巷の噂(2025年版)


満奇洞、期間限定ケイビング体験ツアーを開催(2025/12/20 山陽新聞より入手)
ケイビング楽しんで 新見・満奇洞の未公開エリア 来年2月末まで 地底湖横断も

 地底に広がる神秘の領域に足を踏み入れてみませんか。岡山県天然記念物の鍾乳洞・満奇洞(新見市豊永赤馬)で、未公開エリアを探検する期間限定のケイビング体験ツアーが行われている。専門家が調査のために入ることはあったが、一般への公開は開洞以来初の試みという。来年2月28日まで。
 満奇洞は横穴型の鍾乳洞で全長約450メートル。長い年月を経て形成された鍾乳石や石筍が連なり、洞内をLED(発光ダイオード)で幻想的に照らし出している。
 ツアーは冬期の誘客強化を目的に、市観光協会が企画。所要時間は約2時間で、ケイビングツアーショップ・ポレポレ(同市大佐田治部)の岡弘幸代表がガイドを務め、ライトアップされたエリアからさらに奥へ150メートルほど探検する。
 県内外から予約が寄せられ、今月10日は市内の友人グループ4人が体験。つなぎ服に膝などを守る保護具やヘルメットを装着し、普段は立ち入り禁止の穴から奥へ向かった。ヘッドライトで周囲を照らしながら岩を乗り越えたり、40センチほどの隙間をくぐり抜けたりし、複雑に入り組んだ地下空間を堪能した。
 帰りはライトアップされた洞内を見上げながらボートで地底湖を渡り、自営業繁田陽子さん(65)=同市菅生=は「静まりかえった地底湖はボートをこぐ音だけが響き、幻想的だった。童心に返って楽しみました」と笑顔を見せた。
 料金は1人1万円。3日前までに申し込みが必要。小学4年生以上が対象で、18歳未満は保護者の同伴が必要。体重90キロまで。体験用の服や保護具は無料で貸し出す。問い合わせは市観光協会(0867−72−1177)。

一般社団法人新見市観光協会ウェブサイト(【期間限定】満奇洞ケイビング体験を実施します!)




金武鍾乳洞、登録記念物指定に答申(2025/12/20 琉球新報より入手)
沖縄・久米島の東奥武沖遺跡、登録記念物に 水中遺跡で国内初 文化審議会答申"

 文化審議会は19日、琉球と中国の朝貢貿易の内容を裏付ける水中遺跡「東奥武沖(あがりおうおき)遺跡」(久米島町)を登録記念物にするよう文部科学相に答申した。沈没船の積み荷とみられる14〜15世紀の中国産陶磁器などが多数散乱している。水中遺跡が登録記念物となるのは国内で初めて。
 東奥武沖遺跡は久米島の東の東奥武(オーハ島)の東側から南側にかけての水深2メートル未満の海域にある。同種の陶磁器などは宇江城城跡などの陸の遺跡でも見つかっている。明への朝貢貿易がピークに達する時期の陶磁器とみられる。
 沖縄関係は沖永良部島古墓群(鹿児島県和泊町、知名町)を史跡に、金武鍾乳洞(金武町)を登録記念物に指定するよう答申した。
 ほか既に名勝に指定されている「アマミクヌムイ」(那覇市、南城市)の9ヵ所に加え「藪薩(やぶさつ)ノ浦原(うらばる)」(南城市)「知念森(むい)(知念グスク)」(同)「首里森(すいむい)及び真玉森(まだまむい)」(那覇市)の4カ所を追加指定するよう答申した。今回の追加指定で13ヵ所全ての御嶽が指定されることになる。
 いずれも答申通り告示される見通しで、史跡・名勝・天然記念物は全国で計3398件(うち特別史跡66件)、登録記念物は149件となる。
 半嶺満県教育長は「沖縄の文化財の価値が国に評価されて喜ばしい。文化財の保存と活用に努めていきたい」とコメントした。

金武鍾乳洞の古酒蔵ウェブサイト




満奇洞、多言語音声ガイドを導入(2025/12/17 山陽新聞より入手)
鍾乳洞・満奇洞の魅力、多言語で紹介 岡山県新見市が音声ガイド導入

 近年のインバウンド(訪日客)増加を踏まえ、岡山県新見市は県天然記念物の鍾乳洞・満奇洞(同市豊永赤馬)に多言語音声ガイドを導入した。
 ガイドは日本語・英語・中国語(繁体字)に対応。入り口と順路沿いの計3ヵ所にQRコードを表示したパネルを設置しており、無料Wi−Fiに接続した後、スマートフォンやタブレット端末でQRコードを読み込むと、鍾乳洞ができる仕組みや洞窟にある特徴的な鍾乳石の解説、パワースポットとして人気がある「恋人の泉」の紹介などを聞くことができる。
 満奇洞の入場者は2023年が6万4294人。24年はアートイベント「森の芸術祭」の展示会場の一つに選ばれたこともあり、9万7650人に上った。市商工観光課は「海外を含め、さらに広く満奇洞と新見市の魅力を伝えたい」としている。

一般社団法人新見市観光協会ウェブサイト(満奇洞)




「ケイビングジャーナル第81号」発行(2025/12/1 入手)
ケイビングジャーナル81号 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第81号が発行された。A4サイズ56ページ。650円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。
 ・グラビア
 ・スペレオニュース
 ・イベントカレンダー
 ・沖縄県島尻郡南大東島「白の洞窟」の報告
 ・洞窟遺跡を知る! 見る! 考える!
 ・三宅島1983年噴火溶岩流により溶岩樹型が形成された温度の推定
 ・洞窟調査における3Dスキャン測量データと数値標高データの統合 −瀧谷洞(埼玉県)及び婆々穴(静岡県富士宮市)−
 ・日本の洞窟リスト【静岡県】
 ・あなたの装備、そろそろ替え時かも?オススメ装備のご紹介!
 ・悼 濱田龍二さん ― 洞窟探検の先導者
 ・ロープテック関のSRT知恵袋 ビックリした時に落ちる
 ・学会からのお知らせ
 ・プロジェクトボード
 ・洞窟書籍新刊紹介
 ・グラビア
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2940円も可能。龍泉洞(岩手県岩泉町)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。

ケイビングジャーナル ウェブサイト




サルファー洞窟、クモ2種約11万匹が共生(2025/11/20 AFP通信より入手)
ギリシャ・アルバニア国境の洞窟に巨大クモの巣、約11万匹生息

【ギリシャ共和国・アテネ発】
 ギリシャとアルバニア国境にある洞窟で見つかった巨大なクモの巣には、異なる種類のクモが約11万匹生息していた。科学誌「Subterranean Biology」に発表された研究論文で、その詳細が分かった。
 このテニスコートの半分ほどの大きさを誇る巨大なクモの巣は、ギリシャとアルバニアの両方に伸びる「硫黄の洞窟」で数年前に見つかった。最初に報告したのはチェコ洞窟学会のメンバーだ。
 発見された蜘蛛の巣は約106平方メートルの面積を覆い、その中には約6万9000匹の「イエタナグモ」と、4万2000匹以上のサラグモ科のクモ「プリネリゴネ・バガンス」が生息していた。
 アルバニア、ルーマニア、ベルギー、ドイツ、イタリアの大学や自然史博物館の研究者たちは「通常は単独で生活するこれら2種のクモが集団的な巣を形成した初めての事例」だと指摘した。
 さらに、巣の空間的な分布や大きさ、種の構成や個体密度、餌資源の状況などから、このクモの群れは非常にユニークで注目に値すると評価した。  「硫黄の洞窟」の入り口はギリシャ側にあるが、その最深部はアルバニアにある。深部から湧き出る泉の水に硫黄が豊富に含まれていることがその名前の由来となっている。

※サルファー洞窟(Sulfur Cave)はサラダポロス(Sarantaporos)川にある総延長520mの横穴。洞口から50〜100m地点に蜘蛛の巣がある。
Subterranean Biologyウェブサイト(Record-breaking success: Study on spider megacolony is the most popular article published by Pensoft)
チェコ洞窟学会ウェブサイト





宮古島の洞窟、2026年3月から水中調査(2025/11/9 琉球新報より入手)
ナゾ残る宮古島の3洞窟、来年3月から水中調査開始 沖縄

 宮古島で史跡指定された3つの洞窟の深部はどうなっているのか。水中探検家らでつくるテクニカルダイビングサービス「DIVE Explorers」(大阪府・伊佐治佳孝さん主宰)が来年3月に一部が未踏域の洞窟の調査に着手する。洞窟内部の測量とともに県立芸術大学の藤田喜久教授らと生物や考古学など学術面からアプローチして全容解明に乗り出す。
 調査は2026年3月から約5日間実施する予定。具体的には、(1)洞窟の水中の全体構造の把握 (2)洞窟内部の陸地と水中部分の測量と3Dマッピング (3)洞窟内の新種(未記載種)の生物の採取と生態研究 (4)作成した水中地図を活用して生物分布や環境要因の分析 (5)水中で確認された骨や土器など遺物の調査、記録、保存 −の実施を計画する。
 3つの洞窟とも海岸から内陸にありながら、地下で海とつながる「アンキアライン環境」と確認されている。海水と淡水が混合、層分化する特殊な地域という。
 伊佐治さんによると、1ヵ所の洞窟の水中から人間または動物の骨、土器が既に発見されていて「必要に応じて考古学者の立ち会いで引き揚げも実施する」と言う。生物調査では「アンキアライン環境は新種(未記載種)の宝庫。新種の発見は十分に期待できる」と話している。1ヵ所の洞窟は潜水による水中進入が可能で、深部は未調査という。洞窟の測量図面や記録写真、映像を残して調査研究の素地をつくり、今後の水中測量、調査の人材育成にもつなげたい考えだ。
 南大東島では昨年に水中洞窟探検プロジェクトも実施しており、県内の他地域でも今後調査を実施する予定という。




羅生門、規制解除で観光客にぎわう(2025/11/5 山陽新聞より入手)
鍾乳洞のなれ果て…まさに「異世界」高さ40mの巨大石灰岩アーチ 国天然記念物「羅生門」今春規制解除で観光客続々

