タイトル | 地底旅団ROVER元老院第184回CAVING | ||||||
サブタイトル | 2007年地R元原点への旅 at 丹波山村・小袖鍾乳洞 | ||||||
分 類 | 調査・清掃ケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 小袖鍾乳洞第1−7洞、小袖鍾乳洞第2−3−4洞、小袖鍾乳洞第5洞 | ||||||
日 程 | 2007年1月14日(日) | ||||||
参加者 | 千葉、細野、村野て、黒田、木崎 以上5名 | ||||||
小袖鍾乳洞は12洞15洞口からなる洞穴群である。第1洞や第3洞は少なくとも天保年間から信仰洞として機能しており、1960年代にはバンガロー営業者によって管理されていた。1980年代の大学探検部・ケイビングクラブによる調査後、関東ケイバーの手頃な洞穴として親しまれていたが、1994年に第2洞で狭洞拘束事故、1996年に第7洞で退路喪失事故が発生し、関係者に多大なる迷惑をかけて10年前に閉鎖された。 今回は洞内外の現状を把握するとともに、洞内清掃、コウモリの洞内活用方法の検証を目的として企画された。 7:30、羽村市内で全員集合。現地へと出発する。千葉・細野は初ケイビングを思い出し、村野・黒田・木嵜は初入洞に胸を膨らませる。 8:45、丹波山村役場到着。挨拶とともに活動予定を説明し、小袖鍾乳洞の鍵を受け取る。閉鎖してから初めての入洞申請、正規入洞なのだそうだ。 9:00、小袖集落到着。今年は暖冬とはいえども底冷えがし、日向を探して入洞準備。 9:15、アプローチ開始。地元の方に怪しまれないように、笑顔で挨拶を交わしながら足早に進む。 9:30、現地到着。なつかしい。入洞禁止の看板以外は何も変わっていない。最終ブリーフィングを行い、洞内での注意点を再確認する。 10:00、第7洞より入洞開始。10mも進まないうちに、スズランテープや軍手などのゴミが現れる。テープはケイビング技術未熟者により退路喪失防止策として張られたもので、これらを回収しながら洞奥へ進む。 11:00、マイナス傾斜地「ナリサワスロープ」到着。記憶よりもかなり急勾配である。かつてはフリーで登り返したものだが、今となっては自信がない。黒田はキャーキャー言いながらも無事通過。その先のスズランテープはすさまじく、泥床を掘り起こしながら回収する。 11:30、「滴下水プール」到着。これも記憶よりかなり狭く深い。そこで、綿つなぎ姿の新人:木嵜を2往復させ、更に水をかき出させて水深を下げる。後続は快適に通過。 12:00、接続部を通過して第1洞へ出ると、モモジロコウモリが1頭、ウサギコウモリが2頭、キクガシラコウモリが1頭、コキクガシラコウモリが1頭確認できた。ウサギコウモリは耳介を1つだけ畳み忘れており、その姿は愛くるしいものであった。 13:30、第1洞より出洞。大幅にゴミ回収に時間をとられてしまい、急いで昼食をとる。 14:00、細野・黒田・木嵜は寒さに耐えられず、一足先に車両へ戻る。千葉は村野に第2、3、4、5洞の洞口を案内、第3洞と第4洞にそれぞれ入洞する。第4洞にはコキクガシラコウモリが約150頭ほどいたが、冬眠体制に入っているようには見えなかった。これも暖冬の影響なのであろうか。 15:00、活動終了。車両へと戻り、急いで撤収する。 15:30、丹波山村役場到着。報告と共に鍵を返却した。 19:30、丹波山温泉「のめこいの湯」にて入泉、福生市内「ステーキのどん」にて夕飯後に解散となった。 10年振りの入洞となったが、洞内外の状況は特に変化はなかった。洞内のゴミは15リットルのタックルバック一つ分を回収したが、まだまだ残置されたゴミは多く残っている。今後の課題の一つである。 活動報告は「山梨県北都留郡丹波山村・東京都西多摩郡奥多摩町 小袖鍾乳洞群巡検報告」としてまとめ、後日、役場へ提出した。(文責 千葉伸幸)
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