取り組みを強化している。老朽化した施設の改修を実施したほか、平成27年度内には多言語による案内板など外国人のニーズに対応した整備を行う。鍾乳洞を訪れる観光客は全国的に低迷しており、日本人観光客の増加にもつなげる狙いだ。
 鍾乳洞への観光客は、修学旅行の団体客が減ったことを主因に全国で減少。関東一の規模を持つ日原鍾乳洞も、入洞者数が昭和50年代の約20万人をピークに減少し、平成26年度は6万6000人と最盛期のほぼ3分の1に低下している。
 しかし、近年の訪日外国人の増加に伴い、外国人の入洞者も増えており、「日によっては中国、東南アジアからの観光客が全入洞者の2割に上る」(同町)という。
 都は東京を訪れる外国人旅行者が32年には25年(681万人)の2倍を超える1500万人に膨らむと予想。同町も「東京五輪は外国人客を増やす絶好の機会。受け入れ体制を整えるべきだ」(河村文夫町長)と判断し、25年度に洞内の照明や老朽化した施設をリニューアル。古い国民宿舎を建て替えたホテル「奥多摩の風 はとのす荘」(同町棚沢)も今年5月にオープンした。
 さらに27年度内に、(1)町内5つのJR駅周辺での公衆無線LAN「Wi−Fi」整備(2)観光案内板の多言語化(3)観光用公衆トイレの衛生面の向上と機能強化−などを実施。スマートフォンを活用した洞内案内も検討する。
 今月2日には、秋芳洞(山口県美祢市)など全国9つの鍾乳洞関係者が同町に集まって「第28回日本鍾乳洞サミットin奥多摩」を開き、同町の取り組みを含めた外国人客を増やすための方策を協議し、9洞が連携することを確認した。
 同町には、森の中でウオーキングなどを行うことでリラックス効果を高める「森林セラピー」といった、豊かな自然を生かした観光資源も多い。河村町長は「外国人客だけでなく、国内客にも強くアピールしていきたい」と意気込みを示している。

日原保勝会ウェブサイト(日原鍾乳洞)
日本観光鍾乳洞協会ウェブサイト





龍泉洞、クリアファイル2種が登場(2015/10/16 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」をデザインしたクリアファイル2種が登場していたことがわかった。
 1つ(上)は、表が龍泉洞の新ロゴマーク、龍ちゃんと泉ちゃん、そして三陸ジオパーク。
 裏が龍泉洞の第2地底湖と龍泉洞温泉ホテルをデザイン。このファイルは非売品で、岩泉町役場より配布されることがあるというレアもの。A4サイズ。 ※実際は画像の白部分は透明。
 もう1つ(下)は、表が龍泉洞の第3地底湖、裏が第2地底湖をデザイン。画素数が足りなかったのかピンボケとなっており、残念な仕上がり。A4サイズ。320円。購入は龍泉洞レストハウス売店、龍泉洞観光会館にて。

龍泉洞ウェブサイト




中国、8万年以上前のヒトの歯を発見(2015/10/15 AFP通信より入手)
中国南部に8万年以上前のヒトの歯、人類大移動の歴史書き換えるか 研究

【フランス共和国・イル=ド=フランス地域圏パリ発】
 中国南部で発見されたヒトの歯により、現生人類がアフリカ大陸を離れた時期が、通説より最大で7万年早かったことの証拠が得られたとする研究結果が14日、発表された。
 英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載された研究論文によると、現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)が現代の中国に到達したのは、8万年〜12万年前だという。これを受けて今後、人類大移動の地図が書き換えられる可能性がある。
 論文共同執筆者で、英ロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London/UCL)の研究者のマリア・マルティノン・トレス(Maria Martinon-Torres)氏はネイチャー誌に「一般に受け入れられているモデルでは、現生人類がアフリカを出たのは、ほんの5万年前とされている」とコメント。「今回の研究でわれわれは、ホモ・サピエンスがこれよりはるかに早い時期にアフリカを離れたと考えている」と語っている。
 現生人類がたどった移動経路についてはまだ不明だが、東アフリカから東アジアに至る経路として最も可能性が高いのは、アラビア半島(Arabian Peninsula)と中東を横断するルートであることが、これまでの研究で示唆されている。
 また今回の結果は、約20万年前に東アフリカで出現したと考えられている最初の現生人類は、欧州に向かうよりかなり前に中国に足を踏み入れていたことも意味している。
 ホモ・サピエンスが欧州大陸に入った時期について、彼らが現在の中国に現れてから少なくとも4万年後の、今から4万5000年前より早かったことを示唆する証拠は存在しない。
 論文によると、中国・道県(Daoxian)近郊にある洞窟内の、膝ほどの深さの灰色砂質粘土層から発掘された歯47個は、「現代人」の歯に酷似した特性を備えているという。
 歯の持ち主について論文の執筆者らは、アフリカから移動してきた人類集団だった可能性しかなく、絶滅したホモ・エレクトス(Homo erectus)などの他種の初期人類から進化した人類集団ではないと指摘している。
 研究チームはこれらの歯とともに、哺乳動物約38種の骨も発掘した。骨標本の中には絶滅種5種のものが含まれており、現存種より体が大きかったジャイアントパンダもその一つだ。しかし、道具は見つからなかった。
 論文主執筆者の中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の劉武(Wu Liu)氏は、AFPの取材に「洞窟の環境から判断すると、ここは人間の住居ではなかったかもしれない」と語っている。
 今回の研究により、中国の古代人類の歴史年表も書き換えられる。アラビア半島以東で、これまで最古とされていたホモ・サピエンスの証拠は、中国・北京(Beijing)郊外の田園洞(Tianyuan Cave)で発見された、最大で4万年前にさかのぼるものだった。




洞窟映画「GAMA 月桃の花」を再上映(2015/10/8 東京新聞より入手)
沖縄戦描いた「GAMA」 18、24日に中原で再上映

 今秋、川崎市内では映画の上映会やイベントが多く組まれている。戦争の悲劇を見つめる秀作の再上映や、川崎らしい映画を選ぶ投票などがあり、主催者はPRに力を入れている。
 太平洋戦争で激戦となった沖縄戦を描いた映画「GAMA(がま) 月桃(げっとう)の花」の上映会が18、24日、川崎市中原区木月住吉町の市平和館で開かれる。主婦や会社員らでつくる川崎上映実行委員会の大塚真一事務局長(62)=川崎区=は「基地をなくし、戦争に加担しない平和な沖縄、平和な日本を目指したい」と、上映に意欲を見せる。
 映画は、摩文仁岬の洞窟で起きた惨劇を描く。ガマは沖縄で鍾乳洞を指す。月桃は沖縄に自生する多年草で、もちを蒸す時にその葉で包んだという。月桃のもちを楽しく食べる平和な日々を奪った国内唯一の地上戦を、一人の母親の目を通して描く。主演は朝霧舞さん。他に國村隼さんらが出演している。大澤豊監督。
 沖縄戦終結50年にあたる1996年、沖縄戦の実相を伝えようと制作された。当時の記録フィルムも使われている。大塚さんは「沖縄戦終結70年にもかかわらず、米軍基地の問題は状況が変わらず、平和が遠のいている」と話す。そうした沖縄の現状などに関心を持ってもらおうと再上映することにした。
 当日は午後1時に受け付け開始。上映は同1時40分から。事前の申し込みが必要。中学生以上が対象で各回先着200人まで。入場料は設定しないが、参加者には受け付けでカンパ用の郵便払込取扱票を配布する。問い合わせは実行委=電090−3200−2314=へ。


※本作品の舞台になったのは、糸満市伊敷の石灰洞「轟壕(コーモリガマ、カーブヤーガマ)」。
川崎市ウェブサイト(川崎市平和館)
「GAMA−月桃の花」川崎上映実行委員公式ブログ




越国、ハンエン洞窟がピーターパン映画に登場(2015/10/8 VIETJO ベトナムニュースより入手)
ピーターパン実写映画「PAN」公開、ベトナムの世界遺産が登場

【ベトナム社会主義共和国発】
 ピーターパン実写映画の最新作「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」が、ベトナムで10月9日に公開される。上映劇場は、ギャラクシーシネマ、ロッテシネマ、CGVシネマなど。日本公開は10月31日。
 同映画の一部のシーンには、北中部クアンビン省の世界自然遺産、フォンニャ・ケバン国立公園のハンエン洞窟で撮影された風景が使われている。2014年、10人の専門家が同洞窟を訪れ、3Dや写真など様々な形式で洞窟の風景を記録。ブルーバック合成により、壮大なシーンが完成した。ハンエン洞窟は世界で3番目に大きな洞窟として知られている。
 同映画には、ハンエン洞窟のほか、同じく世界自然遺産に認定されている東北部クアンニン省ハロン湾や、世界複合遺産の紅河デルタ地方ニンビン省チャンアン生態保護区の雄大な自然も登場する。
 監督はジョー・ライト、出演者はヒュー・ジャックマン(黒ひげ)、ギャレット・ヘドランド(フック)、ルーニー・マーラ(タイガー・リリー)、リーヴァイ・ミラー(ピーターパン)など。

※関連記事
5/2  越国、フォンニャ・ケバン国立公園が映画ロケ地に人気
Oxalis Adventure Toursウェブサイト(Hang En Cave(ハンエン洞窟))





第28回日本鍾乳洞サミットが開催(2015/10/2)
 日本観光鍾乳洞協会による第28回日本鍾乳洞サミットin奥多摩が2日、東京都西多摩郡奥多摩町で開かれた。
 町内には観光洞「日原鍾乳洞」があることから開催されたもので、日本観光鍾乳洞協会に加入する岩手、福島、山口など1都8県の自治体、運営団体関係者が集まった。外国人客を増やすための方策などについて協議、9洞が連携することを確認した。

日本観光鍾乳洞協会




「島に生きた旧石器人 沖縄の洞穴遺跡と人骨化石」発行(2015/10/2 入手)
 第一線の研究者による執筆で、発掘の様子と学問的成果を伝える「シリーズ遺跡を学ぶ」の104冊目「島に生きた旧石器人 沖縄の洞穴遺跡と人骨化石」が発行された。
 石垣島の新石垣空港(南ぬ島石垣空港)建設地で発見された白保竿根田原(しらほさおねたばる)洞穴遺跡、沖縄島のおきなわワールド内にあるサキタリ洞遺跡から見つかった人骨化石や貝器から沖縄人類史の謎を紹介している。洞窟考古学の一般図書による最新情報となっている。
 山崎真司著。株式会社新泉社発行。A5サイズ96ページ。オールカラー。定価1,600円(税別)。10月2日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp楽天ブックスほかにて。

※本シリーズには、他にも洞窟考古学に関するものがある。36冊目「中国山地の縄文文化 帝釈峡遺跡群」。37冊目「縄文文化の起源をさぐる 小瀬ヶ沢・室谷洞窟」。
株式会社新泉社ウェブサイト





豆焼沢・瀧谷洞、大型クマの化石を追加発見(2015/10/2 埼玉新聞より入手)
大型クマの指の化石発見…秩父の鍾乳洞で ニホンオオカミの歯も

 日本洞穴探検協会は9月26、27日に秩父市内の洞窟の調査を行い、昨年の調査で1万年以上前と推定された大型クマの全身骨格の一部となる指の化石を新たに発見した。
 同協会は昨年10、11月に実施した調査で、歯や胴体などの大型クマの全身骨格を発見。大型クマの化石発掘は国内21例目で、全身骨格の発見は全国初だった。同時に県内の調査では初めて、絶滅したとされるニホンオオカミのものとみられる切歯も発見した。
 今年も昨年同様に、奥秩父にある石灰質の鍾乳洞(全長約3000メートル、高低差150メートル)内を探索。大型クマの全身骨格を発見した同じ場所から、指の化石が見つかった。同協会はこれまでの調査結果を報告する地元住民向けの説明会を10月下旬に開催する予定。
 調査に同行した県立自然の博物館自然担当学芸員の北川博道さん(32)は「まずは地元の人に貴重な鍾乳洞があることを知ってもらえれば」と話していた。




「ナショナルジオグラフィック10月号」に洞窟記事が掲載(2015/9/30 入手)
 ナショナルジオグラフィック日本版 2015年10月号の一項目に「眠りから覚めた謎の人類」が掲載された。
 南アフリカ共和国のヨハネスブルグ近郊にある「ライジング・スター洞窟(Rising Star Cave)」で新種ヒト属「ホモ・ナレディ(Homo naledi)」が発見された経緯、その後の調査方法や報告が豊富な写真とともに紹介されている。洞窟の断面図も掲載されており理解しやすい。36〜61ページ。
 日経ナショナルジオグラフィック社発行。A4サイズ166ページ。定価1,010円(税込)。9月30日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアナショジオ・ストアAmazon.co.jpでも可能。

ナショナルジオグラフィック日本版ウェブサイト(眠りから覚めた謎の人類)




新石垣空港が2ヶ所で陥没(2015/9/25 朝日新聞より入手)
滑走路の陥没が危惧される新石垣空港
供用開始2年半で3つの穴、石灰岩間の土砂移動で空洞? 注目の事業認定取り消し訴訟

 「南(ぱい)ぬ島石垣空港」の愛称を持つ沖縄県・石垣島の新石垣空港は供用開始から2年半しか経っていない新しい施設である。それなのに、空港管理者である沖縄県が7月末ごろから、あらためて地中内部の状態を確認するための地盤調査をする事態になっている。滑走路をはさんで海側のり面と着陸帯に2ヵ所の陥没が発生しているからだ。
 市民団体の「八重山・白保(しらほ)の海を守る会」(東京)が、地盤の安全性についての懸念を繰り返し指摘し、警鐘を鳴らしてきた事態が現実となったのだ。
 「守る会」の生島融事務局長によると、2ヵ所の陥没は、県が公表しなかったため、いずれも「守る会」が公文書開示請求で明らかになった。海側ののり面の陥没は2013年3月の供用開始から半年間で発生した。一方、着陸帯の陥没は今年5月7日、新石垣空港管理事務所の職員が滑走路横の着陸帯に穴があいているのを発見した。
 着陸帯の陥没は直径5〜6メートルの円形内に3つの穴が開いていた。この箇所の直下には、「B洞地下水系」と呼ばれる水みちが通っていることがわかっており、これまでに学術調査委員会の一員として建設地を調べたことのある大阪経済法科大の浦田健作客員教授(カルストシステム学)は「カルスト地域でよく起こる土壌陥没(カルスト土壌陥没)だと思われる」と指摘する。カルスト土壌陥没は、石灰岩の間を埋めていた土砂が地下水の流れなどによって下方に移動することで空洞が次第に上方に拡大して、ついには地表面に到達して陥没する現象だという。浦田さんは「すでに滑走路の地下でも同様の現象が発生していると考えるべきだ」と懸念している。
 生島事務局長によると、海側のり面と着陸帯の陥没は、いずれもB洞地下水系で発生している。B洞地下水系は滑走路の下を横切っており、「これを放置したまま供用を続けることは、重大な事故の発生も予想され、非難のそしりを免れない」と県側の姿勢を強く批判する。
 新空港は、1976年5月の基本計画策定から、供用開始まで37年間を要した。島東部の白保地区を埋め立てる最初の案は、「貴重なサンゴ礁を守れ」という国際的な反対運動がわき起こり、断念した。曲折の末、白保地区から北に1キロ余りの海岸のそばに決まったのは00年4月のことだ。
 新空港はカルスト(琉球石灰岩)台地に建設されている。新空港の建設地は、背後の山から降雨などによる流入水が集まるカルスト台地だ。沖縄で琉球石灰岩地域に建設されている空港はほかにもあるが、雨水が集中して流入してくる地域に民間用の空港が建設されている例はないそうだ。
 滑走路直下の洞窟などについて、沖縄県から委託された元日本洞窟学会副会長でNPO法人・沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長が04年から3度にわたり調査した。その結果、滑走路直下にはいくつもの洞窟があり、主要なものだけでも3本の大きな洞窟地下水系が山から海に向けて走っていた。
 山内理事長は洞窟には崩落の危険性があると指摘し、安全対策として「最低3年のくわしい調査が必要で、空港の設計は、この作業が進まない限り行うことはできない」と提言した。ところが、県は洞窟の調査をすることなく、06年10月に工事に着手した。
 県は工事着手の前に、安全性について判断する建設工法検討委員会を計10回、建設工法モニタリング委員会を5回開いた。洞窟の崩壊防止工事を決めた第10回の建設工法検討委を含め、両委員会の議事録には山内理事長の報告書を検討したやりとりは見あたらない。
 長い年月を要したゆえに、建設工事を急ぐ沖縄県の気持ちがわからないではないが、県自らが委託した専門家が、洞窟の内部がどうなっているかは不明なので、それを詳しく調べるべきだと主張していたのだ。いわば内部からのそんな声にさえ耳を傾けようとしなかった県の姿勢が、いまの事態を招いたとも言えるだろう。

※一部抜粋




沖縄県伊江島の海底洞窟で新種のカニを発見(2015/9/23 沖縄タイムスより入手)
海底洞窟に新種のカニ、沖縄県伊江島で発見

 琉球大学熱帯生物圏研究センター西表研究施設の成瀬貫(とおる)准教授と県立芸術大学の藤田喜久准教授の共同研究チームはこのほど、伊江島の海底洞窟で新種のカニを発見した。発見地にちなみ学名を「リプケメラ・イエジマ」、和名を同研究に貢献した伊江島ダイビングサービスの湯野川恭さんにちなんで「ユノカワヒラオウギガニ」とし、11日付の学術誌に発表した。
 新種のカニは甲羅の幅が2.5センチ程度の小型種で、甲羅の背面が平滑なのが特徴。従来、リプケメラ属は4種が知られていたが、頭胸甲や雄の生殖肢の形態がどれとも違うことから新種と認めた。
 同属のカニでは初の海底洞窟性の種。通常、海底洞窟に生息する甲殻類は暗所環境に適応して目が退化したり、触角や脚が長くなるが、ユノカワヒラオウギガニには見られなかった。
 藤田さんは「海底洞窟に生息するカニ類の退化・進化を考える上でも興味深い。伊江島の海の特殊性を考える上でも貴重な発見だ」と話した。




英領ジブラルタル、ゴーラム洞窟で最古の重金属汚染の痕跡(2015/9/22 AFP通信より入手)
「人為的」重金属汚染、最古の痕跡発見 研究

【スペイン共和国・マドリード州マドリード発】
 石器時代初期に人間の活動によって引き起こされた重金属汚染の最古の痕跡が、スペインと英国領ジブラルタル(Gibraltar)にある洞窟で発見された。政府当局が21日、発表した。
 英科学誌ネイチャー(Nature)系オンライン科学誌「サイエンティフィック・リポーツ(Scientific Reports)」に発表された研究結果は、先史時代の人間が、たき火、煙、灰などによる高濃度の重金属で汚染された洞窟に居住していたことを示している。このことは、環境汚染に対する耐性獲得の一因となった可能性があるという。
 高濃度の銅、鉛、ニッケル、亜鉛などの重金属類が発見されたのは、スペイン南端の小さな英自治領ジブラルタルにあるゴーラム洞窟(Gorham's Cave)。この洞窟では、保存状態が良好なネアンデルタール(Neanderthal)人の炉跡が見つかっている。発見をめぐり、ジブラルタル自治政府は「これは、人的活動に起因する重金属汚染の、知られている限りで最古の証拠だ」との声明を発表した。
 論文によると、重金属汚染の痕跡はこの他にも、たき火に由来するものがジブラルタルのバンガード洞窟(Vanguard Cave)で、方鉛鉱の使用に関連するものがスペイン南部エル・ピルレホ(El Pirulejo)で、それぞれ発見されたという。方鉛鉱は、顔料の原料やビーズに加工する素材として用いられた硫化鉛だ。研究チームは、論文で言及されているこれらの遺跡が「考古学的遺跡における重金属類による汚染の最古の証拠」を構成するものと指摘している。
 他方で論文は、「汚染度が高かったにもかかわらず、汚染土壌は、現生人類ホモ・サピエンス(Homo sapiens)集団に重大な脅威をもたらさなかった可能性がある」ことにも言及。「ここに提示したデータは、たき火や煙とそれらの灰によって、ホモ・サピエンスが重金属元素に長期間さらされたことを示しており、このことは環境汚染耐性に一定の役割を担った可能性がある。こうした影響は、これまで見過ごされてきた」と記されている。

ジブラルタル博物館ウェブサイト(ゴーラム洞窟)




越国、ブライ洞窟を踏査(2015/9/21 VIETJO ベトナムニュースより入手)
クアンチ省:ブライ洞窟を踏査、保護と観光開発へ

【ベトナム社会主義共和国発】
 北中部クアンチ省人民委員会はこのほど、アンナン(チュオンソン)山脈の西側、同省フオンホア郡フオンラップ村ソック村落にあるブライ洞窟の保護及び観光開発を目的として、同洞窟の踏査を行った。
 ベトナムとラオスの国境に位置するこの洞窟は、ベトナム戦争時に住民によって発見され、爆弾を避けるシェルターとして使われていた。2012年に再発見され、今では神秘的な洞窟として知られている。奥行き約400mの洞窟の内部には、多数の鍾乳石が並んでおり、奥深くまで行けば 岩石や小川なども見られる。
 同省人民委員会は、同洞窟における観光開発のポテンシャルが高いことから、合理的且つ詳細な開発ロードマップを作成する必要があるとし、同省文化スポーツ観光局に対して開発案を作成するよう求めている。