 秋の行楽シーズンを迎え、岡山県新見市草間の国天然記念物・羅生門がにぎわっている。落石などの影響で、長年制限されていた石灰岩アーチ下への立ち入り規制が2025年春に解除。地域住民団体によるPR活動もあって、自然が生んだ芸術を体感できる絶景スポットとして改めて注目を集めている。
 「空気がすがすがしいね」「冒険映画の一場面みたい」。美しい緑のコケが岩々を覆い、一面にうっすらとかかるもやが幻想的な雰囲気を盛り上げる。東京から家族で訪れた高林虹奈(にいな)さん(24)は「動画投稿アプリを見てきたが、映像よりずっと迫力がある。来てよかった」と歓声を上げた。
 羅生門は古い鍾乳洞が一部を残して崩落してできた巨大な石灰岩アーチ(高さ約40メートル)。約100メートルにわたって4つアーチが連なる。その奥は洞窟となっており、吹き出す低温多湿な空気によって周囲には高山性や北方系の貴重なコケ・地衣類が分布している。
 17年に落石・倒木が発生し、アーチ下への立ち入りが禁止となり、翌年の西日本豪雨では遊歩道の土砂が流出する被害も出た。その後、ドローンを使った調査などで安全が確認され、今年4月、市はヘルメット着用を条件に規制を全面的に解除。第一門を望む展望台近くにロッカーを整備し、無料で使えるヘルメット14個と使い捨てのヘアネットを備え付けた。
 市によると羅生門を訪れる観光客は年間1000人程度で推移していたが、25年度は9月末までの半年間で既に1751人が来場。規制解除とともに、地元の住民組織「羅生門をまもる会」(24人、05年発足)が付近の公園で企画したイベントや、春の桜や秋の紅葉などSNSで四季の魅力を発信し続けたことが功を奏したとみられる。
 西村和夫会長(66)は「土日は駐車場がほぼいっぱいになることもある。この前はユーチューバーの方が撮影に訪れました」と喜び、「市全体への経済波及効果なども生まれてくれれば」と期待を寄せている。

一般社団法人新見市観光協会ウェブサイト(羅生門・羅生門さくら公園)




行者穴、旧石器時代の石器などを発見(2025/11/1 浜松新聞より入手)
浜松洞窟に旧石器文化層

 浜松市浜名区滝沢町の洞窟遺跡「行者穴(ぎょうじゃあな) 遺跡」で、後期旧石器時代の石器や動物の骨などを含む文化層が発見されたことが分かった。静岡大人文社会科学部の山岡拓也教授(考古学)と浜松市などの研究チームが2022年からの調査で発掘した。洞窟遺跡で石器と動物の骨が旧石器時代の同一地層からともに出土するケースは国内では極めて少なく、本州で2例目の事例とみられる。焼けた石器や動物の骨なども見つかり、関係者は「当時の人々が生活の中でどの動物をどのように利用していたのか具体的に解明する糸口になる」と期待する。
 調査で出土したのは、黒曜石の破片などの石器のほか、植物の炭、加工された動物の骨片、シカ類の角、げっ歯類の骨や歯など。年代測定の結果、約2万8000〜2万7000年前と約2万年前の遺物とみられる。焼けた石器などの痕跡から、火の使用の可能性も考えられるという。
 これまで国内で発見されてきた 1万ヵ所以上の日石器時代の遺跡は、ほとんどが台地や丘陵地だったため、骨や植物などの有機物は土壌の性質により分解され、石器のみが発見されてきた。行者穴遺跡は洞窟で石灰岩地帯のため、動物の歯や骨が初ちずに発見されたという。調査を主導する山岡教授によると、本州では青森県の尻労安部洞窟遺跡に次いで、重要な旧石器時代の洞窟遺跡となる可能性がある。
 同遺跡では1998年の調査で縄文時代とみられる炭が発見されていた。山岡教授は「国内の洞窟遺跡で縄文時代より前の文化層が見つかることはほとんどなかった。洞窟にも旧石器時代の人はいたのではないかと考え、さらなる調査を進めた」と振り返る。
 研究成果のポスターは11月1、2日に静岡市駿河区の静大静岡キャンパスで開かれる「静大フェスタ」、8〜11日に浜松市中央区の同大浜松キャンパスで開かれる「テクノフェスタ」で展示する。学生が遺跡と地域と の関わりを調査した展示や、仮想現実(VR)ゴーグルを使った遺跡の3D体験展示も行う。山岡教授は「学術的な意義だけでなく、遺跡のある『滝沢町』にとっても価値のある調査にしていきたい」と話す。




双河洞、新たにパンダ化石6体を発見(2025/10/30 新華社通信より入手)
アジア最長の洞窟「双河洞」で発見したパンダの化石、52体に 中国貴州省

【中華人民共和国・貴州省貴陽市発】
 中国貴州省遵義市綏陽(すいよう)県の双河洞国家地質公園でこのほど、第24回双河洞国際洞窟科学調査の成果発表会が開かれた。今回の調査で新たにジャイアントパンダ6体分の化石が見つかり、発見数は計52体に上ったことが明らかとなった。双河洞は世界で最も多くのパンダ化石が確認された場所とされる。
 双河洞で発掘された四肢骨や頭骨などの大量の化石は、パンダの進化に伴う体重変化を推測する手がかりを提供している。パンダは中期更新世に体重がピークに達し、その後減少して現在の形態へと進化したことが明らかになっている。
 今年、双河洞エリアでの古生物化石の発見は「種類と数の両面で飛躍的な進展」を遂げた。科学調査隊の専門家は、後期更新世の「ジャイアントパンダ・ステゴドン動物群」に属する新たな化石個体を相次いで確認した。ターキン4体の比較的完全な化石も見つかり、国内で初めて報告された完全なターキン化石資料となった。その良好な保存状態と時代区分により、同種の進化や歴史的分布、古環境の変遷を研究する上で重要な実物資料となっている。
 双河洞では1980年代末以降、国際合同科学調査が24回実施されている。最新データによると、洞窟の総延長は439.7キロに達し、アジア最長、世界では第3位の長さを誇る。




第37回日本鍾乳洞サミットが開催(2025/10/20 西多摩経済新聞より入手)
奥多摩町で「日本鍾乳洞サミット」 外国人観光客への対応など協議

 日原鍾乳洞がある奥多摩町で10月8日、「第37回日本鍾乳洞サミット」が開催された。日本観光鍾乳洞協会加盟の9自治体首長や運営責任者らが集まり、「オーバーツーリズムの傾向と対策」をテーマに意見を交換した。
 サミットには同町のほか、福島県田村市(あぶくま洞)、岩手県岩泉町(龍泉洞)、岐阜県高山市(飛騨大鍾乳洞)、山口県美祢市(秋芳洞)、高知県香美市(龍河洞)、長崎県西海市(七ツ釜鍾乳洞)、熊本県球磨村(球泉洞)、鹿児島県知名町(昇竜洞)が参加した。
 参加者一行は会合に先立ち、日原鍾乳洞を視察。関東随一といわれる規模で、荘厳な雰囲気を漂わせる白衣観音をはじめ、巨大なカエルを思わせるガマ岩、「時の彼方に引き込まれそうな」天井知らずなど、幻想的な景観を体感した。
 奥多摩文化会館(奥多摩町小丹波)で開いたサミットでは、師岡伸公奥多摩町長が議長を務め、各鍾乳洞による外国人観光客の動向や誘客に向けた取り組みが紹介された。奥多摩町は日原保勝会の黒沢庄悟会長が報告。昨年度日原鍾乳洞を訪れた人が10万3000人余りで、この20年で最も多くなり、外国人観光客も徐々に増えているものの、案内板などで多言語での表記が追いついておらず課題になっていることなどを報告した。
 サミットの最後には、「安全で安心な受け入れ態勢の徹底を図りながら、積極的な事業展開を推進していく必要がある」などとした共同宣言を採択した。
 師岡町長は「奥多摩町を訪れるのは日本人、在日外国人、そして訪日外国人になる」とし、「ごみ捨てなどルールやマナーの問題 、狭隘道路でのすれ違いなど交通問題、多言語への対応など官民一体となって課題と向き合い町の観光振興を図りたい」と話す。
 同町では10年前の町制施行60周年の際に同サミットを開催し、その時は外国人観光客を増やすための方策を協議した。10年がたち、今回は外国人観光客の動向、対応が協議の的になった。

日本観光鍾乳洞協会ウェブサイト
日原保勝会ウェブサイト(日原鍾乳洞)





双河洞、第24回国際洞窟科学調査を開始(2025/10/15 Record Chinaより入手)
「アジアで一番長い洞窟」双河洞、第24回国際洞窟科学調査を開始−中国

【中華人民共和国発】
 中国南西部貴州省・綏陽県に位置する「アジアで一番長い洞窟」の双河洞に対する第24回国際洞窟科学調査活動が始まりました。今回の活動は10月11日から31日まで続きます。
 貴州省山地資源研究所の周文龍副所長によると、貴州省山地資源研究所、貴州省洞窟協会、フランス洞窟探検連盟の専門家が共同で構成する国際洞窟調査隊は、双河溶洞群に対して系統的な科学調査を展開します。その中には双河洞未探査区域の探査、双河洞システムの形成に影響を与える重要な制御要素などが含まれ、双河洞洞窟システムの資源と価値をさらに究明することにします。
 1980年代以来、双河洞に対して23回の国際共同科学調査がおこなわれました。双河洞はこれまでに長さ437.1キロ、深さ912メートルに達し、「アジアで一番長い洞窟」「世界で3番目に長い洞窟」となっていることが明らかになりました。




日本洞窟学会第51回大会(創立50周年記念秋吉台大会)開催(2025/10/13 読売新聞より入手)
光響FANTASY洞窟学会50年 研究成果報告 美祢で式典 「秋芳洞」再生テーマ

 日本洞窟学会の創立50周年記念式典が12日、美祢市の秋吉台科学博物館で行われた。「特別天然記念物 秋芳洞の再生に向けて―照明植生の現状とその対策」のテーマで講演会もあり、専門家らが研究成果や持続的な管理の方法などを報告した。
 秋芳洞は一般公開のために使われる照明で、鍾乳石や石灰岩の表面に藻類などの植物が生え、景観や環境に影響を与えている。講演会では、秋芳洞で行われている調査や対策、今後の方針について、九州大の吉村和久名誉教授(地球化学)ら5人が登壇、説明した。
 洞内の見どころの一つ「黄金柱」など照度の高い地点では、アオミソウという緑藻類が繁殖。照度が低く湿度が高い地点では、シアノバクテリアなどカビのような細菌類が確認されており、環境への負荷が少ない方法で元の状態を目指す方針が紹介された。吉村名誉教授は「世界的にも注目されている研究。洞窟の保護と管理の徹底が求められる」と述べた。
 式典には研究者や行政関係者ら約80人が参加。学会の発展に貢献したとして、石原与四郎会長から庫本正・元同館長らに感謝状が贈られた。

※大会には約100名が参加、記念品として日本洞窟学会オリジナルのトートバッグ、ボールペンが配布された。
日本洞窟学会ウェブサイト






秋芳洞、年末年始限定カラーライトアップ(2025/10/13 共同通信より入手)
光響FANTASY日本最大級の鍾乳洞が幻想的な光と音に包まれる 「秋芳洞」で年末年始限定のカラーライトアップイベント

