タイトル 地底旅団ROVER元老院第250回CAVING

サブタイトル 坪沢穴現状確認調査 at 岩泉町・氷渡洞−坪沢穴
分 類 合同・調査ケイビング
入洞洞窟 氷渡洞−坪沢穴(氷渡ケイブシステム、氷渡探検洞、氷渡洞−坪沢の穴、氷渡の穴、バクチ穴)
日 程 2010年10月30(土)〜1日(月)
参加者 細野、菊地敏雄(日本洞穴学研究所)、松本力、山口真也、森口信雄(以上、東山ケイビングクラブ)、石川典彦(東京スペレオクラブ)、向山満(NPO法人コウモリの保護を考える会) 以上7名
岩泉町の観光洞「氷渡探検洞」は、自然のままの状態で一般の皆さんに洞穴探検を体験して頂く洞穴である。しかし、重なる運営経費の負担等によって2010年10月31日で閉洞する事が決定、同時に接続している「坪沢穴」も閉洞となる。
「坪沢穴」には緊急用通信機の中継アンテナが設置されており、管理運営している岩泉町経済観光交流課を通じて、アンテナを設置したコスモ通信から日本洞穴学研究所に施設の撤去を委託され実施となった。
また、絶滅危惧種に指定されているコウモリ類保護についての調査を向山先生と共に実施する事となった。


30日14:00、細野家を出発。雨の中、竪穴装備を含む最低限の個人装備と50mロープ2本が入ったパーソナルバック、ロープバックを抱えて電車に乗り込み、東北新幹線にて一路盛岡駅へ。

18:00、JR盛岡駅到着。松本・山口と合流。後から菊地さんも合流し、夕食がてら盛岡市内の呑処「味勢」にて翌日のブリーフィングを行う。その後、普段の活動では話さないような話ででも盛り上がる。

22:00、山口宅にて消灯。
坪沢穴・洞口31日7:00、起床。夜行バスにて到着する石川さんをJR盛岡駅に迎えに行く。

8:00、出発。途中、朝食をとり現地を目指す。

11:00、龍泉洞事務所にて岩泉町経済観光交流課の方との打ち合わせを行う。

11:30、氷渡探検洞バンガローにて装備確認と準備を行う。昼食。

13:00、「坪沢穴」洞口に到着。洞口周辺はフェンス設置工事のために足場や工具置き場が設置され、立派なフェンスが出来上がろうとしていた。洞口に設置されている鉄骨を利用して山口がリギングを行う。向山先生をはじめコウモリ調査班(石川さん・森口さん)が入洞、調査活動を開始する。追うようにして松本が入洞。松本・山口が設置アンテナの解体作業。洞口にて菊地さん・細野はアンテナケーブルの引き上げを行い、回収完了。

14:30、洞内設置されていた梯子、ロープの回収を行うため、細野も入洞開始。設置情況確認を行い、一部解体作業に入る。

15:30、コウモリ調査班が出洞開始。向山先生出洞サポートで洞内では山口、洞外では菊地さん。その間に松本・細野は設置施設の解体、洞口下まで移動を行う。

17:30、解体した梯子の引き上げを数回にわたり行い洞外へ。デリギングは松本が行い作業完了。

18:00、先に出洞していた向山先生・細野・山口は「氷渡洞」へ移動し、コウモリ調査、設置梯子の回収を開始。途中で「坪沢穴」から引き上げてきた作業員全員が合流。コンクリートで固定されていた梯子をハンマードリル・鏨で掘削するのに時間がかかる。全員で梯子の搬出を行う。

20:30、全員出洞。片付け・着替えを行い、岩泉町経済観光交流課の方と挨拶を交わし、向山先生と解散。現地出発。

22:30、JR盛岡駅にて夜行バスで帰京する石川さんと解散した後、駅前のじゃじゃ麺屋「HOT JaJa」にて夕食。細野にとっては初の「じゃじゃ麺」であったが、後から投入されるスープも結構好きである。盛岡冷麺は何店も食してきたが、今度はじゃじゃ麺巡りも良いかと思う。

24:00、空腹を満たして全員解散。細野はビジネスホテルに駆け込む。コンビニで購入したビールを堪能し、消灯。
1日7:00、東北新幹線にてJR盛岡駅を出発。

11:00、自宅到着。


今回は作業要員として「氷渡洞−坪沢穴」に入洞することとなったが、閉洞に伴う作業であり、一ケイバーとしては寂しい。再開の予定はないとのことだが、ケイビング活動としてまた入洞できる時が来ることを望んでいる。(文責 細野誠)
氷渡探検洞バンガロー 坪沢穴・洞口 坪沢穴
本部となった氷渡探検洞バンガロー 坪沢穴に設置されたフェンス コウモリ調査を行う

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