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石灰質砂岩 |
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七ツ釜鍾乳洞受付所 |
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「七ツ釜鍾乳洞」洞内 |
ケイブフェスティバル「秋吉台大会in2002」参加後、遠征ついでに九州の観光洞巡検を行うことにした。
11日16:00、千葉・細野・村野・中村は秋吉台「景清洞トロン温泉」より九州へ向かう。途中、福岡県「一風堂・大名本店」で博多ラーメンを堪能する。東京の一風堂の方が美味しい。
23:00、長崎県西海町「七ツ釜鍾乳洞」に到着。駐車場にてビバークする。小雨が降ってきたので、車両下へもぐりこむ。こんなとき、車高の高い四駆駆動車は便利。
12日6:00、起床。朝食後に付近を徘徊。周囲の岩壁は石灰質砂岩であり、その上には金色の巨大観音像が見える。怪しい・・・。
9:00、石灰質砂岩洞の観光洞「七ツ釜鍾乳洞」の受付所へ。探検コースの渉外を行うが、月数回の予約制ということで断念する。この観光化されている洞窟は「清水洞」というらしい。
洞内では特異な溶食形態とオオゲジを観察。通り抜けて終了。 |
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「長崎西海楽園」入口 |
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掘り出したという石灰藻化石群 |
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「楽園洞」置かれた二次生成物 |
10:00、「七ツ釜鍾乳洞」斜向かいにあるテーマパーク「長崎西海楽園」へ向かう。
現地案内板によると、「聖観音像」「仁王門」「一二支本尊霊場」「ウォータースライダープール」「ハーブ園」と、統一性がよく分からない"楽園"である。宗教色が強い感じもする。閑古鳥が鳴いているが、「洞窟」「藻の石灰群」があるらしいので、勇気を振るって入園。
入口からトラック荷台に乗せられて台上へ。高さ40mの「聖観音像」前に残置される。この観音像、以前台風で首がもげたらしい。そんなんで御利益はあるんだろうか。そこより石灰藻化石群へ移動、見学。
続いて洞穴へ向かう。この「楽園鍾乳洞」は隠れキリシタン金鍔次兵衛が隠れ込んだという石灰質砂岩洞である。小規模洞ながら二次生成物が発達、サンゴのような立派なものもある!と思いきや、洞床にあるのは剥離したフローストーンを逆さまに置いてあるという何ともお粗末なものであった。 シュールである。
11:00、西海町出発。「ハウステンボス」の土産コーナーで物色後、JR大村駅に向かう。ここで雨宮・酒井と合流。
タクシー運転手に美味しいチャンポン店を尋ねると「長崎ちゃんぽんだな」とのこと。おいおい、確かに美味いがそれなら東京にもあるぞ。
付近の子汚い店で、ちゃんぽんと皿うどんを食べる。甘いが旨い。
13:00、大村市出発。長崎自動車道〜九州自動車道で熊本県球磨村へ向かう
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「球泉洞」人工洞口(元は竪穴) |
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「岩戸鍾乳洞」洞内より望む |
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「白滝鍾乳洞」豊富な水流 |
16:30、観光洞「球泉洞」到着。目的の一つである洞穴パスポートに押印後に入洞する。演出に少々ガッカリしながら出洞、球泉洞焼酎を買ってから次へ移動する。
17:30、「岩戸鍾乳洞」到着。幅45m、高さ17mという巨大洞口を見学する。その後、人吉市内で夕食(馬刺・鯨・辛子蓮根など)、入泉後、村野と人吉ICで分流。
22:30、人吉市内出発。九折瀬地区を横目にしながら熊本県五木村へ向かう。
23:30、白滝公園到着。早速「白滝鍾乳洞」に入洞する。100円投入すると照明がつくようになっており、24時間合法的に見学できる。洞口は流出口を人工的に広げたようで、二次生成物はほとんど見られないが豊富な水量を見るだけでも楽しい。
24:00、熊本県御船町に向けて出発。途中、観光案内板に「椿鍾乳洞」という文字を確認してから「緑川ダム」でビバークとなった。 |
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民家に停めさせてもらう |
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「椿鍾乳洞」洞口 |
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「椿鍾乳洞」洞内 |
13日6:00、起床。朝食後に「椿鍾乳洞」周辺へと戻る。
椿集落にてヒアリング。すると、地元では昔から周知されている洞穴だが、近年はあまり入ることはないらしい。偶然見つけた洞穴に、どんなところだろうかと一同ワクワクする。
私有地に駐車させてもらい、民家の軒先を通って入洞する。洞内には石碑と杯があることから、信仰洞となっているらしい。絶対的入洞人数が少ないらしく、洞窟珊瑚がつなぎに引っかかる。2層構造をくまなく堪能したあと、御礼を述べて次へと移動した。
秋吉台の「椿穴」とはまったく違うが、レアな洞穴に満喫したのであった。 |
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「風神鍾乳洞」第1洞口 |
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「風神鍾乳洞」水流部 |
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「風神鍾乳洞」キクガシラコウモリ |
10:00、「風神鍾乳洞」到着。早速入洞開始する。
洞内には御船町観光協会が設置したらしい梯子、橋、名称板があり、迷うことはない。まずは水流沿いに進むと、キクガシラコウモリ・コロニーを発見。極力驚かさぬよう水流を匍匐前進して観察する。この水流は付近の筒川が流入しているのか暖かい。よって、水流沿い、最下部にも関わらずコロニーが形成されているのであろうか。
約30分の観察後、上層の「粘土回廊」へ向かう。
しかし、ここで千葉の容態が急変する。韓国「幻仙窟」で痛め、秋吉台で悪化させた腰が痛くなり、動けなくなったのである。原因は明らかに水流匍匐前進による冷え。それでもなんとか皆について行く。
12:30、無事出洞。すぐさま移動開始、大分県三重町へ向かう。 |
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「稲積水中鍾乳洞」ベルホール |
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轟にある「ととろのバス停」 |
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「小半鍾乳洞」二次生成物 |
16:00、細野による爆走の甲斐あって、観光洞「稲積水中鍾乳洞」到着。早速見学する。洞内は二次生成物やベルホールが見られる「新生洞」と、人工的水流排出にされた「水中洞」に大別される。フレアティック・ゾーンで形成されるベルホールと水中二次生成物はなかなか興味深いものであった。
17:00、「ととろのバス停」経由で「小半鍾乳洞」到着。走りながらの見学となる。全く期待していなかったが見応え十分で、今度またゆっくりと見学したいものである。
17:31、「 風連鍾乳洞」到着。しかし、1分遅れということで全く相手にされず追い返される。こんな感じの悪い対応は岡山県「井倉洞」以来である。その5分後には従業員が走り去る。要は自分が帰りたいだけだったのか・・・。洞口のみを見学。
18:00、気をとりなおして別府へ移動、老舗公衆浴場「竹瓦温泉」を満喫する
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その後、居酒屋で夕食(カボスサワー・関サバなど)、「わくわく温泉かっぱの湯」の仮眠室にて消灯となった。
14日6:00、起床。一つぐらい地獄へ行ってみようということで「明礬地獄」へ出向く。ここは湯の華を取るところで、ついでに温泉玉子=朝食となる。
その後はひたすら東京へ向かい、途中で人工洞「地獄極楽」を見学して帰京となった。(文責 千葉伸幸) |