 山口県を代表する観光名所として知られる鍾乳洞で、国の特別天然記念物「秋芳洞」(山口県美祢市秋芳町)。総延長は11.2キロを超え、国内第2位を誇っている。その秋芳洞で、12月30日(火)から2026年1月4日(日)まで、カラーライトアップイベント「秋芳洞『光響FANTASY』」が開催される。美祢市観光協会が主催。
 通常は白色の照明でライトアップされているが、異なるカラー照明と普段にはない音響で彩り、光と音の供宴を幻想的に演出する。期間中は1日に10時〜12時と14時〜16時の2回、1回あたり2時間ライトアップされ、洞内をゆっくりと楽しめる。照明と音響は、東京タワーや明石海峡大橋、姫路城などの照明で知られる世界的照明デザイナーの石井幹子さんが演出する。
 料金(税込み)は、1DAYフリーパスで大人(高校生以上)1600円、中学生1300円、小学生850円。入洞受付は8時30分〜16時30分、閉洞は17時30分。入洞可能期間は12月〜2月で、カラーライトアップ実施以外の時間帯は、通常のライトアップで見学できる。秋芳洞の詳細情報は、美祢市観光協会のホームページで発信している。

一般社団法人美祢市観光協会ウェブサイト (12.30(火)〜1.4(日)秋芳洞「光響FANTASY」2025)




秋芳洞、安富屋オリジナル商品が発売(2025/10/11 入手)
ウサギコウモリシリーズ
 山口県美祢市の観光洞「秋芳洞」の関連商品が新発売となっていたことがわかった。全て秋芳洞商店会にある売店・レストラン「安富屋」のオリジナル商品。
 「秋吉台秋芳洞クリアファイル」はA4サイズ。440円(税込)。
 「秋吉台秋芳洞トートバッグ」はキャンバス生地で、色はベージュと紺の2種。各1940円(税込)。
 「秋芳洞スマホステッカー」は百枚皿をバックにノリノリの禅師カッパがデザイン。他にもぼう麺を食べるカッパ、秋吉台秋芳洞の全3種。各330円(税込)。
 「秋吉台秋芳洞Tシャツ」は秋吉台のカレン、秋芳洞の青天井、百枚皿、洞内富士、傘づくし、千町田、千畳敷、黄金柱、岩窟王がデザイン。色は紺。、S〜XLサイズ。2300円(税込)。 
 他にもシャーペン、ジャガードタオルがある。
 購入は安富屋にて。Yahoo!ショッピングにて通信販売も可能(公式店)。

安富屋ウェブサイト




秋芳洞・大正洞・景清洞、10月から20%以上値上げ(2025/9/17 山口新聞より入手)
秋芳洞10月1日から値上げ 環境保全財源確保へ

 山口県美祢市は10月1日から、日本屈指の大鍾乳洞、秋芳洞など3洞の観覧料を値上げする。適切な維持管理や環境保全活動の財源を確保するためとしている。
 一般と高校生以上の学生は300円値上げし1600円、中学生は25円値上げし1300円、小学生は150円値上げし850円になる。繁忙期と閑散期は変動料金制を導入する予定。
 大正洞と景清洞は、一般と高校生以上を1300円、中学生を1200円、小学生を700円に改定する。

※入洞料金改定は2024年10月に市議会で可決、発表されている。
一般社団法人美祢市観光協会ウェブサイト (【2025年10月】秋芳洞・大正洞・景清洞の観覧料改定のお知らせ)





カルスト切手「名勝指定100周年記念 猊鼻渓」発行(2025/9/16 入手)
名勝指定100周年記念 猊鼻渓 日本郵便株式会社東北支社より9月16日、オリジナルフレーム切手「名勝指定100周年記念 猊鼻渓」が発行された。1シート10枚のうち、8枚がカルスト地形「猊鼻渓」。
 日本百景「猊鼻渓」が国の名勝に指定されて100周年を迎えることを記念して発行されたもの。洞窟は写ってないが、四季折々の「猊鼻渓」がデザインされている。
 額面は110円。1シート10枚。シール式。販売価格は1650円。800シート限定。岩手県大船渡市、一関市、陸前高田市、西磐井郡平泉町、気仙郡住田町内の郵便局、盛岡中央郵便局、盛岡北郵便局、北上郵便局、水沢郵便局、花巻郵便局、江刺郵便局および仙台中央郵便局(計62局)。郵便局のネットショップでも取り扱っている。




龍泉洞、オリジナル商品が発売(2025/9/15 入手)
ウサギコウモリシリーズ
 岩手県下閉伊郡岩泉町の観光洞「龍泉洞」の関連商品が新発売となっていることがわかった。デザインは共通でウサギコウモリ。
 「ウサギコウモリトートバッグ」はキャンバス生地で、サイズは360mm×300mm×110mm。龍泉洞温泉ホテルが発売している「地底湖の湯トートバッグ」よりしっかりした仕上がりで、普段使いも可能。1650円(税込)。
 「ウサギコウモリコースター」はパーティクルボード製で直径90mm。610円(税込)。
 「ウサギコウモリステッカー」は直径75mmの円形。550円(税込)。 
 購入は龍泉洞チケット売り場脇「龍泉洞レストハウス」にて。




CAVE OKINAWA、プロジェクションマッピングを導入(2025/9/12 琉球新報より入手)
神秘体験の新エリア うるま、ケイブ・オキナワ 沖縄

 うるま市石川の天然鍾乳洞「CAVE OKINAWA(ケイブ・オキナワ)」(池原勇矢社長)に8月30日、映像と音とプロジェクションマッピングの融合で没入体験ができる新エリア「神秘体験ZONE」がオープンした。自然の魅力を感じられる空間を楽しめる。
 池原社長は「新しいエリアの公開で滞在時間、満足度が上がっている。もっと多くのお客さんに沖縄観光を楽しんでもらいたい」と話した。
 入場料は1200円。県民向け総合レジャーサイト「ちゅらとく」からの予約で県民割りもある。

※「CAVE OKINAWA」は総延長約200mの横穴。戦時中は住民避難壕として利用され、別名は命をしのいだ洞窟という意味の「ヌチシヌジガマ」。3つの洞口別に「メーヌテラ」「ナカヌテラ」「クシヌテラ」とも呼ばれる。
CAVE OKINAWAウェブサイト





Mine秋吉台ジオパーク、世界ジオパークに承認勧告(2025/9/10 朝日新聞より入手)
テーマは白・黒・赤 「Mine秋吉台」、世界ジオパークに承認勧告

  山口県美祢市の「Mine秋吉台ジオパーク」について、南米チリで6日に開かれた専門会議が「ユネスコ世界ジオパーク」の認定にふさわしいとの勧告意見を出した。世界的に貴重な地質遺産と認められ、長年活動してきた地元の関係者は喜んでいる。
 Mine秋吉台ジオパークは、カルスト台地の秋吉台が象徴する「白」と、大嶺炭田の無煙炭が象徴する「黒」、長登(ながのぼり)銅山で産出されて奈良・東大寺の大仏にも使われた銅の「赤」の3色がテーマとなっている。
 白を表す石灰岩は、約3億年前に海底火山の頂上付近で8000万年もの間栄えたサンゴが積み重なってできたもの。面積は約100平方キロメートルあり、長年の雨による侵食で450を超える洞窟があるなど、世界的にも非常に貴重な地形となっている。
 黒を象徴する無煙炭は、約2億年前のシダ植物や裸子植物が炭化したもので、この時代の石炭は世界にもほとんど存在しないという。石炭の地層からは、魚類や昆虫などの化石も多く産出し、生命の進化を知る上で重要な場所となっている。
 赤をイメージさせる銅は、約1億年前にマグマの熱水が石灰岩と反応してできたもの。8世紀には採掘と製錬が始まったとされ、国内最古の官営銅山と言われている。奈良の大仏や貨幣の鋳造にも使われるなど、文化、経済の発展に大きく貢献した。
 認定は来年春のユネスコ執行委員会で正式に決まる。同ジオパーク推進協議会長を務める篠田洋司・美祢市長は、「国際的に貴重な地質地形遺産が美祢市に存在することは市民のプライドを一層高め、世界とつながる契機となると期待している」とのコメントを発表した。
 同ジオパークでは、大自然が体験できる様々なジオツアーが開かれている。秋芳洞などの洞窟を巡ったり、長登銅山や大嶺炭田跡の歴史を学んだり、秋吉台周囲の里山のたたずまいなどをたどったりするコースがある。秋のハイキングにも人気のスポットとなっている。

Mine秋吉台ジオパーク推進協議会ウェブサイト




仲原鍾乳洞、ミヤコホラアナゴキブリを再発見(2025/9/5 沖縄タイムスより入手)
絶滅危惧種「ミヤコホラアナゴキブリ」を発見 宮古市までは52年ぶり ユーチューバーがきっかけに

 絶滅危惧種の「ミヤコホラアナゴキブリ」が52年ぶりに宮古島で見つかった。発見者の一人、磐田市竜洋昆虫自然観察公園(静岡県)の柳澤静磨副館長は数年間同種を島で探していたといい、「絶滅危惧種の生息地域を把握することは保全につながる」と話している。
 柳澤さんによると、2023年7月にユーチューバーの「うごめ紀」さんが雌1個体を見つけ、追加調査に入った柳澤さんとフリーの研究者大北祥太朗さん( 三重県)が24年8月、宮古島の洞窟内で雌雄2個体を発見した。体長は5ミリほど。薄黄色で目が小さく、とがった翅はねをしているのが特徴だ。
 同種は1974年に新種として記載されて以来、西表島では確認されているが宮古島では見つかっておらず、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧II類に分類された。今回の発見は8月14日付で学術誌「Fauna Ryukyuana」に掲載された。

Fauna Ryukyuanaウェブサイト (琉球列島宮古島におけるミヤコホラアナゴキブリ Nocticola uenoi miyakoensis Asahina, 1974の再発見)




幻の鍾乳洞、7年振りにガイドツアー再開(2025/8/31 中国新聞より入手)
「幻の鍾乳洞」ツアー復活 広島県神石高原で9月21日に7年ぶり 県内最長740メートル

 「幻の鍾乳洞」と呼ばれる広島県神石高原町永野の洞穴を見学するツアーが9月21日、7年ぶりに開かれる。地震による落石の影響で2018年を最後に途絶えていたが、管理する住民組織「ながの村自治振興会」と町観光協会が連携して企画。地域の貴重な資源をまちおこしに生かす。
 鍾乳洞は、県内最長の総延長約740メートルが確認されている。鍾乳石「ヘリクタイト」やミルクを塗ったようにうねる「ムーンミルク」など、世界的にも珍しい石灰岩の生成過程を観察できる。24年に町の天然記念物にも指定された。
 戦前に県が調査して以降忘れられていたが、1993年ごろに住民が洞口を再発見。島根県西部を震源とした18年の地震によって洞穴内の一部で落石があるまで、振興会のガイドが予約に応じて案内してきた。
 振興会の高齢化が進む中、町観光協会はツアーの再開に向けて新たにガイドを育成。振興会も落石を撤去し、洞穴内の安全を確認した。振興会で長年ガイドを務め、当日も参加者を案内する横山英揮さん(82)は「学会でも評価された素晴らしい資源を町内外の人に見てほしい」と話す。
 ヘッドライトの貸し出しなどを含む参加費は1万円。定員10人で、対象は小学5年生から60代後半まで。予約フォームから申し込む。町観光協会TEL0847−85−2201

一般社団法人神石高原町観光協会ウェブサイト (幻の鍾乳洞パーフェクトガイドツアー参加者募集!)




