タイトル | 地底旅団ROVER元老院第197回CAVING | ||||||
サブタイトル | 第8次龍泉洞再測量調査 at 岩泉町・龍泉洞 | ||||||
分 類 | 調査ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 龍泉洞(湧口・湧窟・龍泉窟) | ||||||
日 程 | 2007年7月14日(土)〜16日(月) | ||||||
参加者 | 千葉、細野、菊地敏雄(日本洞穴学研究所)、後藤聡、小池純、宮崎朋彦、石川典彦、松澤亮、栗栖隆一(以上、東京スペレオクラブ)、松本力(東山ケイビングクラブ)、槇島啓子、後藤元子(明治大学地底研究部OB)、後藤貴時(無所属) 以上13名 | ||||||
日本三大鍾乳洞のひとつとされる国指定天然記念物「龍泉洞」。本洞穴は透明度日本一という地底湖が見所である、岩手県岩泉町経営の観光鍾乳洞である。「平成17年度日本洞穴学研究所総会」において協議された結果、再測量を行う運びとなった。 今回は「月宮殿」の上層部探検、「水晶宮」の測量、観光部分の再測量を目的として、7月14日(土)〜16日(月)の日程で計画された。 14日1:00、小池車(千葉・細野・小池・宮崎)は東京を出発する。当初は村野も参加予定であったが、身内が倒れたことによりドタキャンとなってしまった。大泉ICより高速道路へ入り、ひたすら東北自動車道を北上。 8:00、紫波SAで朝食。 11:00、「龍泉洞」に到着。外はかなり肌寒く、Tシャツ1枚で来たことを後悔させられる。ま、最悪はインナーを着ればいいか。 11:30、焼肉店「ママハウス」に8名が集合。恒例の焼肉とビールからスタートである。 13:00、「龍泉洞」にて全員集合。事務所に挨拶、その後に買出しをしてから宿舎「尼額公民館」へ向かう。各自、装備準備や仮眠、「龍泉洞温泉ホテル」で入泉する。担当者は夕食準備を行う。 17:00、夕食。ブリーフィングにて班編成を行い、入洞準備をする。 19:00、「龍泉洞」に到着。4班に分かれ、各班ごとに入洞開始。 千葉・石川班は、観光部分の再測量を行う。ここは第2次調査で測量済みだが、照明や手すりの磁場により、正確な数値が取れなかったと思われる部分である。そこで、千葉の怪我が完治していないこともあり(観光部しか入れない)、石川さんの指導のもと多角測量を行うことになった。洞口から再測量を行っていくと、確かにエアーカーテンや第1地底湖入口付近などで誤差が見られた。「第3地底湖」までいったところで終了。 細野・松本・槇島班と後藤・松澤・栗栖班は、SRTを用いてそれぞれ「水晶宮第1斜洞」「水晶宮第2斜洞」の探検を行った。 小池・宮崎班は、人工登攀を用いて「月宮殿」の上層部探検を行った。ここは相変わらず入り組んでおり、大崩落を巻き起こしながらの活動であった。 28:30(4:30)、全員出洞。小雨のなか、ふらふらと宿舎へ戻る。 30:00(6:00)、データ入力したものから消灯。 15日11:00、起床。 11:30、焼肉店「ママハウス」で今日も焼肉。ちょっと飽きてきたので、定食屋かなにか新規開拓しなければという意見が出てくる。もしくは、まかないケイバーを設定しなければなるまい。 13:00、「龍泉洞温泉ホテル」で入泉。 15:00、買出しをしてから宿舎へ帰還。台風の影響で再び雨が降り出したものの、残念ながら水没しそうにもない。 18:00、サラダうどんで夕食。やはり身体が肉以外を求めている。 20:00、「龍泉洞」に到着。4班に別れて入洞開始。 千葉・石川班は、引続き観光部分の再測量を行う。まずは「第3地底湖」から「避難トンネル」を行う。この人工トンネルは今まで入ったことがなかったので妙な新鮮さがある。数回自動ドアに挟まれながら完了。続いて「亀岩支洞」を行って終了となった。今回、独占状態で洞内をゆっくり歩くことになったのだが、地底湖の美しさや透明感が魅力的なものに見えてきた。鍾乳洞ファンが惹かれるのも分かる。プールや水流部を見ると、ボートを浮かべたり、その奥先に続いているであろう未知の世界を探究したりしてしまうが、景色そのものを楽しむのもいいものである。 細野・松本・槇島班と後藤・松澤・栗栖班は、「水晶宮」の探検・測量を行った。細かなバイパスルートや、第1斜洞入口付近から第1地底湖入口付近へのバイパスルートなどが確認された。観光部を歩いている限り、まったく想像出来ない位置関係だが、意外に水平距離は離れていないのかもしれない。 小池・宮崎班は、「月宮殿」の上層部探検を行った。成果としては、「水晶宮」にかなり近いところまで延びていることがわかった。接続の可能性もある。 27:30(3:30)、全員出洞。 31:00(7:00)、データ入力を済ませて順次消灯。 16日9:00、起床。あわてて撤収作業。朝食はなし。そう、今日は千葉の思いつきで、みんなで盛岡名物わんこそばに挑戦するのである。 10:00、尼額地区長に挨拶し宿舎をあとにする。続いて龍泉洞事務所に挨拶、活動結果を報告する。そこで関係者のみ配布の非売品資料を頂き、みな大喜びで現地をあとにする。 11:30、盛岡のわんこそば老舗店「東屋 本店」に到着。菊地さんを除く11名+幼児でわんこそばに挑戦。コースは椀を重ねていく3100円コースである(2600円コースはマッチ棒にて自己計算)。 「じゃんじゃんよ〜」「まだまだよ〜」「はい、じゃんじゃん」といった掛け声と共におばちゃんが次々とそばをお椀に入れていく。楽しい。男性平均は50杯、女性平均は30杯らしいが、自虐的行為が好きな我々は次々と100杯超え。10名がそれぞれ101〜153杯を食べた。 千葉はいったん蓋を閉めたものの蓋を取り上げられて114杯、細野は144杯であった。もぅ、そばは当分いりません。 14:00、わんこそばにうなされながら盛岡離脱。 22:30、東京到着。解散となった。 次回は9月連休に行う予定である。(文責 千葉伸幸)
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