タイトル | 地底旅団ROVER元老院第142回CAVING | ||||||
サブタイトル | 山梨には、軟らかい氷河がある。75へぇ at 丹波山村・青岩鍾乳洞 | ||||||
分 類 | 合同・調査・ファンケイビング | ||||||
入洞洞窟 | 青岩鍾乳洞 | ||||||
日 程 | 2004年11月13日(土)〜14日(日) | ||||||
参加者 | 村野て、鈴木、細野、木嵜ちひろ、白井正人(以上、東京農業大学探検部)、山崎宏之、中込幸子(以上、立教大学探検部) 以上7名 | ||||||
関東で一番美しいとされている「青岩鍾乳洞」。一般には施錠されていて入洞するができないが、今回は洞内水流pH及び洞内気象測定を目的として入洞許可を得た。 また、これまで地R元活動に参加した東京農業大学探検部、立教大探検部にも声をかけ、ついでに未入洞学生のためのファンケイビングも企画した。 13日19:30、府中発。 23:00、後山林道終点着。設営。懇親会とブリーフィングを行う。地R元と立教大の山崎、農大の木嵜はレスキュー訓練でも顔見知りだが、立教大の中込や農大の白井は初めての人が多かったので、改めて全員自己紹介をした。 25:30(1:30)、鈴木が大いに暴れて就寝。 14日5:30、起床。朝食を各自食べ撤営。 7:30、出発。 8:00、「三条の湯」到着。入洞許可書の手続きをするとともに、今回の入洞目的を改めて「三条の湯」の御主人に伝える。「三条の湯」から先は本格的な登山道となり、途中涸れ沢を渡る橋が崩れかかっていたり、完全に橋が崩れていて涸れ沢をトラバースしたりと慎重にアプローチした。 9:00、「青岩鍾乳洞」洞口着。 9:30、鈴木および農大・立教メンバーは、細野を案内役としてファンケイビングを開始。洞口は祠のような感じでちょっと違和感があったが、入洞するとすぐに真っ白な鍾乳石が現れて感動した。また、キクガシラコウモリも「白亜新洞」下の通路まで7頭いた。 10:30、「大滝」到着。「大滝」付近は昔調査した際の梯子の残骸が残っており、洞外に出すのは苦労しそうだと山崎と話をした。 11:00、「青岩氷河」を観察。今年1月に訪れた沖永良部島の鍾乳石も真っ白だったが、ここの鍾乳石の白さとは密度が違う感じがした。沖永良部は二次生成物の発達が速い分、透き通るような白さなのだが、青岩は濃厚な絵の具の白のような雰囲気だった。 一方、村野は単独で洞内気象(気温・気流・湿度)測定および洞内水流のpH測定を行った。洞口から「大滝」に向けて、適宜ポイントを定めて測定していく。この時期は洞外より洞内の方が暖かくなっており、呼吸効果により洞外から洞内への空気の流れが発生していた。一方「大広間」から先は、水流の影響のためか洞口方面への気流が発生しており、「大広間」付近で双方からの気流が合流し、対流が起こっているようである。 また、一部で周囲よりも気温が高く、湿度が低いというミステリアスなポイントがあった。何故そのような状況になっているのか、今のところ原因は不明だが、今後調査を継続していくことで、何かが分かるかもしれない。洞内水流(一部滴下水)のpH値は、おおむね弱アルカリ性を示した。 12:30、全員合流して「メルヘンランド」を訪れる。メルヘンの意味がよく分かった。真っ白な石柱が城の柱のような感じに並んで幾つもあり、時間を忘れて、その場に30分も居てしまった。 13:30、出洞。 15:00、後山林道到着。帰りの登山道はなぜか知らないが、皆走って駆け下った。 16:00、氷川郷麻葉の湯「三河屋旅館」で入泉後、「デニーズ 東青梅店」で夕食。解散。 今回念願の「青岩鍾乳洞」に行くことができ、想像以上の美しさに驚いてしまった。特に、初めて見たムーンミルクには感動した。身近な場所にこんな綺麗な場所があったことに、もっと早く行っていればと思う反面、いろいろな洞穴を見た後だからこそ、「青岩鍾乳洞」の素晴らしさがわかったのかなとも思った。 洞内気象測定は今後も継続して行い、さらに洞内清掃として、「大滝」付近の梯子の残骸の回収活動も行いたいと思った。(文責 鈴木達朗・村野哲雄)
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