里人に親しまれていた洞穴で、1950年代には「立処鍾乳洞」と共に子供の遊び場として機能していた。
当時は間物沢川左岸を走る生活道(現:国道299号線)より山道を24m上がったところに第1洞口が開口していた。そこから約13mで竪穴部に到達、深度確認のために石を落とすと「ちゃんからちゃんから」と音がすることから、いつ頃からか「ちゃんから穴」と呼称されるようになった。
1984年には明治大学地底研究部が測量調査を行い、その数年後には道路拡張工事で洞口数が7ヶとなったため、2000〜01年に地底旅団ROVER元老院が再測量調査を行った。
現在は「キャニオンズ」が商業ケイビングを行っている。
洞内は全体的に乾燥しているが、フローストーン(右写真)や洞窟サンゴが見られる。ファンケイビングとしては周回ルートがあるが、高低差や崩落には要注意である。洞内からは月の輪熊など多数の骨が発見され、地主宅に保管されている。
第7洞口のみキノコ栽培のため入洞禁止となっている。(文責 千葉伸幸)
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