カルスト地形切手「名勝指定90周年記念 日本百景 猊鼻渓」発行(2015/9/18 入手)
 日本郵便株式会社東北支社より9月18日、オリジナルフレーム切手「名勝指定90周年記念 日本百景 岩手・東山 猊鼻渓」が発行された。
 この切手は、国の名勝に指定されて90周年を迎える日本百景「猊鼻渓」を全国にPRすることを目的に作成されたもの。
 デザインは全て春夏秋冬の猊鼻渓舟下りとなっており、「毘沙門窟第1洞」「大飛泉」「小飛泉」などの洞窟はなく、背景として洞窟のある岩壁もデザインになっていない。
 「猊鼻渓」は岩手県一関市東山町にある砂鉄川沿いの渓谷。1923(大正12)年に岩手県初の国指定名勝に指定された。全長2キロメートルを高さ50メートルを超える石灰岩壁が連なり、14洞の洞窟があると報告されている。見学は舟下りのみで可能。
 額面は82円。1シート10枚。販売価格は1230円。2000枚限定。岩手県内の全郵便局307局にて発売。

猊鼻渓舟下りウェブサイト




洞窟魚は省エネのために視覚を失う?(2015/9/17 ナショナルジオグラフィック・ニュースより入手)
洞窟の魚が目を失ったのは、省エネのためだった

 洞窟の暗闇に暮らす魚、ブラインドケーブ・カラシン(学名Astyanax mexicanus)は目を持たない。なぜ目を失ってしまったのか、その答えを示唆する研究論文が発表された。
 スウェーデン、ルンド大学の研究チームによれば、食料の少ない洞窟にすむこの魚はエネルギーを節約する必要があり、視覚を失うことがその大きな助けになるという。
 研究チームは目を失った魚の謎を解明するため、まず米国テキサス州やメキシコの川で暮らす仲間を調べた。これらの魚には十分な視力がある。
 次に、飼育されているブラインドケーブ・カラシンを入手し、視覚によるエネルギー消費量を測定。具体的には、目と脳の視覚にかかわる部位の酸素消費量を計算した。
 米科学誌「Science Advances」に先週発表された論文によれば、成長過程にある若い魚の場合、視覚を持つ方が15%多くエネルギーを消費しているという。

目はエネルギーに飢えている
 研究チームを率いたダミアン・モラン氏は、光受容体やニューロン(神経細胞)が大量のエネルギーを必要とするため、視覚のエネルギー消費量は多いと説明する。
 多くの場合、洞窟内は食べ物や酸素が乏しいため、自然選択(自然淘汰)によって「視覚を退化させた個体が生き残ったのでしょう」とモラン氏は話す。
 現在、ニュージーランドのシーフード・テクノロジーズ・グループ(Seafood Technologies Group)の研究者として働くモラン氏は、さらにこう続ける。「いつも暗闇に包まれ、食料を探したり捕食者を避けるのに視覚を使う必要がない環境に置かれれば、この魚に限らず、目や脳の視覚中枢はいらなくなるはずです」
 事実、モラン氏らがブラインドケーブ・カラシンの体を調べたところ、視覚をつかさどる中脳が著しく退化していた。
 この魚は雑食性で、動物の死骸や植物など、手当たり次第に何でも食べることで生き延びている。
 洞窟で暮らし始めた動物が視覚を失う理由についてはいくつもの仮説が提唱されており、エネルギーを節約するためという説もその一つだ。
 米メリーランド大学カレッジパーク校の生物学者ウィリアム・ジェフリー氏は第三者の立場で、この説を「直接的に、これほど見事に検証した研究は知りません」と評価する。
 ただし、この説が「成り立つ可能性は確認できた」が、「決して有力な証拠が提示されたわけではありません」と言い添えている。
 ジェフリー氏はその理由として、エネルギー節約という選択圧が魚の視覚にどのような影響を及ぼしているかが解明されていないと指摘する。

遺伝子の変異も影響
 ほかの要素が影響を及ぼしていると示唆する過去の研究もある。
 「遺伝子研究の結果、ブラインドケーブ・カラシンでは10を超える目の遺伝子が変異しており、変異している遺伝子の種類は集団によって異なることがわかっています。つまり、複数の要素がかかわっているということです」とジェフリー氏は述べる。
 この点についてはモラン氏も否定していない。「進化においては多くの場合、いくつものプロセスが同時に進行します」
 ブラインドケーブ・カラシンの場合、「多面発現」と呼ばれる現象が起きている。もともと目の発生にかかわっていた遺伝子が、洞窟での暮らしにより役立つ機能を割り当てられたのだ。暗闇で食べ物を見つけやすいよう、味覚にかかわる細胞が増えているのもその一例だ。
 実際、今回の研究で得られた証拠は、多面発現とエネルギー節約の両方が視覚を退化させた主な要因であることを示唆していると、モラン氏も述べている。

ほかの洞窟生物にも共通か
 こうした手がかりは、クモやカニなど、洞窟にすむほかの動物が目を失った理由の解明につながるかもしれない。
 「エネルギー節約は、洞窟にすむ目のない動物たちに共通する特徴ではないかと、私たちは予想しています」とモラン氏は話す。
 洞窟にすむ昆虫や無脊椎動物のなかには、大きな目を持つものも多い。「エネルギーを大量に消費するこの器官が暗闇で必要ないとしたら、今後、何世代もかけて小さくなっていくはずです」
 ブラインドケーブ・カラシンは最近、観賞魚として人気が出ている。もしかしたら、水槽で飼っているうちに、目が再び大きくなるなんてことも、あるかもしれない。

ナショナルジオグラフィック日本版ウェブサイト




龍泉洞、イベント用タペストリーを製作(2015/9/15 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」において、イベント用タペストリーが製作されていたことが分かった。
 このタペストリーのサイズはおよそ縦150cm×横80cm。第2地底湖を背景に、高橋貞子著「河童を見た人びと」から引用された「龍泉洞の起源伝説」が書かれている。内容は以下の通り。
 ずーっと昔のこと、あるとき、いきなり宇霊羅山の麓の辺りから、シュー、シュー、シューと変な音が聞こえだしました。さて、これは何の音かと、みんなが大変驚きました。その音は、だんだん大きくなるばかりで、一向に止みそうにありません。昼も夜も、シュー、シュー、シューと鳴り続けました。岩泉の人たちは、だんだん心配になってきて、「宇霊羅山が噴火するんじゃないか」と言う人もいれば、「この世が、壊れるんじゃないか」と言う人もいて、仕事も手につきません。みんなおろおろし始め、物識り、山伏、巫女さんにご祈祷してもらおうと駆けだし、右往左往の大騒ぎになりました。恐ろしい音は、なんと七日七晩も続いたそうです。そうして最後に、シューッ、シューッ、シューウウウッと特別に大きな音と一緒に、岩山を割って、大きな龍蛇がとび抜けたのです。龍蛇はたちまち天にかけ昇って見えなくなってしまいました。すると、龍蛇のとび抜けたあとから、美しい泉がこんこんと湧き出しました。泉は冷たい水で、飲んでみると、とってもおいしい。みんなが大変喜びました。こうして龍泉洞ができたのです。龍泉洞は龍蛇のお恵みで、今も全国の人びとに喜ばれる宝の水を湧きだしてくれています。
 普段は岩泉町役場内にあり、一般公開はされていないが、イベントの際には公開されるとのこと。

龍泉洞ウェブサイト
岩田書店ウェブサイト(河童を見た人びと 増補新版)





龍泉洞、洞内熟成の日本酒を蔵出し(2015/9/13 読売新聞−地方版より入手)
龍泉洞から日本酒 蔵出し

 日本酒「龍泉八重桜」で知られる泉金酒造(岩泉町)が11日、龍泉洞(同)で4か月間熟成させた日本酒の蔵出しを行った。気温が安定した鍾乳洞内でまろやかな味わいに仕上がったといい、16日から県内の酒販店で販売される。
 龍泉洞で熟成させていたのは「龍泉八重桜純米吟醸 龍泉洞貯蔵 秋あがり」。ひんやりとした鍾乳洞内から、同社従業員ら7人が1.8リットル瓶400本、720ミリリットル瓶1000本を運び出し、トラックに積み込んだ。
 同社によると、日本酒は保管する温度が不安定だと味が粗くなり、直射日光でくどくなるという。酒は5月から貯蔵され、気温が10〜11度で日光が入らない鍾乳洞内で夏を越した。
 八重樫義一郎社長(59)は「雑味もなく、風味が良い。龍泉洞に置くことで味がまるくなり、飲みやすい酒に仕上がった」と自信をのぞかせた。
 価格は1.8リットル瓶が3000円、720ミリリットル瓶が1500円。取り寄せや予約は泉金酒造(0194−22−3211)。

龍泉洞ウェブサイト
泉金酒造株式会社ウェブサイト





西湖蝙蝠穴、クニマス展示施設が新設(2015/9/12 毎日新聞−地方版より入手)
クニマス展示施設:シアターや自然学習コーナーも 富士河口湖町「西湖蝙蝠穴」に来年4月オープン 山梨

 県が富士河口湖町西湖の同町観光施設「西湖蝙蝠穴」に設置する「クニマス展示施設」の概要が11日、明らかになった。施設は10月から総工費約1億円で着工。来年4月のゴールデンウィーク前にはオープンする。同町が委託管理し、クニマス展示施設は無料となる。
 概要によると、蝙蝠穴管理棟(木造1階延べ床面積506平方メートル)のうち、約283平方メートルを改修してクニマスを生体展示する「水槽展示スペース」を据える。さらに「クニマスシアター」(いす15脚)のあるクニマス研究室や西湖自然学習コーナー(自然観察コーナー、西湖自然ギャラリー)を設ける。
 「西湖蝙蝠穴」は樹海などの町のネイチャーガイドツアーの拠点施設。新たに「レクチャースペース」(40平方メートル)を増設し、クニマスをはじめ多くのコウモリが生息している蝙蝠穴、青木ケ原樹海などを学習するスペースとする。
 生体展示はクニマスだけでなく西湖に生息しているフナなど他の魚類も加え、秋田県・田沢湖で絶滅し、西湖で発見された経緯などをパネルで展示。西湖湖底の地下水脈ジオラマなども設置する。
 富士河口湖町も15日に開会する9月定例町議会にクニマスの展示施設の備品購入・告知用チラシ費用315万円や、クニマス関連商品を開発する「クニマス特産品開発組合」への補助金300万円を計上し、「クニマス観光」の対策を進める。

富士河口湖総合観光情報サイト ウェブサイト(西湖コウモリ穴)




南ア、ライジング・スター洞窟で新種ヒト属の化石発見(2015/9/10 AFP通信より入手)
新種のヒト属の化石、南アの洞窟で発見

【南アフリカ共和国・ハウテン州マロペン発】
 南アフリカの洞窟で新種のヒト属15体の化石が発見されたと、科学者らが10日、発表した。人類進化研究の突破口となる発見だという。
 新種の骨の化石は2013年、南アフリカのウィトウォーターズランド大学(University of the Witwatersrand)の科学者と、ヨハネスブルク(Johannesburg)北西50キロにある国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録されている遺跡群「人類のゆりかご(Cradle of Humankind)」で調査を行っていたボランティアらが発見。骨が見つかった洞窟の名前にちなみ、「ホモ・ナレディ(Homo naledi)」と命名された。「ナレディ」は現地語で「星」を意味する。
 専門家らは、骨の年代については特定できていないものの、死後洞窟内に置かれたのではないかとみており、今回の発見は太古の人類が行っていた儀式に光を当てるものとなった。ウィトウォーターズランド大学の古人類学者でプロジェクトリーダーを務めるリー・バーガー(Lee Berger)氏は、「今日までの歴史の中では、死者に向けた儀式行為という概念はホモ・サピエンス特有のものだと考えられていた」と話している。
 科学者らによると、手や手首、足は現代人に似ているが、小さな脳や上半身は初期人類のもとの非常に似ているという。推定される身長は約150センチ、体重は約45キロで、道具を使用できる手を持っていたとされる。

※化石が発見されたのはライジング・スター洞窟(Rising Star Cave)。詳細はナショナルジオグラフィック日本版 2015年10月号で取り上げられている。
マロペン・ビジターセンター ウェブサイト





チェコ、ハラニカ深淵は世界最深水中洞窟か(2015/9/9 ナショナルジオグラフィック・ニュースより入手)
チェコの水中洞窟、深さ世界一の可能性

【チェコ共和国発】
 チェコ東部のヘラニツェ深淵は世界で2番目に深い水中洞窟と考えられていた。2015年7月からポーランドの洞窟ダイバーチームが、この水中洞窟の調査を続け、同洞窟が世界一深いと考えられると発表した。同チームの活動には、ナショジオも支援している。
 チームを率いるクシシュトフ・スタルナフスキ氏(47歳)は、「閉鎖式リブリーザー」(呼吸で排出した空気から二酸化炭素を取り除き、酸素を補充して再利用する循環式呼吸装置)による潜水の世界記録(283メートル)を持つダイバーで、ヘラニツェ深淵には1999年から潜っている。2014年2月、スタルナフスキ氏は、当時、洞窟の最深部と思われた深さ200メートルの地点に到達し、そこから「スクイーズ・パッセージ」と呼ばれる狭い隙間を通り抜け、さらにその奥に深い縦穴が続くことを発見。ケーブルをめいっぱいまで下ろしてみたところ、水面からの深さは384メートル以上あることがわかった。これは現在「世界一深い水中洞窟」とされているイタリアのポッツオ・デル・メッロにあと8メートルに迫るもので、ヘラニツェ深淵こそ世界一深い水中洞窟である可能性が高まった。
 2015年7月上旬に、スタルナフスキ氏はさらに長いケーブルを持ってもう一度潜ったが、どうやら前回の潜水のあとスクイーズ・パッセージが崩れたようで、その瓦礫が2番目の縦穴に落ち込んでしまっていた。ケーブルを縦穴に下ろしてみると、底までの深さは前回よりも浅く、370メートルであった。
 その後、チームはバルト海での潜水中にメンバーの1人が行方不明になったことから、しばらく活動を休止。しかし、最近になって再度ヘラニツェ深淵を調査することにした。そして8月21日、スタルナフスキ氏は測定器を下ろすのに適した新たな通り道を探すため、268メートルの深さまで潜った。これから数週間にわたる調査で、彼らはここが世界で最も深い水中洞窟であることを証明したいと考えている。

※ハラニカ深淵(ヘラニツェ深淵/フラニツェ・アビス/Hranicka Propast)はオロモウツ州プルジェロフ郡フラニツェのHurka U Hranic国立自然保護区内にある。ポッツオ・デル・メッロ(Pozzo del Merro)はラツィオ州ローマ県サンタンジェロ・ロマーノにある。
ナショナルジオグラフィック日本版ウェブサイト




越国、ソンドン洞窟が期間閉鎖(2015/9/9 VIETJO ベトナムニュースより入手)
世界最大のソンドン洞窟が12月まで閉鎖、観光も一時停止

【ベトナム社会主義共和国発】
 北中部クアンビン省にある世界最大のソンドン洞窟は、生態系の復元と洪水時期の安全性確保を目的として、9月から12月末までの約4か月間、観光客の受け入れを一時停止する。
 ソンドン洞窟の閉鎖は、イギリス人洞窟専門家の要請を受けて同省人民委員会が承認したもの。閉鎖期間中、同地での観光業に従事する人々は、専門的な訓練を行うほか、地域の学校の塗装や観光地のごみ収集などのコミュニティ活動に参加するという。
 同省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園の一部のソンドン洞窟は、全長約9km、幅200m、最大高は240mに及び、2015年時点で世界最大の洞窟とされている。1990年にベトナム人ガイドのホー・カイン氏が発見した後、2009年にイギリス人洞窟専門家のハワード・リンバート氏らの調査隊が本格的な調査を行うまでは未開の地だった。
 広大な洞窟の内部には、地下河川も流れており、奇妙な形の鍾乳石や生い茂ったジャングル、崩壊した天井部分から差し込む光など、神秘的な絶景が広がっており、洞窟探検ツアーが人気を集めている。

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伊国、パグリッチ洞窟から料理の痕跡を発見(2015/9/8 時事通信より入手)
カラスムギ、粉にして料理か 3万2600年前の石器 イタリア

【イタリア共和国発】
 イタリア南東部にある旧石器時代の遺跡「パグリッチ洞窟」から見つかった約3万2600年前の石器に、野生のカラスムギ類などの種子をすりつぶした微粒子が付着していたと、フィレンツェ大など研究チームが8日発表した。たき火などで乾燥させてからすりつぶし、粉にして煮て食べたと推定される。
 当時は現代より寒冷な気候で狩猟採集の生活だったが、種子を処理して料理する技術が既に蓄積されており、その後農業が普及する基盤になったと考えられる。カラスムギ類については、人類が処理して食べた最古の証拠という。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 この石器はへらのような形をしており、長さ11.8センチ、幅5.5センチで重さ443グラム。1989年の発見後、袋に入れて保管されており、研究チームは表面に付着していた微粒子を顕微鏡などで詳細に分析した。




稲積水中鍾乳洞、施設内の白蛇堂が全焼(2015/9/6 スポーツ報知より入手)
大分の「幸せを運ぶ」白蛇、火事で焼け死ぬ

 6日午前9時10分ごろ、大分県豊後大野市の観光施設「稲積水中鍾乳洞」内の「白蛇堂」が全焼しているのを発見した従業員が、豊後大野署に通報した。
 お堂は木造平屋建てで、約15平方メートルが全焼した。建物の中に設置された水槽で飼育され、まつられていた2匹の白蛇も、焼け死んだ状態で発見された。5日午後7時に従業員が帰った後、6日午前8時に出勤するまでの間に燃えたとみられ、同署で原因を調べている。
 「稲積水中鍾乳洞」によると、白蛇はアオダイショウが突然変異したもの。1匹は10年以上前から、もう1匹は4、5年前から飼育していた。「幸せを運ぶ蛇」として人気で、年に数度脱皮した時の皮を入れたお守りは、商売繁盛や金運アップに効くとして、人気のおみやげだった。施設の営業に支障はなく、けが人もいなかった。
 同施設では「別の白蛇を連れてくるかどうかなどは、今後の話し合いで決めることになると思いますが、残念です」と声を落としていた。

稲積水中鍾乳洞ウェブサイト




秋吉台、日本ジオパーク認定決定から一夜(2015/9/6 山口新聞より入手)
雄大な景色 心に癒やし ジオパーク認定から一夜、にぎわう秋吉台

 美祢市全域を対象にした「Mine秋吉台ジオパーク」が、地質遺産を保護しながら教育、地域振興に生かす日本ジオパークに認定されることが決まってから一夜明けた5日、秋吉台などに観光に訪れた人たちからは認定決定を喜ぶ声が聞かれた。
 天候に恵まれたこともあり、同市秋芳町の秋吉台展望台には家族連れを中心に多くの人が訪れ、記念写真を撮ったり、散策したりしていた。
 秋芳洞商店街にある観光会館「安富屋」の安富善政専務(35)は「ジオパーク活用の教育分野で、修学旅行生が増えてくれれば」と期待を込めた。

美祢市観光サイト カルスト・ドットコム




Mine秋吉台が日本ジオパーク認定(2015/9/4 時事通信社より入手)
栗駒山麓など3地域 日本ジオパークに認定

 NPO法人日本ジオパーク委員会(東京都千代田区)は4日、地球科学的に価値の高い地質・地形のある日本ジオパークに、宮城県の栗駒山麓と山口県のMine(ミネ)秋吉台、鹿児島県の三島村・鬼界カルデラの3地域を新たに認定したと発表した。
 日本ジオパークは39地域となった。
 同委員会は、栗駒山麓について、火山活動による地殻変動や3本の川の浸食・堆積運動で特徴的な地形が形成されていると評価。秋吉台は石灰岩や石炭層など多様な地質資源が認められ、地域の観光にも取り入れられていると判断した。

※一部抜粋
※カルスト関係のジオパーク認定は、糸魚川ジオパーク(2007年/世界ジオパーク)、四国伊予ジオパーク(2013年/日本ジオパーク)に続く3例目。
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日本ジオパークネットワーク ウェブサイト




ヌヌマチガマ、利用制限に対してアピール文を採択(2015/8/31 琉球新報より入手)
八重瀬・ヌヌマチガマの利用制限 平和ガイドら、危ぶむ声

 「戦争遺跡・沖縄平和学習を考える」シンポジウムが30日、那覇市おもろまちの市職員厚生会館で開かれた。八重瀬町のヌヌマチガマの指定管理者が北海道のNPO法人に決定され、平和学習に関わってきた団体が使用できなくなった件で、平和ガイドや戦争体験者の登壇者4人がさまざまな議論を交わし、「一市町村の判断だけで利活用することのないよう訴える」とするアピール文を採択した。
 沖縄平和ネットワークと県観光ボランティアガイド友の会が主催し、約50人が参加した。八重瀬町議会は6月定例会で同ガマの指定管理者をNPO法人自然体験学校(北海道)にする案を可決し、入壕料や事前振り込み、数日前の予約などの窓口が全て同NPOに一元化された。これまで20年以上にわたり平和ガイドをしていた団体の使用が認められず、登壇者から「排他的になってしまった」との声が上がった。
 平和ガイドに取り組んできた沖縄平和ネットワークの川満昭広世話人(57)は「八重瀬町は指定管理者との契約を保留するか取り消して、ガマの管理や活用方法について見直すべきだ」と主張した。全国戦争遺跡保存ネットワークの村上有慶(あきよし)代表(65)は「修学旅行生の6割は平和学習で来ており、平和ガイドが口を閉ざせば戦争の実態が伝わらない」と話し、平和ガイドの持つ役割を強調した。
 県観光ボランティアガイド友の会の池間一武(かずたけ)会長(66)は「高い金額を払ってまで、ガマ学習をする学校があるとは思えない」と指摘し、地域活性化のために地元ガイドの育成も提案した。戦時中、同ガマで同級生が看護要員として動員された白梅同窓会の中山きく会長(86)は「ガマでは重傷の日本兵を毒殺するなど悲惨な事件が起こった。これまで通り平和ガイドが説明をしてほしい」と要望した。

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沖縄平和ネットワーク ウェブサイト
NPO法人自然体験学校沖縄校ウェブサイト





「地下をゆく」に洞窟記事が掲載(2015/8/31 入手)
 サブカルチャー本「ゆくシリーズ」の最新号「地下をゆく」において、1項目「神秘的な鍾乳洞が広がる沖永良部島」が掲載された。
 あらゆる地下空間のひとつとして洞窟が紹介されたもので、沖永良部島の「銀水洞」「大山水鏡洞」「水連洞」が紹介されている。物足りない内容ではあるが、写真はどれも光源を豊富に使っており幻想的。36〜39ページ。
 また、「行ける地下カタログ」として、沖縄県「糸数アブチラガマ」、岩手県「龍泉洞」、福島県「入水鍾乳洞」、東京都「日原鍾乳洞」、山梨県「鳴沢氷穴」が簡単に紹介されている。111〜113ページ。
 ケイバーやスペレオジストが購入する必要は全くなく、鉱山や建造物地下空間などにも興味がある場合のみ購入すればよい。
 イカロス出版発行。A4サイズ116ページ。一部モノクロ。定価1600円(税別)。8月31日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアイカロス出版Amazon.co.jp楽天ブックスほかにて。

イカロス出版ウェブサイト




あぶくま洞、観光客が事故前7割まで回復(2015/8/26 毎日新聞より入手)
あぶくま洞:ひんやり幻想世界、観光客戻る 福島・田村

 福島第1原発事故に伴う避難指示区域が昨春、全市で解除された福島県田村市の鍾乳洞「あぶくま洞」で、観光客の出足が戻りつつある。この夏の暑さもあり、今年度は事故前の7割にまで回復しそうだという。
 原発事故前は年間約30万人が訪れる人気スポットだったが、事故後に訪れる人は約5万人に激減した。
 全長約600メートルの洞内は、年間通じて気温が15度前後と避暑にはうってつけ。今夏は猛暑が続き、今年度は事故前の約7割、20万人を達成する見込みという。
 年中無休。入場料は小学生600円、中学生800円、高校生以上1200円。問い合わせは管理事務所(0247−78−2125)。

あぶくま洞ウェブサイト




露国、Imanai caveで発見された骨は洞窟ライオンか(2015/8/26 スプートニク日本より入手)
ウラルで発見された6万年前の骨は巨大洞窟ライオンのものか!?

