タイトル |
地底旅団ROVER元老院第12回CAVING |
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サブタイトル | メクラヨコエビの観察と鉱物の認識 at 鹿島町・大穴鍾乳洞 | ||||||
分 類 |
観察(メクラヨコエビ及び鉱物)ケイビング | ||||||
入洞洞窟 |
大穴鍾乳洞(大穴・立石鍾乳洞)、煙突穴(煙突状縦穴)、カモシカ洞(大穴上の穴)、子宝の泉(水穴)、さんしょう洞(三生洞) |
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日 程 | 1999年4月17日(土)〜18日(日) | ||||||
参加者 | 千葉、村野、細野、横川、黒田、山下、平宗雄、菊地晃(以上、あぶくま・けいばぁず・くらぶ) 以上8名 | ||||||
資料だけではなかなか理解しにくいメクラヨコエビと、鉱物を認識するために計画された。 なお、入洞許可申請時には千葉の勘違いにより「あぶくま・けいばぁず・くらぶ」の平さんに多大なご迷惑をかけしてしまった。この巡検が無事に行われたのは、全て平さんのご厚意によるものである。改めて感謝いたします。 17日20:30、東京都府中市を出発。 25:30(1:30)、立石に到着。設営、消灯する。傍らには満開の桜である。
8:00、平さん・菊地さんが到着。朝礼後に植ノ畑林道終点へ移動する。 9:30、徒歩によるアプローチ開始。途中の「煙突穴」で洞内を見上げ、岸壁中腹通路は確保をとって通過するが、横川は超ビビリである。 「カモシカ洞」へも立ち寄り、千葉・黒田・菊地さんが入洞する。 11:00、「大穴鍾乳洞」の洞口に到着。早めの昼食をとった。 11:30、通称:写真の樹から記念撮影をしてから入洞開始。 旧洞部を進み、施錠してある鉄柵を通過、新洞部を目指す。 すると、登り勾配で途中屈曲している幅30pの狭洞「自然淘汰の門」が現れる。村野は再三アタックするが、大腿部がどうしても通過できず、その名の通り自然淘汰された。 村野はその後単独で旧洞部を見学、洞口前で昼寝をすることになった。 「自然淘汰の門」を通過すると、35匹からなるテングコウモリのコロニーが確認された。地R元にとっては初めてのコウモリ種であったが、平さんからテングコウモリが10匹以上の集団をつくるのは珍しいとの説明を受ける。 洞奥へ向かうと、−8mの竪穴やクラック「真野の峡谷」などが現れ、初ケイビングの横川は助けを借りてなんとか無事に「リムプールホール」に到達する。 このホールにはエゾメクラヨコエビが棲息しているリムプール「長寿の泉」があるが、縁が壊れやすいためにここでの観察は見送ることにした。なお、このプールの縁は平さんが補修したそうである。 また、ここからは各所で鉱物が観察できるようり、ジプサム、セピオライト、タラナキ石などの説明を受ける。 分岐点「四辻(十文字)」の天井では、無数の並行線が走っている。これは石灰岩の堆積した面を、地殻変動によって見ることができるようになったとのことである。 その先のホール「コウモリの館」では、1000匹以上のコキクガシラコウモリの大コロニーや火成岩ナチュラルブリッジを観察、さらに上層最奥部「東の物見」へ向かう。ここでは珊瑚の化石を観察を行う。 15:30、千葉を先頭に出洞開始。 途中で横川が狭洞拘束、パニックに陥り助言も届かず。何とかなだめて、少しバックさせて通過させた。 17:00、 出洞。メクラヨコエビの観察のために「さんしょう洞」へ移動する。サイフォンで3匹のヨコエビを観察、一生懸命泳ぐ姿がかわいい。 このサイフォンでは体長約3p、芋虫状、体は半透明で頭部のみ褐色の水生生物も確認できた(7年後、ミズムシだったのかもしれないと思うようになる)。 18:00、植ノ畑林道に到着。御礼後に解散した。 これまで全く知識の無かった鉱物、生物をいろいろと教えてもらい、非常に実り多いケイビングであった。「二次生成物破壊に注意するのは当たり前。洞床の鉱物にも細心の注意を図らなければならない。」という平さんの言葉が強く残った一日でもあった。(文責 千葉伸幸) |
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