奥多野かんな姫計劃 (Project Kanna-Hime in Okutano)

5-7.測量 surveying

洞内地図を作ることによって洞穴全体の形状を解明し、のちの学術的調査時の基礎資料を提供するために行います。また、洞穴を世間に発表するためにも必要不可欠です。
奥多野地方では1/100精度で行っています。

測量は非常に地道な作業です。運動量が少ないために寒く、ファンケイビングでは入る必要のない狭洞に突入、長時間に渡って活動します。細かく検証するために新洞部発見につながることも多々あります。

方法は、平板測量とコンパス測量(下記)があります。

1.スケッチマン

測量班の中心となる役割です。
洞内のあらゆる特徴を描き、基線データを記入、他メンバーに指示を出します。大洞穴では平面図と縦断面図の2名体制で行うこともあります。

必要機材
1.スケッチノート(方眼紙・防水紙など)
2.スケッチ板
3.ペン
4.定規・分度器
5.スチールメジャー など
スケッチの確認
2.コンパスマン

コンパスを使って方位・角度を計測する役割です。
精度の善し悪しはコンパスマンの腕次第です。作業量は一番少ないですが、高価な測量器具を守るという大役があります。コンパスは測量箇所によって使い分けています。

各種コンパス
1.牛方製トランシットコンパス(ポケコン)
2.深田式クリノコンパス(GLコンパス)
3.プラントン製コンパス
4.スント・タンデム など
スント・タンデムを読む
3.メジャーマン

斜距離、天井高、ポイント高、左右距離、段差など測ります。一番運動量が多く、一番技術がいらないと言われがちですが、ポイント位置の設定にはスケッチマンやコンパスマンの作業を理解していないと不都合が生じます。「メジャーマンに始まり、メジャーマンに終わる。」と言われます。

必要機材
1.ファイバーグラステープ(巻尺)
2.スチールメジャー
3.レーザー距離計 など
メジャーを張る

近年は、ポケットコンパスにレーザー距離計がついた「牛方製ポコレ」などが発売されており、2名での測量作業もやりやすくなってきています。

TOP
へ戻る

2001-2011 Copyright(C) 地底旅団ROVER元老院
cavers_rover_in_tokyo@yahoo.co.jp