洞穴名
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両面窟(りょうめんくつ) |
所在地
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岐阜県高山市 |
規 模
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総延長約80m 高低差?m |
伝 承
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5世紀初頭(古墳文化時代)、出羽ヶ平に居住していた豪族「両面宿儺(りょうめんすくな)」は大きな力を有し、飛騨を統率し善政により住民に崇められていた。大和朝廷は全国統一の為、反抗する「宿儺」を討つよう「武振熊(たけふりくま)」を遣わした。「宿儺」は美濃の国まで出かけ待ち伏せたが、逆に隙をつかれて破れ、出羽ヶ平へ逃れ、「両面窟」を隠れ家とした。朝廷軍は追撃して「両面窟」のある岩壁で攻防を繰り返したが、ついに大軍にはかなわず、「宿儺」は殺されたという伝承がある。
この豪族「両面宿儺」は、身の丈1丈3尺(約3m)、50人力、顔が前後にあり、四本の手で弓・剣・斧を巧みに操り、4本の足で前後左右に駆けめぐる、横暴で略奪をおこなう悪人の権化として、日本書紀に紹介されている。 |
備 考
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観光洞。 |
参考文献
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丹生川村・両面宿儺遺蹟保存会 : 現地案内板 |
洞穴名
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蛇穴(じゃあな) |
所在地
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岐阜県郡上市 |
規 模
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総延長?m 高低差?m |
伝 承
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昔、乙姫様(=竜神・大蛇)が棲んでおり、村人が祝儀や法事の時に膳や椀が足らない時には、「膳、椀何人前」と書いた札を洞口前に置いてお願いすると、次の朝にはそこに揃えてあった。ある年、何処かの村の者が鼓5ヶ貸して欲しいと頼むと、早速貸してもらえた。しかし、その鼓があまりにも珍しいので、1ヶを隠し4ヶを返した。すると、その夏はひどい干ばつで、乙姫様の怒りに触れたのだと村人は雨乞いをした。その結果、激しい雷雨となり、あちこちで落雷による火事が発生した。洞穴からは恐ろしい大蛇が踊り出し、黒雲とともに天に昇っていったという伝承がある。 |
備 考
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岐阜県名水100選。 |
参考文献
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和良町 : 現地案内板 |
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