体験ケイビング参加者の感想


体験者3名・地R元4名2003年5月17〜18日 奥秩父「石舟沢鍾乳洞」
体験ケイビング参加者:男性1名・女性2名
チーフリーダー:千葉伸幸

30代前半女性
みなさん朝から動いていて、私はそれについて行くのに手一杯でただただ慌ただしい一日だったのですが、みなさんはきちんと休めていたのでしょうか。慣れなんだろうなあと思いつつも不思議でした。4人は役割分担がきちんとしていて、息の合った自営業の家族みたいだなと思いました。お父さん、お母さん、おじいさん、息子って感じでとても素敵です。
◆前夜の懇親会に関して
アウトドアの知識がまるでない私は単なる足手まといだったのですが、みなさん手慣れた様子で準備して下さって、お客さま気分で楽しめました。色々聞きたい事は来る途中車の中で聞いていたので、懇親会は始めからかなり和んだ感じでした。私もまだ向こう見ず状態だったので、純粋に楽しめました。 みなさん親切でした。もっと大きないかにもキャンプ場をイメージしていたので、ここにテントを張るのかと驚きました。
◆洞内に関して
言葉はよく聞いていたのですが、「ほふく前進」と言うものを初めて実践しました。そして私はほふく前進が出来ないんだと実感しました。
洞内の移動も相変わらず私はもたもたしていたのですが、あまりにも何も出来ない自分に腹が立ってきて、移動中の私はやや逆ギレ状態でした。他の人のようにさくさくと登って行けたら面白いだろうなあとくやしい思いでした。
しかしとまってる時の洞窟内では、千葉さんが逐一細かい説明をしてくれて、それはとても分かりやすい話で洞窟の内部を見る楽しみがさらに増しました。石の形から色んな事実が分かるんだなあと興味深かったです。私は今まで洞窟をビジュアル的に好きなだけだったのですが、もっと色々な事を知りたくなりました。これから色々調べていく楽しみが増えました。洞窟内はものすごく居心地が良くて、ほんとはもっと長く留まってゆっくりしていたかったです。洞窟内でゆっくりした時を過ごしたいために、もっとさっさと移動が出来るようになりたいと痛切に思いました。
◆その他
とにかくみなさんの足を引っ張ってしまった事をとても心苦しく思っています。

30代前半女性
体験ケイビングに参加できたこと、心より感謝です。こんなに全身を使って遊んだのは初めてかもしれない。帰り道、洞内で「もうだめだ!」と思った時のシーンがリプレイしていました。それでも生きてるんだー、すごいや。すべてに大感謝、大満足です。
12時間眠った後には全身が痛かった。体に残った暗黒の色見本が激シブ。末端冷え性の人は替えの服、ソックス、靴必須。冬季はさぞ冷えるでしょう。バスタオルは忘れてもホッカイロゆめ忘れることなかれ。

30代前半男性
大雪のためにひと月以上延期になったおかげで、今回、いい意味で肩の力が抜けた状態で体験ケイビングに臨むことが出来ました。
寝付きが(かなり)悪い方ですが、テント泊は珍しく快適なもので、朝も爽やかに目覚めることができました。夜の鹿の音、朝のキビタキのさえずりがとても印象的。洞穴までのアプローチはまさに打ち捨てられた登山道そのもので、ふだん山歩きなどしたことがない人にとっては、かなりスリリングなはず。洞穴の入口がやたらと狭く、ぼくにとってはその先での不安を掻き立てる手厳しい洗礼となりましたが、次第に暗さや空間把握に慣れてからは、かなり自分の思い通りに身体を動かすことが出来ました。危なそうなポイントでは、かならず的確なアドバイスやサポートを受けることができ不安はありません。
ツナギの威力も実感できました。ひじ、肩、背中、腰など、とにかく洞内の壁面に触れる部分はすべて、ツナギの摩擦力で身体をサポートできるものなのですね。「へつる」という言葉の意味も四肢をつっぱってみて初めて理解できました。
デジカメという厄介な荷物を携えていきましたが、無理して持っていって正解でした。あまり写りは良くないものの、自分が洞穴に入ったという証を得られた気がするので満足しています。
◆前夜の懇親会に関して
あっという間に火が起こされ、あっという間に設営、手料理、すこぶる美味し。適度な歓談の後、スッと眠れたのがとてもよかったです。
◆洞内に関して
要所で的確なサポートがあり、まったく不安はありませんでした。個人的に閉所が苦手なようで、匍匐前進を余儀なくされるところでは、ちょっとだけ精神的に苦しかったです。


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