【ロシア連邦発】
 ウラルの古生物学者らは、巨大な洞窟ライオンのユニークな骨を調査するための助成金を受け取る文書の用意ができた。骨は、ロシア連邦バシコルトスタン共和国のある洞窟で見つかったもので、そこで考古学者らは、およそ6万年前のものと見られる骨を発見した。専門家らは、この骨は、その当時洞窟内に棲息していた大型ライオンのものではないかと推測している。
 学者らは全部で、500もの骨及び骨の一部を見つけた。彼らは、同じ場所で古生物の骨がこれだけたくさん見つかったことはかつてなかったため、非常に価値ある発見だと評価している。
 洞窟ライオンは、今から37万年前から1万2000年前まで、ネアンデルタール人が生きていた頃、現在の欧州地域に棲息していた。洞窟ライオンの姿は、しばしば岩に彫られたりして今に伝えられている。その体格は、今のライオンより25%程度大きかったようだ。
 大人になった洞窟ライオン数頭の骨は、91メートル以上もの厚さの地層に埋まっていた。このことは学者達を当惑させている。なぜなら、洞窟ライオンは、それほど深い洞窟には通常入り込むことはなかったからだ。

シベリアン・タイムス ウェブサイト(2015年8月23日付 World's greatest ever haul of supersize cave lion bones found in Urals)




平野洞、石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業を開催(2015/8/12 石垣経済新聞より入手)
石垣島北部で「鍾乳洞たんけん」 子どもパークレンジャー事業第3回

 石垣島最北部の平野集落で8月6日、石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業の第3回活動「鍾乳洞たんけん」が行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、事業実施者はエコツアーふくみみ。
 「石垣島北部JPR(子どもパークレンジャー)」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。当日はシュノーケリング体験も予定されていたが、台風13号接近のため中止された。
 石垣島北部地域は西表石垣国立公園として、海・山・マングローブ域が広く保全されており、貴重な自然が残されている。同活動はカヤック・スノーケリング・登山などの体験を通して、楽しみながら地域の自然の豊かさを学び、保全意識を育むことを目的として、12月までに計6回行う予定。
 今回の「鍾乳洞たんけん」は、自然のままの真っ暗な鍾乳洞を探検しようというもの。鍾乳洞の近くの石垣島馬広場に集合し、各自ウエットスーツ・ライト付きのヘルメットを装着し、少人数のグループに分かれて鍾乳洞に向かった。
 鍾乳洞は道路脇の茂みから入っていったところにあり、水がたまっているところも多く、深い所では子どもの足が立たないところもあった。
 「足を滑らせておぼれかけた」という根本環大(かんた)さん(野底小3年)は、「溺れそうになったけど、コウモリが天井にいるのが見えたり、テナガエビも見たりして、洞窟はとても楽しかった」。金城海咲(みさき)さん(伊野田小6年)は「鍾乳洞の中は臭かった。思っていたよりもコウモリは小さくてかわいいと思った。洞窟に入ったのは初めてで、水が深いところもあったけど楽しかった。また洞窟で探検してみたい」と、それぞれ話した。
 砂川大賀(たいが)さん(野底小6年)は「外はこんなに暑いのに、鍾乳洞の中の空気はとても冷たかった。鍾乳洞が草むらの先にあってびっくりした。ライトを照らすとコウモリやテナガエビやカニ、小さい魚が見えた。自然でできた洞窟の形を使っていろんな生き物がすみかにしているところが面白いと思った」と話した。
 環境省レンジャーの若松さんは「怖かったり臭かったり水に漬かったり、五感で感じる特別な体験が多かったと思う。こういう感覚も使いながら自然観察をやってほしい。石垣島は地形・地質が面白いところが多いので、これを研究する人が出てきてほしい」と期待を込めた。
 第4回は9月、サガリバナの保全活動を予定している。




鳴沢氷穴、酷暑で観光客に人気(2015/8/10 朝日新聞より入手)
まるで冷蔵庫、ひんやり溶岩洞窟 山梨

 酷暑が続く中、富士山麓の青木ヶ原樹海にある国の天然記念物「鳴沢氷穴」(山梨県鳴沢村)が、涼を求める観光客の人気を集めている。
 1100年以上前の富士山の噴火でできた溶岩洞窟で、平均気温は約3度。最深部の地下約20メートルには、しみだした地下水が凍って出来た氷柱が残る。
 洞窟内はしゃがんだり、横歩きをしたりして約150メートルを進む。茨城県桜川市から両親と来た小学3年の市村悠月(ゆづき)君は「冷蔵庫の中にいるみたい。気持ちよかったので2周したけれど、寒くてもうだめです」と話していた。

天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴ウェブサイト(鳴沢氷穴)




Mine秋吉台の日本ジオパーク現地審査始まる(2015/8/7 山口新聞より入手)
美祢市、現地審査始まる 日本ジオパーク委員「好感」

 地質遺産を保全しながら教育や地域振興に活用する「日本ジオパーク」への県内初の登録を目指す美祢市で6日、日本ジオパーク委員会による現地審査が始まった。初日は審査員3人が、地域住民や市職員らの説明を受けながら、同市秋芳町の別府弁天池や秋芳洞などを視察した。
 秋芳洞では洞内を案内する観光ディレクターの説明を受けながら視察。審査員は同ディレクターに、観光客への接し方などを質問していた。
 別府弁天池では青く透き通った池を見学した。地元住民から太陽光の反射などで池の水が青く見えるとの説明を受け、住民がつくったマス料理やしそジュースを味わった。
 ジオパークは、申請のあった地域を日本ジオパーク委員会が審査し、認定する。美祢市はMine秋吉台ジオパーク推進協議会(会長・村田弘司市長)が4月、申請書を提出した。同市は2013年にも登録に向けて挑戦したが、市民への浸透や学術連携の不足などを指摘され、認定が見送られた経緯がある。
 審査員の一人、首都大学東京の菊地俊夫教授は「ジオパーク認定に向けて、住民が進んで協力しているように感じ、美祢市の本気度が伝わってきた。オール美祢での取り組みは好感が持てる」と話した。審査員は7日も秋吉台などを視察する。認定の可否は9月4日に同委員会が発表する。
 日本ジオパークには現在、全国36ヵ所が登録されている。

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鹿島愛彦先生ご逝去(2015/8/3 入手)
 日本洞窟学会の元会長である鹿島愛彦愛媛大学名誉教授が8月3日、死去された。享年81歳。
 鹿島先生は昭和10(1935)年2月19日生まれ。日本ケイビング協会の幹事、日本洞窟学会の会長や評議員、日本洞穴学研究所の所長などを歴任し、洞窟学に関する数々の論文や一般書籍を執筆なされていた。




「ケイビングジャーナル第54号」発行(2015/8/1 入手)
ケイビングジャーナル54号 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第54号が発行された。A4サイズ32ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 レギュラー記事の「日本の観光洞」「洞窟書籍紹介」は3号連続なし。なお、総頁数32ページというのは歴代2番目の薄さ。内容は以下の通り。
 ・グラビア
 ・スペレオニュース
 ・イベントカレンダー
 ・第一回阿哲台洞窟談話会
 ・ベトナムチュブルク火山洞窟調査の成果報告
 ・北海道上磯洞窟群調査報告−4 北海洞のコウモリ類
 ・プロジェクトボード
 ・学会からのお知らせ
 ・編集部からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。




仏国、アラゴ洞で56万年前の歯を発見(2015/7/29 時事通信より入手)
56万年前の人の歯見つかる 16歳少女がお手柄 仏南部

【フランス共和国・オート=ガロンヌ県トゥールーズ発】
 フランス南部トータベル近郊のアラゴ洞窟でこのほど、約56万年前のものとみられる人間の前歯の化石が見つかった。発見したのは考古学の研修を受けていた16歳の少女で、ボランティアで発掘作業に携わっていた。専門家は「大発見」と称賛している。
 前歯の主は成人で、性別は判断できないという。寒くて乾燥した時代に生きていたとみられ、出土品から馬やトナカイ、サイなどを捕食していたと考えられている。

※アラゴ洞窟(Caune de l'Arago)はピレネー=オリアンタル県トータヴェルにある石灰洞。これまで100体以上の人類化石が見つかっている。




飛騨大鍾乳洞、人工洞部分をライトアップ(2015/7/29 中日新聞より入手)
幻想空間彩るLED 飛騨大鍾乳洞に新名所

 高山市丹生川町の観光施設「飛騨大鍾乳洞」に、イワナを間近で観察できる「岩魚(いわな)たちの楽園」と、鍾乳洞内の通路を色鮮やかなライトで照らした「愛深(あいしん)スポット」がオープンした。
 鍾乳洞内の気温は平均12度と涼しく、夏場に人気のスポット。観光客により長く滞在し、楽しんでもらおうと新設した。「岩魚たちの楽園」は、地下水や川から水を引いて作った人工池に、大小さまざまなイワナ約300匹を放流している。
 「愛深スポット」は入り口から約150メートル先にあり、全長45メートルの地下道をライトアップした。色とりどりの発光ダイオード(LED)電球30基が、壁面に反射して幻想的な風景が広がる。
 飛騨大鍾乳洞観光の中萩久夫社長(67)は「子ども連れの家族の遊び場や、若者カップルのデート場所として楽しんでもらいたい」と話している。
 営業は午前8時〜午後5時、入館料は大人1000円、小中学生550円。(問)飛騨大鍾乳洞観光=0577(79)2211

飛騨大鍾乳洞ウェブサイト



鳴沢氷穴、観光客数が好調(2015/7/22 読売新聞より入手)
涼しさ求め「鳴沢氷穴」、外気より30度も低く

 猛暑が続く中、富士山麓の国天然記念物として知られる鳴沢氷穴(山梨県鳴沢村)には、多くの観光客が涼しさを求めて訪れている。
 鳴沢氷穴は、富士山から流れ出た溶岩流でできた洞窟で、総延長153メートル。一年中氷に覆われ、内部の気温は外より約30度も低い。地下約20メートルの最深部には約1メートル70の氷の壁があり、来場者は氷に触れ、「気持ちいい」と歓声を上げていた。
 フランスから観光で訪れたセリーヌ・ジルマンさん(33)は「日本は湿度が高くて蒸し暑いが、洞窟の中はとても気持ちよかった」と笑顔で話していた。

天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴ウェブサイト(鳴沢氷穴)




クロアチア、国内最大の堅穴で新種ムカデ2種を発見(2015/7/21 tocanaより入手)
地獄の新種ムカデ「ペルセフォネ」 地下1,392mの洞窟で発見される

 例えば深海など、我々人間の生活から切り離された場所で発見される新種の深海魚類たち。彼らの生態や種類は未知数だが、海底以外で同じ様に未発見の生物たちがいる可能性が高い場所はどこだろう? それは地上でありながらの異空間、洞窟である。
 コウモリやイモリ、ゴキブリやクモなど、洞窟の中で一生過ごす生き物は洞穴生物(洞窟生物)と呼ばれるが、最近、世界有数の深い洞窟で新種のムカデが発見されたと話題になっているという。

■地下1,392メートルの洞窟の底に新種のムカデを発見
 発見場所はクロアチア、ヴェレビト山脈にある洞窟。
 クロアチアで最大・最長の洞窟であるルキナ・ヤマ洞窟群で、その深さは世界の洞窟の中で現在15番目の深さであり、地下1,392メートルと言われている。
 今回発見されたムカデはギリシャ神話の冥府の神(地下の神)「ハデス」にちなみ、ゲオフィルス・ハデシと名付けられた。
 発見者のひとりであるブルガリア科学アカデミー国立自然史博物館のパヴェル・ストーブ氏は、「一目見て新種だと直感しました。このムカデは深い洞窟内の特殊な環境に高度に適応した種だと思います」と語っている。
 陽の届かない謎に包まれた生息環境で昆虫類を捕食する新種ムカデ、ゲオフィルス・ハデシ。普段我々が庭などで見かけるものと異なり、長い触覚に大きな体節とかぎ爪を持っており、これは深い洞窟内への環境に見事にマッチしているようだ。また、力強いあごを持ち、毒を排出する唾液腺を支えている。かぎ爪で獲物を捉え、すぐに死に至らしめる事が可能だという。
 同時に異なるもう一種のムカデも発見されており、そちらは同じくギリシャ神話の冥府の女王にちなんで「ペルセフォネ」と名付けられたようだ。
 地球上に残るフロンティア、洞窟はいまだ知られていない手つかずの自然や生物が残されており、探検家や研究者から注目されている。
 「今回の発見は、我々の知識がまだごくごくわずかであり、今後、想像を超える新生物と出会う可能性を示唆しています」と前述のストーブ氏は最後にこうコメントしている。
 ちなみに、世界で最も深い洞窟はグルジアにある深さ2,196メートルと言われるクルーベラ洞窟。最深部まで到達するのにはなんと27日間を要すると言われ、その過酷過ぎる探検も話題とか。正に神秘、胸躍る話ではないか。
         

※ルキナ・ヤマ−ツコーヤマ・ケイブシステム(Jamski sustav Lukina jama−Trojama)は高低差1,431mの堅穴で、国内高低差第1位、世界高低差第15位。
※クルーベラ洞(Krubera Cave)はジョージア・アブハジア自治共和国にある総延長16,058m・高低差2,197mの堅穴で、世界高低差第1位。





東京新聞・大図解シリーズに鍾乳洞が掲載(2015/7/19 入手)
 東京新聞別刷りサンデー版に連載されている「大図解シリーズ」に、bP208として鍾乳洞が掲載された。掲載日は7月19日。
 「大図解シリーズ」は1992年に連載スタート。新聞見開き2ページで、大型イラストや図表を使って解説している。
 「鍾乳洞」では龍泉洞、あぶくま洞、白蓮洞、竜ヶ岩洞、(郡上八幡)美山鍾乳洞、河内風穴、龍河洞、秋芳洞、千仏鍾乳洞、球泉洞、大山水鏡洞、星野洞が解説と共に紹介。中頓別鍾乳洞、安家洞、滝観洞、不二洞、日原鍾乳洞、面不動鍾乳洞、井倉洞、稲積水中鍾乳洞、七ツ釜鍾乳洞、玉泉洞、石垣島鍾乳洞は名称と位置のみの紹介となっている。 選者・監修は浦田健作日本洞窟学会副会長。
 バックナンバーは送料込みで、新聞が204円、A2サイズへの縮小版カラーコピーが410円で販売している。

※同日の中日新聞、北陸中日新聞にも掲載された。8月3日付けの西日本新聞にも掲載された。
東京新聞ウェブサイト(大図解シリーズバックナンバー)





ヌヌマチガマ、八重瀬町に利用制限見直しを要請(2015/7/12 琉球新報より入手)
「ヌヌマチガマ」指定管理見直しを 平和団体が要請

 平和学習の講師派遣と戦跡の調査・保存を行う沖縄平和ネットワークと県観光ボランティア友の会は8日、八重瀬町役場を訪れ、同町の戦跡「ヌヌマチガマ」の指定管理者の見直しを求める文書を比屋根方次町長に提出した。2団体は「今まで平和学習や調査に関わってきた団体を無視して指定管理者の決定をしたことは結論ありきだ」と抗議し、今後平和学習で同ガマを活用しない方針を町に伝えた。
 同町は今年3月末までに、沖縄戦中に日本軍の野戦病院壕として使われた同ガマを戦争遺跡公園として整備。5月末に平和ネットと友の会を含む計5団体に指定管理者の公募を呼び掛けた。町議会6月定例会で、公園利用に関する条例と共に同ガマの指定管理者をNPO法人自然体験学校にする案を可決。同ガマの入壕申し込みの窓口は同NPOに一元化される。
 これまで平和ネットと友の会の2団体は学校や旅行社から直接講師派遣の依頼を受け、両団体間で入壕時間の調整をして平和学習を実施してきた。同ガマでは年間で合計約2万2000人の修学旅行生らを案内した。
 町の戦争遺跡公園整備を受け、2団体は今年5月1日に町役場を訪問し、「これまで平和ガイドをしてきた団体と話し合いながら管理方法などを決めてほしい」と要望していた。

沖縄平和ネットワーク ウェブサイト
NPO法人自然体験学校沖縄校ウェブサイト





土橋の穴、新見市消防署が救助訓練(2015/7/9 読売新聞より入手)
洞窟内の遭難 迅速救助を・・・新見市消防署が訓練

 新見市消防署は8日、洞窟内での遭難を想定した救助訓練を、同市土橋の洞窟「土橋の穴」(長さ約300メートル)で行った。必要な資機材を備えている同署哲西分署などから12人が参加し、手順を確認した。
 入り口から約200メートル進んだ地点にある縦穴(深さ約5メートル)に、人が転落したとして開始。参加者はヘッドランプで周囲を照らしながら、ロープを掛けるボルトを岩壁に打ち込み、遭難者を引き上げ、担架で搬送する作業をこなしていった。
 市内には洞窟が100か所前後あり、年間約1700人が訪れるとされる。2007年には、写真を撮影していた男性が滑落して死亡し、翌年には、大学生が探検中に行方不明となり、同署は09年に同様の訓練を実施していた。
 芳賀正治署長は「洞窟内は滑りやすく、体温の低下も心配される。市教委に届け出をし、十分な装備をそろえたうえで入ってほしい」と呼びかける。




イスラエル、ケセム洞窟から40万年前の生活環境を分析(2015/7/8 Medエッジより入手)
40万年前の古代人の歯、人類による最も古い環境汚染の証拠か

【イスラエル発】
 イスラエル、テルアビブ近郊のケセム洞窟で発見された、40万年前の歯から、当時の食生活と生活環境の証拠を発見した。

歯石の成分を分析
 スペイン、英国、オーストラリア、イスラエルの研究グループがクアテナリ・インターナショナル(Quatenary Internatioal)誌のオンライン版に2015年6月18日に報告しているもの。
 ケセム洞窟はテルアビブの東12kmにある、まさに40万年前もの時期に当たる前期旧石器時代の遺跡。これまでも多くの発見がされた場所となっている。
 研究グループは、遺跡の中で見つかった歯に残った歯石から前期旧石器時代の人々がケセム洞窟の中で何を食べ、どのような環境でくらしていたかを明らかにした。
 歯石を解析した結果、3つの主な発見があった。どれも重要なものだ。

