タイトル | 地底旅団ROVER元老院第397回CAVING | ||||||||||||
サブタイトル | はじめてのLiDAR測量 at 岩泉町 |
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分 類 | 合同・調査ケイビング | ||||||||||||
入洞洞窟 | (仮)0318@、(仮)0319@(肘葛洞穴?)、(仮)0319A、(仮)0319B、(仮)0319C | ||||||||||||
日 程 | 2023年3月17日(金)〜19日(日) | ||||||||||||
参加者 | 奥沢、櫻田、矢島、山田陽介(東山ケイビングクラブ)、田島大貴(東京スぺレオクラブ)、柴田倖輔(うきぐもケイビングクラブ)、吹上優芽(東京農業大学OG) 以上7名 | ||||||||||||
2019年9月、東洋大学探検部主催で岩手県下閉伊郡岩泉町猿沢の上猿沢地区の新洞探査を実施し、小規模ながら洞窟が確認された。今回はその地域一帯の新洞探査を行い、発見した際には簡易測量を行うことを目的とした。 17日19:30、JR拝島駅にて奥沢・柴田・田島・吹上が集合。車両はTOYOTAのノアをレンタルして出発。毎度だが岩手までの道のりは眠いし長い…。運転手4名で交代しながらガンバル。 18日5:00、宮古市魚市場に到着。開店時間まで仮眠する。 7:00、山田と合流後、魚市場食堂で美味しい朝食をとる。 9:00、道の駅いわいずみにて櫻田・矢島が合流。前回の内間木洞(地R元第394回CAVING)では事故って辿り着けなかった2人だが、今回は無事に岩手に来ることができた。簡単にミーティングして出発。 10:00、岩泉町猿沢の上猿沢地区到着。活動開始。山田の前回調査の記憶を頼りにアプローチしていく。20分程歩くと岩の露頭に挟まれた滝が現れる。 11:00、左岸側の露頭を詰めていくと早速、新洞「(仮)0318@」発見。洞口幅約3.0m、高さ1.4mの小穴で、一見岩陰に見えたが匍匐して入洞できた。洞内には動物の糞があった。 今回の活動中の測量は、iPhoneを使用したLiDAR測量で記録した。レーザー光の反射を利用して地物の距離を計測できるものだが、iPhone12Pro以上に搭載されているため、手持ちのスマホで手軽に3Dスキャンすることが可能である。とはいえ、今回LiDAR機能を有するスマホを所持しているのは田島のみで普及率はまだ低い。LiDAR測量を初めて目にする者も多く、スマホ片手に洞窟測量をする田島を一同観察する。 12:00、滝まで引き返し、今度は滝の右岸側を攻める。岩帯沿いを行こうとしたが結構ガレているため、とりあえず尾根まで良さそうなルートで各々滝上の石灰岩帯まで登りつめる。頑張って登ったがあたりには岩陰しか見当たらなかった。 13:30、下山開始。結構登った分、下山で慎重になる箇所が多くあった。 15:00、車両に到着。本日の活動終了。 15:30、宿舎である下岩泉公民館に到着。館長さんと待ち合わせして、鍵をお借りする。岩泉町は公民館が綺麗である。 16:00、龍泉洞温泉ホテルで日帰り入浴。その後、スーパーたけやで買い出しをする。途中、うれいら通り商店街に岩泉黒豚 和み餃子が出来たのを知る。今度行きたい。 17:30、下岩泉公民館に戻る。家事力の高いメンバーにより夕飯の準備がテキパキと進められる。 食事担当の奥沢の気分で、今宵のご馳走はタコライスとうちな〜味噌汁をいただく。美味し過ぎて無言になるくらい夢中に頬張った。 19:30、明日のミーティングをして歓談タイム。お腹いっぱいでビールが入らない。 25:30(1:30)、就寝。 19日7:30、朝食は昨日のうちな〜味噌汁の残りで作った「やんばるおじや」。 9:00、清掃を済まして下岩泉公民館を出発。 9:30、岩泉町下有芸の肘葛生涯学習センターに駐車。元々は岩泉町立有芸小学校肘葛分校だったようだ。準備して活動開始。 10:00、駐車場から見える岩帯に行き、岩帯沿いに回り込む。範囲が広そうだったので、2班編成にして12時に車に合流することにした。 【[山田・奥沢・吹上】 とりあえず沢を詰めるも、何も見つけられなかったため岩体の上部の尾根に出て下山した。 【柴田・矢島・田島・櫻田】 10:30、 総延長5mの貫通洞「(仮)0319@」を発見する。肘葛生涯学習センターから北に300m位置した場所に開口しており、事前の資料からすると「肘葛洞穴」の可能性が高い。 12:00、両班合流。櫻田・矢島はここで離脱する。 12:30、午後は付近の田茂宿地区にあるとされている「こうもり穴」の岩帯に行くことにした。ヒアリングのため田茂宿集落付近に駐車。 12:50、山田が住民にヒアリングしたところ、「こうもり穴は林道を行き、橋を渡らずに右斜面の杉が生えている窪みを登る。以前に地元紙で取材された。」ということであった。 13:00、教えてもらった林道に駐車。ヒアリング内容をもとにアプローチする。 13:15、新洞「(仮)0319A」発見。おそらく杉の窪み?と思われる場所から露頭の1番近い箇所まで登り詰めた辺りに見つけた。洞口は幅1.1m、高さ0.4m、奥行きは約5〜6mあり、最奥の空間は立ち上がれる程の高さがあった。「こうもり穴」はもう少し規模が大きいと思われたるため引き続き周辺を山狩りする。 14:00、新洞「(仮)0319B」発見。「(仮)0319A」から岩帯を南にトラバースしたすぐのところにあった。洞口は幅1.9m、高さ1.1m、奥行きは約3〜4mあった。こちらも小規模な穴であった。 14:30、新洞「(仮)0319C」発見。洞口幅1.1m、高さ0.9m、奥行き約4〜5mで洞内はとても乾燥していた。「(仮)0319B」から尾根を西に超えた所に位置するため、ヒアリング場所からは離れてしまった。 15:00、林道に駐車した場所に戻る。 16:00、岩泉町を離れる前にうれいら通り商店街に立ち寄る。上あめやで炭鉱ホルモン鍋、志たあめやで菓子や文房具を買い込む。 16:30、東京への帰路へつく。 27:30(3:30)、ノア号は拝島に到着して解散。
個人的に岩泉町内での活動は龍泉新洞調査しかしてこなかったので、今回の活動を通してまた新しい岩泉町の可能性を感じられた。 また、初めてLiDAR測量をやらせてもらった。洞内にカメラを向けて3Dスキャンしていくのだが、情報漏れがないよう色々な角度から舐めるようにiPhoneで撮影していくのは意外とコツがいると感じた。1人測量が可能なうえ、スキャンされたデータは形状そのものを視覚的に捉えられる点が面白い。LiDAR計測機能はiPhone12pro以降に搭載されているため、早く乗り換えていじってみたい。(文責 奥沢香那) |
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