「BRUTUS 7月15日号」に洞窟記事が掲載(2025/7/1 入手)
ナショナルジオグラフィック 日本版 2025年1月号 ライフスタイル情報誌「BRUTUS 2025年7月15日号」にケイバーである吉田勝次氏が取り上げられた。
 特集:冒険者たちの一項目「今も挑戦し続ける、冒険者たち」とひとつとして洞窟探検があり、これまでの吉田氏の活動が紹介されている。36〜29ページ。
 株式会社マガジンハウス発行。A4サイズ128ページ。オールカラー。定価880円(税込)。7月1日発売。
 購入は書店、楽天ブックスAmazon.co.jpほかでも可能。電子書籍版もある。

マガジンハウス ウェブサイト(Brutus bP034 試し読みと目次)




「山口ケイビングクラブ会報 第60号」発行(2025/6/30 入手)
山口ケイビングクラブ会報 第60号 山口県秋吉台を拠点とする「山口ケイビングクラブ」の年次研究報告が発行された。B5サイズ32ページ。内容は以下の通り。
 ・ケイビング情報
 ・秋吉石灰岩のまとめ(東西秋吉台の違いと周辺古生界との関係)
 ・佐賀県武雄市「永野の風穴」の冷気システム(図解とまとめ)
 ・秋吉台洞窟の発達史その4 地下水流からの高位洞窟形成年代と洞窟発達および帯水層の考察
 購入・問い合わせは山口ケイビングクラブ事務局(秋吉台科学博物館内/TEL0837−62−0640 Fax0837−62−0324)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。

山口ケイビングクラブ ウェブサイト




平尾台学習帳が発売 (2025/6/24 ハートランド平尾台株式会社より入手)
福岡・平尾台の魅力を詰め込んだオリジナル学習帳が登場 子どもたちの学びに「自然」と「地元愛」を!

 ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)・平尾台自然観察センターを運営管理するハートランド平尾台株式会社(本社:福岡県北九州市、代表取締役:加茂野 秀一)は、「ジャポニカ学習帳」を製造、販売するショウワノート株式会社(所在地:富山県高岡市、代表取締役社長:小沼 昌毅)と中村印刷所(所在地:東京都北区、代表取締役社長:中村 輝雄)の協力を受けて、平尾台のオリジナル学習帳を製作しました。
 本商品は、子どもたちが日常的に使用する学習帳を通じて、北九州市小倉南区の自然や地形に親しみを持ってもらうことを目的に企画しました。表紙には雄大な平尾台カルスト台地の写真を使用。裏表紙には、「ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)」や「平尾台自然観察センター」に関する施設情報を掲載しています。
 平尾台ガイドツアーや体験プログラムの参加者に配布するほか、ソラランド平尾台のショップで販売を予定しております。※1冊300円(税込)

ソラランド平尾台(平尾台自然の郷)ウェブサイト




「洞窟学雑誌 第49巻」発行(2025/6/24 入手)
洞窟学雑誌 第49巻 日本洞窟学会の機関誌「洞窟学雑誌」の第49巻が日本洞窟学会会員に配布された。発行日は2024年12月31日。B5サイズ38ページ。3000円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。掲載論文は以下の通り。
 ・3次元計測結果に基づくスカラップ形態の定量化
 ・山口県秋芳洞地下水の酸素・水素安定同位対比とカルシウムイオン濃度
 購入・問い合わせは日本洞窟学会事務局(東北大学大学院理学研究科地学専攻内)まで。一部のバックナンバーも取り揃えている。




植村直己冒険賞授賞式 吉田勝次氏が「人類未踏の洞窟探検」 (2025/6/9 読売新聞より入手)
「憧れの人の賞、やっと実感湧いた」洞窟探検家・吉田さん、植村直己冒険賞の授賞式

 兵庫県豊岡市出身の冒険家植村直己さんを顕彰する「植村直己冒険賞」を受賞した洞窟探検家吉田勝次さん(58)(愛知県在住)の授賞式と記念講演会が7日、同市日高町の日高文化体育館で開かれた。吉田さんは「植村さんは憧れの人。その人の賞をもらえるのが信じられなかったが、やっと実感がわいた」と喜びを語った。
 吉田さんは大阪府出身で、これまで30年以上、国内外の未踏洞窟を探検。今回は自身がラオスで発見した洞窟を2019年から足かけ6年にわたって探検した成果が評価された。
 冒険賞は1996年創設で、29回目。授賞式では選考委員の一人で、第3回受賞者の関野吉晴さんが「冒険には様々な分野があるが、洞窟探検が選ばれたのは今回が初めて」と説明。吉田さんの記念講演が行われ、市民や地元の小中学生ら約750人が耳を傾けた。
 洞窟探検について吉田さんは「登山に使うロープワークや潜るダイビングなどアウトドアのあらゆる要素が詰まっている」と解説。一方で「探検家なのに高所恐怖症」「狭いところも好きじゃない」などと話して笑いを誘った。
 ラオスでの探検については「全容解明まではいかなかったのが残念」と振り返り、「いつか戻ってくるかもと思い、ロープを残してきた」とも語った。
 質疑応答では、来場者から「今まで一番命の危険を感じたのはいつ」といった質問があり、「狭いところを通過中に洞窟が崩れ、生き埋めになった。たまたま後ろに仲間がいて助かった」と答えていた。

植村直己冒険館ウェブサイト(植村直己冒険賞2024年受賞者)




「ケイビングジャーナル第80号」発行(2025/6/1 入手)
ケイビングジャーナル80号 日本洞窟学会のケイビング情報誌「ケイビングジャーナル」の第80号が発行された。A4サイズ56ページ。650円(税込/日本洞窟学会々員には送付)。内容は以下の通り。
 ・グラビア
 ・スペレオニュース
 ・イベントカレンダー
 ・あなたのケイビング常識大丈夫??? 日本の穴に入る横穴・竪穴テクニック
 ・東京都西多摩郡奥多摩町「速滝ノ岩屋」測量報告
 ・洞窟学会大会を契機とした天然記念物指定の例〜幻の鍾乳洞の事例〜
 ・鷹丸尾溶岩流・柏原樹型の形状から溶岩流の温度と流速等を推定する
 ・日本洞窟学会第50回大会(佐野市葛生大会)大会記録
 ・日本洞窟学会第50回大会(佐野市葛生大会)講演要旨集
 ・ サメ子の洞窟マンガ −チビゴミムシ−
 ・学会からのお知らせ
 ・プロジェクトボード
 ・洞窟書籍新刊紹介
 ・グラビア
 日本洞窟学会会員以外の購読希望者は、ケイビングジャーナル編集部caving_journal@cj.dojin.comまで。定期購読年3冊分2940円も可能。龍泉洞(岩手県岩泉町)、カモシカスポーツ 山とスキーの店(高田馬場)、まえちゃんねっと〜よろず販売〜(オンラインショップ)でも購入可能。

ケイビングジャーナル ウェブサイト




ドキュメンタリー洞窟映画「GAMA」が劇場公開(2025/5/28 映画ナタリーより入手)
ドキュメンタリー映画「GAMA」小田香の監督作「GAMA」が東京・大阪・長野で上映、沖縄慰霊の日に合わせて

 「セノーテ」「Underground アンダーグラウンド」で知られる小田香の中編映画「GAMA」が6月21日から2週間限定で東京・ユーロスペースにて特別上映される。大阪府のシネ・ヌーヴォでも6月21日から、長野県にある長野相生座・ロキシーでは6月21日と22日にスクリーンにかけられる。
 沖縄慰霊の日、6月23日に合わせて企画された今回の上映。「GAMA」は沖縄戦で多くの住民が防空壕として避難生活を送り、そして命を落とした自然洞窟・ガマをテーマにしている。劇中では、当時を語り継ぐガイド・松永光雄氏の"語り部としての姿"を小田独自の映像体験として描出。また映画作家・ダンサーの吉開菜央も出演し、松永氏の傍らに居続ける「シャドウ(影)」という女性を体現した。なおシャドウ(影)は「Underground アンダーグラウンド」にもつながるキャラクターだ。
 6月22日には、小田が登壇するトークイベントがユーロスペースで開催。時間などの詳細は後日発表される。  小田は「じぶんは松永さんの言葉や、ガマでの語りを聞きながら、ガマのなかで映画を撮りたいと思うようになりました。沖縄の地下の記憶を、その一部を、松永さんのお力をかりて、映画にしたい。霊石になっていたかもしれない無数のサンゴや石、ガマの暗闇と継承されるべき記憶、誰かに届けたいひとつの映画をつくることができると感じました」とコメントした。




てんご穴、総延長4000m超えに(2025/5/10 中日新聞より入手)
岐阜県山県市の「てんご穴」測量したら総延長4000メートル超! 東海・北陸で最長の洞窟に

 岐阜県山県市にある鍾乳洞「てんご穴」の総延長は4000メートル超で、東海4県と北陸地方では最長の洞窟であることが確認された。測量を進め、年内にも調査結果を公表する愛知県の洞窟探検チーム「JET」(吉田勝次代表)のメンバーは「開発などで壊されず、地元が大切に守ってきた貴重な洞窟。その全体像が明らかになりそうだ」と意義を語る。
 総延長は、本洞と、そこから枝分かれした支洞の地下空間を合わせた距離。従来、この地方で最長とされていた岐阜県郡上市の熊石洞の約2800メートルを大きく上回る。
 てんご穴は山県市北部、標高約300〜450メートルの山あいにある。内部は狭く入り組んでいるが、最奥部付近には高さ10メートル以上の空間が広がっている。
 岐阜大の研究者や学生が1972年に調査し、当時は総延長1515メートルと発表していた。以来手付かずのままだったが、JETが2018年から再調査に着手し、未知の支洞を次々と発見した。改めて総延長を計算したところ、4000メートルを超えると分かった。
 日常と隔絶された洞窟には、思わぬ発見も。入り口から約1キロメートル地点には、これまでクマの大腿骨や犬歯などが発見されていた。これらを採取する調査が3月にあり、記者も同行した。骨や歯は1ヵ所に固まって転がっており、大腿骨の長さは28センチほど。ツキノワグマの成獣の大腿骨に比べて少し大きい程度という。JETのメンバーで滋賀県多賀町立博物館学芸員の阿部勇治さん(53)は「最低でも数百年、古ければ数万年前の貴重なサンプルだ」と説明する。「クマがこの入り組んだ場所に自力でたどり着いたとは考えづらく、謎の多い骨だ」と話し、分析を進めている。
 JETの縣智丈さん(52)は「想定をはるかに超えた長さで驚いた。一般向けに開放するのは難しいが、アウトドアスポーツ『ケイビング』用の洞窟として活用できるかも」と期待する。
 洞窟は研究者が少なく、未開拓の分野でもある。地元でてんご穴の入り口を管理する吉田利雄さん(86)によると、昭和初期まで、てんご穴の開口部は天然の冷蔵庫として地域の人に利用されていたという。吉田さんは「過疎化が進む中、地域が注目されるきっかけになれば」と願う。
 中部9県の洞窟では、多賀町にある「河内風穴」(約1万メートル)が総延長トップ。てんご穴はこれに次ぐ長さとなる。