人類最初の環境汚染の証拠
 1つ目は、歯石の中には、木炭を燃やしたススのようなものが含まれていた。恐らく、毎日肉を焼くために使った火の煙を吸っていたと研究グループは説明している。
 なぜならばケセム洞窟には何度も使用された炉端の跡がある。住民は肉を洞窟内で焼いていたと見られる。
 毎日煙を吸った彼らは、きっと洞窟内で火を起こすためには煙の管理が必要であることを学んだと指摘。屋内のバーベキューが健康に被害をもたらすことを経験した世界でも最初の人々であるかもしれないという。 肉だけでなく豆や種なども食べていた
 次の証拠はどのようなものを食べていたかについての証拠だ。
 獲物を捕らえ、焼き、骨を砕いて食べていたということはこれまでからの数多くの証拠が物語っていた。
 今回、彼らの歯石から見つかったものは種やナッツ類、デンプンの小さい粒子の痕跡などで、この時代に植物からも必須となる不飽和脂肪酸や炭水化物類を摂取していたということの証拠となるという。

人類最初の歯ブラシ?
 3つ目の証拠は、歯石の中にみつかった小さい植物繊維である。研究グループは、歯を掃除するために使ったのではないかと考えている。
 先史時代の歯ブラシ。歯磨きも始まっていたと考えられるという。
 40万年前どのような生活をしていたのか、意外にも歯石から多くのことが分かった。

ケセム洞窟プロジェクトウェブサイト




越国、フォンニャ・ケバン国立公園が世界遺産拡大登録(2015/7/7 VIETJO ベトナムニュースより入手)
フォンニャ・ケバン国立公園、新たに2つの評価基準で自然遺産登録

【ベトナム社会主義共和国発】
 国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会はこのほど、ドイツのボンで開いた会合で、北中部クアンビン省にあるフォンニャ・ケバン国立公園について、新たに2つの評価基準での自然遺産登録を認定した。
 それによると、フォンニャ・ケバン国立公園は、「生態系」と「生物多様性」の評価基準を満たすと認定された。同国立公園は、2003年に「地形・地質」の評価基準で自然遺産登録されており、今回、新たに2つの評価基準が認められたことで、4つの評価基準のうち3つを満たすアジアで初めての国立公園となった。
 また、世界遺産委員会は今回の会合で、同国立公園の面積を現在の約8万6000haから約12万3000haに拡張することを承認した。
 同国立公園には、4億年前から形成されたアジア最古のカルスト地形が残っており、大小300余りの洞窟が存在している。特に、美しい鍾乳洞を持つことで世界的に有名だ。なお、同国立公園には、絶滅が危惧されている動植物も多く生息している。

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龍泉洞の水限定クリアファイルが発売(2015/6/30 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」などで販売している「龍泉洞の水」をデザインしたクリアファイルが発売されていることがわかった。
 このファイルは「龍泉洞の水」が1985年に社団法人岩泉町産業開発公社から発売されてから30周年を記念して作られたもの。新旧の2リットルペットボトルがイラストとしてデザインされている。限定品。
 「龍泉洞の水」は名水百選に指定されている地下水を非加熱処理でボトリングしたもの。「モンドセレクション」に参加しており、1999年は最高金賞、2000年は金賞、2001年は最高金賞と世界最高品質賞(3年連続金賞以上受賞)、2009年と2014年には最高金賞を受賞している。「国際味覚審査機構」では2013〜2015年に3年連続で優秀味覚賞を受賞している。
 A4サイズ。300円。500mlペットボトルを1ケース(24本)購入すると無料で付いてくる。
 購入は道の駅いわいずみ、道の駅三田貝分校にて。

道の駅ウェブサイト(道の駅いわいずみ)
道の駅ウェブサイト(道の駅三田貝分校)
株式会社岩泉産業開発ウェブサイト
龍泉洞ウェブサイト





龍泉洞の水が30周年記念パッケージで発売(2015/6/29 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」などで販売されている「龍泉洞の水」のパッケージが、発売から30周年を記念したデザインに変更されていたことが分かった。
 「龍泉洞の水」は1985年から社団法人岩泉町産業開発公社より発売。モンドセレクションを複数回受賞している。硬度96.8mg/Lの軟水で、コーヒーやお茶に最適とのこと。
 販売価格は500ミリリットル125円(税込)。購入は道の駅いわいずみ、土産店、いわいずみネットショップなどにて。

道の駅ウェブサイト(道の駅いわいずみ)
株式会社岩泉産業開発ウェブサイト
龍泉洞ウェブサイト





仏国、2016年にラスコー4が完成(2015/6/28 トラベルビジョンより入手)
仏アキテーヌ地方がセミナー開催、ボルドーやラスコーに新施設

 フランス観光開発機構はこのほど、上野の国立西洋美術館で開催中の「ボルドー展−美と陶酔の都へ−」の開幕を機に、アキテーヌ地方をテーマにしたイベントを開催した。
 ラスコー壁画洞窟局長のギヨーム・コロンボ氏は、来年オープンする国際洞窟壁画芸術センターを紹介した。ラスコーの壁画は1979年に世界遺産に登録されており、オリジナルの洞窟「ラスコー1」は、壁画保護のため1963年に閉鎖され一般公開はされていない。現在はオリジナルの一部を再現した「ラスコー2」が見学可能だが、今回芸術センターでは洞窟の全てを再現。映像での壁画紹介や、3Dシアターも設ける予定だ。

※一部抜粋
※国際洞窟壁画芸術センターは「ラスコー4」とも呼ばれ、2016年6月にオープン予定。
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モンティニャック・ラスコー国際洞窟壁画芸術センター(CentreInternational de l'Art Parietal Montignac-Lascaux)ウェブサイト





今帰仁村勢理客の洞窟で遺骨と空き缶発見(2015/6/23 沖縄タイムスより入手)
沖縄戦の遺骨、鍵握る大量の空き缶 日本兵か住民か

 さびた空き缶は日本軍のものか、米軍のものか。2014年11月、今帰仁村勢理客で、戦死者の遺骨と大量の空き缶が見つかった。県が収骨したが、身元を示すものは見つからなかった。今帰仁村歴史文化センターの仲原弘哲館長は「缶詰が日本軍のものか、米軍の物かで遺骨が兵隊か住民かが分かるのでは」。さびた空き缶が唯一の手掛かりだ。
 遺骨があった勢理客のガマ(洞窟)は長年入り口が埋まっていた。昨年住民の通報で収骨が行われた。ガマは内部が左右に分かれ、右側の傾斜地に遺骨5、6体があった。仲原さんは「死因は特定できていない」という。
 入り口近くに空き缶が約50個あった。高さ12センチ、直径5センチ程度の細長い缶が最も多く、直径15センチほど大きな物もあった。キリ状のものでほとんどが開けられていた。缶は赤くさびて、文字は確認できない。
 ガマは、日本海軍の基地があった上運天と、戦後に米軍がキャンプを設営した天底との間にある。仲原館長は当時の食糧事情について「海軍基地は食糧が豊富。一方、住民は米軍キャンプでの『戦果』やごみ捨て場で缶詰を得た」。空き缶が日本軍のものなら遺骨は日本兵、米軍なら住民の可能性が高いとみている。
 沖縄戦で住民は米軍が迫ると山へ避難。攻撃がやむと徐々に集落へ戻った。米軍は周辺にキャンプを設営。山中には敗残兵が潜んでいた。さびた空き缶は戦時と戦後がまだら模様の状況を映すと考える。




江の島の海蝕洞で火災発生(2015/6/21 読売テレビより入手)
神奈川・江の島で火災 洞窟から出火

 21日夕方、神奈川・江の島で火災があった。
 神奈川県の藤沢市消防本部によると、21日午後5時前、「江の島に黒煙が見える」と通報があり、消防署員が確認したところ、島の洞窟の中から出火していたという。衣類や木材などが燃え、約2時間後に消し止められた。ケガ人はいなかった。
 現場の洞窟は普段は観光客などは入れない人気のない場所で、消防どなが出火原因を調べている。

※この洞窟は観光洞「江の島岩屋」とは別の洞窟。




仏国、ショーヴェ洞窟のレプリカが一般公開中(2015/6/2 PUNTAニュースマガジンより入手)
世界遺産のレプリカが完成!ラスコー洞窟よりずーっと古い、フランスのショーヴェ・ポン・ダルク洞窟

 1994年12月、洞窟学者ジャン=マリー・ショーヴェ氏らによって発見され、彼の名前が冠されたショーヴェ・ポン・ダルク洞窟は、フランスの第3番目の都市、リヨンを含むローヌアルプ地域圏のアルデッシュ県、アルデッシュ川の流れが岩を穿った天然のアーチ、ポン・ダルク付近にある。
 世界的に有名なラスコー洞窟(1万8000年前)の記録を大幅に塗り替えて、3万6000年前と推定され、2014年にはフランス第39番目のユネスコ世界遺産に指定された。今年にはいって、この洞窟のレプリカが完成、4月から一般公開も始まった。
 ラスコー洞窟のレプリカ、「ラスコー2」の約10倍にあたる3000平方メートルを使ったレプリカ洞窟「ポン・ダルク洞窟」は、30ヶ月の月日を費やして、温度や湿度、光度、雰囲気をまるごとコピー。本物の洞窟に入った感動を、五感で味わえるようになっている。
 最新の3D技術を駆使して復元された凹凸のある内壁に、生き生きと描かれた動物画を鑑賞。コースは、10のステップ、27のパートにわかれている。赤黄土や墨を使って、手や指だけでなく版画技法、吹き墨技法も交えて描かれた牛、馬、サイ、ライオン、フクロウ、ハイエナ、ヒョウなど、現在は絶滅した動物たちが描かれており、芸術的価値も非常に高いといわれている。
 そして見学のハイライトは、12メートルにも及ぶ「ライオンの巨大フレスク」という92頭のライオンが群れをなす躍動感あふれる大作だ。
 大自然に囲まれたた29ヘクタールの敷地に、このポン・ダルク洞窟のほか、理解を深めるオーリニャック文化ギャラリー、アルデッシュ山を望むパノラマ・レストランなどが併設されているので、1日ゆっくり太古のロマンに身を委ねたい。

※「ショーヴェ洞窟」は2014年に「ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟として知られるアルデシュ県ポン・ダルクの装飾洞窟(Decorated cave of Pont d'Arc, known as Grotte Chauvet-Pont d'Arc, Ardeche)」として世界文化遺産登録。2010年にはドキュメンタリー映画「世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶(CAVE OF FORGOTTEN DREAMS)」が製作された。
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4/9 仏国、ショーベ洞窟のレプリカ完成
ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟ウェブサイト
ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟ウェブサイト
ポン・ダルク洞窟大型プロジェクトウェブサイト
「世界最古の洞窟壁画3D 忘れられた夢の記憶」ウェブサイト





あぶくま洞、安全祈願祭を開催(2015/6/2 福島民報より入手)
夏の観光シーズン無事故で 田村あぶくま洞で安全祈願祭

 福島県田村市の鍾乳洞入洞者安全祈願祭は1日、田村市滝根町のあぶくま洞で開かれ、夏の観光シーズンの無事故を願った。
 関係者約40人が出席し、敷地内の阿武隈神社で祭礼が行われた。菅谷神社(同市滝根町)の佐藤信之宮司が祝詞を奏上し、冨塚宥●市長や長谷川元行市議会議長ら各団体の代表が玉串をささげた。
 あぶくま洞の年間入洞者数は例年約30万人に上っていたが、東日本大震災と東京電力福島第一原発事故直後の平成23年度は約5万人まで落ち込んだ。24年度は約14万5000人、25、26両年度は約17万7000人と徐々に回復しつつある。
 あぶくま洞管理事務所によると、27年度は5月末現在で4万6人と前年同期比で6974人増えている。ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)開催や大型連休期間中の好天候が要因とみている。

※●は日ヘンに景
あぶくま洞ウェブサイト





英国、ゲーピング・ギルが一般公開(2015/6/1 AFP通信より入手)
Cave Maps.orgより引用
英国最大の地下天然洞窟が一般公開

【グレートブリテン及び北アイルランド連合王国・ヨークシャー・アンド・ザ・ハンバー地方 ノース・ヨークシャー州発】
 英イングランド(England)北部イングルトン(Ingleton)近くにある同国最大の天然の地下洞窟ゲーピング・ギル(Gaping Gill)が5月26日、一般公開された。深さ約100メートル、容積はヨーク大聖堂(York Minster)の身廊に匹敵するこの洞窟は、地元の愛好家の集まりであるブラッドフォード・ポットホール・クラブ(Bradford Pothole Club)とクレイヴン・ポットホール・クラブ(Craven Pothole Club)のいずれかにより、年に2回一般公開されている。
 
ブラッドフォード・ポットホール・クラブウェブサイト
クレイヴン・ポットホール・クラブウェブサイト





「いわて岩泉町 三陸ジオパークガイドブック」に洞窟記事が掲載(2015/5/30 入手)
 三陸ジオパークの岩泉町版「いわて岩泉町 三陸ジオパークガイドブック」のひとつとして「遥かなる地下空間の謎」として洞穴関連記事が掲載されていることがわかった。
 三陸ジオパークは北上山地東部に位置し、青森・岩手・宮城の3県16市町村からなる日本最大のジオパーク。その一部である岩泉町のカルスト地形や代表的な洞穴を紹介したもので、豊富な写真と図説でとても分かりやすい。洞穴関係者でも満足のいく内容となっている。
 洞穴関連記事は15〜24ページ。小項目は以下の通り。
 ・安家カルスト
 ・龍泉洞
 ・龍泉新洞
 ・龍泉洞水源地帯
 ・安家洞
 岩泉町経済観光交流課発行。A4サイズ27ページ。フリーペーパー。岩泉町内などの随所にて入手可能。
 
三陸ジオパークウェブサイト




西国、シマ・デ・ロス・ウエソスから43万年前の殺人痕を発見(2015/5/28 ITmediaニュースより入手)
43万年前の"殺人事件"見つかる 頭蓋骨に攻撃の跡

 スペインの洞窟から出土した43万年前のヒト属の頭骨に"殺人"の跡が見つかったと国際研究チームが5月27日に発表した。研究者は「記録上、最古の迷宮入り事件(oldest cold case)だ」と話している。
 頭骨はホモ・ハイデルベルゲンシスなどの骨が多数見つかったスペイン北部の洞窟シマ・デ・ロス・ウエソス(「骨の穴」)から出土した。若い成人とみられるが、性別は不明という。
 出土した破片から頭骨を復元したところ、左目の上部に2つ、骨を貫通する傷があることが分かった。現代の鑑識手法で調べたところ、洞窟に転落したことでできた傷とは考えにくく、相対した他人から、石器や木製の槍などで攻撃され、致命傷になった跡だと結論した。
 シマ・デ・ロス・ウエソスからは少なくとも28体以上のホモ属の骨が見つかっており、発掘された大腿骨から40万年前のDNAの解読に成功したことでも知られる。研究チームは、洞窟が死者の埋葬に使われた可能性もあるとみており、"殺人事件"と合わせ、当時のヒト属が既に複雑な認知に基づいて行動できたことをうかがわせるとしている。
 成果はオンライン論文誌「PLOS ONE」に掲載された。




サル穴、ニホンザルの越冬を確認(2015/5/27 北日本新聞より入手)
サルのお宿は鍾乳洞 富山大、厳冬の黒部峡谷で撮影

 厳冬期の黒部峡谷で、ニホンザルが風雪から身を守るため鍾乳洞を利用していることが、富山大大学院理工学研究部の柏木健司准教授(洞窟古生物学)の調査で分かった。ニホンザルの洞窟利用はこれまでほとんど知られていなかった。保温のため洞窟内で身を寄せ合う様子などを撮影することに成功。過酷な環境を生き抜くため洞窟を"避難所"とする黒部のサルの生態が明らかになってきた。
 サルの利用が分かったのは黒部峡谷の鐘釣周辺にある鍾乳洞。横穴と竪穴を合わせた総延長は100メートル以上に及ぶ。柏木准教授は2009年から洞窟内で調査を進め、ニホンザルの化石やふんなどを回収していた。
 洞窟内の撮影は京都大学霊長類研究所の支援を受け実施。入り口から続く横穴の約10メートルの区間に3台の自動センサーカメラを取り付けた。14年12月から15年2月にかけ約400枚の写真を撮影することに成功した。
 写真には1〜6匹のサルが洞窟内にいる様子が写っていた。身を寄せ合って丸くなる「サル団子」と呼ばれる行動のほか、子ザルを抱く様子なども見られ、家族の可能性がある。洞窟へは夕方入り朝出るパターンが目立ったが、日中に入って来ることもあった。サルが入っているのは冬場だけで、柏木准教授は寒い時や吹雪の時などに使っているとみている。
 京都大の中川尚史准教授(霊長類学)は非常に興味深いケースとし「冬のサルはなるべくエネルギーを使わないように暮らす。暗く狭い洞窟に入ることに抵抗はあるかもしれないが、それ以上のメリットがあるということだろう。同じ場所を拠点にし続けると周囲の餌が枯渇する。場所を転々としながら暮らしているのでは」と推測する。
 洞窟内に残されたふんを分析したところ、8割以上が樹皮で、餌が乏しいことが分かっている。柏木准教授は「ニホンザルは人間を除くと霊長類の中で最も北で生きている。雪深い黒部峡谷は、中でも特に厳しい環境。洞窟の利用は生息域を広げていく中でニホンザルが身に付けた一つの戦略だったのだろう。今後はほかの豪雪地域でも同様の生態が見られないか調べる必要がある」と話している。




あぶくま洞、メディア向け視察ツアーを実施(2015/5/27 河北新報より入手)
観光回復へ導くあぶくま洞の光

 大型観光宣伝「ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)」後半戦を盛り上げようと、福島県は25、26日、メディア向けの視察ツアーを実施した。雑誌記者やブロガーら約15人が参加し、田村市滝根町の鍾乳洞「あぶくま洞」や南相馬市鹿島区の「かしまの一本松」などを見て回った。
 6月末までのDC期間中、新聞や雑誌、ブログなどを通じ、福島観光の魅力と、東京電力福島第1原発事故による風評払拭に懸命に取り組む姿を発信してもらうのが狙い。
 約8000万年の歳月が作り出した「あぶくま洞」には原発事故前、年間約30万人の観光客が訪れたが、昨年は約17万人にとどまった。宮城県などからの教育旅行の落ち込みが目立っている。DC期間中は約1万個の電飾で鍾乳洞を彩るイルミネーション企画「竹取物語」を開催し、観光の回復へてこ入れを図っている。
 旅行新聞新社の鈴木克範課長は「あぶくま洞のライトアップなど、これまでのツアーでは知らなかった福島の魅力を感じ、いい意味で裏切られた。しっかり紹介したい」と語った。
 県観光交流課の吾妻正明主任主査は「大型連休が終わり、DCは後半戦。情報発信を強化し、誘客につなげたい」と話した。

※「ふくしまデスティネーションキャンペーン」は地方自治体の要請を受け、JR6社、旅行代理店などが協力して実施する日本最大規模の観光キャンペーン。
※関連記事
4/2 あぶくま洞、期間限定ライトアップ中
あぶくま洞ウェブサイト





美祢市が日本ジオパーク認定に再挑戦(2015/5/24 山口新聞より入手)
美祢市、地質遺産をジオパークに プレゼン審査で認定訴え

 本年度の日本ジオパーク認定を目指す美祢市の「Mine秋吉台ジオパーク推進協議会」(会長・村田弘司美祢市長)は23日、千葉市の幕張メッセで開かれた日本ジオパーク委員会のプレゼンテーション審査に参加した。資源の価値や取り組みなどを紹介し、認定を訴えた。
 ジオパークは、地質遺産を保護しながら教育や地域振興に活用することを目的に日本ジオパーク委員会が認定。美祢市は、国定公園「秋吉台」や国内最大の鍾乳洞「秋芳洞」、国内最古の国営銅山「長登銅山」など地質遺産を多く有し、認定を目指している。
 審査には認定を目指す3地域が参加した。2番目に登場した同協議会は、2013年に登録を見送られた際に指摘された学術連携や市民への浸透不足を踏まえ、山口大学との連携の成果や、小学校での出前講座の実施、ジオガイドの育成など市民を巻き込んだ活動をアピール。村田市長が「保全、教育、地域振興というジオパークの理念を具現化できると思っている。住民らが中心となって活動できるよう、行政が前に出過ぎないよう気を付けながら全力でバックアップする」と訴えた。
 委員からは改善を評価する声が上がる一方、「秋吉台は既に高い知名度がある。認定で観光客が増える際には資源の保存体制が十分か注意を払う必要がある」との指摘や「門前町となる商店街が少しさみしいが、認定を活用した活性化のアイデアはあるか」などの質問も出た。末岡竜夫事務局長が「地域資源を活用した成功モデルをつくり、若い世代に示すことで活性化につなげたい」などと回答した。
 審査委員会は今後実施する現地調査の結果を踏まえ、9月ごろ認定の可否を公表する。




「日本洞穴学研究所報告 第33号」発行(2015/5/22 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町にある「日本洞穴学研究所」の年次研究報告が発行された。内容は以下の通り。
・龍泉洞再測量調査 第26次および第27次調査報告
・第6次潜水調査報告 −第27次龍泉洞再測量調査−
・龍泉洞洞口上部の新洞調査報告
・五郎兵衛穴確認報告
・素岩の穴状況報告
・龍泉洞におけるコウモリの繁殖調査結果について −その1−
・龍泉洞内ミニコンサートにおける音響調査結果について −その6−
 日本洞穴学研究所発行。A4サイズ55ページ。頒価500円(税込)。5月22日発行。
 購入・問い合わせは日本洞穴学研究所事務局(龍泉洞事務所内/рO194−22−2566)、または地R元事務局まで。なお、日本洞穴学研究所報告第2〜32号までのバックナンバーも取り扱っている。




