タイトル 地底旅団ROVER元老院第100回CAVING
サブタイトル 体験ケイビング13 暗黒空間への誘い at 大滝村・石舟沢鍾乳洞

分 類 体験ケイビング
入洞洞穴 石舟沢鍾乳洞
日 程 2003年5月17日(土)〜18日(日)
参加者 千葉、細野、村野み、宮野原、村田健治、土井和椛、武川恭子(以上、体験ケイビング者) 以上7名
地R元発足以来、13回目となる体験ケイビング。当初は4月開催であったが、当日大雪のため繰り越しになった企画である。


大滝村中双里
集合写真
石舟沢鍾乳洞・赤龍の間〜洞口ホール
高低差のある通路はちと怖い
石舟沢鍾乳洞・青龍の泉付近
全身を使って進む!
石舟沢鍾乳洞・白龍の滝
ずぶ濡れで滝をおりる!
17日19:00、宮野原・村野合流。一路秩父方面へ。

21:00、千葉・細野・体験者4名と合流。翌朝食、昼食をコンビニで購入後、一路石舟沢へと向かう。途中、千葉腹黒サファリ号に度々の嫌がらせを宮野原純白サファリ号が受けこととなる。

23:00、いつもの幕営場所へ到着。テント張り、懇親会の準備を同時進行。そして細野の料理人魂に点火スイッチON!いつになく手際良く、そして旨い!酒がススム。その後、村野のトークが爆裂。旅団員、体験者共々の笑い声が闇に消えていった。

24:30、就寝。皆様、あま〜い夢の中へと、響きわたる鹿の鳴き声と共になだれ込んだ。


6:00、朝食。テント撤収にかかる。

7:00、出発し、山道へはいる。しかし、山道というのは不思議なくらい来る度にその容姿を変える。今回ももちろん以前とはその姿を変化させていた。要するに歩きづらい。途中、鹿の白骨死体を発見。頭蓋骨がなんとも言えない魅力を放っていた。さらに道中、何を話していいのか分からない宮野原は背中にのしかかる重圧に精神崩壊寸前だった・・・。

8:00、洞口到着。入洞開始。宮野原は「第1洞口」より先回りしてロープ、確保器のセットを行う。千葉・細野・村野・体験者は「第2洞口」より入洞。

9:00、「白龍の滝」で合流。確保をとって滝を上る。体験者の滝を上る速さに圧巻、どうやら体験者の中に忍びが混ざっていたようだ。その後、プール「青龍の泉」に感動を覚え最奥へ到着。一路、出口を目指す。

11:00、出洞して下山。やはり途中の鹿白骨死体が異様なほどに魅力を放つ。頭蓋骨への物欲を胸の奥へしまい、成仏を願う?その後エンジンのかかった皆様から発せられる重い重圧を登山時同様に感じながら無事下山した。

12:00、装備洗い後、出発。

13:00、毎度恒例の温泉へ到着。このくつろぎ感がたまらない。どうぞ皆様、日頃の疲れを、ストレスを取り払って下さいまし。やすらいだらば体重計に乗って現実をみるのをお忘れなく。湯上がり後は皆で土産屋にはいる。しばし物色、物色、物色。

15:00、温泉を出発。村野・宮野原組、千葉・細野・体験者組にわかれる。その後、分岐で東京方面、山梨方面へと帰路につく。

18:00、宮野原宅へ山梨組到着。山梨組任務完了。

19:00、東京組千葉宅へ到着。東京組任務完了。


今回は体験者の方々の動きも良く、かなり順調に計画が進んだ。その反面、私も精進しハイレベルな体験者にも対応していけるようにしなければとも感じさせれられた。今後も体験者の方々に満足していただけるよう努力していきたいと思う。(文責 宮野原弘規)


【体験者の感想】
大雪のためにひと月以上延期になったおかげで、今回、いい意味で肩の力が抜けた状態で体験ケイビングに臨むことが出来ました。
寝付きが(かなり)悪い方ですが、テント泊は珍しく快適なもので、朝も爽やかに目覚めることができました。夜の鹿の音、朝のキビタキのさえずりがとても印象的。
洞穴までのアプローチはまさに打ち捨てられた登山道そのもので、ふだん山歩きなどしたことがない人にとっては、かなりスリリングなはず。
洞穴の入口がやたらと狭く、ぼくにとってはその先での不安を掻き立てる手厳しい洗礼となりましたが、次第に暗さや空間把握に慣れてからは、かなり自分の思い通りに身体を動かすことが出来ました。危なそうなポイントでは、かならず的確なアドバイスやサポートを受けることができ不安はありません。
ツナギの威力も実感できました。ひじ、肩、背中、腰など、とにかく洞内の壁面に触れる部分はすべて、ツナギの摩擦力で身体をサポートできるものなのですね。「へつる」という言葉の意味も四肢をつっぱってみて初めて理解できました。
デジカメという厄介な荷物を携えていきましたが、無理して持っていって正解でした。あまり写りは良くないものの、自分が洞穴に入ったという証を得られた気がするので満足しています。(村田健治さん)

言葉はよく聞いていたのですが、「ほふく前進」と言うものを初めて実践しました。そして私はほふく前進が出来ないんだと実感しました。
洞内の移動も相変わらず私はもたもたしていたのですが、あまりにも何も出来ない自分に腹が立ってきて、移動中の私はやや逆ギレ状態でした。他の人のようにさくさくと登って行けたら面白いだろうなあとくやしい思いでした。
しかしとまってる時の洞窟内では、千葉さんが逐一細かい説明をしてくれて、それはとても分かりやすい話で洞窟の内部を見る楽しみがさらに増しました。石の形から色んな事実が分かるんだなあと興味深かったです。私は今まで洞窟をビジュアル的に好きなだけだったのですが、もっと色々な事を知りたくなりました。これから色々調べていく楽しみが増えました。
洞窟内はものすごく居心地が良くて、ほんとはもっと長く留まってゆっくりしていたかったです。洞窟内でゆっくりした時を過ごしたいために、もっとさっさと移動が出来るようになりたいと痛切に思いました。(土井和椛さん)

体験ケイビングに参加できたこと、心より感謝です。こんなに全身を使って遊んだのは初めてかもしれない。
帰り道、洞内で「もうだめだ!」と思った時のシーンがリプレイしていました。それでも生きてるんだー、すごいや。すべてに大感謝、大満足です。
12時間眠った後には全身が痛かった。体に残った暗黒の色見本が激シブ。
末端冷え性の人は替えの服、ソックス、靴必須。
冬季はさぞ冷えるでしょう。バスタオルは忘れてもホッカイロゆめ忘れることなかれ。(武川恭子さん)

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