北朝鮮、イリョン洞窟が国家指定天然記念物に指定(2025/5/8 朝鮮新報より入手)
国家天然記念物に指定/咸鏡南道で発掘された洞窟

 6日発朝鮮中央通信によると、最近、咸鏡南道高原郡イリョン里で珍しい洞窟が発掘された。
 イリョン里所在地から7.4キロ程度離れた山腹に位置した洞窟は、石灰岩地帯で地下水の作用を受けて形成されたカルスト洞窟だ。長さは240余メートル。内部には、4つの短い横穴と3つの縦穴がある。
 特に注目されるのは、5つの区画にわたって見られる黄色、白色、黒色など色とりどりの石筍とつらら石。それぞれが多様な形をしており、洞窟内には自然が作り出した独特の景観が広がっている。
 民族遺産保護局と金日成総合大学、金策工業総合大学、国家科学院の教員、研究者が共同で調査および発掘を行った結果、この洞窟が天然記念物に登録された咸鏡南道高原郡の楽泉洞窟や耀徳郡のチョンリョン洞窟に比べて観賞的および学術的価値がより高いと評価された。
 「イリョン洞窟」と命名されたこの洞窟は、国家指定天然記念物第256号に登録された。
 国家指定天然記念物には、江西薬水、元山金松のほか、先月ユネスコ世界ジオパークに登録された白頭山地域の白頭山天池、鯉明水滝、白頭山火山弾、白頭山炭化木の4つの地質遺跡も指定されている。




アルバニア、世界最大級の地下温泉湖発見(2025/5/4 MEN'S CLUBより入手)
【新発見】世界最大級の地下温泉湖が見つかる!チェコの研究チームが突き止めた地底の奇跡

人類未踏の地下深くに広がる巨大空洞の正体
 母なる大自然が生み出す天然ジャグジーほど贅沢なものはないだろう。
 温泉は、地球の表層に現れた地熱現象の一種だ。地底深くの熱によって加熱された水が地表に湧き出たものが温泉だが、活火山地帯では危険な高温に達することもある。新たに発見された温泉は、世界最大のものと言えるかもしれない。
 チェコ共和国の科学者チームが、アルバニア南部で世界最大級の地下温泉湖を発見した。
 プレスリリースによると、彼らがこの温泉湖の存在を初めて確認したのは2021年のことだ。その一部を構成する入り組んだ洞窟網も同時に見つかったが、調査に必要な機材が手元にそろっていなかったという。
 その時点では目視的な確認が行われたに過ぎないが、新発見であることは間違いなかった。この調査隊のリーダーであるマレク・オーディ氏によれば、石灰岩の奥底から立ち昇る蒸気の源泉を辿った結果、「深さ100メートルを超える地下空洞」であることが分かったという。この洞窟は「アトモス」と名付けられた。

世界最大級の温泉湖「ニューロン湖」とは?
 その洞窟の奥で、さらに衝撃的な発見があった。巨大なクレパスの底には「強い熱流入をともなう広大な湖」が存在していたのだ。
 「チェコの科学界としてこの驚異的な発見を公表するためには、まず厳密な科学調査と正確な測定を行わなければなりません」とオーディ氏は言う。
 「チェコの科学力を世界に知らしめ、社会貢献事業の発展を促し、科学とビジネスの融合を果たす」という目標を掲げるニューロン財団(Neuron Foundation)という組織から研究資金が提供され、科学者たちはついに再び洞窟に向かうこととなったのだ。
 地下の湖は、この出資者の名にちなんで「ニューロン湖」と名付けられた。周囲345メートルという湖には、約8335立方メートルの天然温泉で満たされているという試算結果が示された。ちなみに、オリンピックサイズの水泳プールの水量は2500立方メートルだ。

次なる調査計画
 「科学者たちの知識と献身によって、まったく新たな地平が開かれるのです。そのような領域で、彼らを直接的に支援することがいかに重要であるかを示す事例となりました」と語るのは、ニューロン財団のディレクターであり共同創立者であるモニカ・ラサ・ヴォンドラーコヴァだ。「このような探索や調査には、科学に発展をもたらし、また私たちを取り巻く世界についての理解を深めるという重要な役割があるのです」
 ニューロン財団のプレスリリースによると、同財団は2023年にグアテマラで「失われたマヤの古代都市」を発見した調査隊も支援していたという。研究者たちはこの古代都市を「ヤシュ・バラム(マヤの言葉で「ジャガー」という意味)と名付けた。紀元前850年から紀元150年の「先古典期」(メソアメリカ考古学上の時代区分で、オルメカ文明が繁栄した時代)の中期から後期にかけて繁栄した都市と見られ、研究調査が進められている。
 新たに発見された温泉湖についても、新たな調査が来年に予定されている。クレパス全体の3Dマップの作成や、そこに生息していたであろう動植物のサンプルなどがそろえば、この発見の全体像が見えてくる。温泉湖の発見そのものが衝撃に満ちたものだが、本当の探索はまだ始まったばかりだ。




普天満宮洞穴、扇形貝器を発見(2025/4/28 沖縄タイムスより入手)
普天満宮洞穴遺跡から旧石器時代の扇形貝器2点が出土 同時代の貝器は国内2例目 沖縄国際大学が発表

 沖縄国際大学考古学研究室は28日、2024年度の普天満宮洞穴遺跡発掘調査の結果、約2万8000〜1万7000年前(旧石器時代)の地層から扇形貝器が見つかったと発表した。同時代の貝器の出土は2012〜13年に南城市玉城前川のサキタリ洞遺跡での貝製の装飾品や道具以来、国内2例目となる。人類活動を示す貝の残骸も多数見つかったことから、同遺跡内の人類の活動痕跡も約3万3000年前にまでさかのぼることが分かった。
 扇形貝器は2点。沖縄本島南部のサキタリ洞遺跡と同時代の層から出土しており、その時代に貝器文化が形成されていたことも考えられるという。また、貝器の素材で人が加工したとみられる海産の二枚貝の破片が、約3万3000〜1万7000年前の層で出土した。
 これまでの調査で同遺跡内での最古の人類の活動痕跡は約3万2000年前の「炉跡」とされていたが、今回の二枚貝の出土で活動痕跡が約千年さかのぼった。
 さらに、県内で初めて約1万8000〜1万7000年前の地層から、イノシシの牙製品も見つかったと明らかにした。
 新里貴之教授は「出土した製品の用途などまだ分からない部分も多いが、人類活動が不明な時代について今後も研究を進めたい」と話した。

普天満宮ウェブサイト(普天満宮洞穴(市指定文化財「名勝」))




龍河洞、西本洞コースを期間限定公開(2025/4/25 朝日新聞より入手)
水に足つけ、暗闇を探検 龍河洞・西本洞コース 4月29日から公開

 国内の3大鍾乳洞の一つとされる国の天然記念物「龍河洞」(高知県香美市土佐山田町逆川)で29日から「西本洞 水の洞窟」が公開される。足元を地下水に浸しながらヘッドライトを頼りに暗闇を進む往復約600メートルのコース。9月30日まで。
 龍河洞は東本洞、中央洞、西本洞の3本の洞が地中で複雑につながり、総延長は約4キロとみられる。東本洞では、手すりや照明などがある「観光コース」(約1キロ)、狭い岩の隙間をガイドの先導で進む「冒険コース」(約200メートル)の既存2コースが以前から通年公開されている。
 「西本洞 水の洞窟」は2021年に期間限定で初公開。水にぬれるためヘルメットやヘッドライト、ブーツなどの装備は無償貸与するが、着替えやタオルは各自持参。企画運営を受託する龍河洞みらいの担当者は「探検隊さながらのスリルと自然の神秘に触れてほしい」。
 各回1組(最大5人)でガイドが同行し、1日6回。天候などにより中止もある。前日までに予約が必要。料金は、高校生以上2400円、中学生1900円(観光コース込み)など。つなぎは800円でレンタル(任意)。予約は龍河洞保存会(0887−53−2144)。

龍河洞ウェブサイト(西本洞コース)




中国、貴州省で新洞を発見(2025/4/18 新華社より入手)
貴州省で4億8000万年前の「地下水晶宮」を発見

【中華人民共和国・貴州省貴陽市発】
 中国貴州省遵義市道真コーラオ族ミャオ族自治県にあるオルドビス紀のドロマイト(炭酸塩鉱物)岩石群でこのほど、かんがいのために掘られた導水トンネルから4億8000万年前の地層に埋もれていた洞窟が偶然見つかった。
 中国地質学会洞穴専門委員会の趙掲宇(ちょう・けいう)副秘書長は、洞窟のあるエリアは人里から離れ、大沙河国家級自然保護区にも隣接していることから、極めて良質な水源を持つと指摘。数百メートルのドロマイト層によるろ過により水の純度も高く、世界でも稀な「洞窟積物の遺伝子バンク」を形成していると説明した。
 洞穴内にはドームの天井の高さが100メートル以上の場所もあり、天井の水滴が落下の過程で炭酸水素カルシウムを豊富に含む「エアロゾル」となり、石筍や洞窟の底に凝結して石花や石枝、石ブドウ、石サンゴなどの奇観をつくり出している。砂粒などに炭酸塩鉱物の結晶が沈積して形成されたケイブパール(洞窟真珠)も多数発見された。
 趙氏は「洞窟で生成された堆積物は白玉のように純度が高く、国内の他の洞窟では見られない」と指摘。今回の調査で見つかった広さ数万平方メートルのホールには、千本以上の純白の鍾乳石や石筍が氷の結晶の森のような景観をつくり、雪のような白い質感は水中の炭酸カルシウムの純度が極めて高く、不純物が少ないことを示していたと説明し「洞窟内の堆積物や規模、性質、種類はわれわれの認識を完全に覆した」と述べた。
 世界ジオパークの審査員も務める中国地質学会洞穴専門委員会の張遠海(ちょうえんかい)副主任委員は「これまで理論モデルでしか見られなかったカルシウム膜の錐体結晶などの多くの形態がここでは集団で存在している。国内では研究調査や性質の面で唯一無二の存在と言える」と語った。