ラスコー洞窟壁画展、東京・宮城・福岡の3都市で開催決定(2015/5/18 毎日新聞より入手)
ラスコー展:ミリ単位で壁画再現「ぜひ楽しんで」

【フランス共和国・ドルドーニュ県レゼジー発】
 フランスの世界遺産、ラスコー洞窟壁画を精巧に再現した展覧会が2016〜17年、東京、宮城、福岡の3都市で開催されることが正式に決まり、仏南西部ドルドーニュ県レゼジーで18日、調印式が行われた。展覧会は12年に始まった世界巡回展の一環で、日本での開催は初となる。これまで米国、カナダ、ベルギーなどで約83万人が鑑賞し、開催期間を延長するなど好評だ。20日からは地元フランスでパリ展が始まる。
 ドルドーニュ県の国際先史遺跡センターでの調印式で、署名した県議会議長のジェルミナル・ペロー仏下院議員は「ラスコー洞窟は保全のため1963年以来閉鎖されているが、仏政府が全面支援するこの展覧会では、長年培った技術と最新のテクノロジーで、ミリ単位の正確さで壁画を再現することができた。人類の起源につながる展示をぜひ日本の人たちに楽しんでほしい」と語った。
 日本側の海部陽介・国立科学博物館人類史研究グループ長は「単なる壁画ではない、クロマニョン人の技術、構図の素晴らしさを鑑賞してほしい。原始的なイメージがきっと変わるはずだ」と話した。
 一方、パリ会場では20日の開幕を前に、展示設備の入念なチェックが行われている。実物大で精密に再現された「黒い牛」などの壁画は2種類の照明で美しくライトアップされ、3D映像を用いた展示でも、閉鎖中の実際の洞窟内の臨場感を味わえる。

※巡回予定は2016年11月〜2017年2月 国立科学博物館(東京都台東区上野公園)、2017年3〜5月 東北歴史博物館(宮城県多賀城市)、2017年7〜9月 九州国立博物館(福岡県太宰府市)。
※関連記事
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越国、ハントイ洞窟でマッドスパ(2015/5/18 VIETJO ベトナムニュースより入手)
フォンニャ・ケバンの洞窟内でマッドスパ、観光客向け新サービス開始

【ベトナム社会主義共和国発】
 北中部クアンビン省にある世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園の観光センターは、同公園内の洞窟群の1つであるハントイ(Hang Toi、ベトナム語で「暗い洞窟」の意)洞窟で、観光客向けの新たなサービス「マッドスパ」を展開している。同サービスは、特に外国人観光客の間で人気を集めており、1日当たり数百人を誘致している。
 泥は、洞窟群の中のトゥイクン(Thuy Cung)洞窟内のシントン(Sinh Ton)谷からハントイ洞窟を通って、チャイ(Song Chay)川に流れ出る長さ6kmの地下河川によって運ばれるもの。運ばれる途中で石灰岩に研磨されるため、清潔でたっぷりのミネラルを含んでおり、美肌や健康に高い効果を発揮するという。水温は16〜18度となっている。
 マッドスパを体験した後には、洞窟内の見学やジップラインといったアクティビティを楽しむこともできる。

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「洞窟めぐり」発行(2015/5/16 入手)
 地学の普及を目的とした関西地学の旅シリーズ「洞窟めぐり」が発行された。
 ここでの洞窟とは人工洞も含まれ、成因や岩質は問わず、近畿地方の29ヶ所33洞が掲載されている。測量図はなし。
 洞窟関係者としては物足りないが、ガイドブックとしては魅力的な内容になっている。
 自然洞は以下の通り。
1.淀の洞門      <海食洞>   19.三段壁洞窟       <海食洞>
3.神鍋風穴・溶岩瘤 <溶岩洞>   20.忘帰洞          <海食洞>
4.シワガラの滝   <自然洞>   22.河内風穴         <鍾乳洞>
8.志染の石室    <自然洞>   23.石山寺くぐり岩      <石灰洞>
10.野島鍾乳洞    <鍾乳洞>   25.鷲嶺の水穴       <鍾乳洞>
11.質志鍾乳洞    <鍾乳洞>   26.覆盆子洞         <鍾乳洞>
14.不動窟       <鍾乳洞>   27.天岩戸(恵利原の水穴)<鍾乳洞>
17.戸津井鍾乳洞  <鍾乳洞>   28.関ヶ原鍾乳洞      <鍾乳洞>
18.円月島       <海食洞>   29.旧玉川観音洞窟    <海食洞>
15.洞川洞窟群(五代松鍾乳洞・蟷螂の岩屋・蝙蝠の岩屋・面不動鍾乳洞)<鍾乳洞>
 自然環境研究オフィス編、東方出版株ュ行。四六判サイズ106ページ。表紙カバーのみカラー。定価1500円(税別)。5月25日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストア東方出版Amazon.co.jp楽天ブックスほかにて。

東方出版ウェブサイト




カルスト地形切手「地方自治法施行60周年記念シリーズ 山口県」発行(2015/5/12 入手)
 日本郵便株式会社より5月12日、ふるさと切手「地方自治法施行60周年記念シリーズ 山口県」が発行された。
 このシリーズは、47都道府県ごとの記念貨幣の発行と連携して順次発行するもので、各県と調整の上、文化・自然・観光・歴史等をデザインの題材としている。
 山口県の1枚は「錦帯橋と秋吉台」。山口県のほぼ中央部にある日本最大のカルスト台地で、国定公園および特別天然記念物に指定されているということでデザインされた。4月に予約注文が行われた地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣と共通。
 なお、「秋吉台」が切手となったのは記念切手「カルスト高原」、フレーム切手「秋芳洞開洞100周年」の2種に続く4例目。
 額面は82円。1シート5枚。販売価格は410円。100万シート限定。全国の郵便局にて発売。

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4/9 カルスト硬貨「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣・錦帯橋と秋吉台」発行





エクアドル、洞壁を登るナマズを発見(2015/5/11 ナショナルジオグラフィック・ニュースより入手)
洞窟の壁を登るナマズを発見、アマゾンの鍾乳洞で

 アマゾンの熱帯雨林の地下深くで、洞窟の壁を登る魚が発見された。
 エクアドルのテナの近くにある鍾乳洞を探検していた科学者らのチームが、地下水流から3mほどの高さにあるほぼ垂直の岩壁を、重力に逆らって登る姿を撮影した。
 同チームは、この魚を「プレコ」の名前で観賞魚愛好家に親しまれるロリカリア科のナマズの仲間(学名:Chaetostoma microps)であると同定し、4月16日付『Subterranean Biology』誌に発表した。
 ただし、この同定はまだ完璧ではない。同調査チームは洞窟内で動物の標本を採取する許可を得ていなかったのだ。これまでC. micropsが記録されたのは、地上の川でのみ。そこでは岩にしがみついていた(参考記事:「こうしてハゼは滝を昇るようになった」)。
 壁を登る魚は目新しくないものの、洞窟を登る魚は、タイのドジョウCryptotora thamicolaしか知らないとジェフ・ハウス研究主任は言う。
 この魚は、急流や滝を登ることはできるが、「ここで見られるような、本流から外れた洞窟の壁」に適応できるのかは疑問だ。
 ハウス氏らが観察したC. micropsは、地下の小さな支流の水が流れ落ちる洞窟の壁をよじ登っていた。
 テキサス州オースチンをベースとする博物学者で洞窟学者のハウス氏によると、この驚くべき能力は、「ひれ、肌、口という多くの体の構造が改良されている」ことによる。
 「魚が壁を登ると、薄い水の層が体の上側を流れ、壁にくっつく方向に圧力が生じます。さらに、これらのさまざまな体の構造が、滑り落ちるのを防ぎます。おかげでこの魚は、ビデオにもあるように、体をくねらせて上にも下にも動くことができるのです」

遠出中の魚?
 洞窟を登ることが新たに発見されたこの魚で不思議なのは、地下での生活に適応していないように見えることだ。たとえば、洞窟に住む魚は無色で盲目であることが多いが、この魚はそうではない。
 では、C. micropsは暗闇の地下でいったい、何をしていたのか。
 「同種の主食は藻類であることが知られています。洞窟内は日光が届かないので、藻類はあまり多くありません。つまり、そこでエサにありつけるとは思えません。単に、彼らの行動範囲ぎりぎりまで遠出していただけ、と考えるのがいちばんシンプルな説明でしょう」
 ハウス氏によると、この魚は通常、アンデス山脈のふもとの洞窟から出る泉を源泉とする、アマゾン川上流に生息しているという。ひょっとするとこのナマズは、「川を上流に泳いでいるうちに泉にたどり着き、そのまま洞窟に達しただけかもしれません」

ダークサイドへ
 多くの魚は、本能的に上流を目指す。たとえば、その理由のひとつが繁殖だ。
 あるいは、このナマズは洞窟に住むように進化し始めたところ、という可能性もある。
 「進化は常に起こっています。何かが変化の途上にあるかもしれないという視点は興味深いものです。この魚のように、固有の行動を示し、異例の生息環境にあるようなときなどには」
 比較対象となるのは、やはり同研究チームが記録したロリカリア科のナマズ、Astroblepus pholeterだ。無色で極めて小さい目を持ち、すでに洞窟生活への移行を完了している。
 C. micropsがダークサイドに向かっていることを示す証拠は見つかっていないが、「もしそうだとしたら、とてもエキサイティングな可能性です」とハウス氏は述べている。

ナショナルジオグラフィック日本版ウェブサイト




越国、ソンドン洞窟発見者に労働勲章を授与(2015/5/11 VIETJO ベトナムニュースより入手)
ソンドン洞窟の発見者2人に労働勲章を授与

【ベトナム社会主義共和国発】
 ベトナム政府は、北中部クアンビン省で多様の洞窟を発見したイギリス人洞窟専門家のハワード・リンバート氏とベトナム人ガイドのホー・カイン氏の功績を称えるべく、2人に対して労働勲章を授与した。
 この10年間、リンバート氏とカイン氏は協力して、ソンドン洞窟をはじめ、同省の世界自然遺産フォンニャ・ケバン国立公園にある多様の洞窟を発見してきた。こうした洞窟の発見は、同省の観光活動の促進、また経済開発にも大きく貢献したと評価されている。
 勲章を授与されたことについてカイン氏は、「努力が認められて、とても力になった」と喜びを語った。2人は2016年3月より新たな洞窟探索を始める計画だという。
 ソンドン洞窟は、全長約9km、幅200m、最大高は240mに及び、2015年時点で世界最大の洞窟とされている。1990年にカイン氏が発見した後、2009年にリンバート氏らの調査隊が本格的な調査を行うまでは未開の地だった。
 広大な洞窟の内部には、地下河川も流れており、奇妙な形の鍾乳石や生い茂ったジャングル、崩壊した天井部分から差し込む光など、神秘的な絶景が広がっている。海外の多くの映画制作団体が、同省に存在する洞窟群をロケ地として映画を撮影したい意向を表明しているという。

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飛騨大鍾乳洞、料金料金値上げ(2015/5/10 入手)
 岐阜県高山市丹生川町の観光洞「飛騨大鍾乳洞」の入洞料金が、大人1000円から1100円へ引き上げられることが分かった。
 値上げ実施日は6月1日。

飛騨大鍾乳洞ウェブサイト




仏国、ラスコー洞窟壁画展を開催(2015/5/6 リラックスニュースより入手)
ラスコー洞窟壁画を原寸大で再現、パリで展示会開催へ

 パリ(Paris)で今月20日から、先史時代に描かれたラスコー洞窟(Lascaux Cave)の壁画を原寸大の複製で展示する「ラスコー洞窟壁画展(Lascaux a Paris)」が開幕する。
 パリ・ポルト・ドゥ・ヴェルサイユ見本市会場(Paris Expo, Porte de Versailles)で8月30日まで開催される同展では、縮尺模型が展示されるほか、通り抜けることができる原寸大の洞窟が再現される。また、インタラクティブゲームに挑戦したり、記録映像を見たりすることもできる。
 来場者はまず、1940年に壁画を発見した4人の少年の目線で壁画を見ることになる。そして次に、約2万年前にこれらを描いた旧石器時代の芸術家たちの視点で壁画を見る。時代をさかのぼる旅を楽しむことができるのだ。
 さらに、有名な「井戸の場面」など壁画に描かれた場面のうち5つの複製が、パリで初めて公開される。また、肉眼では見ることができない一部の壁画が、特殊な照明技術によって描き出される。
 主催者は展示会の目的について、文化的、歴史的遺産であるこの壁画の重要性を伝えると同時に、1940年の発見により人々の美的感覚に「革命」がもたらされたことや、1963年に洞窟が閉鎖された理由を人々に広く知ってもらうことが目的だとしている。
 同展は、ウェブサイト上でのバーチャルツアーでも楽しむことができる。また、展示会の詳細は「http://www.lascaux-expo.fr/news/」で見ることができる。

※ラスコー洞窟壁画展は「ラスコー3」とも呼ばている。
※日本でのラスコー洞窟壁画展は、2016年11月から17年2月まで、東京都台東区上野公園の国立科学博物館で開催されることが決定している。
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第53次内間木洞調査を実施(2015/5/5 岩手日報より入手)
悠久の時超え、圧巻の鍾乳石 久慈・内間木洞を探査

 久慈市山形町の内間木洞(総延長6344.4メートル以上)の調査委員会(代表=菊地敏雄東山ケイビングクラブ代表)は4日、新洞発見などを目指し、同洞を探査した。人が普段訪れない洞奥部では、悠久の時を超えてできた鍾乳石が圧倒的な美を見せていた。
 調査委は同クラブに東京の2団体などが協力して組織。学生を含む約20人が洞内や洞周辺の探査のほか、探査技術の研修に臨んだ。国内5位の総延長をさらに延ばす新洞発見につながる成果があったという。
 内間木洞は普段公開していないが、今回はかつて公開していたルートの奥部「北洞」などを踏査。大人1人がやっと通れる穴を抜け地をはいながら進んだ。

※2006年以来の9年振りとなる調査。東京の2団体とは地底旅団ROVER元老院と東京スペレオクラブのこと。学生は明治大学地底研究部。洞内活動は人工登攀による調査を行った。
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2/10 内間木洞、恒例の氷筍祭り開催
きてきて久慈市ウェブサイト(内間木洞)





あぶくま洞、恒例の春祭り(2015/5/4 福島民友新聞より入手)
洞内彩る"幻想的な光" 田村・あぶくま洞で「春まつり」開幕

 田村市滝根町のあぶくま洞で3日、春まつりが開幕した。初日は「妖怪ウォッチ ジバニャンバラエティーショー」が開かれ、家族連れでにぎわった。5日まで。
 洞内では、気温約15度の天然の涼を体感できる。また、6月30日までイルミネーションや竹灯で演出した「竹取物語」を実施。県内外から訪れた観光客が鍾乳洞とイルミネーションの幻想的な世界を楽しんでいる。5日の「こどもの日」は小学生以下の入洞が無料。春まつり期間中は多彩な体験コーナーを設けている。あぶくま洞は約8000万年の歳月をかけてつくられた鍾乳洞。福島民友新聞社の「福島遺産 百選」にも選定されている。

あぶくま洞ウェブサイト




第3回カルスト山ゆり祭りが開催(2015/5/3 琉球新報より入手)
テッポウユリ7万本、カルスト彩る 本部町山里

 第3回カルスト山ゆり祭り(同実行委員会主催)が2日、本部町山里のゲートボール場を主会場に開催された。3日まで。約2億2千年前に隆起したカルストの山に約7万株のテッポウユリが咲き誇る。開花状況は2日時点で5分咲き。5月いっぱいまで楽しめるという。イベント期間中、夕方から午後9時までカルスト山がライトアップされる。

まるわかり沖縄ウェブサイト(円錐カルスト)




越国、フォンニャ・ケバン国立公園が映画ロケ地に人気(2015/5/2 VIETJO ベトナムニュースより入手)
クアンビン省の洞窟群が海外映画のロケ地に人気、ピーターパン最新作にも登場

【ベトナム社会主義共和国発】
 北中部クアンビン省人民委員会のチャン・ティエン・ズン副主席は、海外の多くの映画制作団体が、同省に存在する洞窟群をロケ地として映画を撮影したい意向であることを明らかにした。
 同省のフォンニャ・ケバン国立公園は世界自然遺産に登録されており、フォンニャ洞窟、ソンドン洞窟、ハンエン洞窟など、世界でもトップレベルの美しい洞窟を数多く有している。中でも同公園のソンドン洞窟は世界最大で、洞窟体験ツアーが観光客の人気を集めている。
 これらの洞窟群の幻想的で美しい風景は、映画の撮影に理想的なロケ地だと高く評価されている。また、ズン副主席は、洞窟群がロケ地として利用されることで、同省の観光業の促進、及び世界での認知度向上に貢献するものと期待を寄せている。
 直近では、2014年5月7日から9日にかけて、ピーターパン実写映画の最新作「PAN 〜ネバーランド、夢のはじまり〜」の撮影がハンエン洞窟で行われている。同映画は、ベトナムで7月公開、日本で9月公開の予定。
 同省文化スポーツ観光局によると、別の海外の映画制作団体も最近、フォンニャ・ケバン国立公園を訪問・下見したばかりで、ここから大ヒット映画が生まれる見込みだという。
 なお、2014年における同省の訪問者数は前年2倍の280万人で、うち外国人観光客数は前年比で約+27%増加した。

Oxalis Adventure Toursウェブサイト




吉田胎内、恒例の胎内祭り(2015/4/30 毎日新聞−地方版より入手)
吉田胎内祭:天下太平、健康願い 溶岩洞穴、お焚き上げ厳かに 山梨

 世界文化遺産・富士山の構成資産である溶岩洞穴「吉田胎内」の「胎内神社」(富士吉田市上吉田)で29日、「吉田胎内祭」があった。富士山を信仰する富士講の道者が神事「お焚き上げ」を厳かに営んだ。今年は1892(明治25)年に「吉田胎内」を発見した星野勘蔵先達ゆかりの「田子山富士保存会」(埼玉県志木市)の10人も参加した。
 地元の神職、御師(おし)でつくる富士山北口御師団(歳司・原寅夫さん、小澤輝展さん)が主催。祭事では北口本宮冨士浅間神社の小澤輝展権(ごん)祢宜(ねぎ)が祝詞をあげ、参列者代表が玉串をささげた。
 お焚き上げは富士講「丸伊講」(神奈川県横須賀市)の斉藤義次先達や神道扶桑教の信者らが、江戸時代に富士講を広めた食行身禄(じきぎょうみろく)らの教え「お伝え」を唱和し、粗塩の上に富士山形に積み上げた線香に火を付けて安寧を願い、温まった塩を体に押しつけて健康などを願った。
 「吉田胎内」は、溶岩流が樹木を覆った後の空洞にできた「溶岩樹型」で、国の天然記念物。富士講道者はここに参詣した後に富士山に登拝した。富士山北口御師団が管理し、年に1度、この日だけ公開される。
 発見者とされる星野は、埼玉県入間郡宗岡(現志木市)の富士講「丸藤(まるとう)講」の先達。同会の深瀬克・副会長は(70)は「星野先達を物心両面で見習っていきたい」と話した。

公益社団法人やまなし観光推進機構ウェブサイト(吉田胎内樹型)




球泉洞、恒例の急流と鍾乳洞の里まつり(2015/4/29 人吉新聞より入手)
「多彩な催しを親子連れら満喫」 急流と鍾乳洞の里まつり 球磨村の「球泉洞」

 球磨村大瀬の観光施設「球泉洞」一帯で26日、「急流と鍾乳洞の里まつり」が開かれ、晴天の下、多くの親子連れらが多彩な催しを楽しんだ。
 同村のキャッチフレーズ「急流と鍾乳洞の里」にスポットを当てた祭りを開催し、観光客の誘致と滞留時間を確保することなどを狙い、村と村観光協会(会長・柳詰正治村長)が主催。今年で7回目。
 午前10時に始まり、渡保育園の園児たちのかわいらしい遊戯がオープニングを飾ったあと、柳詰村長が「豊かな自然を満喫し、気持ちよく過ごしてほしい」などと来場者を歓迎。
 鹿本森林組合の田中章さんがチェーンソーアートを披露し、1.2メートルほどの杉の丸太が削られ、どんどん動物の形になっていく様子を来場者も見入っていた。
 マスの塩焼きや農産物、だご汁などが販売された会場内では、村の伝統工芸品「一勝地曲げ」やプランター作りの体験も。マスのつかみ捕り体験では、子どもたちが多数参加し、大きないけすの中に入れられた体長20センチほどのマスを必死で追いかけ、捕まえるたびに歓声が上がっていた。
 また、特設ステージでは、お笑いライブや渡立野地区の住民らによるバンド演奏、ものまねショーなどが次々と繰り広げられ、多くの来場者が楽しんでいた。

球泉洞ウェブサイト




観音水、恒例のそうめん流し(2015/4/29 愛媛新聞より入手)
そうめん流し 一足先に児童ら味わう・西予

 国名水百選の愛媛県西予市宇和町明間の観音水で、恒例の風物詩・そうめん流しが29日にオープンする。前日の28日、地元の明間小児童と明間保育園児が招かれ、夏の味覚を先取りした。
 明間老人クラブ観光部(佐藤忠宏部長)が1993年から「名水亭」として運営。鍾乳洞から湧き出る水温14度前後の水を使っている。特注めんに手作りのつゆが合い、地元産のネギやタマネギ、ショウガといった薬味も充実。夏場など多い日は約千人が訪れるという。
 9月10日まで無休。営業時間は午前10時〜午後5時。中学生以上600円、小学生300円、幼児100円で食べ放題。問い合わせは名水亭=電話0894−67−0013。

