奥多野かんな姫計劃
(Project Kanna-Hime in Okutano)
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5-8.洞内生物調査 research of living
things in caves
洞内には数々の小さな生物が棲息しています。
それらの特徴としては、表皮の退化、色素の消失(半透明・白色・褐色)、眼の消失、接触性感覚器官(触覚やとげ)の発達です。
また、わずかな食糧で数ヶ月も耐えなければならない環境から、動きが鈍く、長寿のものが多いと言われています。
これまで奥多野地方では、吸虫管やトラップを用いてガロアムシ、カニムシ、トビムシ、オビヤスデなどを採集・同定しています。
また、洞内最大生物はコウモリです。
コウモリは唯一空を飛ぶことの出来る哺乳類で、調査対象は洞穴棲コウモリと洞穴・森林樹洞両域に棲むコウモリです。
洞穴棲コウモリは生活洞、出産保育洞、冬眠洞を使い分けており、目視による調査ですが、立処山では「ちゃんから穴」「抜け穴」「立処鍾乳洞第1洞」を使い分けているようです。
奥多野地方では、キクガシラコウモリ、コクキガシラコウモリ、モモジロコウモリを確認しており、ウサギコウモリの報告例もあります。
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