南アフリカ、ステルクフォンテイン洞窟が一般公開再開(2025/4/18 AFP通信社より入手)
南アフリカ「人類のゆりかご」の洞窟 一般公開を再開

 南アフリカ・ヨハネスブルクの北西50キロに位置するステルクフォンテイン洞窟で15日、約3年ぶりとなる一般公開が再び始まった。初期人類の骨格化石などが発見された一帯は「人類のゆりかご」とも呼ばれ、ユネスコの世界遺産にも登録されている。洞窟は洪水の影響を受けて閉鎖されていた。
 2013年に発掘チームに加わったイトゥメレン・モレフェ氏(40)は、「私の目標はここで重要な骨を見つけることだ」と語る。自身にとってこれまでで最も印象深かった発見は、初期人類の手の骨だ。
 モレフェ氏の父親は、南アの発掘物では最も有名な「リトルフット」と呼ばれる骨格化石がステルクフォンテイン洞窟で発見された時のチームの一員だった。
 1990年代に発見された当初、その骨のサイズから「リトルフット」と命名された骨格化石は、これまでに見つかった初期人類の化石の中で最も完全な標本とされている。推定される年代は150万年から370万年前だ。
 「リトル・フット」は、人類の祖先とされるアウストラロピテクス属の一種に分類されており、その名はラテン語で「南の猿」を意味する。アウストラロピテクスは、サルに似た特徴とヒトの特徴を併せ持っていたとされる。
 取材を行ったこの日、発掘作業が行われている近くでは、ヘルメット姿の見学者たちが、鍾乳洞の天井から数百万年かけて垂れ下がった石灰岩に見入っていた。
 洞窟内では青いLEDライトに照らされた約2.5キロの通路が続く。薄暗い通路の先は、地下の湖へと続いている。
 洞窟内の発掘や付近にある博物館の運営を担っているウィットウォーターズランド大学の理学部長、ニタヤ・チェッティ教授は「この再公開は、人類の起源を伝える取り組みにおける大きな転機となる」と話し、「訪問者は生きた科学と研究にリアルタイムで接するという、またとない機会を得られる」と語った。
 博物館では発掘された化石が一時的に展示されている。1947年に南アでアウストラロピテクス・アフリカヌスの頭蓋骨としてはほぼ完全な形で発見された「ミセス・プレス」を見ることもできる。
 なお、オリジナルの「リトルフット」の展示については、9月に予定されている。「リトルフット」の骨格標本は特別な機会にしか公開されず、発掘から組み立てまでに20年を要した。




コウモリの会、ウェブサイトがリニューアル(2025/4/16 入手)
 日本のコウモリ類の研究と保護を考える団体「コウモリの会」のウェブサイトがリニューアルされた。
  コウモリフェスティバルや専門書籍の案内など、ビジュアル的にも分かりやすくなっており、会報「コウモリ通信」のバックナンバーも閲覧できるようになっている。

コウモリの会ウェブサイト




ベトナム、クロン・ノー火山洞窟が国定記念物指定(2025/4/14 ベトナムプロモーションプラットフォームより入手)
クロン・ノー火山洞窟が国定記念物に指定

 文化スポーツ観光省は、クロンノ火山洞窟(ダクノン省クロンノ郡ダクソーコミューン)をC3−C4洞窟群として国定記念物に指定する決定書に署名した。
 決定によれば、遺跡保護区域は地図上に具体的に示され、法的文書が添付されることになる。
 地方の各レベルの人民委員会は、文化遺産に関する法律に従って、遺跡の価値の管理、保護、促進を組織する責任を負っています。
 クロンノ火山洞窟群は、東南アジアで最も長く、最もユニークな火山洞窟群の1つと考えられており、地質、環境、エコツーリズムの面で優れた価値があります。
 2014年には科学者らがクロンノ火山洞窟を発見している。
 これらは地下深くにある負の火山洞窟で、溶岩洞としても知られています。この洞窟の起源と形成メカニズムは、この地域の火山活動に関連しています。
 特別なのは、この洞窟システムの内部がまだ完全に無傷のまま残っていることです。科学者たちは洞窟群の調査と研究中に、約6,000〜7,000年前にそこに住んでいた先史時代の部族の痕跡を発見した。




中国、新種洞窟魚「川洞山鰍」発見(2025/4/7 AFP通信より入手)
中国四川省で新種の洞窟魚を発見 長江以北で初

 中国浙江省森林資源モニタリングセンターはこのほ ど、研究チームが長江上流部の支流の大渡河流域で、盲目の洞窟魚の新種「川洞山鰍」(川洞ヤマドジョウ)を発見したと明らかにした。四川省での洞窟魚の発見は初めて。長江本流以北の地域でも初の典型的な洞窟魚の発見となり、研究成果は3月26日、国際学術誌 「Zoosystematics And Evolution」に掲載された。
 川洞山鰍は四川省の洞窟探検隊が2022年5〜6月に大渡河流域で偶然に発見。中国農業大学と中国科学院 水生生物研究所、浙江省森林資源モニタリングセンターによる合同研究チームが系統的な研究を行い、新種であ ると確認した。
 論文の責任著者、浙江省森林資源モニタリングセンター生物多様性モニタリング研究所の周佳俊(しゅう・ かしゅん)エンジニアによると、川洞山鰍の眼球は既に退化し、皮膚の下に埋没している。体色は薄い灰色または淡いピンク色で、色素沈着がまばらに見られる。形態学的、分子系統生物学的な研究結果は、川洞山鰍が長江上流に広く分布する地表性種「戴氏山鰍」(戴氏ヤマドジョウ)の近縁であることを示しているが、洞窟という 極限環境に適応したことにより、独自の外形特徴へと進化した。
 中国南西部のカルスト地域には170種以上の洞窟魚 が生息しているが、分布範囲は長江本流とその南部地域 に限られている。川洞山鰍の発見により、中国での典型的な洞窟魚の分布範囲は大きく広がった。四川洞窟探検 隊の英語名称「Sichuan Cave Exploration Team、SCET」 にちなみ「Claea scet」と名付けられ、中国語では「川洞山鰍」と命名された。

Zoosystematics And Evolutionウェブサイト(Description of a new cave-dwelling species of Claea (Teleostei, Cypriniformes, Nemacheilidae) from the Yangtze River basin in Sichuan, southern China)




「図説 日本の洞窟」発売(2025/4/5 入手)
図説 日本の洞窟  日本各地に分布する様々な洞窟を網羅した「図説 日本の洞窟」が発売された。
 本書は洞窟研究者とケイバーによって執筆されたもので、全国の石灰洞、溶岩洞、海食洞、チャート洞、花崗岩洞、風穴、人工洞を掲載。それぞれの洞窟によって地質、歴史、周辺概要、気象、生物、伝説、考古学など多岐にわたって解説されているが、写真も多く、どれも堅苦しくなく読みやすい内容となっている。
 また、洞窟の分類やケイビング、洞窟測量、洞窟古生物学、洞窟生物学、洞窟考古学も解説。ガイドブックとしてだけではなく、洞窟学入門書としての価値も高く、強く推奨する1冊である。
 株式会社朝倉書店発行。狩野彰宏・柏木健司著。B5サイズ216ページ。カラー。定価5,280円(税込)。4月5日発売。
 購入は書店、楽天ブックスAmazon.co.jpほかでも可能。

朝倉書店ウェブサイト(図説 日本の洞窟)




あぶくま洞、洞内熟成ウイスキーを発売(2025/4/2 河北新報より入手)
ABUKUMA CAVE 1st Edition まろやかな味わい「鍾乳洞ウイスキー」270本限定販売 福島・あぶくま洞

 福島県田村市の観光鍾乳洞「あぶくま洞」と同県郡山市の福島県南酒販が共同開発したウイスキー「ABUKUMA CAVE 1st Edition」が1日から、限定270本で販売される。鍾乳洞という天然の貯蔵庫を活用した独特の味わいが特徴だ。
 県南酒販が製造した「963」ブランドのウイスキーを、あぶくま洞内で1年間熟成させた。洞内の変化の少ない温湿度と貯蔵に用いた赤ワインたるにより、まろやかな口当たりと華やかな香りを兼ねそろえたという。
 700ミリリットル入りで1万7600円。あぶくま洞のレストハウスのみで販売する。担当者は「やや高価だが、ここにしかないウイスキーをぜひ堪能してほしい」と話す。
 約50本は「あぶくまの天然水」とオリジナルコースターが付く記念セット。連絡先はレストハウス0247−78−2125。

あぶくま洞ウェブサイト
福島県南酒販株式会社ウェブサイト(福島県南酒販株式会社オリジナルウイスキー「963」)





日本洞穴学研究所報告 第42号」発行(2024/3/31 入手)
日本洞穴学研究所報告第40号 岩手県下閉伊郡岩泉町にある「日本洞穴学研究所」の年次研究報告が発行された。内容は以下の通り。
 ・龍泉洞におけるコウモリ類の生息数調査報告
 ・龍泉洞涵養域における降水の特徴
 ・龍泉洞の水系には何がいるか 第2報
 日本洞穴学研究所発行。A4サイズ29ページ。カラー。頒価500円(税込)。3月31日発行。
 購入・問い合わせは日本洞穴学研究所事務局(龍泉洞事務所内/рO194−22−2566)、または地R元事務局まで。なお、日本洞穴学研究所報告第2〜41号までのバックナンバー(各500円/35号36号は2,000円)も取り扱っている。




ベトナム、ブンドゥック洞窟群が違法コンクリート化(2025/3/21 VIETJO ベトナムニュースより入手)
クアンニン省:5つの洞窟が違法コンクリート化、商業目的で改装町

【ベトナム社会主義共和国発】
 東北部地方クアンニン省カムファー市カムドン街区(phuong Cam Dong, TP. Cam Pha)のバンコー(Ban Co)山にある5つの洞窟が違法にコンクリート化され、「イベントセンター」として使用されている。
 コンクリート化されたのは、◇ティエンダン(Thien Dang)洞窟、◇ロンバン(Long Van)洞窟、◇ゴーガン(Ngo Ngang)洞窟、◇キムクイ(Kim Quy)洞窟、◇ゾイ(Doi)洞窟の5つの洞窟から成るブンドゥック(Vung Duc)洞窟群だ。
 この洞窟群は商業目的の改装により深刻な影響を受けている。洞窟群内の「イベントセンター」はブンドゥック社が運営している。
 同社は、洞窟内の床をコンクリートで固め、タイルを敷き、照明設備、テーブルや椅子、トイレを設置し、この場所をパーティーやイベントを行う会場へと変貌させた。
 洞窟群の中で最も大きく、「コウモリ洞窟」の意味を持つゾイ洞窟は、かつて多くのコウモリが生息していたが、現在は完全に姿を消している。以前はコウモリの鳴き声が洞窟内に響いていたが、コンクリート化された後、生態系に大きな影響が出ている。
 洞窟内では既に数千人規模のイベントが開催され、食事をしたり、子どもたちが洞窟内で遊び回ったりする光景も見られた。さらに、同社はトラックを使って機材を洞窟内に運び込んだという。
 こうしたコンクリート化によって洞窟群の地質的・生態的・景観的価値が失われることが懸念されている。また、この事態を招いたことに対する管轄機関の管理責任を問う声も上がっている。
 なお、この洞窟群はカムファー市の管轄下にあり、クアンニン省人民委員会によって観光地として認定されている。管轄当局は、洞窟内での経営活動を認可していないとし、同社に対し洞窟から全てのテーブルや椅子などを撤去するよう命じた。

HALONG BAY TOURS(Vung Duc Cave)  