西予市観光協会ウェブサイト(観音水)




滝観洞、恒例の滝に鯉まつり(2015/4/23 東海新報より入手)
25日に安全祈願祭 上有住滝観洞

 住田町上有住の滝観洞観光センターは25日(土)午前10時から、「安全祈願祭」を挙行する。大型連休後半の5月3日(日)から4日間は恒例のイベント「滝に鯉(恋)まつり」も開催することから、多くの来場を呼びかけている。
 滝観洞は、長い年月をかけて自然がつくりだした鍾乳洞であり、住田を代表する観光名所。洞口から約880メートル地点には、洞内の滝としては日本一といわれる落差29メートルの「天の岩戸の滝」がある。
 祈願祭は、今年の安全な営業と多くの来客を願って執り行うもの。滝観洞に本格的な観光シーズンの到来を告げる。
 25日は、JR東日本の釜石線を走る列車・SL銀河が2年目の本格運行をスタート。滝観洞近くの上有住駅には午後2時15分、釜石行きの下り列車が停車する。
 同駅では町や町観光協会の関係者らが列車の出迎えを行うとしており、五葉山火縄銃鉄砲隊や町のPRキャラクター・すみっこも登場を予定。停車時間は2分で、同17分に発車する。
 5月開催の「滝に鯉(恋)まつり」では、期間中の入洞受付時間を午前8時30分から午後4時30分までに拡大。会場では、イワナの塩焼きや焼鳥などを販売する屋台コーナー、産直コーナー、特別価格で提供するジンギスカン焼肉コーナーを開設する。
 子ども連れ限定の渓流つりコーナーもオープン。受付時間は午前10時からと午後2時からで、釣りざおなどの道具類は貸し出す。センター内の滝流しそば処も営業を開始する。
 問い合わせは同センター(TEL0192−48−2756、FAX0192−48−3250)へ。

すみたがやがやどっとこむウェブサイト(滝観洞)




小半鍾乳洞、オナガラムシオイガイが県希少動物指定(2015/4/23 読売新聞−大分版より入手)
小半鍾乳洞の陸貝 県の希少動物指定

 佐伯市本匠の小半鍾乳洞に生息する陸貝「オナガラムシオイガイ」が、県の希少野生動物に指定された。コレクターの採取などで数が減少し、絶滅が危惧されていた。指定を受けて無許可の採取が禁止され、県貝類談話会(浜田保会長)は「保護活動の促進につながる」と期待を寄せている。
 オナガラムシオイガイは虫を背負っているように見える「ムシオイガイ」の一種で、貝殻の直径は5ミリ程度。落ち葉の下などに生息し、石灰岩を殻の原料にしている。同鍾乳洞で発見され、1976年に専門誌に発表された。
 過去の調査では、佐伯、臼杵、津久見の3市に分布するとされていた。昨年度、県の委託を受けた同談話会が調べたところ、臼杵、津久見両市のムシオイガイは別の種類である可能性が高いことが判明した。
 県環境審議会は、同談話会から受けた「個体数が減少している」との報告について、自然環境部会で検討した。生息地も狭いとして「希少野生動物に指定する必要がある」と県に答申し、3月31日、条例に基づく希少野生動物に指定された。
 貝類では、由布市湯布院町の温泉でのみ生息が確認されている「オンセンミズゴマツボ」に次ぐ2例目。無許可で採取や譲渡をした場合、1年以下の懲役か50万円以下の罰金が科せられる。
 浜田会長は「長い期間かけて環境に適応した貴重な生き物。罰則規定を明示した看板を設置するなどし、保護活動に力を入れたい」と話している。

一般社団法人佐伯市観光協会ウェブサイト(小半鍾乳洞)




「ナショジオが行ってみた 究極の洞窟」発行(2015/4/18 入手)
 月刊誌「ナショナルジオグラフィック」の別冊「ナショジオが行ってみた 究極の洞窟」が発行された。
 タイトル通り、世界中の大規模洞窟や特徴のある洞窟を紹介した写真集で、美しい写真だけでなくイラストで特徴を紹介してくれているのが嬉しい。お勧めの1冊である。目次は以下の通り。
●Chapter 1 自然の驚異 並外れた規模の洞窟
ソンドン洞窟(ベトナム)/貴州省、広西チワン族自治区の洞窟群(中国)/クリアウォーター洞窟(マレーシア)/リーゼンディンク洞窟(ドイツ)/チキビル洞窟(ベリーズ)/オラ洞窟(パプアニューギニア)/南部"TAG"地方の洞窟群(アメリカ)/マジリス・アル・ジン(オマーン)/ベルジェ洞窟(フランス)
●Chapter 2  極限の世界で輝く 結晶と氷の洞窟
結晶の洞窟(メキシコ)/フォックス氷河のアイスケープ(ニュージーランド)/ロス島エレバス山のアイスケーブ(南極)/レチュギヤ洞窟(アメリカ)/バトナヨークトル氷河のアイスケーブ(アイスランド)/マクマード湾(南極)
●Chapter 3 神秘のタイムカプセル 水中洞窟
マヤのセノーテ(メキシコ)/オルダ洞窟(ロシア)/フィンガルの洞窟(イギリス)/カーウオッシュ・セノーテ(メキシコ)/ポソ・エンカンタード洞窟(ブラジル)/アバコ島のダンズ・ケーブ(バハマ) 
●Column 
記録で比べる 世界の洞窟ナンバーワン!/あなたも行ける! 世界の人気洞窟
 日経ナショナルジオグラフィック社発行。A4サイズ112ページ。オールカラー。定価1800円(税別)。4月21日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストア日経BP書店Amazon.co.jp楽天ブックスほかにて。

ナショナルジオグラフィック日本版ウェブサイト




企画展「四季を感じて−秋吉台を描く」が開催(2015/4/12 読売新聞−山口版より入手)
尾崎正章が描いた秋吉台成

 周南市出身の洋画家尾崎正章(1912〜2001年)の企画展「四季を感じて−秋吉台を描く」が、同市永源山公園内にある市郷土美術資料館・尾崎正章記念館で開かれている。5月31日まで。
 尾崎は同市本町で生まれ、9歳の頃に同市福川に移り住んだ。大学に進学したが、病気療養のため中退し、京都に滞在していた時に本格的に絵を始めた。1941年、一水会展で初入選。43年に帰郷し、古里の海や港の作品を多く残した。日展でも活躍した。
 企画展では、59〜60年に制作された秋吉台の連作約20点のうち11点を展示。尾崎は白を基調にした叙情的な作品で知られるが、連作は多くの色を使って四季を描いた。
 このうち「春」と題した作品は、カルスト台地の草地が新緑に包まれ、白い岩とのコントラストを鮮やかに描いている。同館は「秋吉台の季節感を感じながら鑑賞してもらいたい」としている。
 一般200円、19歳以上の大学生100円。18歳以下、70歳以上は無料。月曜休館。問い合わせは同館(0834−62−3119)へ。

周南市郷土美術資料館・尾崎正章記念館ウェブサイト




あぶくまの天然水が新パッケージで発売(2015/4/11 入手)
 福島県田村市滝根町の観光洞「あぶくま洞」などで販売されている「あぶくまの天然水」のパッケージが2015年1月1日よりリニューアル販売されていたことが分かった。
 表はよりシンプルなパッケージに変わり、裏は「あぶくま洞」「あぶくま洞ラベンダー園」「高柴山」「小沢の桜」「お人形様」の5種類がある。
 「モンドセレクション」に参加しており、大金賞を2004年から2010年まで7年連続受賞。硬度35mg/Lの軟水で、コーヒーや赤ちゃん用ミルクなどに最適とのこと。
 販売価格は1リットル180円、500ミリリットル120円。購入はあぶくま洞やサービスエリア、土産店、あぶくま洞オンラインショップなどにて。

あぶくま洞ウェブサイト




カルスト硬貨「地方自治法施行60周年記念千円銀貨幣・錦帯橋と秋吉台」発行(2015/4/9 入手)
 日本最大のカルスト地形「秋吉台」がデザインされた記念貨幣が造幣局から発行されることが分かった。
 この硬貨は「地方自治法施行60周年記念」として発行されるもので、純銀製のプレミアム千円銀貨。山口県は第39回目。
 表図は「錦帯橋と秋吉台」で、5月12日発行予定のふるさと切手と共通デザイン。裏図は千円銀貨共通の「雪と月と花」。日本ではカルスト地形がデザインされる初の硬貨となる。
 販売は3種類、合計で10万枚発行。いずれも消費税、送料込みの価格。
1.単体セット(記念貨幣+プラスチックケース)=6,171円 
2.単体セット+ふるさと切手入り特製ケース=8,021円 
3.単体セット+特製ケース=7,611円 
 購入はハガキ、または造幣局オンラインショップによる事前予約にて。販売総数を上回る申し込みがあった場合は抽選。その場合は山口県在住者の優遇措置がある。予約受付期間は4月10日(金)〜4月30日(木)。発送は6月以降を予定している。
 この記念貨幣は、製造費用が額面価格を超える、いわゆるプレミアム型の記念貨幣。カラーコインとしてプルーフ仕上げをしてある。




仏国、ショーベ洞窟のレプリカ完成(2015/4/9 AFP通信より入手)
世界最古の洞窟壁画を再現、南仏ショーベ洞窟の実物大複製が完成

【フランス共和国・アルデシュ県バロン・ポン・ダルク発】
 世界最古の洞窟壁画で知られ、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産に昨年登録されたフランス南部アルデシュ(Ardeche)県バロン・ポン・ダルク(Vallon Pont D'Arc)のショーベ洞窟(Chauvet Cave)の実物大の複製が、本物の洞窟の近くにこのほど完成した。
 ショーベ洞窟の壁には、約3万〜3万2000年前に描かれたとされる馬などの動物の壁画や手形が残されている。洞窟の入り口が約2万3000年前に落盤でふさがれたことで、1994年に発見されるまで、1000点を超える壁画が驚くほどよい状態で保存されていた。これらの壁画を保護するため、フランス当局は洞窟を一般公開せず、近くに複製をつくって公開する方針を表明していた。
 人工洞窟の内部では、フランス人グラフィックアーティストで研究者のジル・トセロ(Gilles Tosello)氏が実物を忠実に再現した壁画の数々を見ることができる。

ショーヴェ・ポン・ダルク洞窟ウェブサイト




チビチリガマで慰霊祭(2015/4/5 琉球新報より入手)
「集団自決」犠牲者に祈り 読谷チビチリガマ

 沖縄戦で米軍沖縄本島上陸直後の1945年4月2日、住民83人が「集団自決」(強制集団死)をした読谷村波平のチビチリガマで4日、慰霊祭(遺族会主催)が行われた。遺族や関係者ら約20人が集まり、70年前に起きた惨劇で犠牲となった肉親の冥福を祈り、平和を願った。
 沖縄戦終結から70年たったいま、住民が体験した「戦争」の記憶の継承に危機感が募る一方で、「戦争のできる国」の流れが進む中、体験者や遺族らは「不戦」への思いを新たにしている。
 チビチリガマでは、米軍上陸に際して住民が避難していた。米兵が投降を呼び掛ける中、殺されると思い込んだ男がガマ内の布団などに火を付け、避難していた住民140人のうち83人が「集団死」した。そのほとんどが煙による窒息死だったが、注射や刃物で命を絶った人もいた。
 背景には、米兵に捕らえられれば残虐行為をされるとの考えが住民らの間に広まっていた状況がある。一方、チビチリガマにほど近いシムクガマでは、ハワイから帰国した英語を話せる住民がいたため、避難民ら約千人が投降して全員の命が助かっている。
 チビチリガマでの「集団自決」が起きた4月2日の時点で、大本営はすでに沖縄を見捨て「本土」襲来を想定していた。
 本島上陸に先立つ慶良間諸島での「集団自決」も合わせて、ガマでの犠牲は、米軍の侵攻に伴って住民を巻き込んだ沖縄戦の象徴的な出来事であり、「軍隊は住民を守らない」中で、南部戦線に拡大していく悲劇の幕開けの一つとも位置付けられる。
 慰霊祭で、遺族会の与那覇徳雄会長(60)は「戦後70年を迎え、当時を知る人が少なくなっている」と危惧を示しつつも、「チビチリガマから平和を発信するため、いろいろな形で子や孫に歴史を継承していきたい」と語った。




洞窟切手「奥多摩町制60周年記念」発行(2015/4/3 入手)
 日本郵便株式会社東京支社より4月3日、奥多摩町の名勝を題材にしたオリジナルフレーム切手「奥多摩町町制60周年記念」が発行された。そのうちの1枚は観光洞「日原鍾乳洞」。
 「日原鍾乳洞」は東京都西多摩郡奥多摩町にある石灰洞で、東京都指定天然記念物。2014年に照明がLED化されてカラフルとなった「死出の山」が切手デザインとなっている。
 額面は52円と82円(日原鍾乳洞は82円)。1シート10枚。販売価格は1080円。130枚限定。奥多摩町内の奥多摩郵便局、小河内郵便局、古里郵便局、都内の東京中央郵便局、日本橋南郵便局、西新橋郵便局(計6局)及び「郵便局のネットショップ」にて発売。

郵便局のネットショップ
日原鍾乳洞ウェブサイト






あぶくま洞、期間限定ライトアップ中(2015/4/2 福島民報より入手)
あぶくま洞内幻想的世界に ライトアップで見に来て

 ふくしまDC期間中、福島県田村市滝根町のあぶくま洞では「竹取物語」と題したライトアップを行い、幻想的な世界を演出している。
 あぶくま洞として初めての試みで、ふくしまDCに先駆けて昨年11月から実施している。鍾乳洞内の「月の世界」の出口付近約20メートルに星の光をイメージした約1万球の電飾と竹灯を取り付け、新たな魅力を追加した。
 入場時間は午前8時半から午後5時まで。料金は大人1200円、中学生800円、小学生600円、幼児無料。「月の世界」のみは大人400円、中学生300円、小学生200円、幼児無料。問い合わせはあぶくま洞 電話0247−78−2125へ。

※ふくしまDCとは「ふくしまデスティネーションキャンペーン」のこと。地方自治体の要請を受け、JR6社、旅行代理店などが協力して実施する日本最大規模の観光キャンペーン。
あぶくま洞ウェブサイト





「ケイビングジャーナル第53号」発行(2015/4/1 入手)
ケイビングジャーナル53号 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第53号が発行された。A4サイズ42ページ。600円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。
 レギュラー記事の「日本の観光洞」「洞窟書籍紹介」は2号連続なし。内容は以下の通り。
 ・グラビア
 ・スペレオニュース
 ・イベントカレンダー
 ・第一回アジア洞窟会議および第二回アジアトランスカルスト会議のお知らせ
 ・立命館大学インドネシア共和国洞穴探検事前調査報告
 ・洞窟救助委員会関西支部スペレオ甲子園の報告
 ・小笠原諸島・西之島火山の溶岩流に溶岩チューブ洞窟は形成されているか?
 ・米国・カスケード山系のセントヘレンズ火山とニューベリー火山の溶岩樹型
 ・プロジェクトボード
 ・編集部からのお知らせ
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2700円も可能。ジュンク堂書店池袋本店、ODBOX 本店(上野)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、カモシカスポーツ 山の店・横浜店、竜ヶ岩洞(浜松)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。




「山口ケイビングクラブ会報 第50号」発行(2015/3/31 入手)
 山口県秋吉台を拠点とする「山口ケイビングクラブ」の年次研究報告が発行された。B5サイズ59ページ。
 会報50号記念号として発行されたもので、内容は以下の通り。なお、別刷りとして「西秋吉台の湧水とポノール他の位置図」が付属されている。
 ・会長就任のご挨拶
 ・ケイビング情報
 ・山口ケイビングクラブ会報第50号の発行にあたって
 ・表紙でたどる山口ケイビングクラブのあゆみ
 ・洞窟の物質循環と食物連鎖 −洞窟の生き物は何を食べて生きているのか−
 ・秋吉台鍾乳洞と雨乞
 ・秋芳洞『瀧穴惠藤図』(大正9年作成)は焼けたのか? −文化庁資料の調査について−
 ・二千年の歴史を持つ「鍾乳石」の語源と定義を探る
 ・秋吉台とその周辺の湧水についての総括 その2
 ・大発見!大正洞と犬ヶ森の穴、奇跡の連結!!
 ・山口大学洞穴研究会一回生雑感
 購入・問い合わせは山口ケイビングクラブ事務局(秋吉台科学博物館内/TEL0837−62−0640 Fax0837−62−0324)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。




ウフヤグチ鍾乳洞、中世墓を確認(2015/3/29 南海日日新聞より入手)
洞窟内に中世墓、喜界島で初確認

 喜界島の島中集落にあるウフヤグチ鍾乳洞入り口付近の洞窟内で昨年12月に見つかり、県が「長石(ながいし)の辻遺跡」と認定した中世墓が28日、地域住民や報道関係者に公開された。出土したのは13世紀前半のものとみられる人骨1体と青磁碗1点。鹿児島女子短期大学と鹿児島国際大学の合同調査チームは「洞窟内で埋葬行為の痕跡が発見されたのは喜界島で初めて。時代が重なる城久遺跡群との比較研究をする上で貴重な史料」と評価。今後、人骨の炭素年代測定など詳しい調査を進める方針だ。

喜界島観光物産協会ウェブサイト(ウフヤグチ鍾乳洞)




神瀬の石灰洞窟、国指定名勝に指定(2015/3/28 人吉新聞より入手)
「郡市初の"国名勝"指定」 220年前の姿が現存 球磨村「神瀬の石灰洞窟」

 熊本県の天然記念物に指定されている球磨村神瀬堤岩戸の鍾乳洞「神瀬の石灰洞窟」が今月、人吉球磨では初めて正式に「国名勝」に指定された。
 「国名勝」は、文化財保護法に基づき芸術上または観賞上価値の高いものを文部科学大臣が指定するもの。今回、国は「肥後領内名勝地」として、220年以上前の美しい景観を当時のままに残す「神瀬の石灰洞窟」(神ノ瀬ノ岩屋)を含む県内5ヵ所を一括して指定することを決め、10日に官報に告示した。
 球磨川右岸側に位置する「神瀬の石灰洞窟」は、山腹に大きく開いた洞窟で、洞口は高さ約17メートル、幅約45メートル、全長約70メートルと、日本で最大級の大きさ。奥には深さ約37メートルの縦穴、底は池になっており、洞窟内には熊野座神社の社殿が建立され、宮司と地元の氏子により大切に管理されている。
 今回の指定を前に、県では平成23、24年の2ヵ年にわたり、約220年前の近世肥後の風景を描き、現在、公益財団法人永青文庫が所有する絵巻「領内名勝図鑑」の名勝地を特定し、現在によみがえらせようとする取り組みを実施。同図鑑に描かれた滝や川沿いの風景、名所など223ヵ所の調査を行い、県内178ヵ所の位置を特定。
 いずれも優秀な風致を誇る県内の5ヵ所が「領内の固有の名所・風景地の顕彰・再発見に努めた近世大名層の風景観の発展の経緯を示す点で重要であり、一体の風致景観が持つ観賞上の価値および学術上の価値は高い」と評価され、昨年11月、国の文化審議会が文部科学大臣に答申していた。今回の指定で、県内の国指定名勝は6件となった。
 県では今後、調査研究を継続し、適切な保護を図るために保存管理計画を策定するとともに、観光資源としての活用につながることを期待。同村も「国名勝」に指定されたことを広く周知するために看板の設置をはじめ、洞窟内は落石など危険箇所もあることから安全面確保のための整備を検討している。

熊本県庁ウェブサイト(神瀬の石灰洞窟)




カルスト地形切手「海外の世界遺産 第4集」発行(2015/3/26 入手)
 日本郵便株式会社社より3月26日、海外の世界遺産シリーズの第4集が発行された。そのうちの1枚はベトナムにある沈水カルスト「ハロン湾」。
 「ハロン湾」は中国国境付近にある湾で、中国の桂林から続く石灰岩帯の一部。石灰岩からなる島々には多くの洞窟が存在し、ツアーにて観光することができる。別名「海の桂林」。1994年にユネスコ世界遺産(自然遺産)に登録。
 額面は82円。1シート5種10枚。販売価格は820円。全国の郵便局にて発売。




中国、貴州省遵義市の洞穴で巨大オタマジャクシ発見(2015/3/16 フォーカス・アジアより入手)
貴州省の洞穴で、体長14センチの巨大オタマジャクシ発見 中国メディア

【中華人民共和国発】
 貴州省遵義市の洞穴で14日、体長14センチメートルの巨大オタマジャクシが発見された。中国新聞網が16日報じた。
 このオタマジャクシは、洞窟探検隊の隊員が14日に同市内にある海抜約780メートルの洞穴内の渓流で発見したもの。洞穴の生物を長年研究している同省洞穴協会事務局長が、中国固有種のカエルであるOreolalax rhodostigmatusの幼生であると確認した。
 このカエルの幼生はもともとサイズが大きいとのことだが、体長14センチメートルに及ぶものはまれだという。おもに海抜1000〜1790メートルの石灰岩洞穴とその周辺地域に生息し、中国国内のレッドリストに登録されている絶滅危惧種。光のないところで生活しており皮膚が透明で、内臓が見えることから「透明魚」などとも呼ばれるとか。光のある場所で飼育すると、紫色の体色になるそうだ。




