タイトル 地底旅団ROVER元老院第173回CAVING
サブタイトル ゴンプロ第1弾 at 日立市・大久保の風穴
分 類 訓練ケイビング
入洞洞窟 大久保の風穴(風穴鍾乳洞)
日 程 2006年6月3日(土)〜4日(日)
参加者 千葉、村野て、黒田、本田、木嵜ちひろ(東京農業大学農友会探検部) 以上5名
大久保林道地R元新人である本田(通称:ゴン太)を3回で竪穴ケイバーに仕上げるゴンプロシリーズ第1弾。今回はSRTの体得である。
それだけでは講師側がつまらないということで洞内泊訓練を兼ね、木嵜さんがトラバースラインのリギング訓練を行いたいとのことで、他団体合同企画となった。


3日9:00、村野車にて東京府中を出発。

24:00、現地到着。洞内泊班、洞外泊班と別れ、共に準備を行う。
洞外泊班(本田・木嵜)はテント設営開始。洞内泊班を洞口まで見送った後、お互い自己紹介を行い、2:30に消灯した。
洞内泊班(千葉・黒田・村野)は、すぐさま入洞開始する。千葉が「第1ピッチ」をリギングしている間、黒田・村野は4文字しりとりをして楽しむ。深夜の眠気と相まって、変にハイテンションになるのであった。

25:00(1:00)、3人とも「第1ピッチ」を降下。ここが今晩の宿泊地である。千葉・黒田はテント設営、村野は洞内食の準備に取り掛かる。崩落石の散らばる洞床は「第2ピッチ」に向けてマイナス傾斜しており、さらに細野より借用したテントは普段使っているものと勝手が違うので、設営に四苦八苦する。
おまけにこのテント、歳のせいか"防水性"というもっとも重要な任務を忘れてしまっているらしく、滴下水を無条件に受け入れてくる。今夜を無事に越えられるのだろうか・・・?
村野は独り右往左往しながらキムチチゲの準備をしていたが、テントの設営を終えた黒田の手を借りて、めずらしく料理を完成させることができた。辛味の利いたキムチチゲは、冷え込む洞内にはピッタリ。狭くて傾いた空間はちょっと不便だが、何だか暖かくて楽しい時間が過ぎていった。

28:30(4:30)、消灯。ときどき滴下水が顔に当たるが、快適に眠ることができた。
4日7:30、洞外班起床。テントを撤収し、入洞準備開始。竪穴装備初体験の本田は、木嵜さんに教えてもらいながら装備をつける。

8:30、入洞開始。「六畳の間」にて洞内泊班が出てくるのを待つ。なかなか現れないので「八畳の間」へ向かうとキムチの匂いが香っていた。
同時刻、洞内泊斑は夜が明けたので起床。とはいっても、洞内なので真っ暗である。気が付くと、村野だけが傾斜したテントの最下部にいた。どうやら寝ている間に斜面をずり落ちていたようである。道理でテントの壁が妙に体に当たってきたわけだ。このままテントごと「第2ピッチ」をダイブしなくて良かった。床の隅には、滴下水で新たなプールが形成されていた。ヨコエビはまだいなかった。

9:00、千葉は「六畳の間」にてSRT基礎練習用のロープセッティングをするために上昇。黒田・村野は朝食をとり、撤収した。

9:30、「六畳の間」にロープを張ってSRT訓練開始。本田はディビエーション通過に苦労しつつも、なんとか冷静にこなすことが出来た。

10:30、基本練習を2往復したところで、黒田・村野が上がってくる。本田は最終チェックも合格したので、千葉の判断により1ピッチ降りることにする。

11:00、木嵜さんがトラバースラインの自主訓練開始。千葉が木崎さんに指導している間、村野・黒田・本田は「第1ピッチ」を降りる。降りはじめるとそれほど恐怖することはなかったが、最初にロープに体重を預けるのが怖く、ロープやギアのセッティングが心配になり何度も何度も確認してしまった。

12:00、千葉が降りてくるのを待つ間に昼食をとる。4人が揃ったところで、「第2ピッチ」「第3ピッチ」を昇降する。「第1ピッチ」に比べて落差がないため、恐怖心はなかったが体の保持が上手く出来ずに壁になんども体をぶつけてしまった。

13:00、「第2ピッチ」「第3ピッチ」のデリギングは村野が行い、せっかくなので「第1ピッチ」は本田が行うことになる。ロープ回収されて残置されることに脅えつつ、みんなが昇り終わるのを待つ。初のデリギング開始。ロープバックにあまり上手くロープをしまうことができなかったが、無事終了できた。途中、ディビエーション用に設置したボルトを外す際に、上部で木嵜さんを再指導をしていた千葉の金具が軋む音が鮮明に聞こえ非常に怖かった。

14:00、出洞。ロープと装備の清掃を行う。

15:00、現地撤収。洞口前で地元の方に教えていただいたスーパー銭湯「由楽の里」に向かうも、混んでいたため恒例の「はぎや旅館」に向かい汗を流す。本田はじゃんけんに負け、恒例となった「カジメ喰い」の洗礼を受ける。その後は食事処「濱膳」で夕食。特選おさしみ定食などを食べる。値段は安くはないが、量と味は十分満足できるものであった。

20:30、東京府中で解散。


本田にとって初竪穴であったが、緊張感を持って望めたのが良かったのかなと思う。(文責 本田佳吾・村野哲雄)
大久保の風穴・第2ピッチ 大久保の風穴・第2ピッチ 大久保の風穴・第3ピッチ
極旨洞内キムチチゲ 快適な洞内泊 第3ピッチでの昇降訓練

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