「ぼくらの穴神鍾乳洞発見物語」発売(2025/3/20 入手)
ぼくらの穴神鍾乳洞発見物語  愛媛県西予市城川町の観光洞「穴神鍾乳洞」を題材にした絵本「ぼくらの穴神鍾乳洞発見物語」が発売された。
 「穴神鍾乳洞」は1969(昭和44)年、地元の中学生4人によって発見された石灰洞。その発見の様子を当時の少年たちに取材・聞き取りして絵本にしたもので、冒険談を後世に残すと共に洞窟のある高川地区の魅力と情報発信、ジオ学習啓発活動を目的としている。
 巻末には山口大学洞穴研究会による平面図、発見当時の愛媛新聞記事ほか、穴神鍾乳洞に関する資料を掲載。
 高川地域づくり会発行。佐和みずえ著。田村ヨリアキ絵。A4サイズ30ページ。カラー。1,000部限定。定価1,650円(税込)。3月20日発売。
 購入は書店、創風社出版高川地域づくり活動センター(愛媛県西予市城川町)、Amazon.co.jpにて。

創風社出版ウェブサイト(新刊案内 ぼくらの穴神鍾乳洞発見物語)
一般社団法人西予市観光物産協会ウェブサイト(穴神鍾乳洞・穴神洞遺跡)





コウモリイョー、発掘成果を報告(2025/3/20 南海日日新聞より入手)
7000〜8000年前の土器出土 コウモリイョー遺跡発掘調査 天城町西阿木名

 天城町西阿木名にあるコウモリイョー遺跡で発掘調査を続けている東北大学の佐野勝宏教授(48)は19日、同所で報道機関に今年の発掘成果を報告した。約7000〜9000千年前の土器やイノシシの骨が発掘されたと発表。佐野教授は2022年から毎年、調査を行っており「今年はいろんな時期の土器が出土した。人類が長い期間この洞穴を利用していたと見られる」と説明した。
 コウモリイョー遺跡は崖の中腹に位置し、標高106メートルに洞穴の開口部(幅10メートル、高さ約5メートル)がある。「イョー」は方言で横穴の意味。
 近くにある下原(したばる)洞穴遺跡からは奄美群島最古とされる1万3000〜4000年前の土器などが出土し、縄文時代草創期の文化が存在していたことを示す重要な遺跡として知られる。コウモリイョー遺跡も距離的近さから注目され、調査が進んでいる。
 佐野教授らによる調査で24年までに見つかったのは約4000年前の墓の跡や貝製の装飾品。今年は同じ場所を更に掘り下げた結果、約7000年前の土器や、喜界島のみで見つかっている約8000年前の土器、そしてイノシシの骨などが大量に出土した。
 佐野教授は「ここでイノシシなどを調理していたか、食べたくずを捨てていたかどちらか」と推測。「4000年前は海の幸も陸の幸(アマミノクロウサギなど)もバランスよく利用していたが、それより以前の7000年前はイノシシなどを多く食べていたようだ」と分析した。  また、幅広い時期の土器が出土したことから「この洞穴が数千年の間、繰り返し利用されていたと思われる。当時の人にとって住みやすい場所だったことが確認された」と語った。
 今後の調査について「古い人骨が残らない火山性土壌の九州や本州と異なり、徳之島の土壌は人骨も石器も残る貴重な場所。旧石器時代の人類の痕跡を見つけたい」と話した。

天城町文化遺産データベース ウェブサイト(コウモリイョー遺跡)




ウンブギ、保護と活用指針を進達(2025/3/19 南海日日新聞より入手)
ウンブキ水中遺跡保護を 協議会、町長へ方針伝える 天城町

 天城町のウンブキ水中鍾乳洞遺跡について適切な保存・活用への基本方針策定に取り組んできた「ウンブキ水中鍾乳洞遺跡調査保存協議会」(会長・池田榮史国学院大学教授)はこれまでにまとめた方針を18日、天城町役場で森田弘光町長へ伝えた。「世界的にも類例のない希少な遺跡」と評価し、調査・保存を求めた。
 ウンブキ水中鍾乳洞遺跡は徳之島空港から約700メートルの場所に位置し、方言で「ウン」は海、「フキ」は崖を意味する。かつてサンゴ礁が隆起して鍾乳洞がつくられた後、再び海に沈んでできたとされる。全体の地形は未解明。日本最大級の規模と見られている。
 町は2023年9月に水中考古学、文化財行政の専門家、町職員らで調査保存協議会を設置し、方針策定に向け取り組んできた。
 基本方針には@ウンブキ水中鍾乳洞遺跡は世界的にも希少な遺跡であり保護を図るA詳細に調査を行い、文化財指定など法的措置を取ることが望ましいB本方針はそれまでの暫定的な指針C利用ルールを定めた保護利用規則を策定する ことなどを盛り込んだ。

一般社団法人徳之島観光連盟ウェブサイト(ウンブギ)




岩手県住田町の洞窟で学生が一時行方不明(2025/3/18 入手)
地理院地図(電子国土WEB)に加筆 岩手県気仙郡住田町にある自然洞で2024年12月28日、行方不明(退路喪失)事故が発生していたことが分かった。
 事故が起きたのは上有住土倉地区にある総延長3000m+とされる竪横複合洞。東京スペレオクラブ主催、明治大学地底研究部のケイビング技術及び知識向上を目的とした活動中、全10名が出洞する際に事故は起きた。
 13時半頃、所用で男子学生1名が班を離れる際、チーフリーダーは学生に対して狭洞部の先で待っていることを伝えたものの、待っていたのは50mも先であり、途中に上下分岐があったことから退路喪失(迷い込み)となった。
 合流してこないことから約15分後に戻ったところ、そこに姿はなく退路喪失と判断。手分けをして洞内を捜索し、16時半頃に意気消沈して留まっていた行方不明学生を発見した。身体的にも体力的にも問題はなく、その後は自力で出洞した。
 事故原因は当洞窟に不慣れ(初入洞)でスキル不足の学生にも関わらず、単独放置したことと考えられる。行方不明時間は約3時間半(13:30〜17:00)。
 なお、地底旅団ROVER元老院は本合宿チーフリーダーに対して2025年2月27日、まだ扶養家族であり責任能力のない学生を当洞窟に入洞させることに対して異議を唱えたが、特別な洞窟があるということを教えたいという考えから受容されなかった。

※事故報告書「洞窟内行方不明者発生事故報告」は2025年8月31日に発行されたが、合宿チーフリーダーの主観のみで構成されており、参加者の意見などは反映されていない。また、合宿参加者及び合宿参加者所属団体のみ閲覧可として非公開となっている。なお、合宿チーフリーダーは東京スペレオクラブを退会したとのことである。





秋芳洞、未公開エリアケイビングツアー(2025/3/12 NHK NEWS WEB 山口より入手)
美祢 秋芳洞と秋吉台 未公開エリアツアーの開始で記念式典

秋芳洞未公開エリアケイビングツアー 美祢市にある国の特別天然記念物の秋芳洞と、日本最大級のカルスト台地秋吉台で、これまで入れなかったエリアに入ることのできるツアーが始まるのを前に、記念式典が開かれました。  「美祢市秋芳地域まちづくりセンター」で行われた記念式典には、山口県の村岡知事や美祢市の篠田市長などおよそ40人が出席し、関係者のあいさつが行われました。
 美祢市では、秋芳洞や秋吉台を訪れるリピーターを増やそうと、体験型の観光商品の開発を進めていて、秋芳洞や秋吉台でこれまで入れなかったエリアを探検したり散策したりできるツアーを開始します。
 秋芳洞は3月22日から、ガイドとともに洞窟内の未公開エリアを探検する「ケイビング」ツアーがスタートします。 また、秋吉台では4月から、環境保全のため徒歩でしか入れなかったエリアをガイドとともに電動自転車で回れるツアーを開始する予定です。
 料金はコースによって異なりますが、秋芳洞のツアーは大人1人2万5000円から、秋吉台のツアーは1人1万3200円から販売されます。
 村岡知事は「秋吉台や秋芳洞といえば日本の誰もが知っている場所。その価値をさらに楽しみ、存分に味わってもらえるコンテンツになっていると思う」と話していました。

※ウェブサイトによると、琴ヶ淵ロングコースが35,000円/人、川沿いショートコースが25,000円/大人。
一般社団法人美祢市観光協会ウェブサイト(秋芳洞未公開エリアケイビングツアー)





保良クバクンダイ鍾乳洞、文化財指定へ(2025/3/8 宮古毎日新聞より入手)
パンプキンホール、文化財に 市文化財保護審 市教委に「指定」答申 今年度で保存活用計画策定へ

 宮古島市文化財保護審議会(金城透会長)は7日、宮古島市教育委員会から諮問のあった保良クバクンダイ鍾乳洞(通称パンプキンホール)の文化財指定について「指定」すると答申した。今後は1週間告示し、異議申し立てがなければ7日付で文化財に指定される。国・県・市指定を含めて市内には現在122の文化財があり、今回指定されれば123件目となる。市教委では同鍾乳洞の保全に向け、今年度中に「保存活用計画」を策定する方針。

保良クバクンダイ鍾乳洞保全利用協定




出流山満願寺の洞窟絵馬がリニューアル(2025/3/2 入手)
出流山満願寺洞窟絵馬 栃木県栃木市の出流山満願寺にて洞窟絵馬がリニューアル登場していることが分かった。
 2024年10月に販売開始された洞窟絵馬は、石筍:十一面観音菩薩、奥の院(観音霊窟)の建物、大悲の滝(胎内くぐり)がデザイン。御詠歌「ふるさとを はるばるここに たちいづる わがゆくすゑは いづくなるらん」も書かれている。価格1,000円(税込み)。
 2007年に発売されていた洞窟絵馬は、奥の院(観音霊窟)の建物と石筍:十一面観音菩薩が絵によって描かれていたが、2024年6月には販売終了が確認されていた。
  購入は出流山満願寺寺務所にて。8:30〜17:00。

出流山満願寺ウェブサイト




秋吉台山焼き、5度目にして実施(2025/3/2 山口新聞より入手)
秋吉台山焼き濃霧で燃え広がらず

 美祢市に広がる国内最大級のカルスト台地、秋吉台で1日、春の訪れを告げる山焼きがあった。約1200人(市秋吉台山焼き対策協議会発表)が訪れ、火入れを見守ったが、濃霧で草が湿っていたため燃え広がらず、観光客からは落胆の声が聞かれた。
 午前9時半、のろしとともに地域住民や市職員らがバーナーで点火を開始。市によると、例年は枯れ草が燃え草原が徐々に黒く染まるが、今回は霧が晴れず、湿気などの影響で枯れ草に火がうまく付かなかったという。火入れは同11時に終了した。
 多くの観光客が集まる市秋芳町秋吉の秋吉台カルスト展望台付近では、なかなか火が付かない様子を心配そうに見つめる姿が見られた。山口市から家族とともに初めて訪れたという西村晶子さん(31)は「火を付けている様子を少しでも見ることができて良かった。幼稚園児の娘たちが『どうして火を付けるの?』などと質問してくれて良い機会になった」と話した。
 市農林課の岩崎敏行課長は「これほど燃えないのは珍しい。天候に左右される行事ではあるが、遠方から楽しみに来られた方もいて申し訳ない」と述べた。
 秋吉台の山焼きは、約1138ヘクタールの草原を焼いて新芽の生育を促す。今年は住民や市職員、消防団員ら約千人が携わり、当初は2月16日に実施の予定だったが、前日からの雨により同22日に延期。22日は強風注意報のため実施できず、23、24日は積雪のため延期し、4度の延期を経ての開催となった。
 市によると、今年の今後の火入れの実施や行事としての開催の有無は未定という。    