平尾台クロスカントリー2015が開催(2015/3/15 西日本新聞より入手)
ランナー1600人、カルスト満喫 平尾台クロカン

 北九州市小倉南区などに広がる国内有数のカルスト台地、平尾台で15日、「平尾台クロスカントリー2015」(西日本新聞北九州本社特別協賛)があり、福岡県内外から集まった約1600人のランナーらが早春の台地を駆け抜けた。
 小倉南区スポーツ推進委員協議会などでつくる実行委員会の主催で、今年で25回目。石灰岩が連なり、羊の群れのように広がる「羊群原」を通るコースが特徴で、今年は5〜78歳のランナーが出場。10キロと3キロの男女など計11種目で、健脚を競った。

北九州市ウェブサイト(小倉南区制40周年記念 平尾台クロスカントリー2015)




イスラエル、鍾乳洞で2000年前に隠された銀貨を発見(2015/3/10 CNN.co.jpより入手)
2000年前に隠された銀貨や宝飾品、鍾乳洞で発見 イスラエル

 イスラエル北部の鍾乳洞で、2000年以上前に隠されたとみられる銀貨やアクセサリーが見つかったことが10日までに分かった。
 趣味で洞窟探検を続けているヘン・ザカイさんが、同じ同好会に所属する父親、友人とともに入った鍾乳洞で発見した。
 ザカイさんが光る物を見つけて近付いたところ、片隅に隠すように2枚の銀貨が重ねられていたという。同じ場所から銀の指輪やブレスレット、イヤリングも出てきた。銀貨とアクセサリーはもともと、布の袋にまとめて入っていたとみられる。
 ザカイさんらから連絡を受けたイスラエル考古学庁のチームが、このほど現場を調査した。
 銀貨の片面には、紀元前4世紀後半にこの一帯を支配したアレキサンダー大王の肖像、もう一方の面にはギリシャ神話の主神ゼウスの座像が彫り込まれている。考古学者らはこれらの銀貨から年代を割り出した。
 考古学庁の当局者は銀貨などの写真を見て「非常に貴重な発見だ」との見方を示した。
  同庁によると、アレキサンダー大王の死後に起きた後継者争いの混乱の中で、鍾乳洞に逃げ込んだ地元住民が貴重品をここへ隠しておいた可能性がある。
 持ち主は争いが落ち着いたら取りに戻ろうと思いつつ、何らかの事情で戻れなかったのではないかと、同庁は指摘する。
 考古学者らによれば、鍾乳洞の中にはまだ調査されていない割れ目などが多数残っていることから、今後さらに貴重な遺物が発見される可能性が高い。
 考古学庁のチームによれば、今回の調査で2300〜6000年前のものとみられる遺物も見つかっているという。
 イスラエル沖の海底では先月、ダイビングをしていたグループが2000枚近い金貨を発見した。紀元1000年前後に北アフリカから中東にかけての広い地域を支配したイスラム教シーア派の帝国、ファーティマ朝の金貨が大半を占め、古くはイタリア・シチリア島のパレルモで鋳造された0.25ディナール貨幣も含まれていた。




西之島噴火で溶岩チューブを確認(2015/3/5 朝日新聞より入手)
西之島で溶岩のトンネル確認 噴火間隔は10秒前後に

 活発な噴火が続く小笠原諸島の西之島で、火口周辺と海岸部が赤熱している様子が4日、本社機からの日没後の観察で確認された。中央の火口では10秒前後に1回の間隔で噴火が続き、東側の海岸には赤い溶岩が海に達して陸地を広げていた。溶岩は海に注ぎ、水蒸気が激しく上がっていた。
 本社機に同乗した東京大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、火口から流れ出した溶岩の表面が固まり、内側の溶岩が流れる「溶岩チューブ」と呼ばれるトンネルができているという。このため、島の中央部の火口付近と、トンネルの先端から出てきた溶岩が海に注ぐ海岸部が赤く見え、中間のトンネル部分は黒く見えるという。
 粘り気の少ない溶岩で起きる現象で、西之島では火口から1キロあまり遠くの場所まで溶けた溶岩が達している。溶岩の噴出が途絶え、内部の溶岩が流れ去るとトンネル状の空洞となる。こうしてできた洞窟が富士山の青木ヶ原やハワイのキラウエア火山などにある。
 中田教授は「噴火が始まってから1年3ヵ月も溶岩が流れ続けるのは珍しい。溶岩チューブの先端は、海岸沿いではなく陸の途中で、そこから赤い溶岩が見えていた。新たな溶岩が固まった部分を突き破り、次々に流れているということだ。噴火の間隔も10秒前後と当初より短くなっている。溶岩の流れが衰えておらず、噴火はまだ数ヵ月は続くのではないか」と話した。
 西之島は、東京から南に約1000キロ離れた小笠原諸島にある。2013年11月に海底噴火で新島ができ、流れ出た溶岩で面積が広がり、13年12月には約500メートル離れた元の西之島と一体化した。海上保安庁によると2月23日現在、新島は東西約1950メートル、南北約1800メートル。面積は約2.45平方キロで東京ドームの約52倍に拡大している。




「伊吹山を知るやさしい地学の本」発行(2015/3/5 入手)
 伊吹山大探検シリーズ「伊吹山を知るやさしい地学の本」が発行された。
 滋賀県米原市・岐阜県揖斐川町・同関ヶ原町にまたがる石灰山「伊吹山」周辺で活動する「伊吹山ネイチャーネットワーク」が発行したガイドブック。自然史、化石、地質、地層、洞窟、鉱物、湧水、民間伝承、石灰岩採掘とわかりやすく伊吹山を紹介している。目次は以下の通り。
1.地球の歴史と伊吹山周辺の自然史
2.伊吹山の生い立ちを探ろう!
3.伊吹山と伊吹海山列の化石たち
4.伊吹山山麓のモノチス化石
5.今に見る二十五万年前の地層「寺林層」
6.「寺林層」の植物と昆虫の化石
7.伊吹山山麓の地形とその成り立ち
8.百年前の姉川地震で伊吹山崩れる!
9.伊吹山を歩いて地質・地層の観察
10. 洞窟のでき方と伊吹山の洞窟
11. 伊吹山山頂ドリーネ探険紀行
12. 伊吹山周辺で見られる鉱物のおはなし
13. 伊吹山山麓でおいしい水探し!
14. 伊吹山の地学にちなむ昔話3話
15. 伊吹山の石灰岩採掘と現状
16. 伊吹山周辺マップ
 阿部勇治監修。執筆は阿部勇治(多賀町立博物館)、野池耕平(東京スペレオクラブ)、千葉悠盛・伊井晶仁(京都産業大学探険部)など。協力はイザナギプロジェクト、石川典彦、稲垣雄二、大河内彩子、門田真司、京都産業大学探検部、近野由利子、Com-pass Caving Unit、Japan Expoloration Team、多賀町立博物館、東京スペレオクラブ、中込幸子、藤森真人、毛受伸一、矢津田優子、山本智浩、吉本亜由美など。伊吹山ネイチャーネットワーク発行。文庫本サイズ80ページ。オールカラー。定価500円(税込)。3月1日発売。
 購入は伊吹山ネイチャーネットワークウェブサイトにて。




海蝕洞:多古の七つ穴、海上ツアー開始(2015/3/1 読売新聞より入手)
「多古の七つ穴」クルーズ 加賀潜戸遊覧船が新航路

 松江市島根町の加賀潜戸(かかのくけど)遊覧船は3月から、国史跡名勝天然記念物の海食洞窟「多古の七つ穴」を巡る新航路の運航を始める。マリンプラザ島根を出港し、同じく国の天然記念物に指定されている新旧2つの潜戸や的島などを経て七つ穴を眺め、港に戻る80分間のクルーズ。青く輝く海水が洞窟に流れ込む神秘的な光景が楽しめる。
 多古の七つ穴は、島根半島の多古鼻岬周辺北側の絶壁にあり、火山活動で隆起した角礫凝灰岩の地盤が、浸食されてできた。高さ10〜12メートル、幅5〜6メートルの洞窟入り口が7か所並んで見えることから名付けられ、1932年に国の天然記念物に指定された。
 運航期間は11月まで。不定期のため、前日までの予約が必要。乗員6人以上で運航する。出港時間は午前9時〜午後3時で、予約時に決める。中学生以上2000円、小学生1000円。問い合わせは同遊覧船(0852−85−9111)へ。

潜戸観光遊覧船ウェブサイト




竜ヶ岩洞、洞内熟成茶を販売(2015/2/28 中日新聞より入手)
竜ヶ岩洞で貯蔵した熟成茶を販売

 浜松市北区引佐町の山あいで茶を栽培する引佐熟成茶研究会(6農家)は、3月1日午前9時半〜午後3時半、同市北区新都田の市都田総合公園で開かれる「北区Deまつり」の大物産展に出店する。地元の観光鍾乳洞「竜ヶ岩洞」で熟成させた茶を販売する。
 山間部のお茶は15度で保存して夏を越すと風味がまろやかになるという県の研究成果を生かした。煎茶と釜炒り茶で、試飲もある。
 会長の鈴木計芳さん(63)は「洞内は年間を通じて17〜18度が保たれる。2、3度の冷蔵庫に保管した茶と飲み比べているが、まろやかになる」と話す。

竜ヶ岩洞ウェブサイト




平尾台、恒例の野焼き(2015/2/28 西日本新聞より入手)
波打つ炎、春を呼べ 平尾台で野焼き

 国内有数のカルスト台地として知られる北九州市小倉南区の平尾台で28日、春の訪れを告げる野焼きがあった。枯れ草に覆われた約380ヘクタールの広大な原野は、オレンジ色の炎で黒く塗り替えられた。
 野焼きは枯れ草を焼くことで火災を予防し、芽吹きを促すのが狙い。地元住民などでつくる実行委員会が毎年開催し、約320人が参加した。サイレンと花火の合図に合わせて火が放たれると、炎が波打つように拡大。点在する石灰岩が羊の群れのようにも見える「羊群原(ようぐんばる)」の白さが際立った。
 写真愛好家の林良治さん(64)=同区=は「勢いよく炎が上がって見応えがあった。春の到来を実感した」と笑顔だった。

平尾台自然の郷ウェブサイト




竜ヶ岩洞、料金料金値上げ(2015/2/27 入手)
 静岡県浜松市北区引佐町の観光洞「竜ヶ岩洞」の入洞料金が、大人650円から1000円へ引き上げられることが分かった。
 価格改定は18年振りで、値上げ実施日は4月1日。

竜ヶ岩洞ウェブサイト




新石垣空港のり面崩壊は地下水の影響か(2015/2/26 琉球新報より入手)
新石垣空港、のり面崩壊 市民団体が問題視

 八重山・白保の海を守る会の生島融事務局長は19日、国会記者会館で会見し、2013年3月の開港から半年間で新石垣空港ののり面3ヵ所が陥没するなど崩壊していたと発表した。守る会は滑走路崩壊の前兆とし、新空港の供用を早急に停止し、旧空港を使用するよう求める873人分の署名を同日、県に郵送した。
 県に行った公文書開示請求で明らかになった。のり面が崩壊したのは国の完成検査で発見された内陸側、空港南の内陸部分、海側に面した部分の3ヵ所。特に海側部分は50メートルにわたり、6ヵ所が崩壊した。最も深いもので1メートルの深さで陥没している。守る会は新空港の下を流れる地下水の流出で生じたとし、滑走路崩壊の前兆と問題視している。
 新石垣空港建設の際に、県の委託で洞窟調査を実施した沖縄鍾乳洞協会の山内平三郎理事長は「海側は行き場を失った地下水の水面が上がって崩壊したと考えるのが最有力だ。今後も起こる可能性が高い」と強調した。
 一方、県は空港南と海側については、石を敷くなど修復工事をすでに終了している。県八重山土木事務所の担当者は「雨水による浸食で一部が崩れた。陥没ではない。1年前に崩れた箇所に石を積めたりして表面を保護する工事で修繕した。その後は崩れている様子もない」と地下水による陥没を否定した。




韓国、ラスコー洞窟壁画展を駕鶴鉱山洞窟で開催決定(2015/2/25 東亜日報より入手)
フランス・ラスコー洞窟壁画、来年4月に光明洞窟で展示

 世界的な先史時代の遺物といわれているフランス・ラスコーの洞窟壁画が、アジアでは初めて、国内の光明(クァンミョン)洞窟に展示される。
 京畿(キョンギ)光明市とフランス・ラスコー国際展示公共地域協会(SPL)は24日午前、光明市役所の中会議室でラスコー洞窟壁画の国際巡回光明洞窟展のための意向書を交わした。意向書には、梁基大(ヤン・ギデ)光明市長とフランス上院議員のベルナール・カジョSPL会長が署名した。ジェロム・パスキエ駐韓フランス大使とダニエル・オリビエ駐韓フランス文化院長、オリビエ・ルトゥ・ラスコー国際展示代表理事も、意向書の締結現場に出席した。
 今回の展示会は、韓・フランス国交130周年(2016年)を迎え、「2015〜2016、韓・フランス相互交流の年」の文化・科学分野の記念事業の一つとして推進される。ラスコー洞窟壁画の国際巡回展は、来年4月から9月までの5ヵ月間、光明洞窟で開催されたあと、続けて日本で行われる。ラスコー洞窟壁画の国際巡回展は、2012年から始まって、これまで、米国やカナダ、ベルギーで行われ、今年下半期はスイスで開催される。国際巡回展に展示される壁画は、フランス・ラスコー洞窟壁画を実物大にそっくりコピーして作った作品だ。
 スペインのアルタミラ洞窟壁画と共に、旧石器時代を代表するラスコー洞窟壁画は、1940年に発見され、1979年、ユネスコの世界文化遺産に登録された。紀元前1万5000〜1万3000年ごろに描かれたものと推定される。洞窟壁画の数は100点余りで、馬や牛、ノロジカ、サイ、狼、熊などさまざまな種類の動物の絵でできている。フランス地元のラスコー洞窟壁画は、保存のため一般人には閉鎖されており、その代わり、その周辺に実物大の壁画と第2のラスコー洞窟を作って展示している。
 梁市長は、「世界文化遺産のラスコー洞窟壁画の国際巡回展は、光明洞窟や光明市を国内外に広くPRし、存在感を高めるきっかけになるだろう」と話した。首都圏では唯一の洞窟観光地の光明洞窟は、洞窟水族館や洞窟滝、200メートルのワイン洞窟、洞窟芸術の殿堂、23人乗りの電気自動車などを備えており、2011年の開放以降、昨年末までに計98万人が訪れた。

※光明洞窟とは、京畿道光明市駕鶴洞にある「駕鶴鉱山洞窟(カハッ・クァンサン・トングル)」のこと。1912〜72年まで「始興銅鉱山」として金、銀、銅、亜鉛などを採掘。2011年に光明市が観光化した。総延長は約7800m。詳細は駕鶴鉱山洞窟ウェブサイトへ。
※日本でのラスコー洞窟壁画展は、2016年11月から17年2月まで、東京都台東区上野公園の国立科学博物館で開催されることが決定している。
ラスコーIIウェブサイト





秋芳洞、最古の地図作成者は中目覚氏(2015/2/22 読売新聞−山口版より入手)
秋芳洞最古の地図作成 洞窟学の先駆者 中目覚氏

 日本の洞窟学の先駆者・中目覚(なかのめあきら)氏(1874〜1959年)が、国内最大のカルスト台地・秋吉台(美祢市)にある鍾乳洞「秋芳洞」の最古の地図を作成していたことがわかった。秋芳洞を研究した英国出身の学者が1911〜12年、中目氏に宛てた手紙が見つかり、地図に関する記載があった。現物は未発見だが、20年とされてきた秋芳洞の全容判明の時期が早まる可能性が出てきた。
 手紙はエドワード・ガントレット氏(1868〜1956年)が11年8月〜12年8月に書いた5通。ガントレット氏は英国王室の地理学協会員で、秋芳洞を初めて海外に紹介したとされる。昨年5月、神奈川県鎌倉市に住む中目氏の孫、目黒士門さん(81)が祖父の遺品整理中に発見。昨年12月から美祢市立秋吉台科学博物館の蔵本隆博・特別専門員(65)が精査していた。
 ガントレット氏は11年8月31日付の手紙で「山口県の景色に関する本を出版したいので、あなたが作った滝穴(秋芳洞の当時の呼び名)の地図を貸してほしい。できれば地図を作るために調査した日なども教えてほしい」と依頼。翌月15日付の手紙では「たくさんの写真と地図を送っていただき、ありがとうございます」と感謝の言葉をつづっている。
 「『地獄の穴』に行きたいのですが、深さはどのくらいだと思いますか。降りる際に危ない場所はありますか」などの記述もあった。
 目黒さんによると、中目教授は1899年に東京帝国大を卒業。オーストリア・ウィーン大に留学し、地理学者に師事した。帰国後は広島高等師範学校(現・広島大)で地理教育課程を創設した。この頃に秋吉台を調査していた。
 秋吉台科学博物館によると、秋芳洞の地図は国天然記念物の指定に合わせ、初代館長の恵藤一郎氏が1920年に洞窟を測量、作成したものが最古とされてきた。蔵本特別専門員は発見された手紙について、「日本の洞窟探検史の黎明期における非常に貴重な資料」と評価。6月頃に雑誌に論文を発表するほか、手紙を同博物館に特別展示する予定という。
 浦田健作・日本洞窟学会副会長の話「日本の洞窟学やカルスト学の先駆者である中目氏が秋芳洞の地図を作成していたとは驚きだ。見つかれば、日本最古の秋芳洞の地図になる。これまでほとんど明らかになっていなかった2人の関係や交流の様子もよくわかり、大変興味深い資料だ」

美祢市観光協会ウェブサイト(秋芳洞スペシャルサイト)




大正洞と犬ヶ森の穴が接続、総延長約2000mに(2015/2/20 読売新聞-山口版より入手)
秋吉台の鍾乳洞 連結判明、総延長2キロ

 美祢市のカルスト台地・秋吉台にある国指定天然記念物の鍾乳洞「大正洞」と隣接する鍾乳洞「犬ヶ森の穴」が、連結した1つの鍾乳洞であることがわかった。大正洞洞窟群学術調査隊(浦田健作代表)が19日、同市で記者会見して発表した。総延長は約2000メートルとなり、秋吉台で3番目に長い鍾乳洞となる。
 1982年に山口大の洞穴研究会が行った調査によると、大正洞は総延長924メートル、高低差73メートル、犬ヶ森の穴は総延長1032メートル、高低差62メートルで、2つは別々の鍾乳洞とされてきた。
 大正洞は23年に国の天然記念物に指定され、秋吉台を代表する鍾乳洞の1つとして、観光客にも開放されている。一方、犬ヶ森の穴は入り口が竪穴で、雨天時は滝になるため、一般の立ち入りはできない。
 調査隊によると、連結の可能性が浮上したのは約30年前。当時、大学生だった浦田代表が犬ヶ森の穴を探検した際、大正洞近くの隙間から風が吹くのを確認。2009年に調査隊が結成された。12年2月、犬ヶ森の穴側から線香の煙を流したところ、大正洞の岩の隙間から吹き出すのを確認。これを踏まえ、市の助成金を受けた14年以降、本格的に連結部を探していた。
 調査隊は14年9月20日、2つの鍾乳洞沿いの断層などを手がかりに、連結していそうな場所を発見。堆積した岩や粘土を取り除き、同22日に通り抜けに成功した。連結路は長さ40〜50メートル、高さ数十センチ〜約3メートル、幅数十センチ〜5メートルだった。
 未調査の場所もあり、今後、さらに総延長が伸びる可能性もあるという。調査隊はさらに調査を進め、日本洞窟学会で論文を発表する予定。浦田代表は「煙の追跡調査などの原始的で単純な作業が大きな結果につながった。90年以上続く2つの洞窟の研究の中でも、歴史的な大発見」と話す。
 今回の調査結果を披露する無料の特別展が、同市の秋吉台科学博物館で開かれている。3月15日まで。

美祢市観光協会ウェブサイト(大正洞)
美祢市立秋吉台科学博物館ウェブサイト
山口大学洞穴研究会ブログ
カマネコ探険隊ウェブサイト





球泉洞、省CO2照明アイデアコンテストを実施(2015/2/18 人吉新聞より入手)
「佐藤さん(熊本市北区)が最優秀賞」 照明アイデアコンテスト 球磨村の「球泉洞」

 球磨村森林組合と村などでつくる「球磨村木質バイオマス事業化検討協議会」の成果発表会が12日、同村大瀬の球泉洞「森の香房」で開かれた。
 同組合が運営する「球泉洞」(鍾乳洞)を魅力ある施設とするために開催した「省CO2(二酸化炭素)照明アイデアコンテスト」の選考結果が報告され、最優秀賞に佐藤たかしさん(53)=熊本市北区=が輝いた。
 同組合(大岩精一組合長)では今年度、環境省の「地域における草の根活動支援事業」を早稲田大学(東京都)と共同で実施。昨年9月に、村内外の子どもたちを対象にした産学連携の環境学習イベント「木のちから」を初めて開催。年末には、球泉洞内の照明の更新時期が近づいたことを受け同コンテストを企画し、広くアイデアを募っていた。
 同コンテストには、全国から5人が応募。送られたアイデアを@具体性A環境性B観光事業への寄与 の3点を基準に大岩組合長らで審査。その結果、スギを使った「杉あかり」や、光ファイバーを使って鍾乳洞内の滝を「天の川」にイメージさせるアイデアを提案した佐藤さんを最優秀賞、LEDを順番に点灯させることにより鍾乳石の成長を感じられる演出を提案した天野慎也さん(39)=益城郡=を優秀賞に選んだ。
 同日の報告会には、大岩組合長ら7人が出席。大岩組合長は「今回、さまざまなアイデアをいただいたので、予算なども考慮しながら実現に向けて検討を進めていきたい。来ていただいた人にもっと喜んでもらえるような鍾乳洞にして、球泉洞の新たな魅力を発信できれば」と話していた。
 なお、同協議会では、来月中旬に表彰式を予定している。

