日本唯一の完全予約許可制・ガイド付き、照明のない洞内を進む本格的ケイビングが体験できる観光洞であったが、安全面や地権問題から2010年に閉鎖された。入洞前にビデオ研修を受けて入洞するという海外スタイルの洞穴であった。
洞内は「右洞」「左洞」「坪沢穴」に大別できる。
@右洞
下流水域で迷路状になっている。
A左洞
観光部分で、水流の中を進む。二次生成物が非常に発達、方解石結晶が瞬く「きらめく星座」や5m石柱「自由の塔」など見所が多い。
最奥部はプール「龍堰の湖」となっており、外国人ケイブダイバーにより潜水調査が行われた。
2007年には上層「氷龍本洞」が発見された。
B坪沢穴
−35mの竪穴洞口を持ち、さらに−20mで「氷渡洞」と接続する。「大仏殿」は10〜15mの大石柱が圧巻であるが、洞床はグアノが堆積しており、快適とは言えない。
なお、氷渡洞は報告書類によると2つの読み方「すがわたりどう」「しがわたりどう」があるが、観光洞名は前者であり、岩泉町職員の呼び名も前者である。
(文責 千葉伸幸)
岩手県岩泉町公式ホームページ(氷渡探検洞・閉洞のお知らせ) |