秋吉台国定公園ウェブサイト




美里洞窟、一般公開を中止(2025/2/24 株式会社伝書鳩より入手)
上仁頃・美里洞窟の一般公開中止

 北見市は、上仁頃美里地区の美里洞窟の一般公開を2025年度から中止する。洞窟に至る林道の安全確保が難しいことなどが理由で、18日に開かれた市議会総務教育常任委員会に報告した。
 同洞窟は道内で最初に確認された鍾乳洞遺跡。1960(昭和35)〜61年に発掘作業が行われ、縄文時代やアイヌ文化期の土器や石槍などが出土した。上仁頃美里郷土研究会が管理を行い、毎年7〜10月に公開している。
 市の説明によると、洞窟へ続く約5キロの林道は道幅が狭く、落石や倒木が散見されるほか、途中にある木橋の腐食も進行。また、洞窟内急勾配ルートの一部にロープ手すりが設置されていないなど公開する施設としては安全対策が不十分という。市は「安全確保策にかかる費用の捻出が困難」として、公開の継続を断念した。
 今後は市が洞窟の保全を行っていく。

北見市ウェブサイト(美里洞窟)




郷土史講座「宜野座村の鍾乳洞」を開催(2025/2/22 琉球新聞より入手)
村内鍾乳洞を天然記念物に 宜野座 調査報告「希少な鍾乳石も」

 宜野座村立博物館は1日、郷土史講座「宜野座村の鍾乳洞」を村文化センターがらまんホールで開催した。NHKの番組「ブラタモリ」「体感グレートネイチャー」で監修を務める浦田健作さん(理学博士、九州大学学術研究者)が、4年間に及ぶ村の鍾乳洞調査について報告した。
 浦田さんは、世界各地の何億年もの年月を経て形成された圧倒的なカルスト地形が織り成す鍾乳洞や鍾乳石の美の数々を写真で紹介した。宜野座村の手付かずの鍾乳洞も調査し、村は日本最大の「光鍾乳洞」形成地域で、希少な鍾乳石も発見されたと報告した。
 「今後のとめる論文を基に、まずは松田区の鍾乳洞を天然記念物として国指定による保護を目指したい」と語った。洞窟学に関心のある聴講者からは熱心な質問も相次いだ。
 村立博物館学芸員の田里一寿さんは、村内の鍾乳洞の歴史と文化について解説した。田村常雄さん(コウモリの会会員)は、松田鍾乳洞に生息する多様な生き物を紹介、外部から飛来するコウモリを起因とする洞窟内の食物連鎖の実態を解説した。

松田鍾乳洞ウェブサイト




ベトナム、ヴァ洞窟で新種トカゲ発見(2025/2/21 VIETNAM.VNより入手)
フォンニャ洞窟探検で新たな謎が「明らかに」

 ベトナムの科学者らは、クアンビン省ボーチャック県タンチャックコミューンのフォンニャ・ケバン国立公園の中心地帯にあるヴァ洞窟で、新しいトカゲの種を発見したと発表した。
 したがって、この新しいトカゲの種の学名は Cyrtodactylus hangvaensis となります。この種は、ヴァ洞窟で最初に発見され、現在までに唯一発見されたため、ヴァ洞窟指トカゲと呼ばれています。
 ヴァ洞窟トカゲは、ベトナム自然博物館副館長のヴー・ヴァン・リエン准教授が率いるソンドン洞窟の生物多様性研究プロジェクトでベトナムの専門家によって発見され、記述された。
 研究チームは夜になって崖にしがみついているヴァ洞窟トカゲを偶然発見したことが分かっている。体長は約13cmで、目は大きく、頭は三角形です。これは世界自然遺産のフォンニャ・ケバン国立公園で発見された4番目のトカゲの種です。
 これに先立ち、2024年6月中旬、ボーチャック地区に拠点を置く旅行会社の探検隊が、フォンニャ・ケバン国立公園の厳重に保護された地域にあるフン洞窟で奇妙な生物の群れを発見した。
 探検隊によると、この生物は洞窟の入り口から約300メートル離れた鍾乳石の表面に散らばって発見されたという。観察によれば、この生物は不透明な白色の本体を持ち、その基部からヒトデのように多数の枝が枝分かれしている。枝は数センチほどの長さで、さまざまな方向に枝分かれしています。上部には、手のひらほどの高さの多数の巻きひげからなる二次体があります。このタッセルは白くて伸縮性があります。
 洞窟内の数十平方メートルの範囲で、探検隊はこうした生物が40〜50匹ほど散在しているのを発見した。フォンニャ・ケバン国立公園の中心エリアには多くの洞窟がありますが、探検隊はこの生物をフン洞窟でのみ発見しました。
 「私たちはこの生物の画像を洞窟探検の専門グループに送りましたが、誰も見たことがありません。これはフォンニャ・ケバン国立公園の中心地帯に生息する新種の可能性があり、より徹底した調査が必要です」とジャングルボス社の取締役レ・ルー・ドゥン氏は語った。
 クアンビン省林業局長のグエン・ヴァン・ロン氏は、勤務中にこの生物を見たことはなかったと語った。同部隊は、この生物の画像を専門家に送って相談する予定だ。
 また、フォンニャ・ケバン国立公園の中心エリアの洞窟を探索する過程で、探検隊はトゥン洞窟の壁の高いところにある巨大な湖を発見しました。これは、フォンニャ・ケバン国立公園の厳重に保護された地域の奥深くに位置する、手つかずの洞窟の1つです。
 この湖は面積が約100uあり、鍾乳石に囲まれており、洞窟の入り口から約1kmの場所にあります。特徴的なのは、湖が洞窟内の地下河川より約15メートル高い位置にあるため、洞窟の壁に「ぶら下がっている」ように見えることです。このため、調査チームはこの湖を暫定的に「サスペンデッド・レイク」と名付けました。
 探検隊はまだ湖の水の入口と出口を見つけていない。初期調査によれば、湖の深さは10メートル以上ある可能性がある。水が引いたとき、探検隊は洞窟の天井から落ちたと思われる鍾乳石が湖面に浮かんでいるのを発見した。
 フン・トーン洞窟群は、フォンニャ・ケバン国立公園に属し、厳重に保護された地域の奥深くに位置する多くの洞窟がある、野生的でユニークで特別な場所の 1つです。数百万年前の石灰岩の山々と原生林に囲まれています。
 これらの洞窟にアクセスする唯一の方法は、森の中の小道を歩くことです。2023年初頭、クアンビン省人民委員会は「フン・トゥン発見」ツアーの試験的実施を許可した。
 フォンニャ・ケバン国立公園には、2,953種の植物と1,394種の動物が記録されている、極めて多様で豊かな動植物が生息しています。その中には、科学的に発見された新種が43種あり、石灰岩山の森林生態系の指標種である希少種も多数含まれています。
 2024年8月に科学者らがソンドン洞窟の生物多様性研究に関する具体的な報告書をフォンニャ・ケバン国立公園管理委員会に提出することが分かっている。




新垣義夫氏死去(2025/2/15 入手)
 普天満宮宮司の新垣義夫氏が2月15日、視床出血のため死去した。84歳。
 沖縄県内の洞窟研究者として知られ、1978〜1980年にかけての沖縄県洞穴実態調査に貢献した。2002〜05年は日本洞窟学会評議員を務めた。

普天満宮洞ウェブサイト




吉田勝次氏、植村直己冒険賞受賞(2025/2/12 共同通信より入手)
植村直己冒険賞に吉田勝次さん 洞窟探検、未踏含め1000ヵ所

 自然を舞台に活躍した個人や団体に贈られる「植村直己冒険賞」の2024年の受賞者が12日に発表され、愛知県一宮市の洞窟探検家、吉田勝次さん(58)が選ばれた。30年以上にわたって世界約30ヵ国で、人類未踏のものを含む千以上の洞窟に潜った実績が高く評価された。
 主催者側によると、大阪府出身の吉田さんは19、22、24年の計3回、ラオスにある世界最大級の未踏洞窟を探検した。壁面をよじ登り、水がたまっている場所は潜水して進むなどして約550メートルの未踏部分を発見した。




龍泉洞、冬まつりでスカイランタンを実施(2025/2/9 岩手日報より入手)
洞窟内に浮かぶ幻想的なランタン 岩泉町で龍泉洞冬まつり

 岩泉町の観光地・龍泉洞の冬まつり(実行委主催)は8日、開幕した。洞内に初めてスカイランタンが浮かび、幻想的な光景を生み出している。
 洞内の月宮殿でオープニングイベントが行われた。県内外の40人が願い事を書いた短冊をランタンに取り付け、放つ。柔らかな光はゆっくりと舞い上がり、洞内を照らした。
 龍泉洞冬まつりは閑散期対策として初開催。午後4時以降にランタンを点灯し、地底湖エリアは水中照明のみにしてドラゴンブルーを際立たせる。洞外の園地はイルミネーションが彩る。
 16日までの午後4〜8時(最終入洞は同7時)。洞内は一部照明が消えるため、実行委は懐中電灯の持参を推奨している。    

龍泉洞ウェブサイト




中国、鍾乳洞でイワタバコ科の新種発見(2025/1/10 新華社より入手)
中国貴州省の鍾乳洞でイワタバコ科の植物の新種を発見

【中華人民共和国・貴州省貴陽市発】
 中国貴州省黔西南プイ族ミャオ族自治州興義市にある地質公園、興義世界ジオパークのカルスト地形の洞窟内でイワタバコ科の植物の新種が発見された。研究者らが追跡調査を重ねた成果で、発見地にちなみ「興義報春苣苔」(Primulina xingyiensis)と命名。関連する論文は7日、植物分類学の国際誌「PhytoKyes」に掲載された。
 論文の責任著者を務めた貴州大学林学院の白新祥(はく・しんしょう)博士によると、幾度もの野外調査の結果、「興義報春苣苔」が同ジオパークの固有種であり、模式標本が採集されたジオパーク内にある2ヵ所のカルスト地形の鍾乳洞にのみ分布していることが判明した。いずれも洞窟の岩壁に生育しており、全部で500株ほど確認された。これら2ヵ所の洞窟は人間の居住地近くにあるため、人為的な活動の影響を受けやすい。
 イワタバコ科の植物の多くはカルスト地形の土地に生育し、種の多様性が非常に高い。記録によると、これまでに自治州内で確認されたイワタバコ科の植物は60種以上。その数は極めて少なく、多くが固有種で分布範囲も狭い。
    
PhytoKyesウェブサイト(Primulina xingyiensis (Gesneriaceae), a new species in the karst landforms of Guizhou Province, China)

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