球泉洞ウェブサイト




秋吉台、恒例の山焼き(2015/2/16 産経新聞より入手)
早春のカルスト台地に炎 山口

 日本最大のカルスト台地で知られる秋吉台国定公園(山口県美祢市)で15日、春の訪れを告げる恒例の山焼きがあり、午前9時半の空砲を合図に、地元住民約700人が約18キロの外周に火を付けた。
 13日の雑草火災で山焼き予定区域約1500ヘクタールの2割ほどが焼けたが、観光客は、広大な草原に炎が広がる様子を写真に収めるなどして楽しんだ。
 黒く焼けた枯れ草と地表に浮かび上がる白い石灰岩のコントラストが見どころ。市によると、景観維持と生態系の保護が目的で、山焼きの面積は全国でも最大級という。
 カルスト台地は、岩石が雨水などで溶かされて形成され、凹凸のある地表面や地下の鍾乳洞などが特徴。秋吉台は5月下旬にはネザサやススキが芽吹き、一面新緑の草原となる。

※関連記事
2/13 秋吉台、300ヘクタール延焼





秋吉台、300ヘクタール延焼(2015/2/13 朝日新聞より入手)
秋吉台で出火、300ヘクタール燃える 山焼き2日前

 13日午後1時ごろ、国内最大のカルスト台地が広がる山口県美祢市の秋吉台の中心部から出火した。同市消防本部によると、午後7時現在で雑草など約300ヘクタールが燃えた。消火活動は日没で中断し、鎮火していない。けが人はいないという。
 同日午後1時25分ごろ、男性から「草を刈っていたら、火が燃え広がった」と119番通報があったといい、消防が出火原因を調べている。
 秋吉台では毎年2月の「山焼き」が恒例行事で今年は15日の予定。同市は取材に、山焼きする面積は1500ヘクタールで燃やす場所は残っていると説明。予定通り実施する方針だという。




秋芳洞、ランタン祭り復活で台湾観光客にPR(2015/2/13 日本経済新聞より入手)
ランタン祭り、秋芳洞で復活 台湾観光客にPR

 大鍾乳洞として知られる秋芳洞(山口県美祢市)入り口の商店街で、台湾のランタンを灯す「ランタン祭り」が復活する。秋芳洞商店会が19〜22日に開催、約1000個のランタンが商店街を照らす。旧・秋芳町時代に町が開いていたが、2008年に合併で美祢市となってからは実施していなかった。
 かつて秋芳洞は台湾からの観光客でにぎわった。一時は減少したが、美祢市が12年に台北市に観光・交流事務所を開設してからは増えている。今回の祭りは約3000人の来客を見込む。秋芳洞の入洞割引もある。
 21日は地元食材などを使う屋台を出すほか、イベントも実施、台湾のPRビデオも流す。台湾からの観光客が楽しめるよう演歌のショーも催し、先着500人にイノシシ鍋を無料で振る舞う。
 同商店会の安富善政さんは「観光客にも地元の方にも楽しんでいただきたい。秋芳洞の閑散期に、にぎわい創出を目指す」と話している。

カルスト・ドットコム美祢市観光サイト(秋芳洞スペシャルサイト)




内間木洞、恒例の氷筍祭り開催(2015/2/10 デーリー東北新聞社より入手)
内間木洞で氷筍観察会 大小500本、氷柱の自然美/久慈

 久慈市山形町の小国地区にある岩手県天然記念物の鍾乳洞「内間木洞」で8日、年に一度の一般公開となる氷筍観察会が行われ、大小500本が林立する氷の柱が作り出す自然美が訪れる人々を魅了した。
 氷筍は天井から落ちた水滴が、地面に連続的に凍り付いて上へと伸びてタケノコ状になった氷柱。今冬は例年より本数は少なめだったが、直径の太いものが多く、一番高い柱は高さ2メートルほどになった。
 見学者たちは入り口から数十メートルの場所にある「千畳敷」で氷柱群を眺めたり、洞内のコウモリを観察したりした後、洞外の「氷筍まつり」会場で手打ちそばやしし鍋、短角牛丸焼きなどを味わっていた。
 初めて見に来たという東京都北区の会社員吉田浩章さん(37)は「自然のバランスで出来上がっているという話を聞き、奇跡というか神秘性を感じた」と感想。主催者である地元・小国自治会の二橋修さんは「毎年違う氷筍の姿が見られるところが良いという声もあり、ありがたく思う」と話していた。

きてきて久慈市ウェブサイト(内間木洞)




メーガー洞、阪神タイガーズ新人が見学(2015/2/5 日刊スポーツより入手)
阪神石崎と江越がメット被って鍾乳洞訪問

 阪神ドラフト2位石崎剛投手(24=新日鉄住金鹿島)と同3位江越大賀外野手(21=駒大)が5日、沖縄・宜野座キャンプ休日を利用して国頭郡宜野座村にある鍾乳洞「メーガー洞」を訪問した。
 頭にはヘルメットをかぶり、貸し出された衣装を身にまとった。普段のユニホーム姿とは違った格好に石崎は「むちゃくちゃ恥ずかしいです」と苦笑い。そこに江越が「石崎さんはむちゃくちゃ格好いいですよ。また見たいです」とジャブを入れ笑顔を見せた。豊かな自然を体験し、両者共に初めての鍾乳洞を満喫していた。

宜野座村観光推進協議会ウェブサイト(メーガー洞と周辺史跡めぐり)




西国、洞窟硬貨「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術」発行(2015/2/1 入手)
【欧州統合機構発】
 スペインのアルタミラ洞窟がデザインされた2ユーロ記念硬貨が2015年2月1日、スペイン銀行から発行された。
 この硬貨はスペイン世界遺産シリーズとして2010年から毎年発行されているもので、今回はシリーズ第6弾「アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器洞窟美術(Cave of Altamira and Paleolithic Cave Art of Northern Spain)」。
 裏面のデザインには、アルタミラ洞窟内の壁画のひとつ「バイソン」が描かれている。ユーロ記念硬貨としては2013年のポストイナ鍾乳洞に続く2種目の洞窟デザインとなる。800万枚発行。
 記念硬貨は歴史的な記念日を祝うためや特別重要な行事に注目を集めるために作られるもの。2004年以降にユーロ圏の国々によって発行されている。
 購入はスペイン銀行まで。

アルタミラ博物館ウェブサイト




PS4「みんなでスペランカーZ」配信(2015/1/31 GAME Watchより入手)
「闘会議2015」、スクエニの新作はまさかのPS4「みんなでスペランカーZ」!

 スクウェア・エニックスは、ティザーサイトで公開していたプレイステーション4用「Project Code Z」を「闘会議2015」の会場で発表した。タイトルはズバリ「みんなでスペランカーZ」。公開された映像に「ある洞窟探検家がこの世に生まれ」と表示される否や会場は大きな歓声に包まれた。
 事前に公開されていた「Z」のロゴの中に大木のような絵が描かれていたことから「聖剣伝説」を想像する方も多かったようだが、実はTOZAI GAMESとのコラボによる「みんなでスペランカーZ」が新作タイトルだった。配信専用タイトルで、配信日は3月19日を予定。基本プレイ無料(一部アイテム課金あり)となる。

※一部抜粋
「みんなでスペランカーZ」公式ウェブサイト




龍泉洞、ナイトケイブを実施(2015/1/26 岩手日報より入手)
夜の地底湖、わくわく探検 岩泉・龍泉洞で初の企画

 岩泉町の観光名所・龍泉洞を探検する「NIGHT(ナイト)ケイブ」が24日夜、初めて開催された。訪れた親子連れが洞内を探検し、普段は見ることができない夜の龍泉洞の魅力に触れた。
 冬期間の龍泉洞の魅力発信を目的に龍泉洞事務所が企画。町内外から6組21人の親子連れが参加し、日本洞窟学研修所員らの案内で龍泉洞の歴史を学び、冬眠中のコウモリの観察などを行った。
 冬に透明度を増す地底湖では、第3地底湖にボートを浮かべて箱眼鏡で水中を観察。神秘的なドラゴンブルーの美しさに息をのみ、約2時間のコースを満喫した。
 盛岡市厨川から両親と参加した北厨川小4年と2年の児童は「地底湖の中は石がいっぱいあったけれどきれいだった。コウモリもたくさんいたし、楽しかった」と目を輝かせた。

※関連記事
1/5 龍泉洞、14の冬企画を実施中

龍泉洞ウェブサイト




飛騨大鍾乳洞、恒例の氷の渓谷(2015/1/17 岐阜新聞より入手)
壮大な氷柱輝く 飛騨大鍾乳洞

 高山市丹生川町日面の観光施設「飛騨大鍾乳洞」で、巨大な氷柱が連なる恒例の「氷の渓谷」が今年もお目見えし、観光客を楽しませている。3月10日まで。
 氷の渓谷は標高900メートルの寒冷な気候を生かして冬季の呼び物にしようと、8年前から行っている。岩肌や木々に谷水を掛けて氷柱を育てており、最大で高さ約30メートルにもなる。
 今年は鍾乳洞の出口に面した山肌に、幅延べ300メートルにわたり氷の柱が現れた。日に照らされて青白色に輝く氷のオブジェに、観光客がしきりにカメラを向けていた。長沼伸彦支配人は「壮大なつららが織りなす景色を楽しんでほしい」と話していた。
 期間中は甘酒が振る舞われるほか、2月7日〜11日は日没後から午後8時までライトアップが行われ、昼間とは違った幻想的な光景が楽しめる。問い合わせは同施設、電話0577−79−2211。

飛騨大鍾乳洞ウェブサイト




「世界でいちばん美しい洞窟、魅惑の石窟」発行(2015/1/16 入手)
 写真集「世界でいちばん美しい洞窟、魅惑の石窟 世界の写真家たちによる冒険の記録」が発行された。
 世界各地の石灰洞、溶岩洞、氷河洞、海蝕洞、人工洞(石窟など)が計64ヶ所掲載。一般人には心動かされるものがあるかもしれないが、カルフルな写真が多く、洞窟関係者にも物足りないかもしれない。しかし、観光洞が数多く載っているので、旅行先選定の一助にはなるであろう。
 目次は次の通り。なお、洞窟名の原語表記も撮影者名も掲載されていない。
○自然が作り出す不思議な造形の鍾乳洞
 カールズバッド洞窟群国立公園/アメリカ ウィンドケープ国立公園/アメリカ カステッラーナ洞窟/イタリア 巨人の洞窟/イタリア フラサッシ洞窟/イタリア サン・マルセル洞窟/フランス アヴァンアルマン洞窟/フランス ダウゴー洞窟/ベトナム スンソット洞窟/ベトナム ティエンクン洞窟/ベトナム グヌン・ムル国立公園/マレーシア バラドラ洞窟/ハンガリー
○凍てつく世界の煌めく洞窟・氷穴
 ゴルナー氷河/スイス ヴァトナヨークトル氷河/アイスランド スカフタフェットル国立公園/アイスランド スナイフェルスヨークトル国立公園/アイスランド グレイシャーベイ国立公園/アメリカ ノース・カスケード国立公園/アメリカ エルズミア島/カナダ ジャスパー国立公園/カナダ シャモニーの氷河/フランス 万年氷の洞窟/中国 悪魔の洞窟/ドイツ 
○妖しくも美しい神秘的な地底湖
 蘆笛岩/中国 パディラック洞窟/フランス ベルガー洞窟/フランス ルーレイ洞窟/アメリカ サン・レオナール地底湖/スイス クリスタルケイブ/バミューダ諸島 妖精の洞窟/ドイツ 
○人の英知が生み出した珠玉の石窟遺跡
 カッパドキア/トルコ リュキア墓所/トルコ シギリヤ/スリランカ ペトラ遺跡/ヨルダン マタラの洞窟/ギリシャ キャニオンライズ国立公園/アメリカ 
○迫力に圧倒される重厚な岩石洞
 ハメオス・ デル・アグア/スペイン ナイカ鉱山/メキシコ シュコツィアン洞窟群/スロベニア ラインラントプファルツの溶岩洞穴/ドイツ ブライスキャニオン国立公園/アメリカ 二王洞/中国 バンフ国立公園/カナダ 
○海や川が描くうるわしい洞窟
 フィンガルの洞窟/イギリス スムー洞窟/イギリス ウーキー・ホール洞窟/イギリス ネットゥーノ洞窟/イタリア 青の洞窟/イタリア エメラルドの洞窟/イタリア ポリニャーノ・ア・マーレの洞窟レストラン/イタリア セノーテ/メキシコ パタゴニアのマーブルカテドラル/アルゼンチン  ワイトモ洞窟/ニュージーランド
○神聖な空気を湛える石窟寺院・教会
 エローラ石窟寺院/インド アジャンター石窟寺院/インド バーミヤン石窟寺院/アフガニスタン ピンダヤ洞窟/ミャンマー ダンブッラの黄金寺院/スリランカ 麦積山石窟/中国 莫高窟/中国 サント・ボームの洞窟/フランス サン・アントワーヌ教会/フランス  ルルドの洞窟/フランス サンタクエバ教会/スペイン
 MdM編集部 編。株式会社エムディエヌコーポレーション発行。B5サイズ192ページ。オールカラー。定価2,200円(税別)。1月16日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp楽天ブックスほかにて。

株式会社エムディエヌコーポレーション ウェブサイト




「蛍雪時代 1995年2月号」に岡山大学ケイビングクラブが掲載(2015/1/14 入手)
 大学受験生向けの月刊雑誌「蛍雪時代 1995年2月号」にて岡山大学ケイビングクラブが紹介された。
 掲載されたのは「編集部ピックアップ 実績アリ!の大学クラブ・サークル紹介」という一項目。8つのクラブ・サークルのひとつして取り上げられ、洞内外7点の写真と共にクラブやケイビングの魅力を紹介している。101ページ。
 編集部によるピックアップポイントとしては、「洞窟の探検や調査を通して 未知なるものとの出会いを楽しみ 洞窟内での救助活動にも貢献」とアウトドア系クラブとして紹介されている。
 部員は受験生に対し、「ケイビングは未知のものへの憧れと感動 そのためにも今をしっかり生きてほしい!」とメッセージを送っている。
 株式会社旺文社発行。B5サイズ182ページ。定価972円(税込)。1月14日発売。
 購入は書店ほか、オンラインストアAmazon.co.jp楽天ブックスほかにて。




越国、フォンニャ=ケバン国立公園の観光洞が大幅値上げ(2015/1/12 VIETJO ベトナムニューより入手)
観光名所の入場料、相次いで大幅値上げ

【ベトナム社会主義共和国発】
 各観光名所の管理委員会は、運営や保存・修復にかかる費用を確保する必要があるとして、2015年より入場料を大幅に引き上げることを発表した。この突然の大幅値上げにより、観光産業に悪影響を及ぼすのではと懸念する声が数多く挙がっている。
 世界最大級の洞窟があるフォンニャー・ケバン国立公園(北中部クアンビン省)では、ティンドゥオン洞窟、フォンニャー洞窟、ティンソン洞窟の3つの洞窟への入場料が1月1日より2倍に引き上げられ、それぞれ25万VND((約1400円)、15万VND(約840円)、8万VND(約450円)になった。
 なお、2014年にも、「海の桂林」と評されるハロン湾(東北部クアンニン省)の入場料が2倍に、棚田で有名な山岳の町サパのある西北部ラオカイ省の観光スポット各所の入場料も3倍に引き上げられている。

※一部抜粋




龍泉洞、14の冬企画を実施中(2015/1/5 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」において、14の冬のイベントが行われている。
@口笛世界チャンピオンによる洞内コンサート
 2月14、15日を予定。予約制。
Aナイトケイブ
 非観光部分を東山ケイビングクラブと一緒に探検。小中学生を対象。保護者同伴。1月24日を予定。予約制。先着10名。
B龍泉洞大冒険
 謎を解いて宝箱を探してお宝ゲット。大人、子供、カップルの3コースあり。12月19日〜3月22日、9:00〜15:00の1時間ごとに開催。予約制。
C第28回龍泉洞みずまつり
 豊かな水に感謝し、水資源の永続を願って水をかぶる。龍泉洞〜うれいら通り〜旧岩泉公民館。1月11日を予定。
D風呂施設割引提携
 龍泉洞では周辺の風呂施設割引券が、風呂施設では龍泉洞の割引券がもらえる。12月23日〜3月22日。
Eポスターモデル撮影
 第2地底湖にて、吉永小百合によるJR東日本「大人の休日倶楽部」のポスターと同じ構図で写真を撮ることができる。セルフで点灯する照明があるので、ポスターと同じ雰囲気での撮影が可能。12月23日〜3月22日。
F龍玉探し
 園内にある龍玉(カラーボール)を探して窓口に持っていくと、1日先着5名に龍泉洞とカフェポンテからプレゼントあり。12月23日〜3月22日、8:30〜16:00。
G雪だるまつくろう
 降雪時に雪だるま等を作ると、記念撮影とカフェポンテのサービス券がもらえる。12月23日〜3月22日、8:30〜16:00。
H雪かき体験
 職員雪かき中に除雪機を体験することができる。12月23日〜3月22日、10:00と13:00が目安。
I焚火&焼き芋
 12月23日〜3月22日の土日祝。時間は未定。
J鍾乳石コンテスト
 鍾乳石の写真と共に何に見えるかを提出。最多票にはプレゼントあり。応募期間は12月23日〜1月31日、投票期間は2月1日〜3月22日。
K写真展
 昔の写真と映像を紹介。2月1日〜3月22日。
Lコウモリレクチャー
 実際にコウモリを見ながら説明を聞ける。12月6日〜3月29日の土日祝、12月20日〜1月20日は毎日。11:00〜、14:00〜。
Mイルミネーション
 第1地底湖の通路がイルミネーションで彩られる。 
 各問い合わせは龍泉洞事務所(рO194−22−2566)まで。

龍泉洞ウェブサイト




あぶくま洞、イルミネーション企画を実施(2015/1/5 河北新報より入手)
鍾乳石と光の共演 田村・あぶくま洞

 田村市滝根町の鍾乳洞「あぶくま洞」で、洞内を光で彩る企画「竹取物語」が始まり、1万個の発光ダイオード(LED)電球によるイルミネーションが訪れた人の目を楽しませている。
 全長600メートルに及ぶ洞内のうち、「月の世界」と呼ばれるエリアの壁面にシャンパンゴールド色の電飾を取り付け、通路を竹筒で演出した。主な鍾乳石が観察できるエリアで、白く美しいたたずまいが見どころ。訪れた家族連れは、自然美と優しい光が調和した幻想的な世界に見入っていた。
 今春の大型観光宣伝「福島デスティネーションキャンペーン」に合わせて企画し、6月末まで実施。洞内の温度は年間を通じて約15度で、冬でも暖かく観光客に好評だ。
 あぶくま洞を管理する市滝根観光振興公社の職員で、市の観光キャンペーンクルーの山田千春さんは「初めての試みで、一度来たことがある方も新たな鍾乳洞の魅力を発見できる企画」と話す。営業は午前8時半〜午後4時半。

あぶくまウェブサイト




第27次龍泉洞再測量調査を実施(2015/1/3 入手)
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」において、第27次龍泉洞測量調査(第6次潜水調査)が行われた。日本洞穴学研究所主催。
 本調査は2014年12月29日から2015年1月3日にかけて実施。日本洞穴学研究所のもと、日中は龍泉洞カルストプレインプロジェクトによる潜水調査、営業時間終了後は地底旅団ROVER元老院、東山ケイビングクラブほか計4名による探検調査が行われた。
 第3地底湖の上層部では、湖面から+60m、+35m、+30m地点より下方へ延びる支洞3本を探検、それぞれ調査済み支洞との接続を確認した。第8地底湖付近では、湖面から+20m地点より上方へ延びる支洞を探検、次回への課題を残した。三原峠付近では、竪穴部の探検を行ったが終わっていた。
 今後も第3地底湖上層部の探査・測量、第8地底湖付近の探査を継続する予定。

龍泉洞ウェブサイト




龍泉洞、第6次潜水調査を実施(2015/1/1 岩手日報より入手)
龍泉洞奥の構造探る 岩泉、日本洞穴学研究所が調査

 岩泉町の日本洞穴学研究所(伊藤田直史所長)は、同町の国指定天然記念物・龍泉洞で潜水調査を行っている。今回は2013年5月に続く第6次調査で、第3地底湖奥の新たな水中の探索などを展開する。
 調査期間は12月29日から5日間で、ダイバーや研究者ら約30人が参加。31日も同地底湖に設けた拠点からダイバーが潜水した。
 期間中はダイバーがローテーションを組んで1日に2回潜水し、同地底湖奥の構造を探るほか、岩石などの調査から龍泉洞の詳しい成り立ちにも迫る。
 結果は今春にも発表する予定。

龍泉洞ウェブサイト

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